【デュエマ】殿堂予想選手権2024夏 第0回 ~零龍その1~

めちゃめちゃ長いので2部構成になるかも?



本日の殿堂候補カード

というわけでこんにちは、神結です。

8/2に殿堂発表があるとのことで、本日からちまちま殿堂予想選手権の方をやっていきましょう。

第1回は私の方から、《零龍》とその周囲の話をさせていただきます。

《零龍》の解説ってこれまでやったことなかったので、今回ある程度詳しく出来たらと思います。

零龍というカード

《零龍》は「零龍の儀」と4枚の「零龍星雲」からなる5枚1組のカードです(細かな話ですが、「零龍の儀」「零龍星雲」はそれぞれ単独でバトルゾーンに存在できないため、エレメントとしては扱われません)。

ゲーム開始時から存在するカードのため、オリジナルでは使用不可。

「零龍の儀」「零龍星雲」は総合ルールでは以下のように定義されています(別に読まなくていいです)。

810. 零龍の儀、零龍星雲

810.1. 零龍の儀と零龍星雲は、デュエル・マスターズのカードの裏面があるのではなく、両方にデュエル・マスターズのカードの表面があるカードです。片面が零龍の儀と零龍星雲で、もう一方の面は零龍クリーチャーの構成カードです。零龍の儀は、零龍の儀と零龍星雲を零龍クリーチャーの面に変える能力を持ちます。
 810.1a 零龍の儀と零龍星雲は、零龍卍誕して裏返ることができます。
 810.1b 各プレイヤーは零龍の儀と零龍星雲がどのゾーンにあるときでも、両方の面を見るこ
とができます。

810.2. 呪文、能力、効果、あるいはルールが零龍の情報を必要とする場合、それがバトルゾーンにあれば、それを適用する時点で表になっている面が与える情報のみを参照します。それが バトルゾーン以外のゾーンにあれば、どちらを表面として扱ってもかまいません。

810.3. 零龍の儀と零龍星雲はゲーム開始時に指定されたゾーンに置かれます。

810.4. 何らかの効果によりプレイヤーがカード名を 1 つ指定する場合、そのプレイヤーは零龍のいずれか一方の面のカード名を指定できますが、両方は指定できません。
 810.4a. 零龍の儀はカード名を持ちますが、零龍星雲はカード名を持ちません。

というわけで、まず一旦この5つのカードを見ていきましょう。

《滅亡の起源 零無》

  • ゲーム開始時、このカードと、異なる4種類の零龍星雲を、リンクせずにバトルゾーンに置く。
  • ゲーム開始時、相手はもう1枚カードを引く。
  • 零龍カードはバトルゾーンを離れない。
  • 零龍卍誕:自分の4枚目の零龍星雲をこのカードとリンクした時、5枚全部を裏返して、1体のリンクしたクリーチャーにする。

《”FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~”》と違い、使用者側に直接干渉するデメリットはありません。

そのため「噛み合わなくても置き得」とはならないよう、相手の初期手札が1枚増える、という形でデメリットが設定されています。

これが妥当なデメリットであるかは後述するとして、残る4つの「零龍星雲」について確認していきましょう。

それぞれの儀について

「零龍星雲」は基本的に「〇〇の儀」と呼ばれています。

これらがどんなカードかと言えば、ざっくり言うとそれぞれの儀にクエストが設定されており、クエストを達成すると報酬と《滅亡の起源 零無》へのリンクを達成します。

4枚の零龍星雲が《滅亡の起源 零無》にリンクを果たすと、《零龍》が姿を現します。

手札の儀

  • 自分のターンの終わりに、手札が1枚もないプレイヤーがいれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、GR召喚する。

手札の儀は「自分のターンの終了時に手札が1枚もないプレイヤー」がいれば、クエスト達成。クエスト報酬としてGR召喚が出来ます。

手札がないプレイヤーとは、自分でも相手でもどちらでもいいです。自分が使い切るか、相手を全ハンデスというアプローチになるでしょう。

とはいえ難易度で言えば圧倒的に自分が使い切る方が楽ではあります。《零龍》初登場時の【アグロ零龍】では、主に《怨念怪人ギャスカ》や《虚像の大富豪 ラピス・ラズリ》という自分の手札を全て捨てるカードを使ってこれを達成するケースが目立ちました。

また単純に、低コストクリーチャーを大量に使用することで手札を消費する、というのよくあるケースです。いまの【闇単ゼナーク】は、これで条件を達成するパターンがほぼ全てです。

一方、相手の手札を狙うのは、【水闇ゼーロ】が《闇王ゼーロ》から《知識の破壊者デストルツィオーネ》を出す、という形で達成するケースが多いですね。

 

よく使われるカード:《怨念怪人ギャスカ》、《知識の破壊者デストルツィオーネ》

墓地の儀

  • カードを自分の墓地に置いた時、自分の墓地にカードが8枚以上あれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000 する。

こちらは「カードを墓地に置いたとき」「墓地に8枚以上カードがあれば」クエスト達成となります。クエスト報酬は相手のクリーチャーをパワーマイナス3000。

現代デュエマでは墓地8枚という条件と特段厳しいものではなく、条件達成難易度で言えば、一番緩いでしょう。特段、デッキ構築を寄せなくても達成可能です。そもそも《闇王ゼーロ》を撃てば、それだけで達成可能という。

報酬である3000マイナスもメタクリ除去にはかなり嬉しいもので、特に【オカルトアンダケイン】時代には、数々の《奇石 ミクセル》がこれに焼かれていたと記憶しています。現代でも《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などは、これで対処することが可能となっています。

なお条件をよく読んでいただくとわかるのですが、なんらかのカードが墓地に置かれたときに8枚以上であればいいので、10枚目でも11枚目でも問題なし。

また儀を達成させるかどうかは任意のため、8枚落ちてもスルーすることも出来ます。

そのため、もっとも条件を達成しやすい墓地の儀を敢えて残しておくという「墓地の儀残し」は零龍を使う上ではかなり一般的なテクニックとなっています。

墓地の儀残しをしておくと、例えば攻め込んでトリガーを踏んでクリーチャーを除去された際に墓地の儀を切って零龍卍誕をしたり、或いは攻め込まれた際に《罪無 ターボ兆》でチャンプブロックをし、破壊されたときに墓地の儀を達成して卍誕を決める……などという零龍カウンター戦術を支えるのが、この墓地の儀な訳ですね。

よく使われるカード:《闇王ゼーロ》、《一なる部隊 イワシン》など

破壊の儀

  • クリーチャーが破壊された時、このターン中、他に2体以上破壊されていたら、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。

零龍卍誕を考える際に、もっとも意識して考えなくてはならないのがこの破壊の儀でしょう。

クリーチャーが破壊された時、そのターン中、他に2体以上破壊されていたら……要するに同一ターンでクリーチャーを3体以上破壊していればクエスト達成です。

これは普通のデッキでは中々勝手に達成してくれるものではないので、零龍デッキはそれ専用のカードを採用・或いはメインの動きの中でうまく達成出来る構築にする必要が出てきます。

例えば【アグロ零龍】は《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》+《ステニャンコ》、【オカルトアンダケイン】は《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》、【水闇ゼーロ】は《闇王ゼーロ》、【水闇DOOMバタイユ】は《ジョルジュ・バタイユ》、そして【闇単ゼナーク】は《死神覇王 ブラックXENARCH》。

こう見ていくとこれまでの強力な零龍って、破壊がそれぞれデッキのメインギミックと噛み合っていますよね。

難易度が高いだけあって、クエスト報酬は「闇のカードを1枚墓地から回収」というかなり強力なもの。大抵の場合、墓地が肥えていることが多いので結構自由に回収出来ます。

例えば【DOOMバタイユ】はこれで《超神星DOOM・ドラゲリオン》を拾うのが、デッキのメインルートとなっていますし、【水闇ゼーロ】は撃ったばかりの《闇王ゼーロ》を拾って2撃目の準備、【アグロ零龍】は《死神術士デスマーチ》を拾って打点補強と、それぞれのデッキで明確に役割が設定されている儀になっていますね。

ただし後述しますが、この「手札を増やす」行為であることが「手札の儀」とアンチシナジーとなっています。

そのためこの課題を乗り越えることが、強い零龍デッキには求められているんですね。

よく使われるカード:《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》、《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》、《ジョルジュ・バタイユ》など

復活の儀

  • カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

零龍星雲の中で飛び抜けて強力なのが、この復活の儀だと思っています。

クエストは「カードを自分の墓地から出したとき」。自然と達成するものではないですが、該当するカードさえ採用していれば、かなり楽に条件を満たせます。

中でも《零龍》登場以降、大暴れし殿堂にまでなったのが《暗黒鎧 ザロスト》です。

2ターン目の《戦略のD・H アツト》などから墓地に置くだけで、3ターン目開始時に条件が達成できます。零龍入りの【墓地ソース】や【水闇ゼーロ】、【DOOMバタイユ】など大抵の零龍デッキがこの《暗黒鎧 ザロスト》を軸としていました。

特にDOOMバタイユはこのカードで横の面数を揃えてデュエマ界のアクセスコードトーカーこと《ジョルジュ・バタイユ》を着地させており、デッキの8割くらいをこのカードが担っていたといっても過言ではないです。

その他、復活の儀と噛み合いのいいカードといえば条件を満たせば1コストで出せるブロッカーである《罪無 ターボ兆》、また《暗黒鎧 ザロスト》殿堂後は《ビックリーノ》など。

と、比較的簡単かつ多くのカードで条件を達成できる復活の儀ですが、クエスト報酬も墓地が2枚肥えるという優れもの。そもそもが後続の墓地の儀と噛み合いがあるだけなく、大抵の零龍が墓地利用デッキでもあるため、ほぼ手札が2枚増えるのと同義なんですよね。

一応《とこしえの超人》などのメタカードに制限はされますが、逆を言えば復活さえ達成してしまえば他の条件を止めるのは難しく、とにもかくにもこの儀を如何に早く達成出来るかが零龍デッキの肝と言えるでしょう。

よく使われるカード:《暗黒鎧 ザロスト》、《ビックリーノ》、《罪無 ターボ兆》など

それぞれの儀の話

と、4つの儀を紹介してきましたが、それぞれにクエスト報酬があります。

まぁつまり、手札を1枚と4アド(5アド)を交換している訳で、順調に条件達成していけばそりゃ強いよね、という話にはなります。

 

さて、4つの儀のうち、《復活の儀》と《墓地の儀》は達成がまぁ容易です。

問題は《手札の儀》と《破壊の儀》。この2つは恐らく意図してアンチシナジーになっています。アドフィクもそう言ってた。

手札の儀がね、「ターンの終了時」に「手札がない」というのが絶妙なんですよ。

理想を言えば手札→破壊の順番に達成して零龍カウンターを構えながら手札を抱えたいところですが、この条件を達成するには自分の手札がない状況で破壊を達成する必要があります。

逆に破壊から達成すると手札が増えるため、今度は手札の儀が達成出来ないんですよね。

ですので、この課題を突破出来たデッキこそが歴代最強クラスの零龍デッキとして、環境に君臨することとなるのです。

零龍卍誕生

  • ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
  • このクリーチャーが零龍卍誕した時、そのターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを0にする。
  • このクリーチャーは、パワーが0以下の間バトルゾーンを離れず、すべてのバトルに勝つ。
  • このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

で、無事4つのクエストを達成すると、コンプリートボーナスで《零龍》が卍誕します。

卍誕時に相手に全体除去、しかも全体パワーを0とするものなので、《最終龍覇 グレンモルト》のような除去耐性のあるクリーチャーをも無視して除去が可能。

そして自身は除去されないワールド・ブレイカー。うん、まぁ卍誕したら勝つよね。弱点と言えるのは《∞龍 ゲンムエンペラー》くらい。

上でちょっと触れましたが、《零龍》は《終焉の禁断 ドルマゲドンX》のようなカウンターにも使えます。

「墓地の儀」を残しながら殴りにいき、トリガーを踏んでも返しに零龍卍誕のカウンターを残す(ちなみに《ビックリーノ》がいると踏んだ瞬間に弾けるのでその場で卍誕も可能)という戦略を採ることが出来ます。

 

……と、《零龍》の基本的な説明でだいぶ長くなってしまったので、歴代零龍デッキや現在の活躍については次回触れていきます。

すぐ更新します。

→つづく

 


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