こんにちは、神結です。
今回から殿堂予想に関する記事を始めていきます。
まぁ、いつも通りの感じにやっていきます。以前紹介したカードについてはそこまで触れるつもりはないので、過去記事を参照してみてください(あとでまとめて書くかもだけど)。
一応、のすけくんの担当分も含めて3~4回くらいになると思います。
第1回はドラゴンデッキで活躍中で再録も決定しております《魂の呼び声》です。
今回の殿堂予想カード
《魂の呼び声》
今回紹介するのは《魂の呼び声》です。
- 種族をひとつ選ぶ。自分の山札を見て、その中から選んだ種族を持ち名前が異なるクリーチャーを3体選んで相手に見せる。山札をシャッフルしてからその3体を好きな順序で山札の一番上に戻す。
少し長いテキストですが、要は「特定の種族のカードを山札上3枚に積み込む」カードになります。
初出はDM-21不死鳥編第3弾「封魔王の系譜(ヒストリー・オブ・デビル・ノヴァ)」。2006年10月21日発売なので、19年くらい前のカードになります。
同期はデュエプレではしっかり活躍した《超神星ネプチューン・シュトローム》、かつてはロック呪文の代名詞であった《デビル・リンク・タブー》、本当に使いにくいことでお馴染みの《キラ・ゼクス・ドラグーン》、定期的に擦られる《ウィザード・リザレクション》、そしてロマン砲として現代でも特定のデッキで出番がある《ティラノ・リンク・ノヴァ》などが有名でしょうか。提督シリーズなんかもこの弾ですね。
古くは《ザ・ユニバース・ゲート》と併せて追加ターンを取るというコンボで使用されることが多く、「コロコロレジェンド7」(内容固定パック)では《究極銀河ユニバース》や《ザ・ユニバース・ゲート》などと一緒に再録されています。
フレーバーで使い方まで教えてくれていますからね。
魂を呼び起こす叫びが、新世界へのゲートを開く!
ちなみにE2で再録された時も使い方を教えてくれています。こっちはガチンコ・ジャッジです。
ソウルなシャウトでガチンコ勝負にブッコめっ!
と、そんな感じで古いカードではあるのですが、それ故に「山札を開いて積み込む」という唯一無二の性質を持っており、そのためこれまでもそこそこの頻度で話題に挙がるカードではありました。
例えば【トリーヴァギャラクシールド】でメタリカを宣言し、《緑知銀 ダッカル》と《「絶対の楯騎士」》と《「正義全帝」》を仕込む……なんて使い方を見掛けたこともあります。
そして時は2022年、現在の使い方に繋がる革命的なカードが登場しました。
それがレジェンドスーパーデッキ「龍覇爆炎」にて新規収録された《爆流奥義 紅蓮NEXTREME》です。
デッドマンとモルトNEXTと戦っているという神イラストカードなのですが、今回はそういう話ではなく、またカードとしては別段強かった訳でもないのですが、注目すべきはその種族「ドラゴン」です。
これまでアーマード・ドラゴンとかエンジェル・コマンド・ドラゴンとか「〇〇・ドラゴン」「ドラゴンギルド」という種族しか存在しておらず、ドラゴン単独の種族はなかったんですよ。
しかしこの呪文の登場によって遂に「種族:ドラゴン」が登場し、これで《魂の呼び声》でドラゴンが宣言できると当時もちょっと話題になりました。
そしてデュエル・マスターズは、ざっくりと説明すれば「ドラゴンを指定するものであれば、〇〇・ドラゴンは全て当てはまる」というルールがあります(もちろんドラゴンギルドも)。
つまり「ドラゴンのパワーを上げる」効果であればアーマード・ドラゴンもエンジェル・コマンド・ドラゴンも等しくパワーアップしますし、他に有名なところでいうとジャイアント・インセクトはジャイアント関連のサポートを受けることができます。ガンダムって宣言すればZガンダムもフリーダムガンダムも対象になりますが、バンシィ・ノルンは含まれません。
(なお補足ですが、《光鎧龍ホーリーグレイス》の種族はアーマード・アポロニア・ドラゴンなのですが、これはアポロニア・ドラゴンではありますがアーマード・ドラゴンではないです)
結論、《魂の呼び声》で「ドラゴン」を宣言すれば、ありとあらゆるドラゴンを自由に積み込むことができます。
そしてこれを軸に戦う【呼び声ボルシャック】が、現在の環境上で大きな活躍を見せています。
参考:総合ゲールルール「種族」 より引用
203. 種族
203.1. 種族はカードの持つ特性です。通常カード名のすぐ下に印刷されています。
203.2. いくつかの効果は、種族またはその一部を参照します。その場合、指定された名称を種
族に含むもの全てを参照します。
例:「ドラゴン」を指定する効果は、種族に「ドラゴン」を含むカードをすべて参照します。
203.3. 効果によって種族が追加されることがあります。
203.4. 効果で種族を選ぶ場合、種族の一部分や存在しない種族を選ぶことはできません。
例:「サイバー」は単体で存在しない種族であり、選ぶことはできません。
呼び声ボルシャック、大活躍
元々《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》と《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》を軸に《超竜ヴァルキリアス》経由で《地封龍 ギャイア》で蓋をする、といった【火光自然ボルシャック】は一定の活躍を見せていました。
実際、2024年度末に行われた全国大会2024ではお馴染みのにわか選手(チームSAGA)が使用し、3位になっております。
しかし2025年度になるとアーチーchにて《魂の呼び声》入りの【火光自然ボルシャック】が紹介され、ここから一気に流行していきます。
その魅力は初動として3ターン目に《魂の呼び声》を唱えてしまえばほぼ勝てることです。
具体的には《魂の呼び声》からドラゴンを宣言し、《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》と踏み倒したいドラゴンを用意し、次のターンに《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を召喚。攻撃すれば“確定ガチャ”なので、任意のドラゴンを出せる、という訳です。
このドラゴンについても相手のデッキに合わせた選択が可能でして、例えば一般的なクリーチャーを軸に戦うデッキであれば《地封龍 ギャイア》が重く、【火光水ゴスペル】のような呪文主体のデッキならば《偽Re:の王 ナンバーナイン》などの呪文封殺で完封可能。
また《魂の呼び声》は3種選べるために応用できる範囲も広く、相手が《キャディ・ビートル》などのメタクリーチャーで戦ってくるデッキならば《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》と一緒に除去である《ボルシャック・スーパーヒーロー / 超英雄タイム》を見せて牽制したり、或いは除去手段が豊富ばデッキであれば《インフィニティ・ドラゴン》で対応。
自分の手札の都合で変化もさせられるため、《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を持っているなら《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》を持ってきたりなんていうことも可能な訳です。
加えて選んだ3種はプレイヤー側が相手に見せることなく好きな順序で積み込めるので、除去を見せた後に上に置くのか3枚目に積むのかなど読み合いの要素もあったりします。
山札上に固定するため、一般的な妨害手段である手札破壊を受け付けず、《オールイン・チャージャー》や《お清めシャラップ》といった相手の山札をシャッフルするようなカードでないと対処できないもの厄介な点です。
踏み倒しそのものを《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などメタることは可能ですが、《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》というカードがまた厄介で、相手をタップキルすることが出来るんですよね。
このため「処理されることがわかっていなからもメタクリーチャーを吐く」ことを要求することもあるので、そもそも《魂の呼び声》をメタる《飛ベル津バサ「曲通風」》や踏み倒しを抑制しつつ選ばれない《異端流し オニカマス》のようなメタクリーチャーでないと基本的に割に合わないです。
(まぁその《異端流し オニカマス》についても《禁断竜王 Vol-Val-8》や《インフィニティ・ドラゴン》で強引に突破するという択が残っているのですが)
主戦場はオリジナルですが、「天敵である【ファイアー・バード】がオリジナルと比べて少ない」という理由からアドバンスでも活躍しております。例えばDMGP2024-1stのアドバンス王者である試験管選手は、25年GPのアドバンスで呼び声ボルシャックを使用しています。なお結果は……。
ちなみに《魂の呼び声》の起源についてはアーチーch発だと思っていたのですが、調べてみると結構前から目を付けていた人がいらっしゃいます。
初出と断定することはできませんが、恐らくはらもナビ選手が2024年12月に使用したものが最初の入賞ではないでしょうか。
【大会結果】12/9(月) 音速CSポンポコ
ベスト8
・mappy!!選手(アナマルル)・シフト1224選手(デイガファイアーバード)
・らもナビ選手(リースボルシャック)
・しゃけ/霧雨魔理沙選手(光水天門)
おめでとうございます!#音速CS pic.twitter.com/2KVAugBupu
— 音速CS (@onsokuCS) December 9, 2024
そのらもナビ選手のnoteには、フェアリーchで紹介されたギミックを参考にして自分のデッキに落とし込んだ(意訳)といったことが書かれているため、このデッキの完成にはVANToくんの影響は無視できないかもしれません。
その後、少し時を経て全国大会2024が終わったあと、アーチーchにて《魂の呼び声》入りの【火光自然ボルシャック】が公開。
これによって《魂の呼び声》入りのリストが広がり、気付けばそちらがメインへと変わっていきました……という流れでしょう。
参考:らもナビ選手のnote
再録はしたが……?
というわけで時に確定死が決まるようなカードでもある《魂の呼び声》は一部からはかなり不評を買っておりまして、殿堂候補と見る向きが強かったです。
そんな折、来週発売されます「ヒロインBEST」にて《魂の呼び声》が新規イラストでの再録が決定。フェニックス弾の再録ということでエモさもあるのですが、この件から《魂の呼び声》は殿堂回避だろう、という話も出てきた訳ですね。
ただ個人的には再録されてなお殿堂入りする可能性はあると思っていまして、というのも
- 長らく再録されていなかったため、1枚しか使えなくても再録する意味があること
- 1枚となっても【火光自然ボルシャック】というデッキが消えるわけではないため、1枚であっても需要があること
- 高レアリティのカードではない(ヒロインBESTというパックの目玉カードという訳ではないので、殿堂したとてパックの価値が落ちるわけではない)こと
といった事情があるからです。
要するに、殿堂したとで流通上の打撃はないですし、仮に殿堂するとしても《魂の呼び声》に関しては再録すべきカードだったんじゃなかな、と思っています。
で、踏まえてなんですが、その上で《魂の呼び声》が殿堂するかと言われると、個人的には半々くらいの感覚です。
捲りが確定するのでゲームとしてつまらないという意見は、まぁわかります。
ただボルシャック使っている側も《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》をゲーム中に触れなくて負けるというのも、それはそれでゲームとしてつまんなくね? とも思うので、あってもいいと思っちゃうんだよな。正直トントンかなーという意見です。1枚にするとそれはそれでデッキの方向性が変わっちゃうし。
こういうタイプのデッキが1つくらいはあってもいいと思うんですけど、ダメっすかね。
個人的な話をすると、5月のGPでアドバンスの【呼び声ボルシャック】と当たって、呼び声ギャイアを返した後に《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》から生の《夢双龍覇 モルトDREAM》捲られて負けたんで、ぶっちゃけ一周回って《魂の呼び声》へのヘイトはないんだよな。
まぁその上でドラゴンデッキの有無がオリジナル・アドバンスの違いの1つであってもいいと思っているので(過激派)、別に殿堂してもいいかなと思っています。
参考
長らく不遇だったオリジナル環境のドラゴンデッキの救世主であり初心者に優しい「リースボルシャック」から『魂の呼び声』を殿堂で奪うのは殿堂カードのチョイスとしてもし選ばれたらセンスがない(過激派)と思っていたから『魂の呼び声』再録は良かった
— dotto (@22dotton) July 11, 2025
ただ一方で、いま抑え込まれているのは【ファイアー・バード】が元気であるという事情も大きいと思っているので、今回の殿堂の絡みで【ファイアー・バード】に何かしらの対処があるだろうと予想すると、その後の環境は危険という見方はあります。
ちなみに軽く話した感じだと、社長(flat-くん)はかなり殿堂寄り派っぽいです。踏まえて、一旦半々くらいの予想ということで。
というわけで、第1回は《魂の呼び声》の紹介でした。
次回は《フォース・アゲイン》の紹介になると思います。お楽しみに。
それでは、また。
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