【デュエマ】歴代最強デッキ選手権 Aランク~4cドッカンデイヤー篇~

皆さんこんにちは!のすけです。

今回の歴代最強デッキ選手権では、超天篇に終止符を打った当時最凶のソリティアデッキ【4cデイヤー】について紹介していきます。

《マリゴルドⅢ》に《ヨミジ 丁-二式》、最強格のGRクリーチャーを自在に操る事で約半年間もの間最前線で最強であり続けた【4cデイヤー】がどのような軌跡をたどっていたのか、当時の世相と共に見ていきkましょう。

※今回の殿堂カード

《マリゴルドⅢ》※プレ殿
《ヨミジ 丁-二式》※プレ殿
《MEGATOON・ドッカンデイヤー》

4cデイヤーってどんなデッキ?

【4cデイヤー】は 《BAKUOOON・ミッツァイル》の殿堂直後、※GR召喚デッキの後釜として2020年1月1日から即登場した当時最強のループデッキです。

デッキビルダーによって作られたプレイヤーズデッキとして生を受けた【4cデイヤー】は登場からの殿堂入りまでの半年間、ただの一度もTier1から退くこと無く最前線で戦い続けました。

しかし、その活躍は同時に同年3月頃から全世界でパンデミックを引き起こした”新型コロナウイルス(COVID-19)”と共に歩む歴史となりました。

※GR召喚については前回の記事を参照ください。

【デュエマ】歴代最強デッキ選手権 Sランク~火水ミッツァイル篇~

基本的な動き

こちらの動画でも分かり易く解説されていますので是非合わせてご覧ください。

【4cデイヤー】はざっくり言うと、まず《マリゴルドⅢ》や《ヨミジ 丁-二式》といった強力なGRクリーチャーのマナドライブの起動を目指して6~7マナ帯までマナブーストをします。

マナドライブ6(自然):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが6枚以上で自然文明があれば、コスト5以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト5以下のオーラ1枚を、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
(ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す)

マナドライブ7(闇):このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが7枚以上で闇文明があれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーの◇能力を使う。
◇コスト8以下の進化ではないクリーチャー1体またはコスト8以下のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。

その後《MEGATOON・ドッカンデイヤー》や《”魔神轟神”万軍投》でまとまった回数のGR召喚をする事で踏み倒しのチェインを行い、最終的にGRゾーンを空っぽにしてループを目指すデッキとなっています。

  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札をすべて捨てる。
  • 自分の手札を1枚捨てた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

  • マスターG・O・D・S(ルビ:ゴッドオーバーダイナマイトスペル)(この呪文を、自分の手札を1枚捨てて、唱えてもよい。そうしたら、このターン中に捨てた自分の手札1枚につき、この呪文を唱えるコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
  • GR召喚を3回する。

ループ手順

【4cデイヤー】のループ手順はかなり簡単であり、頭に入っていると今後本記事の解像度が上がる為ここに記載します。

《斬罪 シ蔑ザンド》の効果をストックするループ

  • 無月の大罪2(このオーラを使うコストを2少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する)
  • これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
  • これをクリーチャーに付けた時、各プレイヤーはそれぞれ自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。

”これをクリーチャーに付けた時、各プレイヤーはそれぞれ自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。”の効果をストックする手順になります。

初期盤面

バトルゾーン

効果待機中の《ヨミジ 丁-二式》に状態を問わない《斬罪 シ蔑ザンド》が付いた状態。

GRゾーン

残り0枚

手順

①《斬罪 シ蔑ザンド》付きの《ヨミジ 丁-二式》効果で自身を破壊して《斬罪 シ蔑ザンド》を蘇生し再度《ヨミジ 丁-二式》が着地。

この①を繰り返すことで《斬罪 シ蔑ザンド》の効果が使用されずストックされる。

《スゴ腕プロジューサー 》の離れた時効果をストックするループ

  • ブロッカー
  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時またはバトルゾーンを離れた時、GR召喚する。
  •  S・トリガー
  • このカードをバトルゾーンに出す。
  • このターンの終わりに、このカードをバトルゾーンから自分のマナゾーンに置く。

初期盤面

バトルゾーン

出た時効果待機中の《スゴ腕プロジューサー 》
状態を問わない《ヨミジ 丁-二式》(GRゾーンでも可)

効果ストック

《斬罪 シ蔑ザンド》(これをクリーチャーに付けた時、各プレイヤーはそれぞれ自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。”の効果)

手順

 

①《スゴ腕プロジューサー》、《ヨミジ 丁-二式》を《斬罪 シ蔑ザンド》効果で破壊。

②《スゴ腕プロジューサー》の出た時効果で《ヨミジ 丁-二式》をGR召喚。

③《ヨミジ 丁-二式》で《スゴ腕プロジューサー》を蘇生。

①に戻り、③で出した《スゴ腕プロジューサー》の離れた時効果がストックされる。

 

 

コスト8以下のクリーチャーの効果を任意でストックするループ

効果ストック

《斬罪 シ蔑ザンド》の破壊効果(任意の回数)
《スゴ腕プロジューサー》の離れた時GR召喚する効果(任意の回数)

バトルゾーン

状態を問わない使い回すコスト8以下のクリーチャー:以下X(墓地でも可)
状態を問わない《ヨミジ 丁-二式》(GRゾーンでも可)

手順

 

①Xと《ヨミジ 丁-二式》を《斬罪 シ蔑ザンド》で破壊。

②《スゴ腕プロジューサー 》ストックで《ヨミジ 丁-二式》をGR召喚。

③《ヨミジ 丁-二式》でXを蘇生

①に戻りXの効果を任意の回数ストック可能に。

 

これら3種のループを基本形としてこの【4cデイヤー】は成立します。

チェインのコツ

【4cデイヤー】のチェインは最も多い始動はやはり《”魔神轟神”万軍投》スタートでしょう。

6マナ時に火マナを2つ用意して4マナで『マスターG・O・D・S』で《”魔神轟怒”万軍投》を使用。

GR召喚でリソースを稼ぎながらループに直行、もしくは余った2マナで追加の《”魔神轟怒”万軍投》を使用して稼いだリソースを還元してのループ。

”GRゾーンを空っぽにする”というゴールを目指すにあたって最も多いこの《”魔神轟神”万軍投》絡みの動きには《MEGATOON・ドッカンデイヤー》が《マリゴルドⅢ》の受け入れでマナに1枚、手札か墓地に同じく《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を1枚用意できていると《ヨミジ 丁-二式》の受け入れになる為、ほぼほぼ前述したループの初期盤面へたどり着けます。

《マリゴルドⅢ》と《ヨミジ 丁-二式》、このどちらも《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を出すことが可能且つ、《MEGATOON・ドッカンデイヤー》及び《”魔神轟神”万軍投》から同時に射出される《天啓 CX-20》や《サザン・エー》でリソース拡張が行えるのも上記のパターンのチェインの継続率の向上につながりますね。

取り巻いた環境と歴史

 

2020年初頭

《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の歴史は終わりゆく超天篇、そしてコロナ禍と共にありました。

以前紹介した【火水ミッツァイル】同様、各地で同時多発したアーキタイプでした。そんな中でも今回は実際に私が見た歴史について振り返っていきます。

これは実際に殿堂が施行された2020年1月1日の新潟で行われたCSで使用され入賞しました。

最速で持ち込まれたCSでは間違いなく母数1であり、そんな中しっかりと入賞を果たすなどこの時点で強力なデッキの片鱗を見せました。

翌日辺りから全国で同様のデッキが全国各地で入賞しその強さは全国に知れ渡ったのです。

2020年4月まで

登場からの2か月間、向かう所敵なしであった【4cデイヤー】は同年2020年3月に行われる予定であった全国大会2019でも最有力候補とされていました。

しかしそんな全国大会2019も突如大流行を見せた新型コロナウイルスによるクラスター感染防止のあおりを受け、延期となったのです。

当時の報道

その後も新型コロナウイルスの勢いは収まらず2020年4月7日には全国7都道府県に緊急事態宣言が発令されました。

これにより今となってはお馴染みとなったセントレア空港で開催予定だったDMGP10thも中止となりました。

以上2つの大型大会の延期及び中止に伴い【4cデイヤー】は公式大会での活躍の場を完全に失ってしまいました。

しかしプレイヤーは逞しく、そんな社会情勢下で向かい風を受ける中でも【4cデイヤー】のリストは洗練され続けました。

2月の時点では深夜vault部によって《ひみつのフィナーレ》+《怒流牙サイゾウミスト》型が生み出されました。

コスト8以下を使い回すループで《MEGATOON・ドッカンデイヤー》と《怒流牙サイゾウミスト》を、《アカカゲ・レッドシャドウ》をGR召喚ループで使い回していつか《ひみつのフィナーレ》がブレイクできるからS・トリガーで使って山に戻して…を繰り返すループ

【シータバーンメア】を受けつつ《天災 デドダム》を出し易い基盤にするために《テック団の波壊GO!》が、《”魔神轟神”万軍投》を使い易くしつつGR召喚自体の試行を増やせる《*/弐幻ムクチューン/*》の採用が目立ち始めたのもこの時期でしたね。

このタイプは4月の十王篇まで流行し、ほぼテンプレートとして流行しました。

 十王篇~6月

2020年3月28日発売、十王篇第1弾「デュエル・マスターズTCG 十王篇拡張パック第1弾 切札x鬼札 キングウォーズ!!!」にて【4cデイヤー】は大きく構築の変化を求められることになりました。

《U・S・A ・BRELLA》の登場は【4cデイヤー】を始めとする『GR召喚』を伴うデッキにとって非常に苦しい物だったのです。

  • 相手のコスト4以下のクリーチャーが、手札以外のどこからでもバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
  • コスト4以下の呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。

除去が当たりにくく使い易いメタカードは2020年当時としては革新的なものでした。

そして【4cデイヤー】側の《U・S・A ・BRELLA》対策として白羽の矢がたったのは《絶望と反魂と滅殺の決断》でした。

  • この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
  • 次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
    →相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
    →コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
    →相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。

《U・S・A ・BRELLA》が採用されるデッキとしてこの時点で挙がるのは【火自然バーンメア】、【火光レッドゾーン】といったビートダウンデッキでした。

そして、この《絶望と反魂と滅殺の決断》はこれらのデッキに対して強烈なメタカードとなったのです。

この上記どちらのデッキも手札消費が激しい且つ多色のカードをキープするという性質があり、《U・S・A ・BRELLA》を使用する進行で《絶望と反魂と滅殺の決断》の除去及びハンデスが直撃すると復帰がかなり厳しかったのです。

《絶望と反魂と滅殺の決断》の性質である手札詠唱→墓地詠唱の2ターン連続の1:2交換自体が強力で、使えた時点で勝ちと言っても差し支えなくなる火力がありました。

この構築に遷移してからの【4cデイヤー】の支配度はまさしく圧倒的であり、緊急事態宣言下で細々と行われるCSでも常勝ともいえる活躍を見せました。

とはいえすぐに全国的なCSの開催が消え、そのまま2020年6月の殿堂発表で《MEGATOON・ドッカンデイヤー》が殿堂入り、《マリゴルドⅢ》と《ヨミジ 丁-二式》がプレミアム殿堂入りを果たしデッキタイプとしては消滅しました。

強さの理由

始動の安定感と着地点の強さ

【4cデイヤー】の強さはソリティアに入る難易度の低さと、最低保証の強さに担保されています。

《マリゴルドⅢ》+《天啓 CX-20》のような捲れ方をすれば《MEGATOON・ドッカンデイヤー》の出力でソリティアに直行し、《カット 丙‐二式》が捲れればピーピングハンデスで1ターン猶予を貰える。

といった具合で《”魔神轟神”万軍投》さえ撃つ事が出来ればなんとかなるのが明確に強みだと言えるでしょう。

受けと動きの両立

【4cデイヤー】の強さには受けの硬さももちろん挙がるでしょう。

《スゴ腕プロジューサー / りんご娘はさんにんっ娘》はループパーツと受けを兼ねており、《テック団の波壊GO!》は《天災 デドダム》カラーを持ちつつ受けカードとして環境的な立ち位置が良い点が評価されていましたね。

【火光レッドゾーン】が流行した環境では《U・S・A ・BRELLA》と《轟く侵略 レッドゾーン》を同時に処理できる強さを考慮して《ゴースト・パイレーツ》の採用も見られる等、拡張性の高さも強みでした。

なぜAランクなのか

登場したその日から環境で暴れまわり、名実ともに一強環境を作り上げた【4cデイヤー】ですがどうしても他の最強デッキと比較して弱みとなってしまう部分がありました。

色が多い

【4cデイヤー】は『マナドライブ』を扱う特性上、《マリゴルドⅢ》《ヨミジ 丁-二式》《天啓 CX-20》の水闇自然と《MEGATOON・ドッカンデイヤー》と《”魔神轟神”万軍投》の火文明で4文明が必須です。

基盤もマナブーストとなってしまう事もあり、4色デッキのブースト基盤という最強とは程遠い基盤にならざるを得ないのは明確な弱みでしょう。

キルターンが近いデッキが多い

登場当初は【シータバーンメア】や【光自然ファイブスター】といった4~5キルを目指すデッキ、4月以降は【火自然バーンメア】や【火光レッドゾーン】といった強力なビートダウンの登場に大きく影響されていました。

無論これらのデッキと比較しても【4cデイヤー】が最強ではあるのですが、先攻後攻の差や事故を起こした際に零してしまう点は明確に弱みだと言えますね。

 

終わりに

《BAKUOOON・ミッツァイル》から始まった超天篇を締めくくるに相応しい、超強力なGR召喚を利用したこの【4cデイヤー】ですが、コロナ禍の影響さえなければ構築が洗練されて更に上のランクに行くポテンシャルはあったと断言します。

歴代最強デッキの中でも随一の不遇さを誇る【4cデイヤー】が報われる世界を見たかったという気持ちもありますが、それはまたの機会を待ちましょう。

それではここまでお付き合い頂きありがとうございました!

また次回の歴代最強デッキ選手権でお会いしましょう。

以上、のすけでした!

 

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