【デュエマ】殿堂解除選手権 TierA-（その9 《疾封怒闘キューブリック》）

こんにちは、神結です。

寒いです。炬燵でタワーデュエルが恋しい季節になってきました。秒であたたまれるのでお勧めです。

さて、今回はA-の幻の第9回目になります。

過去のまとめはこの辺から見られます。

Tier表について
今日のTierA-の殿堂カード
関連

Tier表について

Tier表はS~Eの6段階ですが、C~Aまでは＋－を追加したので全9段階あります。

各ランクの内訳はざっとこんな感じです。

S……ピン投であってもデッキの核であり、プレイした試合はほぼゲームが決まると言っていい。プレ殿有力候補たち。
A……明らかにおかしな動きをするカードであり、引いた試合は勝ちゲームにかなり近付く。
B……かなり強力なカード。プレイ出来るとゲームが優勢になったり、不利対面を捲れることもある。
C……解除出来るか微妙なライン、環境で使っても充分強力で殿堂カードとしてデッキに投入されることもしばしばある。”切り札”として程よいレベル
D……それなりに力のあるカードだが、環境的にいえば標準的なラインなので解除してもよさそう。
E……解除されても使われなさそうだが、それはともかくしてあげてほしい。

なお零龍等の外部カードについて殿堂カード扱いですが、対象外としています。

またあくまでこのTier表は「各カードを均等に見た場合のTier表」になるので、「このカードは直近で殿堂したから」とか「ランデスカードは重くみるから」みたいな外的な要素は一切考慮しないものとします。

今日のTierA-の殿堂カード

今回のカードはこちら。

自分のマナゾーンに火のカードが３枚以上あれば、このクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
W・ブレイカー
このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、自分のマナゾーンに水のカードが３枚以上あれば、バトルゾーンにあるクリーチャーを１体選び、持ち主の手札に戻してもよい。

罪状：もはや手札すら使わずに無料でバウンスする化け物

疾風怒濤→疾封怒闘（スパイラルアクセル）は流石にお洒落が過ぎるでしょ。

というわけで《疾封怒闘キューブリック》もここで登場です。

持っている効果は２つ。１つは、マナに赤が３枚以上あればSAになるというもの。まあ、これはぶっちゃけオマケです。

もう１つはこのカードがどこからでも自分の墓地に置かれたときに、マナに青が３枚以上あればクリーチャーを１体バウンス出来るというもの。はい、毎度お馴染み、今日も見飽きた“自分のクリーチャーも戻せる”シリーズです。

更にこの「どこからでも」というのがミソで、バトルゾーンはもちろん、手札から墓地に置かれても山札の上から墓地に置かれても、シールド焼却から墓地に置かれても効果が起動します。たぶん、バトルゾーンから墓地に置かれたケースの方が稀だったと思いますけど。

また手札に持っていれば相手のハンデスで墓地に落ちても《エマージェンシー・タイフーン》から能動的に捨てても相手のターンでも自分のターンでも構わず起動します。

……というように、かなり特殊なカードです。

そんなわけでちょっと不思議な《疾封怒闘キューブリック》ちゃんですが、明らかに【墓地ソース】と相性がいいこともあって、登場直後よりキーパーツとして使用されました。

特に《アクア・メルゲ》＋《盗掘人形モールス》＋《疾封怒闘キューブリック》によるメルゲループは条件も比較的楽でわかりやすく勝ちに繋がるということもあり、【墓地ソース】を一気にトップメタへと押し上げます。

ちなみにメルゲループはループが苦手な人でもほんっっっっっっっっっとうに簡単に覚えられます。

条件はマナに青3枚以上、墓地にクリーチャーが6体以上あり、場に《アクア・メルゲ》、手札に《盗掘人形モールス》と《疾封怒闘キューブリック》がいればOK。モールスを出してメルゲ効果でキューブリックを捨て1ドロー。キューブリック効果でモールスを手札に戻し、モールス効果でキューブリックを回収。これでメルゲの1ドローだけ出来た状態で初期に戻るため、デッキが切れるまで1ドロー出来るわけです。ね、簡単でしょう？

フィニッシュは手札を大量に抱えてからの《ルナ・コスモビュー》を並べ、《超電磁マクスウェル Z》で呪文を止めながら殴り切る、というのが一般的でした。

上に書いたループルートを見て貰うとわかるんですが、このループは各種カードが1枚だけで成立していまうため最終的には《アクア・メルゲ》も《盗掘人形モールス》も、そして《疾封怒闘キューブリック》も殿堂カードになってしまいました。メルゲはこのあと昇進していったんですけどね。

こうなるとしばらく使われなくはなりましたが、この0コストでバウンス可能というギミックは流石に強力です。裁定変更で帰らぬデッキとはなりましたが、【ゾンビパルテノン】にも貴重な除去カード兼クリーチャー使い回し役として殿堂カードとは思えぬ活躍を見せてくれました。

というように、条件さえ整ってしまえばこのカードは化けます。普通にヤバいこと書いてあるんで。

そんなわけで殿堂解除の可能性は当然ながら皆無で、プレ殿も環境次第ということでしょうか。A+でもいいと思ってしまうのですが、まあそれは枠の都合ということで、今回はこの位置とさせてください。

ちなみにVANモアイ大王のような強力なロックをされていても、《ボルシャック・ドギラゴン》からこのカードを捲ると勝手に墓地に落ちていき、ロックを逃れることが出来ます。まあ、流石に現場に立ち会った人は見たことありませんが……。

というわけで今回は《疾封怒闘キューブリック》でした。

次回はいよいよA-最後のカードです。お楽しみに。

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