(ほぼ週刊) #毎日クソデッキ Vol.43 〜1ブロック:新マスターでタッグチーム! 光水火GSD〜

 どうも、レッドことyk800です。新弾の情報に加えてクロニクルデッキの情報も出始め、デュエマ関連のニュースが加速している今日この頃。明日はいよいよ新弾リリース直前となるコロコロコミックの発売日でもあり、どうやらそこにもたくさんの情報が掲載されているとのことで、ワクワクが抑えきれないですね。
 とりあえず明日はコロコロ買いに出かけるぞ。

 さておき今日も新カードレビューの方に入りたいと思います。更新ペース遅くてめちゃくちゃカード溜まってるな……。ちょっと一気に消化してデッキ紹介の方はあっさり目に行きたいと思います(主客転倒)。

《「驚愕の鉄人」(マーベラス・アイアン)》 青 (6)
クリーチャー:メタリカ/チーム銀河 6000

<ギャラクシールド>4
・自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
・Wブレイカー
・このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンに置かれた時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から光のカードと水のカードを1枚ずつ選び、手札に加える。残りを好きな順序っで山札の一番下に置く。
・このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。

評価:★★★★☆

 いやー、強いっすね。書いてることがめちゃくちゃ強い。

 置いた時点でアドバンテージが確約されており、通ってしまえば相手のクリーチャーを1体返してテンポロスを取り返すことができます。ビートダウンデッキからすると自ずから消えるシールドを殴るのは手数損ですが、出てくるカードが盤面に干渉できるため殴ってでも阻止したい悩ましいカードです。

 単なるドローではなく山札の上から4枚を見られるので、手札からの踏み倒し要素を含んで色の合うコンボデッキであれば軒並み採用が検討できます。以前記事を書いた《オール・フォー・ワン》や《ドラゴンズ・サイン》、《ナウ・オア・ネバー》あたりが筆頭候補でしょう。
 もちろん、単純にアドバンテージをガッツリ稼げる便利カードとしての採用も◎。

 最大の弱点は触れる色が限られていること。特に2ターン目のブーストからきれいに繋げられるため併用しやすい自然文明に触れない点がマイナスポイントです。

 デッキの主軸になるようなカードではありませんが、多色化の波とも相性が良く、まだ見ぬ光・水絡みのチームが増えればさらに使い勝手がよくなることにも期待しての★4.5です。

《カキンギョ #紫陽花 #ご祝儀 #池》 緑 (5)
クリーチャー:トリックス/チームウェイブ 4000

<バズレンダ>2:自分のクリーチャーを1体選び、マナゾーンに置く。その後、相手は自分のクリーチャーを1体選び、マナゾーンに置く。

評価:★

 《キリンキンTV》でよくね?

《十・二・神・騎》 青 (4)
呪文:チーム銀河

<ギャラクシールド>2
・自分のターンのはじめに、この呪文が表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして唱える。
・自分の山札の上から4枚を見る。その中の1枚を手札に加え、残りを好きな順番で山札の一番下に置く。

評価:★★★☆

 対抗馬は《シークレット・クロックタワー》や文明こそ違うものの《未来設計図》。独自の評価ポイントとしては

・相手のアクションを見てから持ってくるカードを決められる
・緊急時にシールド追加になる
・呪文カウントをターンのはじめに増やせる
・「ついで」の表向き盾追加がアドバンテージになる

 あたりでしょうか。

 個人的には「相手の出方を見てから持ってくるカードを決められる」というメリットはまあまあ馬鹿にできないと思っています。

 例えば自分が先手の際、相手が1ターン目に《霞み妖精ジャスミン》や《フェアリー・ライフ》などをセットしてきてデッキを絞り切れなかった場合、2ターン目に置いておくと相手の後手2ターン目に公開されたカードを見て適切なメタカードを引っ張ってこれるのが美味しいです。

 《U・S・A・BRELLA》や《爆鏡ヒビキ》あたりを振り分けられるとリターンが大きく、能動的なサーチとしても役割が持てる【火水クラッシュ“覇道”】などに無理なく採用できそうですね。

 カード単位で相性が良いと感じているのが《天災 デドダム》で、こちらは2t目ブースト→3t目《デドダム》+《十・二・神・騎》と動くことで4t目のビッグアクションを安定化させつつ、2t目に初動が引けなかった場合に3t目の《デドダム》を探してくる札にもなりえます。
 <ギャラクシールド>の盾追加で1打点をずらせるのもブースト→ブーストという盤面に触れないアクションの中では強みとして働くタイミングがありそうです。

 これまでとは独自のタイミングでカードの選択権が発生するため、独自の強みがあるカード。面白そうさも加味して★3.5で。

《コブシ童子》 赤/黒 (2)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国 2000+

・このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
<鬼タイム>:自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーのパワーを+2000する。

評価:★★

 うーん、時代に追いつけていないスペック。まあコモンだしこんなもんですかね。相手に選択権があるのはまあ仕方ないかなという気はしなくもないですが、前のめりなカードの多色は馬鹿にならないデメリットとして引っかかります。

 「相手にリソースを与えずに<鬼タイム>開始を早める、ミッドレンジの削り役」というのが一番ふさわしいポジションだと思うんですよね。でも、<鬼タイム>の方向性があってない。<鬼タイム>がコントロールとまで言わずとも、ちょっと重いデッキでも使いやすベクトルでの強化だったら可能性あったのかなぁ……と。

 これはただの妄想というか戯言というかなんですけど、例えば「<鬼タイム>:自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、自分の他のデモニオがプレイヤーを攻撃するとき、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。」みたいなテキストだとかなり圧があってよかったと思います。……まあ、それで2コスだとさすがに強すぎるか。

《ファビュラス一番ドリップ》 青/緑 (9)
クリーチャー:トリックス/チームウェイブ 12000

<バズレンダ3>:カードを5枚引く。
・Tブレイカー
・このクリーチャーのバズレンダ能力を使った時、それがこのターン中3回目なら、自分のマナゾーンのカードをすべてアンタップする。
・このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分の手札を5枚、山札に加えてシャッフルしてもよい。
・自分の山札にカードがなくなっても、自分はゲームに負けない。

評価:★★☆

 カード名や能力からえも言われぬ圧力を感じるカード。

 殿堂構築ではかなり微妙ですが、1ブロックのビッグマナでは使われうるカードではないかと思います。コントロール気味でないデッキに対しては除去耐性持ちのパンチャーとして。ビッグマナないしコントロールに対してはLO回避手段として。複数の役割が詰め込まれたカードなので、枠を1枚割く価値はありそうです。

 特に光るのはミラーで、このマッチアップ、突き詰めると先に攻めた方がブレイクしたシールドの分リソース不利になるうえ、お互いに《ギガンディダノス》と《完全不明》が並んで全く攻撃できなくて、攻め時逃したままドローゴーしてLOで決着、みたいな展開がザラにあるんですよね。山札切れでは負けなくなり、大量ドローから手札をリソースにして山回復ができるこのカードは結構悪くない選択肢です。<フシギバース>との組み合わせで能動的に山札を回復できるのも見逃せないポイント。

 ただし、相手に《ギガンディダノス》が残ってると手札を枯らされて除去耐性がなくなったところに《ダクライ龍樹》や《ロールモデルタイガー》が走ってきて死にます。気をつけましょう。

 マナアンタップ能力の方は、「このターン中の<バズレンダ>能力すべて」を数えるのか「このクリーチャーの<バズレンダ>能力のみ」を数えるのかがテキストのみでは不明瞭なため裁定待ち。
 わざわざ「このターン」と書いていたり、《コスパンダメソッド》とテキストの違いがあったりといった要素や、「おそらくマナアンタップを何度も使い回せるデザインを避けるための制限だろう」といったメタ的な推測から、おそらくは「他のクリーチャーも含めたこのターン中の<バズレンダ>能力すべて」を参照するのではないかと思いませんが、現状ではなんとも言えませんね。

《「月極の番兵(ムーンウルトラ・ガードナー)」》 青 (2)
クリーチャー:マーフォーク/チーム銀河 1000

<ギャラクシールド>3
・自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
・このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンに置かれた時、自分の他のシールドを1つ見る。そのシールドカードをすべて表向きにしてもよい。

評価:★★★

 3……3かあ……3……。うーん、3かあ……(以下エンドレス)。

 3の何がよろしくないかといいますと、3ターン目で表向きにしたカードが出るのってご存知の通り4ターン目なんですよ。で、4で出してゲームを決めるほどのインパクトがあるカードって、ない。3でこのカードからすごいカードの踏み倒しを予約しても、ワンテンポ遅れている感が否めません。

 そして、その場で表向きというテキストも悩みのタネ。仕方なくはあるんですが、表向きにしたカードはシールドゾーンに置かれてはいないため、「置かれた時」誘発がありません。で、他の表向きシールド追加ギミックの何が強いかというと、踏み倒しを予約しながらアドバンテージも稼いでるとこなんですよ。2ならテンポロスが少ないからまだ許せる、でも3ならアドバンテージも同時に稼げないとマナ域的に辛い。

 このカード自身を表向き追加能力で踏み倒した時に能力を使えるメリットはありますが、それをするなら普通に単体で強いカードの枚数を増やす方が強そうです。絶妙ですね。すべてが絶妙にアンコモン。

 逆説的にこのカードと相性がいいのは、「置かれた時」誘発を持っていない、強い<ギャラクシールド>。例えば《「正義帝」》なんかは完全にそちらですし、《「雷光の聖騎士」》もどちらかといえば当てはまります(《聖騎士》は手札もないと辛い能力なので一概には言えませんが)。
 まだ見ぬ新規カードの中に、この条件に当てはまる「強い」カードがあれば評価を改めそうです。

 よほどのパワーカードが出れば話は変わりますが、今のところ<ギャラクシールド>関連カードで最も強い《「絶対の楯騎士」》とのシナジーが薄めなので、「よほど」はないかもなーと思ってます。将来の期待値を加味したうえでこの評価。



 さて、何度も何度も繰り返し述べているように、《「驚愕の鉄人」》は《ドラゴンズ・サイン》事情を大きく変貌させました。4マナで盤面に圧力をかけながら足りないパーツを探してきて、次のターンに《爆龍皇 ダイナボルト》からのビッグアクション。これはもう、言うまでもなく強い。

 というわけで光水火の3色デッキを組もうといろいろやったんですが、これがどうにも上手くまとまりません。

 最大のネックは、火文明単色のカードがすこぶる弱いこと。一番まともなカードが《U・S・A・BINTA》でその次が《勇愛の天秤》ってぐらい弱いです。本当に弱い。多色には結構強いカードがあるんですけど、光火の多色がかさばると、今度は光水の多色を入れる枠が圧迫されてしまいます。

 どうにかならんものか……と頭を悩ませてると、ふと気付きが。

 このデッキの火文明要素って、極端な話《ダイナボルト》4枚あればいいんですよね。

 どうせ《ダイナボルト》は《ドラゴンズ・サイン》で飛ばします。じゃあ無理に弱いカードを入れて無理やりマナベースを作るよりも、最初から強い光と水のカードだけでリストを埋めた方が強くない? そんな発想のもと爆誕したのがこのデッキ!

 今回は新規カードの採用数が多すぎるので久々にvaultリストぺたりでご容赦を。

 コンセプトは「盾でトリガーケアして《ダイナボルト》で突っ込む」。基本的には能動的に、各種<ギャラクシールド>で盾の密度を上げながらアドバンテージを稼ぎ、分厚いハンドで<W・マジボンバー>の出力を担保して一気に攻勢を仕掛けるのが目標。

 その一方で、相手が殴ってくるデッキの場合は、カウンターデッキとして立ち回ることも可能です。

 2種8枚積まれた表向きで盾を追加するトリガーに加え、受けトリガーとしても2面を止められる《清浄の精霊ウル》、申し訳程度の《ドラゴンズ・サイン》。合計16枚の受けトリガーを、さらに《「策略のエメラル」》や《護天! 銀河MAX》で仕込んでガッチリとカウンターの準備を仕掛けます。
 相手の猛攻をシールドで受けつつ、表向き盾追加のトリガーから《「絶対の楯騎士」》や《「正義帝」》をセットして攻撃を抑止して、返しの大展開で一気に畳みかけるのがカウンタープランの大筋です。

 このプランを取るために追加したのが2枚採用された《DRIRRRIN・ヴォルケノン》。《ドラゴンズ・サイン》+《ダイナボルト》から繰り出すと、<ギャラクシールド>でターンのはじめに出てきた《「絶対の楯騎士」》や《「正義帝」》が大打点のスピードアタッカーとなって相手に襲いかかります。

 《「正義帝」》はいろいろと意見の飛び交うカードですが、こと「トリガータイミングで埋めて相手の攻め手を鈍らせ」、「返しに召喚酔いを解除して押し切る」という使い方をする分には非常に強力なカードだと思います。おそらくは《ダイヤモンド・ソード》や《ヴォルケノン》との併用が必須になるでしょう。

 《ダイナボルト》をアンタップするために出てきた《清浄の精霊ウル》も、《ヴォルケノン》によってもののついでにスピードアタッカーになるのが嬉しいポイントです。

 水単色は対象外なので、このデッキのメイン弾である《「驚愕の鉄人」》や《「蒼刀の輝将」》がSAにならないのはちょっと悲しいですが……。この辺りがカードプールの広がりで解決されると嬉しいですね。

 これはプレーンな構築なので、環境が定まってきたら《オーリリア》や《イニシャッフチブ》などのトリガーケアカードを採用していくのも良いかもしれません。《オーリリア》はMAXサイクル全般を永続的に止められる点が魅力的で、《イニシャッフチブ》は《襲来! 鬼札王国》や《1、2、3、チームボンバーイェー!》、《蒼龍の大地》といったカードをピンポイントで対策できる点で優れます。

 現状は《イニシャッフチブ》の方がやや優先度が高そうですが、今期はトリガークリーチャーも強いので過信は禁物です。

 というわけで、今回は1ブロック向けのトリガービートデッキをご紹介しました。トリガービートといえばブロック構築や2ブロックで強力なデッキの代表格ではありますが、<ギャラクシールド>という強烈なギミックを擁する今期は特に輝きそうですね。

 それでは、また次回!


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