【デッキ構築】タッグチームで遊んでみよう! 〜鬼札王国×不死樹王国編〜

 どうも、レッドことyk800です。
 いよいよ最新弾、「切札x鬼札 キングウォーズ!!!」発売が今週末に迫ってきました! 開発側の意図が示す通りゴリゴリの地上戦(※クリーチャーの並べ合い、シールドのやりとりが中心となる戦略)が主体となりそうな本ブロック、懸念点があるとすれば過去最高クラスの空中戦(※シールドを攻撃せずループやコンボで勝利を目指す戦略)環境だった超天篇の主力デッキがゴリゴリ生き残ってきそうなことなんですが……はてさてどうなることやら。

 と、メタゲーム目線では強さのほどがいまいち掴みきれない十王篇の新カードたちですが、こと「デッキを構築して遊ぶ楽しさ」で言えば超天篇のそれを軽く凌駕すると言っても過言ではないでしょう! 今弾の特徴はなんと言っても2色で構成された「チーム」。パックを剥いて一番強そうでかっこいいカードを中心に、そのカードが属するチームをかき集めれば、それだけである程度方向性を持ったデッキを組み上げられるので、デッキ構築を楽しむ第一段階としてはバッチリ。

 でも、ある程度デュエル・マスターズに慣れたみなさんにとっては、それじゃ物足りないですよね? 各チームは2色で構成されており、中には共通の文明を持っている2チームも当然存在します。ということは、2チームを組み合わせれば無理なく3色のデッキが完成しちゃうということ。今日は一歩踏み込んだデッキ構築のご提案・「タッグチームデッキを組んでみよう」をテーマに構築記事を書いていこうと思います!



鬼札×不死樹、キングマスターが繋ぐ構築論?

 ということで、今回ピックアップするタッグチームは「鬼札王国」と「不死樹王国」。闇文明を共通色として、使える文明は火/自然/闇の3色です。

 改めてそれぞれのチームの必殺技をおさらいしておきましょう。
 「鬼札王国」の必殺技は<鬼タイム>。お互いのシールドが合計6枚以下になると追加能力が起動する攻防一体のギミックです。
 そして「不死樹王国」の必殺技は<フシギバース>。自分のクリーチャー1体をマナに送ることで、自分のクリーチャーの召喚コストをそのクリーチャーのコスト分だけ下げることができる能力です。

 一見すると両者には繋がりがないように見えます。《ツルハシ童子》なんかはほどほどに相性良く使えそうですが、ギミック自体はそれほど噛み合いが良くないもの。どうにかして組み合わせる手段がないものか、カードリストを眺めていると。……んん?

《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》
コスト10 クリーチャー 火/闇
デモニオ/鬼札王国 パワー17000
■<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
このクリーチャーは、召喚されたターン、バトルゾーンを離れない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーをすべて破壊する。

 コスト10のクリーチャーが5マナで召喚できて、バトルゾーンを離れないと。なるほど……。

 これ、<フシギバース>のタネにし放題ってことだな?

 しかも、《ジャオウガ》を出すと事前にバトルゾーンに出していたクリーチャーは破壊されてしまいますが、墓地に行くということは<フシギバース>で復帰ができるということ。
 これは「《ジャオウガ》と<フシギバース>を組み合わせてくれ!」という開発部からの熱いメッセージに違いありません!

 しかし、ここで生半可な<フシギバース>持ちを叩きつけるのもシャクというもの。ややコストは嵩みますが、夢はでっかくキング・マスター・カードの競演と行きましょう。

《大樹王 ギガンディダノス》
コスト12 クリーチャー 自然/闇
ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国 パワー50000
■ワールド・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札をすべてマナゾーンに置く。
■自分は、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーに攻撃されない。
■<フシギバース>14(闇・自然)(自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、14(闇・自然)からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは2(闇・自然)より少なくならない) 

 さすがに超重量級、《ジャオウガ》を噛ませても4マナ必要なので、《ジャオウガ》と同時にプレイするには9マナが必要になる計算です。結構重たい。しっかりマナ加速を組み込みたいところですね。

 新弾のカードの中でも、墓地とマナを同時に伸ばせるカードとして便利なのが《ライマー・ドルイド》

 実は、墓地を2枚以上増やしつつマナを伸ばせる4マナ以下のクリーチャーはデュエル・マスターズの長い歴史の中で彼が史上初。クリーチャーに限らなければ、元祖である《ボーンおどり・チャージャー》やつい最近登場した《ガチャマジョ・チャージャー》なんかが該当しますね。

 ですが、今回はあえてデッキのカードをクリーチャーに限定することで、さらに豪華なゲストを招待したいと思います。それがこいつ!

 《暴走龍 5000GT》!

 3ターン目や4ターン目といった超高速で着地させるのはやや難しいですが、マナと墓地を安定して伸ばすことのできるこのデッキなら5ターン目の着地はほぼ確実なもの。不足しがちな赤マナを補いつつ、超天篇の残党である【4cドッカンデイヤー】や【火自然バーンメア】に対して強烈な牽制を働かせることのできる頼れるゲストです!

 ついでに、大量の墓地から3〜4マナで繰り出して<フシギバース>で12コスト軽減の2マナ《ギガンディダノス》降臨、なんてゼイタクな使い方もできちゃいますね。今後の「不死樹王国」の追加カード次第ではさらなる高速着地も可能になるかも? 環境的にも今後の活躍が見逃せない1枚です。

 余談ですが、2ターン目のクリーチャーによるマナブースト→3ターン目の《ライマー・ドルイド》と繋ぐことで墓地にクリーチャーを5枚確保することができます。次のターンは6マナなので、あと1枚クリーチャーを墓地に落とす手段があれば4ターン目に《GT》を着地させることも可能になりますね。この動きをより強く意識するなら、《一なる部隊 イワシン》や《ほめほめ老/ホメホメ老句》のような、マナコスト以上の枚数墓地を肥やすことのできるカードの採用も検討していいかもしれません。

 あとは、なんといっても<鬼タイム>発動のために素早くシールドの枚数を変動させるカードも必要になってきます。守りや墓地肥やしもある程度念頭に置いて……。

 そんな感じに残りのスペースを埋めて、デッキの完成です。豪華重量級クリーチャーたちの競演となった「鬼札」×「不死樹」タッグデッキが、こちら!

デッキ紹介

 主に上で登場してないカードのみ軽く紹介します。

☆2コスブースト軍団

 2→4→6のデッキは初動を引けないと辛いのでしっかり9枚採用。配分にさほど意味はないので、手持ちのカードの枚数と相談して調整してもいいでしょう。初動にできるほど火文明の枚数を確保できなさそうだったので今回は採用を見送りましたが、《爆砕面 ジョニーウォーカー》も有力な選択肢であることは覚えておきたいですね。

☆《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》

 墓地を使うデッキではおなじみの《オブザ》くん。2コストのブーストがどうしても引けなかった際の仮初動も兼ねています。
 上面のコストが結構大きいうえに簡単に1〜2コスになり、しかも登場時能力で除去までこなしてくれるとあって、このカードも<フシギバース>との相性が期待される1枚ですね。便利なので4。

☆《光牙忍 ハヤブサマル》

 貴重な受け枠。クリーチャーであり、自分から墓地に行く点も優秀ですが、何より期待されるのは《ツルハシ童子》との相性の良さです。《ハヤブサマル》ブロック→盾から《ツルハシ》ハヤブサ回収で3面止まります。すごい!

 《GT》下で機能しないのはご愛敬。

☆《成長目 ギョウ》

 シールドセイバーにより実質ノーリスクでシールドの枚数カウントを減らしながらマナが伸ばせる、自然入り<鬼タイム>デッキの救世主。見つけた瞬間めちゃくちゃテンションが上がりました。コスト4なので2→4の繋ぎも兼ねられるのが偉いですね。

☆《ツルハシ童子》

 ザ・器用万能。《白骨の守護者ホネンビー》をこよなく愛するyk800はこのカードにメロメロです。
 トリガーで出てきて墓地回収できるのでシノビとの相性がめちゃくちゃいいんですよね。尖った仕事ができるわけではないものの、いろんなことができそうなので、もっと他の可能性も探ってあげたい1枚です。

☆《アイアン・マンハッタン》

 序盤から殴らなくても相手のシールドがいきなり2枚になり、手札から好きなクリーチャーを墓地に落とせて、相手の返しのアクションを大幅に制限してくれるナイスガイ。このカードもマナを伸ばす<鬼タイム>デッキにもってこいの存在です。
 トリガーは怖いですが、踏みさえしなければ高確率で追加の1ターンをもたらしてくれるので、返すターンに怒涛の大型ラッシュで制圧してしまいましょう!
 基本J・O・Eで切ると思うのであまりそんな場面はなさそうですが、うっかり9マナで出して残れば絶好の<フシギバース>餌。

構築改造・プラスワン!

 今回はデッキの枠の都合で<鬼タイム>や<フシギバース>の枚数がやや控えめになってしまいました。より貪欲に新ギミックを楽しみたい! そんなあなたにオススメなのが、《襲来、鬼札王国!》+《ダクライ龍樹》のパッケージです。

《ダクライ龍樹》
コスト8 クリーチャー 自然
ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国 パワー13000
■マッハファイター
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚をマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
■<フシギバース>11(自然)(自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、11(自然)からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは1(自然)より少なくならない)

 《ダクライ龍樹》は追加の<フシギバース>枠でありつつ、マッハファイターで盤面を制圧しながら2マナを伸ばせるいぶし銀の1枚。<フシギバース>コストは11とどっしりしていますが、元のコストは8なので、《襲来、鬼札王国!》でリアニメイトすることが可能。受け札枠に無理なく採用できるこのカードを、よりアグレッシブに使うことができます!

 2→4→6のマナカーブの頂点として《襲来、鬼札王国》は非常に有力です。このプランに構築を寄せて、他の多種多様なコスト8のカードを試してみるのも面白いかもしれませんね。

おわりに

 というわけで、今回は新弾を使ったデッキ構築の方法として、「タッグチームデッキ」を提案させていただきました。

 「文明さえ揃えればチームや種族の壁を超えてデッキが組める」というのはデュエル・マスターズ最大の醍醐味。開発陣もそれはよく理解しているでしょうから、よく探せば違うチームの間にも必ず橋渡しとなるカードは存在しています。そのようなカードを見つけ出した時の「してやったり」感を一度味わうと、デュエマにやみつきになること間違いなしです。

 今回紹介したカードの他にも、至るところに潜んでいるであろう「橋渡し」のカードたち。皆さんも、カードリストをじっくりと眺めて、そんな「自分だけの1枚」を探してみてはいかがでしょうか?


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