こんにちは!のすけです。
スタートして早4ヶ月目を迎えるこの歴代最強デッキ選手権も、今回からAランクとなりました。
本企画はSSSランクまで階級があるので、楽しみにしてくださっている方も気長にお待ちいただければなと思います。
という訳で今回はリリースから今日に至るまで絶大な人気を誇り、現在ではデュエプレでも活躍を見せている【火自然モルトNEXT】について解説していきます。
(今回の記事では2017年度のドルマゲドン型について掘り下げて行きます)
※今回の殿堂カード
《メガ・マナロック・ドラゴン》
《スクランブル・チェンジ》
《爆熱剣 バトライ刃》
目次
火自然モルトNEXTってどんなデッキ?
概要と歴史
【火自然モルトNEXT】は2015年2月及び3月リリースのDS第4弾【超戦ガイネクスト×極】【超戦ガイネクスト×真】で登場した《超戦龍覇 モルトNEXT》《闘将銀河城 ハートバーン》によって産まれたミッドレンジデッキです。
- マナ武装 5:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに火のカードが5枚以上あれば、火のコスト5以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
- 龍マナ武装 5:各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、自分のマナゾーンに火のドラゴンが5体以上あれば、攻撃の後、このクリーチャーをアンタップする。
- W・ブレイカー
そしてこの《モルトNEXT》の相棒が《闘将銀河城ハートバーン/超戦覇龍ガイNEXT》です。
- 自分のドラゴンすべてに「スピードアタッカー」を与える。
- 龍解:自分のドラゴンがアンタップした時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
- T・ブレイカー
- バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
- 龍回避:このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。
これらには当然強力なシナジーがあります。
①《モルトNEXT》から《闘将銀河城ハートバーン》を設置
②スピードアタッカーになった《モルトNEXT》でWブレイク
③《モルトNEXT》のアンタップに反応して《闘将銀河城ハートバーン》が龍解
④《ガイNEXT》でTブレイク
⑤《モルトNEXT》がダイレクトアタック
という実質1枚完結の強力なワンショットをデザイナーズ時点で有しています。
リストの変遷
リリース直後で最も強力と言えた構築。《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》を軸に《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を経由して後続を確保しつつ各種ドラグナーを展開して行くことができ、《モルトNEXT》へのアクセス率が非常に高く当時の環境デッキの中では非常に強い部類でした。
《メガ・マナロック・ドラゴン》登場後最初の型。
《メガ・マナロック・ドラゴン》は環境を定義しました。今回の【モルトNEXT】は環境に於いてTier1を張る事はできませんでしたが、《メガ・マナロック・ドラゴン》を採用している一点は周りのデッキの構築を大きく縛る事に成功しました。
マナブーストをしないデッキであれば2色以内、マナブーストを行うデッキであれば3色以内といったように構築単位で採用する文明を絞る必要があったのです。
革命篇第3弾【伝説のドキンダムX】リリース後、《ボルシャック・ドギラゴン》《ドキンダムX》によって稀代のデッキビルダーえじま選手によって世に送り出された所謂【カウンターNEXT】です。
《ボルシャック・ドギラゴン》の革命0トリガーで呼び出したデッキトップ産のクリーチャーの登場時効果が利用できることを活かし、《偽りの王モーツァルト》《偽りの王ヴィルヘルム》《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》といった強力な除去効果持ちのドラゴンが多く採用されているのが特徴と言えるでしょうか。
この基盤は非常に人気が高く、【伝説のドキンダムX】発売後半年間は見かける事が多い型でした。実際にDMGP2ndでも3位入賞を果たし、環境に大きな爪痕を残したといえるでしょう。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》《スクランブル・チェンジ》を搭載し最速の制圧に特化した【火自然モルトNEXT】
《蒼き団長 ドギラゴン剣》と《爆熱DX バトライ武神》を組み合わせる事で発生する”バトライループ”によってデッキから引っ張り出した《不敗のダイ・ハード リュウセイ》の効果を無限に使うという事実上のEXWINを手にしました。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》によって3点を刻みやすくなるなどの恩恵を多数手にしました。
詳しい解説は制作者であるZweiLanceさんの解説を添付するので、是非ともそちらをチェックしてみてください。
https://heavensdice.blog.jp/archives/7262568.html
2017年冬(年始)。
前年末に【ドギラゴールデンVSドルマゲドンX】で登場した、新たな置物である《ドルマゲドンX》の採用に型。
これにより明確なタイムリミットを対戦相手に提示し、3T以降すべてのゲームレンジを選べる最強のデッキパワーを誇る【火自然モルトNEXT】として登場しました。
殿堂経験カードは驚異の4種13枚と凶悪な枚数です。
《メガ・マナロック・ドラゴン》+《蒼き団長 ドギラゴン剣》+《リュウセイ・ジ・アース》による5点プランや《メガ・マナロック・ドラゴン》+《永遠のリュウセイ・カイザー》による《ドルマゲドンX》の解放を目指す等、ドラグナーに頼らない強力なプランを手に入れ、使い手の技量もより一層問われるようになったのです。
こちらも製作者がZweiLance選手で、同様に解説記事が出ている為是非読んで頂けると嬉しく思います。
https://heavensdice.blog.jp/archives/10448512.html
今回の主題です。
1つ前から《メガ・マナロック・ドラゴン》が殿堂し、空いた枠に《無双龍鬼 ミツルギブースト》と《伝説のレジェンド・ドギラゴン》を採用した形です。
天敵ともいえた【天門ループ】が《奇跡の精霊ミルザム》のプレミアム殿堂により完全に消滅し【火自然モルトNEXT】というデッキの立ち位置が過去最高になりました。
この【火自然モルトNEXT】が環境で如何に強かったのは次の項で解説していきます。
夏の殿堂発表で《スクランブル・チェンジ》が殿堂し、その枠を利用して8コスドラゴンを増やしてコントロールプランを強く見る事ができるようになった形。
当時の環境は【光自然メタリカ】と【火自然モルトNEXT】の2強環境でした。
CSの環境では【火自然モルトNEXT】の母数が最も多く次いで【火水レッドゾーン】といった具合でしたが、実態は【光自然メタリカ】が1強であったと言わざるを得ません。
2024年6月現在で言うと、【光自然メタリカ】が【火水マジック】で、【火自然モルトNEXT】は【闇自然アビス】の立ち位置でした。
この2強(実際は1強)環境は《龍装 チュリス》のリリースまで続き、最後まで構築が変わる事はありませんでした。
17年春のNEXTを取り巻いた環境
先ほど述べたように、今回の紹介の対象となる【火自然モルトNEXT】は2017年度の春、DMGP4thの時期のものです。
【自然単猿ループ】の相方として活躍しともに一世を風靡しました。デッキとしての強度は【自然単猿ループ】と比較するとやや劣っていますが、爆発力は負けず劣らずでした。
正直この環境に関してはこの2つのデッキに入り込める余地のあるデッキが存在せず、あまりにも圧倒的なTier1だったのです。
これはキルターンの違いに大きく表れており、当時のデッキが5キル以降であった中で今回の2大巨頭は基本4ターン~5ターンをキルターンに設定しています。
強さの理由
圧倒的なカードパワーと速度
【火自然モルトNEXT】の最速は驚異の3ターンキルです。これは《メンデルスゾーン》《スクランブル・チェンジ》《モルトNEXT》の3枚で成立するため現実的な確率で遭遇してしまうのです。
加えて3ターンキルが可能なデッキとは思えないほどに個々のカードパワーが高く、当時のカードプールの中でも圧倒的でした。
《伝説のレジェンドドギラゴン》《蒼き団長 ドギラゴン剣》は特に強力で、これらの強さを活かしきる事で当時最硬を誇った【ロージアダンテ】にすら圧倒的な有利を誇りました。
- マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
- 革命チェンジ-火または自然のコスト5以上のドラゴン
- 自分の多色クリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
- T・ブレイカー
- ファイナル革命-このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、コストの合計が6以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを好きな数、自分のマナゾーンまたは手札から選び、バトルゾーンに出す。
- スピードアタッカー
- T・ブレイカー
- このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、このクリーチャーはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
- このクリーチャーがバトルに勝った時、次の自分のターンのはじめまで、自分はゲームに負けず、相手はゲームに勝てない。
アグロデッキに近しいスピードを持ち、コントロールをも圧倒的なパワーで押し潰す。これが当時の【火自然モルトNEXT】というデッキの在りかたでした。
別名火自然ドルマゲドン
あくまで【火自然モルトNEXT】というコンセプトはそのままですが、ドラグナーが引けていない進行であっても問題なくゲームをすることが可能でした。
これは《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の存在が大きく寄与していました。
- 自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。
- この最終禁断フィールドは離れない。
- このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「パワーアタッカー+2222」を与える。
- このカードから封印が外された時、相手のパワー1111以下のクリーチャーを1体、破壊する。
- このカードから封印が外された時、そのターン、自分のクリーチャー1体に「スレイヤー」を与える。
- 禁断爆発:このカードから封印が外された時、この最終禁断フィールドに封印が1つもなければ、裏返し、1体のクリーチャーとして合体させる。
- T・ブレイカー
- このクリーチャーが禁断爆発した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印を1つ付ける。(クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
- 相手は自身のクリーチャーに付いている封印を墓地に置けない。
- このクリーチャーに封印を付けることはできない。
- このクリーチャーが離れる時、かわりにこのクリーチャーの禁断コアを2枚、このカードの下に置いてもよい。そうしたら、自分のシールドを1つ墓地に置く。
- このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、クリーチャーをすべて破壊し、自分はゲームに負ける。
《伝説のレジェンドドギラゴン》《永遠のリュウセイ・カイザー》のようなターンを稼ぐコマンドドラゴンを用いて上記の《ドルマゲドンX》の解放を目指し制圧をしていくプランを有しているというのも非常に大きな要素としてデッキの強度に寄与しています。
《熱血龍 バトクロスバトル》の強さも今までの【火自然モルトNEXT】のそれとは一線を画すものでした。《終焉の禁断 ドルマゲドンX》のスレイヤー付与効果と1111以下破壊の2種類をシールドトリガーで使用できる為純粋な受け性能も上がっている他、封印が残り1枚であれば禁断爆発カウンターをできるなど、踏みさえすればどうにかなるトリガーを搭載できるのもロングゲームもショートゲームともに強く動き出しが遅いゲームの取りこぼしを減らしました。
なぜAランクなのか
これは【火自然モルトNEXT】の基盤部分に由来しています。今のように《ボルシャック・栄光ルピア》のような強力なブーストカードがあるわけでは無いうえ、当時は枠の都合でブーストが8枚しか積めないことが課題でした。しかし当時基準であればブースト欠損の場合でも《スクランブル・チェンジ》スタートで事足りる事が殆んどではありました。
その上で、このデッキは【自然単猿ループ】と比較せざるを得ません。
【自然単猿ループ】は単色デッキ且つデッキ全体が低コストで構成されつつサーチに長けている上に殴る際のキルレンジは【火自然モルトNEXT】ほぼ同速でした。
こういった部分で事故率やデッキ強度の差で、同期である【自然単猿ループ】とランクに差があったため、今回【火自然モルトNEXT】はAランクとしました。
モルトNEXTの正統進化
モルトNEXTはその人気からレジェンドスーパーデッキ【龍覇爆炎】でリメイク及び大幅な強化を貰いました。
当時の【火自然モルトNEXT】とは比較にならない、それこそ【水闇サガループ】が闊歩する環境で2番手を張るには十分なスペックを持った怪物デッキとなりました。
アーキタイプとしては【火自然モルトSAGA】と呼ばれるのですが、今回は軽く新規カードの紹介もしていこうと思います。
- W・ブレイカー
- スピードアタッカー
- 同じ名前のウエポンを2枚以上、このクリーチャーに装備できない。
- このクリーチャーが出た時、火のドラグハートを、コストの合計が自分のマナゾーンにあるドラゴンの数以下になるように好きな数選び、自分の超次元ゾーンから選んで出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
- マナ武装7:このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードが7枚以上あれば、その攻撃の終わりに、自分のドラグハートをすべてクリーチャー側に裏返し、アンタップする
クリーチャー面
S・トリガー
- このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体を選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
- 各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、火のコスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(このクリーチャーに装備する)呪文面
- ドラグナーを1体、自分の手札から出す。
《爆炎龍覇 モルトSAGA》は《次元龍覇 グレンモルト「覇」》に代わる新たなドラグナー枠として採用されましたが、これがまたとんでもない火力を誇る怪物でした。
性質上スパークトリガー、除去、GSといった受け札には滅法強く疑似的なバルチュリスとしても機能しつつ3ターン目に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を用いてリーサルを狙うことが可能でした。
そんな3ターン着地を可能にしたのが《グレンアイラ》の呪文面である《助けてモルト》のお陰でした。このカードもまた非常に強力で、言うなればドラゴンとSトリガーで2面受けれるようになった《スクランブル・チェンジ》といったようなものでした。
これらの大きな強化を経て【火自然モルトSAGA】は再び環境に降り立ちました。
まとめ
今回は数多のプレイヤーを魅了し多くの競技プレイヤーを虜にした【火自然モルトNEXT】の解説を行いました。強さでは常に2番手に落ち着いていましたが、母数や人気では圧倒的だったのをよく覚えています。
僕自身もかなり長い期間愛用しており、DMGP1stにも【火自然モルトNEXT】で参加しましたね。
この記事を以て当時の記憶を呼び起こしてもらえれば幸いです。
遂にこの殿堂解除選手権もAランクに突入しました。ここから登場するデッキはさらに強力なものばかりですので是非楽しみにして頂けると嬉しく思います。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!また次回お会いしましょう。
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