こんにちは、神結です。
殿堂関連で別シリーズが進みお待たせしていたキーワード能力解説シリーズですが、これから再開していきます。
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今回はNo.10、引き続き十王篇からの紹介となります。銀河系軍団が誇る「ギャラクシールド」の解説です。
能力説明
- ギャラクシールド [ww04]
- 自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
- W・ブレイカー
- このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンに置かれた時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から光のカードと水のカードを1枚ずつ選び、手札に加える。残りを好きな順序で山札の一番下に置く。
- このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
- ギャラクシールド [ww03](このカードを使うコストの代わりに、 [ww03]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
- 自分のターンのはじめに、この呪文が表向きでシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして唱える。
- カードを3枚引く。
というわけでギャラクシールドです。例にある通り、クリーチャーも呪文も存在しています。
ギャラクシールドという能力自体は、「ギャラクシールドn」で、nコストを払って表向きにシールドに置くというものです。余り他では見られない、ちょっと特殊な挙動ですね。
そして、ギャラクシールド持ちのカードはだいたい「ターンの始めにシールドからコストを支払ったものとして使う」効果も持っています。クリーチャーであれば召喚され、呪文であれば普通に唱えて墓地へ行きます。
ですので基本的には
「ギャラクシールド能力を使ってシールドに置く→次のターンのはじめにそのカードを使う」
みたいな運用になります。
ギャラクシールドは本来のコストよりも低め目に設定されているため、ラグはありますがカードを安く使えます。
またそのターンにマナを使っていないというのもメリットです。ギャラクシールドのカードを使ったあとに他のカードを使って盤面を強くしたり、更に別のカードを探しにいったりなんてことも可能です。例えば《十・二・神・騎》を2ターン目に置いといて、3ターン目にシールドから詠唱。続けて3マナ払って普通に《十・二・神・騎》を撃って、カードを集めながら山札を掘っていく、みたいな動きが可能です。
……ちなみ最近だと、3ターン目開始時にギャラクシールド効果で使った《十・二・神・騎》が何故か《流星のガイアッシュ・カイザー》を呼び込むというバグがあると聞いたので気を付けましょう。
チーム銀河のカードデザインの話をするなら、ギャラクシールドではこれが一番好きかも。
これまでの活躍
さて、ギャラクシールドのメインの動きについて解説しておきましょう。
ギャラクシールドはかなり防御に寄ったデッキです。落城退化の「落城」になぞらえて、「籠城」なんて呼び方もあります。
しかし守っているだけでは勝てないので、守りながら何かしら勝てる手段を用意しておく必要があります。これについては後述しましょう。
さて、ギャラクシールドの守りの要となっているのは主にこの2枚のクリーチャーでしょう。
- ギャラクシールド [ll06](このカードを使うコストの代わりに、 [ll06]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにシールド化する)
- 自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
ブロッカー- W・ブレイカー
- このクリーチャーが表向きでシールドゾーンに置かれた時、あるいは出た時または攻撃する時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚を表向きにシールド化する。
- ギャラクシールド [lw04]
- 自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
- W・ブレイカー
- このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、シールド化する。
- 自分のシールドがブレイクされる時、このクリーチャーがバトルゾーンまたは表向きで自分のシールドゾーンにあれば、シールドブレイクのかわりに自分の手札を1枚捨ててもよい。
《「絶対の楯騎士」》はシールドに置かれた時と場に出た時、そして攻撃する時にシールドを増やす効果を持っています。ギャラクシールドのシールド枚数を増やすのがコイツの役割です。デブ。
《「雷光の聖騎士」》は、自身がシールドか場にいるときに手札を1枚捨ててシールドを守ることが出来ます。また場に出たときに1除去もついてきます。
基本的には雷光を使って他のギャラクシールドを守りつつ、楯騎士を使ってリソースを広げつつ更に守りを固めていく……というのが基本的な戦い方になります。
ただし楯騎士はギャラクシールドを使っても6コストと重いので、《護天!銀河MAX》などのカードを使って早めにシールドに置くのは意識しておきたいところ。
また《護天!銀河MAX》や《「光魔の鎧」》といったトリガーカードが強力なので、序盤にシールドを詰められた際でもこれらを踏ませたらだいたい勝てます。
で、こうして守って守って守って……を繰り返しながら勝つ手段を用意していきます。
《凄惨なる牙 パラノーマル》の殿堂前はこのカードを複数揃えるのを目指していましたが、現在では山札を削ってからの《神の試練》+《お清めシャラップ》を揃えることで勝ちにいきます。防御行動の過程で手札を集められたり、楯騎士のお陰で山札を削っていけるので、そうした行動と相性のいいフィニッシャーを採用しているわけですね。
というわけで、ギャラクシールドのこれまでの活躍を振り返っていきましょう。
新カードや新能力が中々環境で活躍出来なった十王篇では、ギャラクシールドはまさに孤軍奮闘の活躍をしていました。
というものこの時期、【ダッカルパラノーマル】という文字通り《緑知銀 ダッカル》で《凄惨なる牙 パラノーマル》を盾に置いてコントロールするデッキがありました。
《凄惨なる牙 パラノーマル》はシールドに表向きであると相手のクリーチャーの全体マイナス3000効果を持っています。
当時は超天篇直後の環境。GRクリーチャーには特によく刺さっていたんですよね。
そしてその中で登場した新規のチーム銀河・ギャラクシールドのカードは、当初【ダッカルパラノーマル】の強化パーツとしてデッキに組み込まれていきます。
ところが徐々に徐々に【ダッカルパラノーマル】……というよりダッカルの要素が消えていきます。そもそも《「策略のエメラル」》と《護天!銀河MAX》がいればダッカル要らんくね? となって、最終的にはメタカード+ギャラクシールド+パラノーマルというデッキなりました。完全に乗っ取りに成功してします。
当時のリストを見付けたので貼っておきます。
クロニクルデッキでドラグナ―がバカになった後なので、2020年秋くらいのリストですね。
このデッキはメタカードとギャラクシールドギミックで耐久しながら手札を掻き集めていき、最終的に8マナあたりで《「策略のエメラル」》2枚と《凄惨なる牙 パラノーマル》2枚を一気に盤面に吐いて詰み状況を作る、というデッキでした。《凄惨なる牙 パラノーマル》が3枚とか展開出来れば何をどう踏んでも勝てるので、あとは雑に殴ります。
《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》も《希望のジョー星》も《洗脳センノー》もだいたいドラグナーメタで、あとは《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》+《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》でオカルトやカリヤドネと戦いつつ、ギャラクシールド同型で勝てる《ロスト・ソウル》なんかも採用されることがありました。
この時期は例のウイルスのせいで大会自体が相当少なかったのですが、ギャラクシールドは「まあまあ色んな相手と同時に戦えて充分勝てる」という意味で、ちゃんとTier1から1.5くらい位置をキープしていました。
環境レベルでみた時、ギャラクシールドの最盛期はこの時期だったでしょう。
まぁパラノーマルがいかに強かったか、という話ではあるのですが……。
その後は完全なる防御型のデッキとして、そしてギミック的に次元やGRを使用しないことからオリジナルレギュレーションでギャラクシールドはしばしば顔を出しています。
少し前はトリーヴァギャラクシールドをちょくちょく環境で見掛けましたし、序盤をテンポハンデスでやり過ごすドロマーギャラクシールドも超CSで予選抜けしていたりしましたね。
勝ち手段として前者は《神の試練》+《お清めシャラップ》による無限追加ターン、後者は《S級宇宙 アダムスキー》であったり《CRYMAX ジャオウガ》であったりを採用しています。個人的にはアダムスキーの方が好み。
まとめ
というわけで今回は十王篇で活躍をみせたギャラクシールドです。
個人的にはその能力の斬新さ、面白さを含めて、7点くらいの評価かなぁ、と思ってます。
何度も言ってるけど、たぶんこれくらいの点数の方が世間的には「いいカード」なんですよね。これ以上跳ねるとだいたい「強すぎ」って感じに……。
それでは次回の記事でお会いしましょう、またね。