【カバレージ】超flat-csベスト16 極道 vs. よる

超flat-csカバレージ

ベスト16 極道(赤青マジック) vs. よる(赤青マジック)

 


 10月15日。

 いやぁーーー……GP疲れ様でしたぁ!  ……の翌日のこと。

 謎にバイタリティ溢れる人物たちというのが、どうやらデュエマ界には500名以上もいるらしい。

 そう、超flat-CSである。

 「なんかアドバンスもやりたくね?」という勢いがそのまま形となったこの大会。

 鶴舞にある会場に着くと、昨日デッキリストをまとめて持ってきてくれたグリムさんがあっちこっち歩き回ってるし、なんならステージ上にいてヘッドジャッジをしているのは昨日最後の最後まで、というか決勝戦のジャッジをしていたすばるだったりする。

 ……いや、なんで? 特にすばる、お前は「月曜日は普通に仕事」とか言ってなかったか? いやはや、流石は東のアドバンス王。みんなも是非PleadesCSに行こう。

 というか冷静に考えると、ジャッジの面々も全員昨日顔見たんだよな。恐ろしい話だ。

 要はそんな無類の、もう少し踏み込めば狂気的な程にデュエル・マスターズが好きな人たちによってこの大会は運営されています、はい。

 

 そして参加者も参加者で、当然ではあるのだが基本的には昨日見た顔や名前ばっかりだった。「あー、この『H前リョーマ「ふーん』とか、昨日でまぁまぁいいところまでいた気がするな……」みたいなことを考えていると、いるではないか。

 燦然と輝く“極道”の文字である。最初だしこの人をフィーチャーしよう。

 ちなみにこの人も、昨日フィーチャーエリアのジャッジを担当していた。流石に凄まじい体力である。

 対して、もう一方のプレイヤーであるよるはというと、極道の名を前にしても怯えた様子はなさそうで、「キユリ貰うの初めてなんですよ~」と割とにこやかに話してくれた。ここはGPのフィーチャー卓ではないので、ぜひリラックスしたまま試合をしてもらいたい。肩肘張っていると、こっちも緊張する。

 ちなみに《キユリのASMラジオ》だが、アドバンス販促キャンペーンということでベスト16まで配布されている。みんなも是非PleadesCSに行こう。

 そんなわけでカバレージ用にせっかくなので写真も撮らせてもらい、いよいよデュエマスタートの時間だ。

(なお試合開始後の写真は、全てスガさんが撮ってくれました。ありがとー!)

先攻:極道

 さて、先攻は予選順位が上だった極道。初手の埋めは《芸魔隠狐 カラクリバーシ》。みんな大好き、【赤青マジック】である。

 すると「まじか~~~」と言いながら、よるも《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》をチャージしてターン終了。

 そう、互いに禁断とNEXTの超次元をぶつけ合いながらの【赤青マジック】ミラーだったわけだ。

 

 【赤青マジック】はアドバンスでもかなり強力なデッキだ。というか、普通にオリジナルとは別デッキである。一応言っておくが、「ちょっと強くなってる」なんて類いの話ではない。

 それは《禁断 ~封印されしX~》の存在にある。

 これによってどれだけデッキが強くなるかは、2015年末頃にデュエマをやってた人に訊いてもいいが、敢えてここではペラペラ語らせていただこう。

 《禁断 ~封印されしX~》がアドバンスの【赤青マジック】を大きくアッパーさせている要因は、禁断解放プラン以上に「実質的に手札を増やすカードになっているから」という点が挙げられるだろう。

 特に封印を剥がすという行為は、言い換えれば「ランダムではありながらも墓地に呪文を置ける行為」だ。《芸魔隠狐 カラクリバーシ》から《芸魔王将 カクメイジン》へと繋げば封印は2枚剥がせる訳だが、手札を2枚増やしているようなもの。この影響はバカにならない。

 そしてこれによってアドバンスのマジックは積極的に封印を剥がしにいく、つまりはある程度の見切り発車が許されるデッキとなっている。見逃せない違いと言えよう。

 勿論《禁断 ~封印されしX~》によるデッキ圧縮の他、《♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル》などを使えばデッキを掘りきることも比較的可能であり、山札に残っているカードならば1枚でもプランに組み込むことも視野となる。

 「マジック使うならオリジナルでいいじゃん」ではない。アドバンスのマジックは、アドバンスのデッキなのだ。ぜひこれは覚えていただきたい。

 

 ……というわけで、話は逸れたがマジックミラーである。

 そして禁断+NEXT超次元まで、ちゃんとミラーだった。外部ゾーンによるデッキの判断については、読み合いというには大げさだが、決めつけてしまうとちゃんとお叱りを受ける。如何にもアドバンスらしい。

 さて、2ターン目に《終止の時計 ザ・ミュート》を埋めて《♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル》を撃った極道に対して、よるは《AQvibrato》を召喚して圧を掛けていく。

 3ターン目、先に走りたい極道だったが、様子はあまり芳しくない。

極道「あーそれなんよなぁ。いや、プレミしたなぁ」

 そんなことを言いながら、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》をチャージしたのみで3ターン目を終了。確かにこれは良くない。先に走る権利をよるに譲ることとなった。

 そしてそれに応えるように、よるは《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》を召喚する。そして――

よる「手札切らないです」
極道「ですよね~~~」

 それはもう、全てが揃っているという宣言だった。「いや、これは負けたなぁ」などと極道は敗北宣言のようなものを口にする。

よるの《AQvibrato》が《芸魔隠狐 カラクリバーシ》へと変わり、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》。そして続けて《芸魔隠狐 カラクリバーシ》は《芸魔王将 カクメイジン》をへと変わっていく。

 こうなるともう、よるを止める者はいないのであった――

Winner:よる

 ……と、なるかと思ったのだが。

極道「sssssっしゃあ!ミュート!」

 文字で表現するのが難しい音声を出しながら、極道はS・トリガープラスで《終止の時計 ザ・ミュート》をトリガーする。

 え、あ、いや、そのパターンあったんだ。

 どうであれ、眼前にいるのは《終止の時計 ザ・ミュート》である。こればかりは、よるもどうすることが出来ない。

 そしてターンが返ってきた極道は《AQvibrato》を召喚すると、《終止の時計 ザ・ミュート》を革命チェンジ、《芸魔隠狐 カラクリバーシ》。《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を唱え、アンタップと《単騎連射 マグナム》を添える。

 これは明確に、終わりに近かった。ここにG・ストライクはなく、極道の《芸魔王将 カクメイジン》がバトルゾーンへ。

 こうしてミュートからの綺麗なカウンターパンチを決めた極道が、ベスト8進出果たした。

Winner:極道


 試合後、極道に何をミスったのか訊ねてみた。

極道「ケローラの回収で素直に単色を拾えばよかったのに、強気のプレイで多色拾っちゃって。そしたら《瞬閃と疾駆と双撃の決断》埋めなきゃいけなくなって、3ターン目走れず……という。今日引き強すぎて、プレイがぶれちゃいましたね」

 確かにそれは……良くないかもと私も思う。状況に合わせたプレイを取ることはあって然るべきだが、やや希望的な観測で足元を掬われかねない判断をしたということだ。

 対してよるの方も、走る際に《ボン・キゴマイム》を建てるルートを精査すれば、ミュート踏んでも耐えてたかも? といった自省を行っていた。

 俗に言う「飽くなき反省」だが、デュエル・マスターズというのは結構難解な上に不思議な勝ちも多いので、何が勝敗を分けたのかがわかりにくいことも多い。

 だから、試合は精査した方がいい。

 時に3ターンアポロなどで「何もせずに負けた」と思うこともあるかもしれないが、先攻1ターン目でキルを食らうゲームではないため、1ターン目のマナ置きだったり、勝敗に影響がないにせよプレイの精査をする部分はある。

 それはつまり、精度を高めるチャンスということでもある。

 一見すると「ミラーで《終止の時計 ザ・ミュート》を踏んだ」で終わる話にも見える。

 しかし、そうであったとしてもプレイヤーがそう思わないことも大事なのかもしれない、というお話をして今回は終わりとしよう。


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