【デュエマ】キーワード能力解説 No.20「ムゲンクライム」

こんにちは、神結です。

しれっと残ってた最後の十王篇シリーズ、完結させちゃいましょう。

今回は「ムゲンクライム」になります。



キーワード能力説明

  • ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [ww02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
  • このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。

ムゲンクライムはチーム零が持つキーワード能力で、「ムゲンクライムn」で表記されます。

クライムはClimb(登る)でもなさそうだしClime(地方)などの意味ではなさそうなので、Crime(犯罪)でしょう。アンリミテッドクライムです。

で、じゃあ一体どんな罪を犯すのか言えば、墓地からクリーチャーを召喚出来ます。しかもコストを軽減して

うーん、まぁ確かに犯罪臭い。墓地から、コスト軽減、この2つだけで危険な雰囲気を感じます。

ただもちろん、これには条件が存在しています。それがムゲンクライムの後ろに付いた数字で、その数字のコストで召喚出来る代わりにその数字の分だけ盤面の自分のクリーチャーをタップする必要があります。

例えば上で挙げた《罪無 ウォダラ垓》はムゲンクライム2なので、盤面の自分のクリーチャーを2体タップして2コストで召喚出来るという訳です。ちなみに墓地からと書きましたが、手から出すことも出来ます。そして効果は2ドローということで、「5コストでやるには渋いけど、ムゲンクライムで使うならお得」というぐらいのバランスにはちょうどなっていると思います。

では実際のところ、他にどういったカードたちがあるのか見ていきましょう。

「ムゲンクライム」の代表的なカード

罪無 ジョイダム垓

  • ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、[wd02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
  • このクリーチャーが出た時、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

まずは《罪無 ジョイダム垓》。

ムゲンクライムといったら、やっぱりコイツ抜きには語れませんよね。よね?

他のムゲンクライムとは格の違いを見せてくれる大活躍で、あの《龍素記号wD サイクルペディア》と肩を並べて金トレジャーとして収録されています。

……とまぁ書いてはみましたが、効果自体は強力で2コストで3以下蘇生とかなりお得な感じになっています。

また《罪無 ジョイダム垓》の偉いところとしては、自身の効果によって盤面を作ってくれるため後続のムゲンクライムも使いやすくなるという所があります。

実際《ジョルジュ・バタイユ》系のデッキや【アナカラームゲンクライム】ではデッキの核としてちゃんと活躍してるんですよね。

まぁ、他の金トレたちと肩を並べるとちょっと苦しい部分はありますが……。

闇参謀グラン・ギニョール

  •  S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
    ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [wd02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
  • このクリーチャーが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
    ▶︎他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
    ▶︎自分の山札の上から2枚を墓地に置き、そのうちのどちらか1枚を手札に戻してもよい。

クロニクルデッキの零龍で新規収録されたカードで、トリガー持ちコマンド持ち除去持ち手札補充持ちと、かなり強力な1枚です。《時空の禁断 レッドゾーンX》の侵略元としても優秀です。

それでいて、ムゲンクライム2。まぁ8コスト払って召喚した人は中々いないでしょう。

効果は選べるお得な2つセットで、クリーチャーバウンス効果と山札上2枚を墓地に置いて1枚拾えるというもの。

前者はトリガーからの受けになるだけでなく、メタカードのバウンスも出来ますし、なんなら自分の他のクリーチャーを戻すことも出来ます。cipを使い回したい時や手札の枚数が必要な時などもある筈なので、覚えておくといいかも。

また後者は墓地から自由に拾えるものではありませんが、手札を1枚増やせるということで《闇王ゼーロ》の起動には欠かせないものになっています。

カードデザインとしては、2ターン目に《戦略のD・H アツト》を使ってこのカードと《暗黒鎧 ザロスト》を墓地に落とし、次のターンにムゲンクライムで召喚して《闇王ゼーロ》を唱える……といった運用を想定しているでしょう。

そんな訳で【青黒ゼーロ】でバリバリの現役かつ必須カードです。またちょっと遡ると【アナカラージャオウガ(アドバンス)】にも採用されている時期がありました。僕はこの前のCSで、コイツを2枚踏み抜いて死にました。

あと最近まで知らなかったんですけど、この子ってプロモにもなっているんですね。特にアドバンスでは今後も使うカードになる筈なので、集めておこうと思います。

罪無 ターボ兆

  • ムゲンクライム 1(自分のクリーチャーを1体タップし、 [dd01]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
    ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
  • このクリーチャーは攻撃できない。
  • このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーを破壊する。

ムゲンクライム1と最小コストのカードになります。効果は特にありませんが、ブロッカーです。

零龍の復活の儀の達成要員でもあるので、テキストにはないけども実質的に2枚墓地肥やし効果も付いている……かも?

貴重な壁役かつ手札を使わず盤面を作れるカードとして、こちらも《闇参謀グラン・ギニョール》と共に【青黒ゼーロ】を支えるカードです。

龍月 ドラグ・スザーク // 龍・獄・殺

  • ムゲンクライム 4(自分のクリーチャーを4体タップし、 [dd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、GR召喚を4回する。
  • カードを1枚引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。
  • GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

こちらはよりアドバンス専用カードとなったムゲンクライム持ちカードです。

呪文面で自身を墓地においてGR召喚、GRクリーチャーを使って自身をムゲンクライムで出して追加のGR召喚と、自己完結しているのが魅力。ちなみにドルスザクなので《闇王ゼーロ》だけでなく《卍夜の降凰祭》や《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》でも場に出せます。コマンドではないんですけどドラゴンではあるので、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》へのP革命チェンジも可能です。

こちらも【青黒ゼーロ】で活躍していますが、GR召喚+「手札を引いて捨てる」という行為のために《“魔神轟怒”万軍投》とも相性がよく、【4cマグナ】なんかでも使われていますね。

偉大過なるゲンムエンペラー&零龍

……と、まぁ色々挙げてはみたんですけど、やっぱり《∞龍 ゲンムエンペラー》って偉大ですよね。

やっぱりゲッターエンペラーが元ネタなんかな

  • ムゲンクライム 4(自分のクリーチャーを4体タップし、 [wd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
  • ∞ブレイカー(「∞ ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる)
    ブロッカー
  • コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。

【青黒ムゲンクライム】とか【アナカラームゲンクライム】みたいなデッキも世の中にはありますが、あれって要するに《∞龍 ゲンムエンペラー》を如何に早出し出来るか、ってデッキですからね。

これらのデッキってムゲンクライムで増えていった盤面を使ってゲンムを召喚するわけですから、ストーリー性をきっちりとデッキで体現してくれています。この辺りは十王篇のキーワード能力に対する丁寧さを感じる部分です。全てのムゲンクライムはゲンペラーに繋がる。

またムゲンクライムとは一応直接は関係ないんですけど、どうやらゲンペラーと当人同士ではそれなりに関係がありそうな?《零龍》なんかも、ムゲンクライムとは切り離せない関係にあります。

まー《∞龍 ゲンムエンペラー》なり《零龍》や弱かったらこの解説もボロクソだったんでしょうけど、幸いなことに両者ともにちゃんと強かった……なんなら偉大過ぎる説もあるために、ムゲンクライムには基本的に好印象を持っています。

これは今まで敢えて言ってなかったんですが、先にTwitterでちょっと話題なっているのも見えたので言及しておきますと、「キーワード能力解説」という立ち位置ではあるのですが、結局キーワード能力の先にあるカードの能力ってどうしても切り離せないんですよね。

もっと正確に言うと、切り離して解説したところで「あまり意味がない」と思っているんですよね。例えばそれこそ「マナ武装」のような契約と対価みたいな能力と、ノーデメリットを比較してどっちが優秀とか言えないじゃないですか。

だから共通の媒体として存在する「カード」同士の傑出度を比べる方がわかりやすいし、イメージもしやすいかな、と。

 

まーそんなわけでちょっと話は逸れましたけど、ムゲンクライムは実際に想定された通りに活用されて活躍しているのがいいですよね。

あとカード自体は別にムゲンクライムじゃなくても普通に使える(まぁゲンペラーは別ですけど)というデザインなのもいい。その上でちゃんとムゲンクライムを使うとコスト論的にはお得で、逆に普通に召喚するとコストパフォーマンスが悪い、といった設定なのが絶妙です。

《罪無 ターボ兆》とか、普通に出すとただの3マナブロッカーですからね。でも1マナで墓地から出てくるんだったら話は別です。

あ、そういえば《∞龍 ゲンムエンペラー》は最近発売されたデュエキングMAX2023では、一見キングマスター加工ながらツルツルしているので堅さが変わらず反らないとかいう完璧なバージョンも登場しました。

そんなわけで、ムゲンクライムの評価は個人的には8。ちゃんと複数のデッキで使われていて活躍していて、ゲームを壊していない……ということで、この点数です。盤面タップというのもまた絶妙のバランスで、上手い能力だと思っています。

いつも書いているんですが、これより上に行くとぶっ壊れるのである意味ではデザイン的には7~8点くらいが最高評価なのかも、とか思っています。

 

と、本日はここまで。これにて十王篇シリーズも無事完結。思えば十王篇はflat-くんとあんまり意見合わなかったんだよな。

これは十王篇が結構2ブロックとかシールドとかで強い能力が多かったのと、あとはコロナが直撃したせいでプレイヤー全体の「共通認識」があまり生成されなかったからでしょうね。個人的には十王篇は結構味がして好きでした。《傾国美女 ファムファタァル》とか、めちゃめちゃお気に入りのカードだったりします。

なおこのシリーズではありますが、個人的にはあんまり評価とかに気にせずにまた好きなキーワード能力とかそのカードについてぐだぐだ書いていければと思いますので、ぜひお付き合いください。

それでいうと、僕自身がたぶんそんなに点数を付けたり評価する(いわゆる「〇〇を斬る」みたいな)のが得意じゃないかな、とか思ってたり。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!


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