昔話 ジョバンニスコールについて。

flat-です。
今日は一世代前に流行った最恐デッキ、ジョバンニスコールの昔話。

 

 

〜2016年9月19日〜

 

この日はgp3rdの大会日。
総勢2000人以上の参加者から頂点を決める未だに1つの大会としては最大規模の大会になります。
参加費も3000円(現在は4000円)、と高額にも関わらず応募開始から1時間も経たずに参加券は全てSOLDOUT。

大会開始前からふるいに落とされる人が後を絶ちません。

 

 

そんなgp3rdですが、フィーチャー席(ニコニコ動画にて全国ネットへ放映される席のこと)というのがあり、予選中に座った一人の男性が何やら怪しいデッキを使っているということで生放送中に密かに話題になります。

フィーチャー席に座った彼は負けてしまいましたが、その時デッキに入っていたカードは「天雷王機ジョバンニX世」

このカードが後のCSで猛威を奮うとはこの時誰も思っていませんでした。



gp3rdの大会形式は予選9回戦、そこで戦績の良かった上位64名が本戦に上がれます。 そのボーダーラインは実に7勝2敗。

しかも7勝2敗の場合は極一部の人しか本戦に上がることは出来ません。

 

そんな狭き門を賭けた予選が終わり、決勝トーナメントに勝ち進んだ64人のプレイヤー達。そのデッキ分布が公開された時、プレイヤーは絶句します。

 

 

「天雷王機ジョバンニX世 5人」

 

 

なんと本戦出場者中今まで見たことなかったカードを主力としたデッキが64人中5名もいるとのこと。

この段階でメルカリに販売されているジョバンニは全てSOLDOUT。(僕も2枚買いました)。
大会参加者の全員が今日このデッキを握った人数やデッキの内容についての詳細を求めていました。

そこで僕の友人であるでるた氏から詳細を聞くことに成功。

 

概要はこうです。
デッキの製作者はカードショップWINNERSのCEOこと
「パタ@いっせー」

WINNERSによく通う10余人でこのデッキをシェア、gp3rdに挑んだとのこと。

そのうちの一人がでるた氏であること。

そのデッキとフリー対戦してくれることになったので、手元に持ってた黒単ヘルボロフを使って対戦して見ました。

ここで僕の対戦相手が行なったジョバンニスコールの戦い方をご覧下さい。



相手先手。
1ターン目、ターンエンド
2ターン目、ニンプウタイフーンで手札交換。
3ターン目、2マナジョバンニ召喚、1マナドリルスコール、
ドリルスコール効果でお互いのマナを1マナずつ破壊。
ターン終了時ジョバンニ効果でドリルスコール回収。

 

完。

4ターン目以降毎ターンドリルスコールを打ち、ターン終了時にドリルスコールを回収。
これをされ続ける限り僕のマナは一切増えません。

最後に相手はクルトの気合い釣りという呪文を使い山札を回復することで、こちらの山札が切れるのを待つだけ。

というデュエルマスターズの概念丸ごとぶっ壊すようなデッキになります。

 

 

このデッキを対戦相手側からしてどういうことが起こるかを説明します。

 

まずこのデッキがマトモに動くと、先行後攻を決めるジャンケンに負けた際、対戦相手のマナが2マナまでしか溜まらなくなります。

 

つまり

デッキに3マナ以上のカードしか入っていないようなデッキ

2マナ以下も入ってるけど大した能力を持っていないデッキ

これらのデッキは相手が手札事故を起こさない限りジャンケンの敗北=試合の敗北になります。

 

 

このデッキは太鼓の達人で言うところのInfinite Rebellionに相当します。
高校で言うと開成高校、
女優でいうと広瀬すず、
緑単ループでいうとロマノフsign
白緑メタリカでいうとdottoです。(敬称略)

 

そんな開成sign広瀬.Rebellionことジョバンニですが、このデッキの登場は当時のデュエルマスターズの環境を大幅に変えました。

マナが伸びないと何も出来ないデッキは基本的にジョバンニに勝てないので泣く泣くデッキを手放したり、どうしても使いたい場合はテルスルースなど当時見向きもされなかったようなカードまで採用し始めたり。

このデッキは日本中からヘイトを集めました。

後に行われたエリア代表戦では、大会開始前にアンケートが配られ、その中にある「殿堂入りしてほしいカード」欄にはほぼ全員ジョバンニの文字が。僕も書きました。

そうして2017年2月26日、一発プレミアム殿堂(禁止カード)の仲間入りを果たし、幕を閉じたとさ。

完。


 

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