【雑感】新殿堂カードについて

こんにちは、神結です。

12/17に、コロコロチャンネルより殿堂発表がありました。

前書きも色々書こうかと思ったんですが、如何せん量が多いので最初から本題に入っていこうと思います。というわけで、各殿堂・殿堂解除カードの紹介と雑感について順番に書いていきます。


殿堂カード

殿堂カードは合計6枚です。

《BAKUOOON・ミッツァイル》

冒頭で出てきましたが、これは妥当でしょう。『赤青ミッツァイル』はその速度と確実性という点からも放置しておく訳にはいかなかったでしょうし、また『赤青ミッツァイル』と戦えるデッキは『シータミッツァイル』に弱く……というミッツァイル同士の相互補完関係がありました。

GRクリーチャーがバニラカード等で占められていたときは“ここぞの切り札”的な上手いカードだと思っていたのですが、GRのカードパワー上昇に伴ってちょっと許されないラインに到達してしまいました。

3月に買った時は「お前は一年間付き合っていくカードになるんだろうな」と思っていましたが、どうやら一年持たなかったようです。高校生カップルかよ。

《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》

個人的には「ミッツァイル殿堂後、各プレイヤーがこのカードをどう評価するか」という世界線は見たかったので、残念だなという印象です。ただ前回の記事でも書いたように、このカードには確かに様々な意見があって、「制限すべき」といった主張も同意できる意見が多くありました。

ただ個人的にはネイチャー系統、『緑単ネイチャー』は別として『メルゲドッカンデイヤー』だけは残すと思っていたので、結果的にこのカードも残ると思ったんですけどね……。

ところで今後、GRを止められる汎用性の高いカードはほぼほぼ無くなりました。こうなると今年いっぱいはGRクリーチャーの旨味を吸ってもらって、来年以降に順次メタカードを刷っていく、という方針なのかもしれませんね。

《禁断機関 VV-8》

なるほど、確かにお前も駄目か。ミッツァイルがいなくなったあとにダムドが台頭すると捉えると、何かしらテコ入れしておく必要があったのでしょう。一度着地したこのカードに触る手段もなくそのまま死を待つのみ……といったゲームを散々行ってきてたので、妥当な規制だと思います。

思えば活躍するデッキをかなり選ぶシビアなカードではありました。一時期『VVダンテ』が流行したあとは、『青単アダムスキー』や『VVギガタック』といったデッキでは非常に重要な役割を担っていましたが、強いデッキだったかと言えば微妙なラインです。

ところが今夏に(実質)3種の強力な青コマンドの登場で、事情は変わります。『アナカラーデッドダムド』の文字通りデッキを機動させるカードとして、八面六臂の活躍を見せました。

ですので、ミッツァイルに駆逐されたあとにはもう一度輝けるのかな……と思っていましたが、そのXデーはどうやらこなかったようです。

《侵革目 パラスラプト》、《バロン・ゴーヤマ》

《「本日のラッキーナンバー!」》制限下では、『緑単ネイチャー』は許せないと考えたのでしょう。しかも《バロン・ゴーヤマ》だけではなく、《侵革目 パラスラプト》とのダブルなのでかなり入念な対応だと言えます。

特に《バロン・ゴーヤマ》はマナから唱えた《生命と大地と轟破の決断》をそのままマナに置き直すことが出来るので、ちょっとデザイン的にバグってたかもしれません。

『緑単ネイチャー』自体は《「本日のラッキーナンバー!」》の影響もあって活躍の期間が短いデッキではありましたが、その多大なポテンシャル自体は開発側も高く認めていたのでしょう。こうしたデッキは、或いは歴史には残りにくいのかもしれません。だからこそ今回こうして書き残しておこうかと思います。

《Dの牢閣 メメント守神宮》

発表されてみると、このカードの殿堂はこのタイミングで妥当なのだと思います。《BAKUOOON・ミッツァイル》はこのカードを前提とした上で作成された節がありますし、ミッツァイル亡き後のこのカードはちょっと強すぎるでしょう。

個人的には散々お世話になったカードです。メメント入りのトリーヴァMASをまっきちとずっと回してたのはもう3年前のことで、その後散々遊び倒した全てのトリーヴァカラーのデッキは、全てこのカードを前提として作成していました。

メメント入りの『赤青バスター』でdotto選手の日本一に大きく貢献し、栄光をも手にしたこのカードは、その仕事を終えて晴れて「殿堂入り」したのかもしれません。




プレミアム殿堂

プレミアム殿堂は合計2枚です。

《アクア・メルゲ》

《生命と大地と轟破の決断》はあらゆるコンボを、そしてあらゆるファンデッキを成立させる最強の1枚です。そしてその“ネイチャーを使ったデッキレース”の先頭を走っていたのが『メルゲドッカンデイヤー』です。

正直このデッキだけは規制を免れて欲しかったのですが、4ターン目にはループすると思うと仕方ないのでしょう。

殿堂発表後、あーくんと通話していたとき、彼はこんなことを言ってました。

あーくん「ネイチャーを使った強いデッキのパーツは今後ずっと規制されると思うし、パーツを規制させた奴は勝者だと思う。栁は勝者になった。これからも勝者が出てきて、《生命と大地と轟破の決断》本体を殿堂させた奴が最後の勝者になる」

《音精 ラフルル》

このカードも可愛いので長らく人気のあったカードですよね。彼女が登場したとき、その役割は『天門ループ』を封殺することにありました。そう考えると、このカードも役割を終えて天寿を全うしたのかなと思います。

何より、場に出る条件が余りにも簡単でした。《蒼き団長 ドギラゴン剣》でマナからタダ出し、そもそも手札にあって場に青いカードがあればタダ出し。ちょっと強く作りすぎたのかなという印象はありました。

ところでTLを見てて思ったのですが、ラフルルってプレ殿を喜ぶプレイヤーと悲しむプレイヤーが割とハッキリわかれるカードなんですね。前者は主にループを、後者は主にアグロを使っているプレイヤーという感じでした。




殿堂解除

殿堂解除されたのは合計5枚です。

《魔光蟲ヴィルジニア卿》

《大邪眼B・ロマノフ》との組み合わせが強力で殿堂していたカードですが、解除されました。元々《黒騎士ザールフェルドII世》や《暗黒皇グレイテスト・シーザー》との様々なファンデッキが作られていましたが、まとめて消し飛ばしていました。

今後環境で見るカードになるかは難しいところではありますが、《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》から出ますし、また昔のように様々なファンデッキの需要を満たしてくれるのではないでしょうか。

《希望の絆 鬼修羅》

鬼修羅マジ??? いいの??? やったあああああああ!!!!

というのが率直な感想です。

『獰猛ブラスター』系統でフィニッシャーまでを繋ぐ経由地としては破格の強さで、それ故に殿堂となっていました。とはいえキューブ系統のデッキも弱体化したことで、解除となったのでしょう。

とはいえ4枚使えた当時はいなかった《龍世界 ドラゴ大王》等の強力なカードも増えたため、実はCSでもギリギリ見てもおかしくないのでは、と個人的には思ってます。このカード、未だに私の中では評価高いです。

《セブンス・タワー》

2015年末、当時に刃鬼を触っていた子と話していたのが「刃鬼はセブンスとエクスさえ引けば勝てる」でした。まあ、今は全くそんなことはないんですけどね。

このカードはビッグマナで中盤から終盤までを省略するカードでした。要は、リソースを失う前にフィニッシャーを着地出来るカードだったわけですね。3マナで3ブースト出来るのは確かに破格なのですが、現環境では流石に……。ちょっとGR召喚くらいオマケで付けてくれないと割に合わない感じがしてしまいますね()

《超次元ドラヴィタ・ホール》

実はこの頃はデュエマから離れていたのですが、『ドロマー超次元』や『不滅オロチ』等の第一線で活躍し、殿堂カードとなっていました。3コストの呪文を回収出来るというのは、同じ光の《超次元シャイニー・ホール》を見ると、如何に汎用的かわかるでしょう。特にネクラカラーだとギリギリのリソースでデッキを回すので、《未来設計図》などをこのカードで使い回せるのは強いって若かりし日のデッドマンが言ってました。

光の超次元呪文ということで、今後環境でも普通に採用されうるカードになるのではないでしょうか。私も久々に『ドロマーイエス』とかで遊びたいですね。

《勝利のアパッチ・ウララー》

《蒼き団長 ドギラゴン剣》の罪状を明らかにする一連の事件で逮捕・起訴されていましたが、どうやら冤罪だったようです。よかったです。


というわけで、以上殿堂・殿堂解除カードでした。

次は殿堂以降の環境について、考察していこうと思います。