【デュエマ】殿堂予想選手権2025 冬 第2回 〜飛翔龍 5000VT〜

こんにちは、神結です。

殿堂予想選手権、今日もやっていきましょう。

第2回は発売以降、使われない日がなかったであろう《飛翔龍 5000VT》になります。

当初は【青黒COMPLEX】で纏める予定だったんですが、流石に《飛翔龍 5000VT》をデッキの括りで語るのはちょっと違うと思ったので、カードとして個別回を設けることにしました。



本日の殿堂予想カード

改めて、《飛翔龍 5000VT》

まず改めて、《飛翔龍 5000VT》のテキストの確認です。略称は「VT」。

  • このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
  • ジャストダイバー
  • T・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。次の相手のターン中、相手はパワー5000以下のクリーチャーを出せない。

初出は2023年夏に発売されたビクトリーBESTなので、《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》などと同期です。

サムライが存在感を表す中でこのカードも登場直後から“最上級待遇”だった1枚であり、「青が入っている環境デッキ」には軒並み採用されることになりました。

……具体的に言うと、【青黒ダンタルサガ】とか【青魔導具】とかですよ。

歴代でも最強クラスのデッキたちが「VTくん!ぜひウチに来てくれ!」って頭下げてる訳ですよ。いや~、気持ちいいでしょう。佐々木朗希もこんな気分だったのかな。

まぁそりゃそうっすよ。VTを出せばサガループを防いでくるメタクリーチャーを突破出来るし、逆にVTを出せば次のターンにサガループに入られることもないという。引っ張りだこにもなります。

そして《飛翔龍 5000VT》自身も、期待に応えるべく大活躍をします。

 

テキストのおさらいをすると、8コストのジャストダイバーかつT・ブレイカーで、しかも盤面のクリーチャー分だけコスト軽減をします。

ぶっちゃけると、これだけでもう大抵のカードの基礎スペックを上回っていると思うんですよ。4コストとかでジャストダイバーの3打点出てきたら困りません? オレ次死ぬのかなってなりませんか?

 

まぁでも佐々木朗希のテキストはこれだけで終わるわけなくて、ここからが本番です。

まず軽く相手のパワー5000ラインのクリーチャーを手札に吹き飛ばし、そのまま1ターン5000以下のクリーチャーを場に出せないというロックまで掛けます。ここまでされると、あの元気な《メガ・マグマ・ドラゴン》ちゃんも流石にドン引きでしょう。

元となった《暴走龍 5000GT》が“召喚”の禁止だったので色々な抜け道があったのですが(その分《暴走龍 5000GT》は永続効果でトリガーの《終末の時計 ザ・クロック》をケア出来るみたいな差別化は出来ます)、こちらはシンプルに”出せない”なので、喰らった側は工夫のしようもありません。多くのデッキが、1ターンパスすることになります。

軽減効果も当然強く、4マナまでに1~2体クリーチャーを出しておけば、相手のクリーチャーも含めて5マナの状況ではほぼ出すことが出来るでしょう。また自分からより積極的に展開していくデッキであれば、4マナ目のビッグアクションとして用いることも出来ます。

ですので実際のところ、払うコストとしては4~5くらいでしょうか。

デュエマは2022年以降、特にオリジナル環境ではメタクリーチャーが強い時期が長かったのですが、《飛翔龍 5000VT》の登場によって「メタクリーチャーを並べること」にもリスクが伴うようになりました。なんかデュエマはまた、一段階次のステージに進んだかな、という印象です。

 

そんなわけで発売以降、オリジナル環境ではVTを見ない日はありません。

上記の【青黒ダンタルサガ】【青魔導具】から始まり、サガの殿堂後は種族の噛み合いもあって【赤青マジック】での採用もですし、色が合って展開出来るということで【アナジャオウガ】でも活躍。

《巨大設計図》で触れることから【アカシックフィオナ】なんかでも使われたり、《DARK MATERIAL COMPLEX》の登場後は除去と《DARK MATERIAL COMPLEX》の噛み合いもあって【青黒COMPLEX】の主力カードにもなっています。

明日CSに出ても【青黒COMPLEX】を始め、【青緑ジャイアント】や【クローシスジャオウガ】などから放り投げられることになるでしょう。私はドリームメイトにすら入れたことありますからね。

アドバンスはそこまで多くのデッキで採用されているわけではないのですが、じゃあ効かないのかというと全然そんなことはなく、【ラッカバクオンソー】なんかが普通に採用していてメタクリを吹き飛ばしながら《頂上混成 BAKUONSOOO8th》で走ってきたりします。

個人的にはアドバンスのVTはかなり好きなカードで、VTをケアしやすい手札の持ち方をしたり、或いはそもそも効かないデッキを使ったり、刺さる相手には抜群の力を示したり、工夫のしどころが多くて面白いです。ジャイアントに1~2枚差して遊んでいます。

逆に2ブロックで遊んでいたときは逆にメタクリーチャー強すぎて「VTなしでどうやって超えるんだよ……」みたいに頭を悩ませることもありましたね……。

5000VTの功と罪

さて、そんな《飛翔龍 5000VT》ですが、「VTが殿堂するかどうか」の議論はこれまでも続いてきました。

……まぁ我々が議論をしていても意味はそんなにないのですが、存在自体に功罪あるのは間違いないでしょう。

砕いて言えば「殿堂して欲しいかして欲しくないか」という話なのですが、どちらの意見自体にも理はあると思うので、目立つところについて紹介していきましょう。

VT殿堂して欲しい派

  • デッキの選択肢を狭めている
  • 正直ケア出来るように見えて出来ない
  • 「何も出来ない」がゲーム体験としてよくない
  • パワーラインのインフレが起きる
  • 必須級のカードなのに高い

VT殿堂して欲しくない派

  • 逆に「VTが刺さらない」ことが主張点にもなる(故にデッキの選択肢を与えている)
  • 現行のメタクリーチャーの数が多すぎる+強すぎる
  • 展開系のデッキが強くなりすぎるので抑止力になる
  • ある程度遅いデッキのゲームへの参加権でもある
  • 高い金払って買った

私はどっちかというと殿堂して欲しくない派ではあるんですが、両方意見としてはわかるという感じです。

デッキの選択肢に関してはかなり難しいんだよな。VTがいることで息出来ないデッキは確かにあるんですけど、逆に「VTが刺さらないから、相手のデッキのカードを3~4枚腐らせることが出来る」「青が入ってVTも採用出来ることがデッキとしての主張」というのも実際あるわけなんですよね。

VTに限らず強いカードって得てしてそういうものではあるんですが、問題はVTを出された後のゲーム体験というのはちょっと特殊なので、そこらの強いカードとはまた別、という話もわかるといったところ。

個人的な意見としては、私はドリームメイト的な展開系のデッキも好きで使うんですが、VTありきで構築を組むのも喰らった後のことを考えるのも好きという点と、逆にVTなしでドリームメイトみたいなデッキと戦いたくないという2つの観点から殿堂はして欲しくない派です。全デッキが小型のしょうもないカード除去みたいなのを積まされる状況になるのって、【青魔導具】と変わらないから、あんまり健全じゃないと思うんだよな。

あと幾つか意見を紹介しておくと、当ブログで同じく記事を書いてくれているのすけくんは殿堂して欲しくない派で、以下のような意見をもらいました。

お互いに知っていたら先攻ゲーにはなるものの、横並べ同士のマッチアップの際に”VTケア”って概念が発生するのが面白いと思ってます。
わざとvt圏内突っ込んでブラフ掛けて勝ったゲームもあったりして、こういうのってVT特有のモノだなって思ってます。
VTを貰える貰えない、持ってる持ってないで分岐が発生するのが好きですね。
ラッキーナンバー的なカードがもうこれ位しか残ってないのもあります
(堕ちるかなとかシャッフはまた異なるかなと)

ゲーム体験としてVTあった方が好き派とのこと。

ちなみに先攻が、というのは「先にVT投げれば盤面のクリーチャーが減るので、後攻のVTを貰わなくて済む」みたいな感じですね。これは上手く自分の盤面調整をして投げることになりますが、互いに調整した場合はそりゃ先攻が有利だよね、という。

ちなみに小判くんにも聞いたんですけど、

して欲しくない派です、VTは防波堤なので

という話でした。あって困ること以上になくて困ることを考えた結果、といった感じですね。

まぁ競技プレイヤーに聞いたら基本的に「殿堂して欲しくない」って答える人が多いと思うので、あくまで参考程度に。

まとめ

今回は《飛翔龍 5000VT》の話でした。

殿堂予想については、こんな状況なので全く読めません。

上記で書いた通り功罪両方あるので、「殿堂する」「殿堂しない」どっちにも理があると言えます。メタ的な観点でも難しい。再録あったけどデュエパデッキだから1枚だし、他は金トレとか銀トレだし、どっちとも取れるかなという。

ここまで行くと好き嫌いの話にもなってて、マジで「福岡のうどんと香川のうどんどっちが好き?」みたいな話に近いしな……。

 

というわけで、今回はここまで。

次回は《DARK MATERIAL COMPLEX》の話をします。それでは、また。


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