【カード考察】プレミアム殿堂 解除してもよさそうなカード選手権【水文明編】

こんにちは、神結です。

前回の記事は中々好評だったようで、私も喜んでいます。

今回は水文明の方をやっていきたいと思います。

その枚数、数えてみたらなんと8枚でした。長いのでさっさと本編の方を始めようと思います。

(※《緊急プレミアム殿堂》についてはブラックボックスパック特有のジョークだと思うので、今回は省略しています)

 

※他のシリーズはこちらから

自然文明編
水文明編
闇文明編
火・光文明編

プレミアム殿堂に指定されている理由については、以下のいずれかに該当する場合だと考えています。

  1. そのカードの持つ効果が、概念上極めて大きな影響をゲームに与える(大多数がこれ)
  2. デュエル・マスターズが目指すゲームの方向性と合致しない(例:《ヘル・スラッシュ》など)
  3. 特定のカードと組み合わせることで、宇宙(例:プレミアム殿堂コンビ など)

この点については初回の記事に詳細を記載していますので、気になるからはそちらを参照してください。



《サイバー・ブレイン》

サイバー・ブレイン UC 水文明 (4)
呪文

・S・トリガー
・カードを3枚まで引く。

・プレ殿理由:1 に該当
・個人的見解:解除していい(4枚使用可)

 

もうそろそろいいんじゃないでしょうか。

登場は第1弾。初期デュエル・マスターズの代表的な「壊れカード」であり、水文明が最強である理由そのものでもありました。2004年3月に殿堂制度が始まりましたが、初代殿堂カードの1枚としてその名を刻むことになります。

1枚になっても当然そのまま使われ続け、特に《蒼狼の始祖アマテラス》の登場後は殿堂だろうが山札から引っ張ってきて唱えることが出来たため、枚数の割には実戦中にプレイされる回数はかなり多かったと記憶しています。

ところがそのアマテラスも殿堂となると、殿堂制度のそのものの根幹的な問題に直面することになります。

どういったことかというと「強力な効果ゆえに殿堂にした結果、引けた時に勝敗に与える影響が大きすぎる」というものです。これは《次元流の豪力》の時も触れました。

特に《サイバー・ブレイン》は当然のように殆どのデッキに入っていたため、このカードを引けると相手との大きな差が生まれてしまうんですよね。

こうした状況も踏まえてか、2011年(覚醒編の頃)に《サイバー・ブレイン》、《アクアン》はプレミアム殿堂へと指定されることになりました。

さて、このカードがプレミアム殿堂してから長い時間が経ちました。

あの手この手で「リターンが最大3枚あるドローソース」が登場し、それなりに使われてきました。またトリガーが付いてない3枚ドローの《王立アカデミー・ホウエイル》も登場しております。

そんな中で2020年に登場したのがご存じ《天啓 CX-20》ですね。コイツは3ドローに留まらず《“魔神轟怒”万軍投》を使えば3ドロー+1ブースト+マナから5コストカードが出してみたり、《*/弐幻キューギョドリ/*》からトリガーとして出てみたりと、かなりやんちゃに振る舞っています。

率直に申し上げると、《サイバー・ブレイン》は現代デュエマにおいては適正カードです。なんなら4マナ払って暢気にドロー出来るデッキがむしろ限られてきます。「4マナを払って3枚カードを引くトリガーカード」という概念が、プレミアム殿堂級の概念ではなくなっているんですよ。

《天啓 CX-20》は確かに3ドローが強力なことを我々に教えてくれましたが、それは「4マナ3ドローが強い」のではなく、「○○しながらできる3ドローは強い」だったり、「盤面に3体並びながら出来る3ドローは強い」だったり、「メインデッキの枠を割かない3ドローは強い」だったんですよね。

特に殿堂指定もする必要なしに、4枚使えるようにしてもいいんじゃないでしょうか?

 

《アクアン》

アクアン R 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード 2000

・このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚を表向きにしてもよい。その中から光と闇のカードをすべて自分の手札に加え、残りを自分の墓地に置く。

・プレ殿理由:1 に該当
・個人的見解:現状ではまだ難しいのではないか

 

で、お次はアクアンです。

アクアンの活躍についてはデュエプレに実装された際に記事を書いているので、こちらを参照してください。

そんなアクアン先輩ですが、プレ殿を解除していいのかというと「ちょっと時期尚早では?」という感じがします。

《母なる大地》みたいな「新カードが出れば出るほど相対的に強くなる」カードとは違って、ドローソースはインフレに置いていかれがちになるんですよね。だからいずれアクアンも「もう解除しても問題ないのでは?」と言えるような気がしますが、まだちょっと怖いかなぁと思ってます。(理由は《ヘブンズ・フォース》があるため。というかこれ《ヘブンズ・フォース》が悪いのでは?

4コストの呪文だったら別に大丈夫かな? という気はするんですけど、ちょっと生き物というのがね……。

《転生プログラム》

転生プログラム R 水文明 (3)
呪文

・S・トリガー
・クリーチャーを1体選び、破壊する。そうした場合、そのクリーチャーの持ち主は、自身の山札の上から進化ではないクリーチャーが出るまでカードをすべてのプレイヤーに見せる。そのプレイヤーは、出たクリーチャーをバトルゾーンに出し、表向きにしたそれ以外のカードを持ち主の墓地に置く。

・プレ殿理由:1 に該当
・個人的見解:解除されることは今後ありえないのでは?

 

個人的に思い入れも強い1枚なのですが、それはそれとして許されないカードだろうなぁ、というのが第一感です。

登場は前回軽く触れましたが、バグってることでお馴染みの聖拳編です。《無双竜機ボルバルザーク》や《母なる大地》という皇帝と大統領みたいな同期がいます。

このカードは登場以降、《パルピィ・ゴービー》で積み込むデッキや「クリーチャー以外は全て墓地」という特性を生かした《魔光帝フェルナンドVII世》のデッキなどで使われました。この頃は「ちょっと変わった面白ランダムカード」くらいの立ち位置だったんですよね。

ところが覚醒編に入ると状況は変わります。超次元クリーチャーを餌とすることでデッキに「強いカードしかない」状況を作ることが可能になり、ランダム性などというものはどっかに飛んでいきました。

こういった経緯もあって2011年1月には殿堂となったのですが、1枚となってからはしばらくは鳴りを潜めます。

再び脚光を浴びるようになったのは極めて相性のいい《龍素記号Sr スペルサイクリカ》の登場以降になります。

《ロジック・サークル》→3コスト超次元呪文で《時空の英雄アンタッチャブル》→《転生プログラム》から《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を出すことでおおよそ自分の好きな呪文を唱えられるようになる【転生サイクリカ】(余談だけど、個人的にこのデッキは宇宙一嫌い)や、《神秘の宝箱》で転プロをおく→《超次元ホワイトグリーン・ホール》を拾うという手数は掛けるものの、《勝利のプリンプリン 》を爆発させてデッキからスーパーカードを引っ張り出してくる【5cキューブ】などで活躍します。

ちなみにこのカードはトリガーかつ「相手に打てば、相手の山札を減らすことが出来るカード」であることを生かして、某所では転プロフィニッシュの【天門ループ】が開発されたらしいです。ただ試合中に相手の盤面にクリーチャーがいないとフィニッシュ出来ない欠陥に気付き、そのまま投了して走ってカラオケに行ったとかなんとか。

個人的には「シンカイ転プロ鬼丸覇」という魔法の言葉が使える【龍墓地】というデッキが非常に好きでした。

最終的に転プロは2016年始めにプレ殿となりました。直前で大暴れをしていた訳ではないのですが、「わずか3コストでゲームを終わらせるクラスのクリーチャーを、比較的高確率でバトルゾーンに出せる」という概念がいよいよ看過出来なくなったものだと思われます。

今後も強力なクリーチャーは次々出てくるでしょうし、許可が下りるようなことはないでしょうね。

 

《アクア・パトロール》

アクア・パトロール VR 水文明 (4)
クリーチャー:リキッド・ピープル 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、プレイヤーをひとり選ぶ。そのプレイヤーは自分自身のシールドの枚数を数え、それを山札に入れてシャッフルし、その後、山札の上から同じ枚数のカードを裏向きのまま自分自身のシールドゾーンに置く。

・プレ殿理由:3 に該当
・個人的見解:解禁されることはないのでは?

この子のプレ殿理由やその経緯、コンビ殿堂ではない理由も以前に「【カード考察】想定外のエラー」で書いたので、そちらを参照してください。

仮に解禁された場合、《デュエマの鬼!キクチ師範代》or《禁術のカルマ カレイコ》+《アクア・パトロール》という通称「キクチパトロール」が4キル可能なデッキとして存在することになります。

まあ、これは流石にマズイでしょう。環境トップにはなれないかもしれませんが、あらゆるデッキはこのデッキの対策を積む必要が発生し、環境を歪めることになります。「キクパトに勝てないデッキは環境にはなれない」という、ある種ジョバンニ時代のデュエマの再来になってしまうかもしれません。

そういう理由から《アクア・パトロール》が許されることはないと思います。

ちなみに私はおんそくさん(カードラッシュプロ)のキューブドラフトで遊んだ際に、突如見覚えのないパトロールが出てきて4キルされて「ケアしない方が悪い」と言われたことがあります

キクパトされて学んだのは、普通に不愉快ということでしたね。

 

《蒼狼の始祖アマテラス》

蒼狼の始祖アマテラス R 水文明 (6)
クリーチャー:ナイト/サムライ/オリジン 5000

・このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次のうちいずれかひとつを選んでもよい。
►自分の山札を見る。その中からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文をコストを支払わずに唱える。
►自分の山札を見る。その中からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをコストを支払わずにジェネレートする。

・プレ殿理由:1及び2 に該当すると思われる
・個人的見解:このカードを解除したときの影響が計り知れないため、解除はなさそう

日本大陸に汎用性と安定性をもたらした女神ですが、プレ殿解除となると極めて微妙なラインです。恐らく、かなり意見の割れる1枚ではないでしょうか。

このカードの登場は戦国編の最終弾になります。サムライ、ナイト、オリジンという不思議な種族を持つ1枚です。オリジンは神化編の核となる種族ですので、「次のエキスパンションの伏線を貼る」というのはこの辺りで既にやっていたんですね。

さて、そんなアマテラスですが効果を端的に言うと、デッキからコスト4以下の呪文かクロスギアをリクルートするというもの。

コスト4であれば何でもよいので《サイバー・ブレイン》や《母なる紋章》といった殿堂カード、ナイトを生かしたナイトマジック持ちの《魔弾バレット・バイス》、確定サーチの《クリスタル・メモリー》、速攻対策として優秀なクロスギア《ノーブル・エンフォーサー》、マナにキリコを埋める《神秘の宝箱》、そしてマナからキリコを呼び出す《母なる星域》……といった具合に、状況に合わせてあらゆるカードを使うことが出来ました。

というかブーストカードとコイツだけを複数枚積んで、それ以外をハイランダー気味に構築してもデッキが成立したんですよね(5c準ハイランダーミラクル的な)。デッキの核というか本体なんですよ。豆腐の味噌汁の大豆とかグラタンコロッケバーガーの小麦粉とかそういう奴なんです。

そして【星域キリコドラゴン】【黒キリコ】といったデッキ(この辺りはキリコの項目で触れます)があまりにも環境を支配したため、神化編の末にアマテラスはキリコと一緒に殿堂します。ちょうど私のカードが大学受験のために全部ゴミ箱に投げられてしまった頃の話ですね。

その後の活躍で印象的なのが《ヒラメキ・プログラム》とのコンボだったり、先述の【5cキューブ】で《転生プログラム》を打ったり、【白刃鬼】でホワグリを連打したりといった具合ですね。ホント手を組む相手がいつも碌な奴じゃないんですよコイツ。

最終的にはホワグリの殿堂と一緒にプレ殿へと送られることになります。まあ、これまでの経験からホワグリを制限してもアマテラスで引っ張ってサイクリカで連打するのがわかっていたからそれを考慮した上でのプレ殿だったのかなと思います。

じゃあこれを解除していいのか、というと本当に難しいですよね。

私は、開発側が戻すことはしないんじゃないかと思っています。恐らくこのカードを解放してもこのカードに対するヘイトが集まるようなケースは少ないと思いますが、それはそれとしてこのカードは「殿堂」というシステムそのものに挑戦してくる厄介な女神なんですよ。

アマテラスの持つカードとしての概念は「状況に応じたカードを選択出来る汎用性とデッキそのものの安定性を格段に向上させ、特定のコンボでバグるカード」だと思っています。殿堂カードに頼るが故に安定性を欠く、だから殿堂で済んでいる、そんなデッキ(カード)は結構あると思うんですが、そういったデッキ(カード)をプレ殿クラスに押し上げてしまうんじゃないかという危惧があります。

個人的には、《蒼狼の始祖アマテラス》をプレ殿にしておく方が、プレ殿になるカードは最終的に減るんじゃないかと思っています。

あとはこの手のカードって偶にバグるんですよ。例えば昨年流行した【ヒラメキウォズレック】なんかは《蒼狼の始祖アマテラス》があったらもっとヤバかったんですよね。そしてそれを、開発側も見ているわけですね。

ですので個人的にはこのカードの解除にはちょっと反対です。もちろん、使えるなら使いたいカードではあるんですけどね。ビマナ系統やコンボデッキなんかでは、いまでも普通に採用するカードだと思います。

ちなみに《クイーン・アマテラス》もやってることは結構エグいと思うんですけど、如何せんコストがですね……。

 

《エンペラー・キリコ》

エンペラー・キリコ SR 水文明 (8)
進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000

・進化−自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
・このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体をバトルゾーンに出し、山札をシャッフルする。
・T・ブレイカー

・プレ殿理由:1 に該当すると思われる
・個人的見解:解除していい(殿堂カードに相当)

 

登場したのは神化編の第一弾です。同期には《ボルシャック・NEX 》や《死神術士デスマーチ》などがいます。非常に強力なパックだったんですが、私が当たったのは《封滅の大地オーラヴァイン》だったんですよね。何かに使おうとした記憶もないです。

さて、この世に生を受けた《エンペラー・キリコ》ですが、彼女は生まれた時から既に活躍を約束されたようなスペックを誇っていました。3体山札から踏み倒すという能力は、進化クリーチャーと言えどちょっと当時のカードスペックからすると破格過ぎたんですよね。子どもの喧嘩に混ざる井上尚弥とか、Vtuberスマブラ大会に混ざるあばだんごとかそういう存在だった訳です。

それでも当時はこの手の“ワンショットデッキ”というのはまだ蓄積がなく、プレイヤーたちも開発にはそれなり苦労しました。

とはいえエンジンが掛かり始めてからは圧倒的な強さを発揮し、まずは登場から半年で非常に相性のよかった《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》を殿堂送りにします。

まあ有名プレイヤーが有名プレイヤーと仲がいいように、ヤバイカードっていうのはヤバイカード同士で仲がいいんですよ。キリコは相棒とも言える《蒼狼の始祖アマテラス》や《母なる紋章》、そして新たに《母なる星域》を獲得したことでさらにワンランク上のデッキへと進化を果たします。

この時代のキリコは主に2種類ありました。一つは《龍仙ロマネスク》を軸とし《超竜バジュラズテラ》や《超竜ヴァルキリアス》+《光神龍スペル・デル・フィン》、そしてこちらも新登場の《ボルシャック・クロス・NEX 》を添える【星域キリコドラゴン】。もう一つは《魔刻の斬将オルゼキア》や《聖鎧亜キング・アルカディアス》を使う【黒キリコ】です。

どちらが強いかと言われると諸説ありますが、ワンショットの能力ではドラゴンキリが、対応力や安定性という点では黒キリコの方が優れていたと記憶しています。

いずれにせよキリコに到達されたらそこでお終いなんですよね。

もちろん「単色デッキなので《聖鎧亜キング・アルカディアス》出たらこのデッキでは対応出来ない」みたいなこともありましたが、なんだかんだで「徐々にアドバンテージ差を付けて相手の逆転の芽を摘む」みたいなゲームだったデュエル・マスターズに於いて、「キリコが間に合ったら負け」という感覚はかなり新鮮でした。

そんなわけで一時代を築いたキリコですが、キングを没収され《蒼狼の始祖アマテラス》とともに殿堂送りになったことで、一度は終わったカードになるかと思われました。

しかしエピソード期に入ると《サイバー・N・ワールド》や《永遠のリュウセイ・カイザー》、そして《ボルバルザーク・エクス》を手にしたことで華麗に復活。特にエクスを手を取り合ってしまったことで生まれた新キリコはもはや悪夢のデッキという他なく、2012年3月をもって流石にプレ殿へと送り込まれることになりました。

ちなみにキリコによって得られたノウハウを元に作られたのが白刃鬼だと思ってます。キリコは白ビマナの母なんですよ。

ではそんなキリコは令和に於いてもプレ殿相応のカードかと言われると、そろそろ解除してあげてもいいんじゃないかというのが個人的な考えです。

いや、だって8マナの進化クリーチャーですよ? 6マナで決着が付く昨今のデュエマに於いて、《蒼狼の始祖アマテラス》も《母なる紋章》もない《エンペラー・キリコ》が圧倒的なスペックで他のデッキを圧殺するなどとはとても思えません。もちろん出したら勝ちのカードに近いとは思いますが、8マナも掛けた進化クリーチャーなら流石に出したら勝たしてくれてもよくないですか?

少し固い話をするならキリコというカードの持つ概念は「7ターン前後に出せる、下準備を必要とする進化クリーチャーのフィニッシャー」だと考えています。当然《クイーン・アマテラス》かなんかでループするとは思いますが、別に環境は荒らさないと思うんですよねぇ。

 

《アクア・メルゲ》

アクア・メルゲ R 水文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル 1000

・自分のターン中、自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうしたら、カードを1枚引く。

・プレ殿理由:1 に該当すると思われる
・個人的見解:《生命と大地と轟破の決断》が殿堂しても許されることはないと思う

 

近い将来殿堂、或いはプレ殿まであるかもしれない《生命と大地と轟破の決断》が殿堂しても、このカードは許されることはないと思います。

登場は覚醒編の第2弾です。同期は《時空の封殺ディアス Z》や《アラゴト・ムスビ》などになります。

登場直後に何かをやらかした訳ではないのですが、殿堂入りしたのはE3初期にメルゲループと呼ばれる《アクア・メルゲ》+《盗掘人形モールス》+《疾封怒闘 キューブリック》による無限ドローコンボの発見がされ、それが流行したためです。全てのパーツがしっかり殿堂入りしていることから、このコンボのお手軽さと凶悪さを理解していただけるかと思います。

その後はご存じの通りGP9thで活躍した【メルゲドッカンデイヤー】を経て、プレ殿へと送り込まれることになりました。

では《生命と大地と轟破の決断》が殿堂すれば返ってくるのかというと、そんなことはないんですよね。

というかこのカードがプレ殿相応であることを説明をするために「概念」という概念を持ち出したんですよ。

というのもこのカードが持つスペックはかなり破格で「わずか2コストで永続的にリソースを稼ぐシステムクリーチャー」なんですよ。手札を交換し墓地を増やし続けるわけですから、場にいる限り一生仕事をこなします。

今回は栁選手の努力と閃きの末に【メルゲドッカンデイヤー】という形になった訳ですが、仮にメルゲを残し続けたらまた同じようなことが起こります。何故ならば、このカードの持つ概念が凶悪性と仲良しだからです。

だからこのカードは恐らくこのままプレ殿です。カードプールの拡大によって許されなくなったカードの典型例だと思います。

 

ちなみに《アクア・メルゲ》がプレ殿したから《盗掘人形モールス》+《疾封怒闘 キューブリック》が許されるようになるかというとそんな訳はないでしょう。何故ならコイツの持つカードとしての概念も大概イかれているので、引き続き殿堂していただいてよいかと思います。

 

《ヒラメキ・プログラム》

ヒラメキ・プログラム R 水文明 (3)
呪文

・自分のサイキックではないクリーチャーを1体破壊する。その後、自分の山札の上から、その破壊されたクリーチャーよりコストが1多いクリーチャーが出るまで、カードをすべてのプレイヤーに見せる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

・プレ殿理由:1 に該当すると思われる
・個人的見解:ダメに決まってんだろ

ここまで読んでいただいた方なら大凡察していただけてるかと思いますが、お前はダメに決まってんだろ。

いまは亡き「デッキ開発部」においては常連カードであり、《転生プログラム》以上にデッキ構築の時点でコンボを確定させるカードであったんですよね。

登場したのはE2期でしたが、このカードの凶悪性を知らしめるようになったのは【ヒラメキスネーク】の登場以後になります。

このデッキは《予言者ローラン》や《デビル・ドレーン》+《光姫聖霊ガブリエラ》によって早期に7コストを着地させ、そこに《ヒラメキ・プログラム》を当てることで《偽りの名スネーク》を確定させます。あとはG・ゼロのカードである《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》や《巡霊者ウェビウス》を連打してマナを伸し、最後は《緊急再誕》+《聖霊王アルファディオス》だったり《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》+《ダイヤモンド・ソード》で締めるという、最速3キルのコンボデッキです。

結果的にヒラスネ自体は《デビル・ドレーン》と《予言者ローラン》の殿堂によって弱体化したためヒラメキは許されたように思えたのですが、2015年夏に殿堂入りとなります。殿堂になる直前は大人しかったんですけど、やっぱり許されないカードだったのでしょう。

その後は暫くあたかも健全なカードかのように振る舞っておりましたが、2019年再度本性を現します。

ご存じ【ヒラメキウォズレック】の登場ですね。最速3ターンで《超竜バジュラズテラ》に辿りつくというヒラスネファンも感激な一品に仕上がっており、改めて《ヒラメキ・プログラム》はヤバイということを我々に教えてくれました。

こうして2019年夏に、プレ殿入りとなります。

まーーーーー許されることはないでしょう。「時代は令和」と何回か書いてきましたが、令和に相応しいプレ殿カードだと思います。

 

終わりに

数が多かったので、簡単にまとめておきます。

  • 永劫ダメそう:《転生プログラム》、《ヒラメキ・プログラム》、《アクア・メルゲ》
  • 環境が許しても公式が許さなそう:《アクア・パトロール》、《蒼狼の始祖アマテラス》
  • 現状ではダメそうだが、将来的にはあるかも:《アクアン》
  • 解除してもいいのでは:《サイバー・ブレイン》、《エンペラー・キリコ》

いや水のプレ殿多過ぎん? 文字数1万とかあるんだけど?

 

というわけで、長々とした文章ですが読んでいただきありがとうございまいした。

次回は闇文明をとりあげる予定です。それでは。

 

 


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