【デュエマ】殿堂予想選手権2025 冬 第3回 〜マーシャルループ篇〜

皆さんこんにちは!のすけです。

神結さんから引き続き殿堂予想選手権を担当させていただきます。

今回はオリジナル環境に突如現れた最強デッキ【マーシャルループ】の殿堂予想を行っていきます。

本日の殿堂予想カード

《マーシャル・クイーン》

第1の殿堂候補であり、デッキの核である《マーシャル・クイーン》の能力から読み取っていきましょう。

進化-自分のスプラッシュ・クイーン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を3枚まで裏向きにしてシールドに加え、その後、同じ枚数のシールドを自分の手札に戻す。

初出は2005年に発売されたDM16「魔導黙示録(オリジン・オブ・パーフェクト・ギア)」です。

他の収録カードは

《ヘブンズ・ゲート》
《ドリル・スコール》
《盗掘人形モールス》
《解体人形ジェニー》

今年で20年を迎えるこのタイミング、2011年での全国優勝から14年越しで更に進化し最強の座を手にしました。

ある種デュエルマスターズの顔とも呼べる位人気なカードでもある《マーシャル・クイーン》ですが、その能力は至ってシンプルで上のテキストを意訳すると

「手札のS・トリガーカードを3枚までタダで使える」

です。

デュエルマスターズが積み重ねてきた23年間の歴史とS・トリガーは共にあり、歳月を重ねる毎にそのスペックは上がっていきました。

そしてそのスペック上昇に伴って《マーシャル・クイーン》の出力も同様に上昇し、2024年9月に発売された「ゴールド・オブ・エンジェル」にて臨界点を迎えました。

ここで登場した《逆転の影ガレック》が《マーシャル・クイーン》との圧倒的なシナジーを誇り、【マーシャル・ループ】を新形態に押し上げる事になります。

  •  S・トリガー
  • このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
    ▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを−3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
    ▶自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
    ▶コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

蘇生効果に《マーシャル・クイーン》とその進化元が《逆転の影ガレック》の効果範囲に対応している事から非常に相性が良く、大きな注目を集めました。

そしてそこから1~2週間、DMGP2024‐2ndの直前に大きな発見、それもこの頃のオリジナル環境を根底が揺るがす程の大発見がされたのです。

そのカードこそが次の殿堂予想カードである

《邪魂転生》

です。

  •  S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
  • 自分のクリーチャーを好きな数破壊する。その後、こうして破壊したクリーチャー1体につき2枚カードを引く。

《緊急再誕》を殿堂に送り込んだ【アナカラーマトリクス】で陰の主役と言っても良いほどの活躍を遂げたこの《邪魂転生》こそが【マーシャルループ】のラストピースとなりました。

《マーシャル・クイーン》から《逆転の影ガレック》と《邪魂転生》を同時に宣言し、《マーシャル・クイーン》と《逆転の影ガレック》を《邪魂転生》の効果で破壊して4ドローをし、さらに破壊された《マーシャル・クイーン》と進化元を《逆転の影ガレック》の効果で蘇生する

盤面のクリーチャーの数毎にドロー枚数が増えるという、踏み倒しを多用する【マーシャルループ】と非常に相性の良い強力なデッキ掘削ギミックを手に入れた【マーシャルループ】は一気に環境TOPに躍り出る事となります。

この爆発的に増えるドローという概念自体が相当危険であり、今後またいつ狂った挙動を見せてもおかしくないという点で殿堂予想カードに挙げる事にしました。

伝説の呪文である《ヒラメキ・プログラム》《母なる大地》を始めとしたプレミアム殿堂の呪文群と同様に3コストである事も危険性に拍車をかけていますね。

殿堂予想するワケ

《邪魂転生》に関してはカードの項で説明しているため、ここでは《マーシャル・クイーン》に絞ってお話します。

《マーシャル・クイーン》はS・トリガーを扱う特性上、強化の恩恵の受けやすさが他のデッキと比較しても凄まじいモノになっています。

今後デュエルマスターズが続く中で、踏み倒しが可能なS・トリガーは数多く出るでしょう。

それら全てに《マーシャル・クイーン》がバグる危険性が伴うというのは非常に扱いにくい点だと思います。

これまでは《マーシャル・クイーン》自体が出しにくく、多少バグが起こっても基盤に難がありガチャデッキ枠としての地位を確立させていました。

しかし「ファンタジーBEST」の強化はその点を根底から破壊しました。

《キール・ロワイヤル》《エメラルド・クーラー》

の2つの進化元になるスプラッシュクイーンはとても強力で、これまで扱いにくかった《マーシャル・クイーン》を出し易いフィニッシャーに変えてしまいました

こうなってはもう《マーシャル・クイーン》は止められません、いつまたこのレベルのデッキが現れるか分からない中で《マーシャル・クイーン》を残すのは危険と言えることから今回殿堂候補に上げました。

デッキ概要

今回紹介する【マーシャルループ】は2024年度後期に活躍したタイプを指します。

歴史

この【マーシャルループ】はDMGP2024の直前に突如として現れました。

この時点でちょうどGP1週間前、東北の強豪である暴食選手によって産み落とされたこのデッキは全国に激震を与えました。

手始めに【4cデイヤー】【火水ミッツァイル】【ドロマーハック】を世に送り出した天才デッキビルダーであるハマチ選手が関東の平日csで2連続優勝。

GP前日の2.4倍csではお馴染みデュエバサの2人が優勝とベスト4。

そしてDMGP2024では顔馴染みの競技勢の7割位がこの【マーシャルループ】を使っており、尋常では無い成績を叩き出しました。

GPのbye席では1回戦〜2回戦の間、【マーシャルループ】を使うプレイヤー同士でずーーーっとループの最適化の練習が行われていたとかなんとか。

最高戦績はえむつー選手の3位で惜しくも優勝こそ逃したものの、登場してからの1週間で余りにも鮮烈なデビューを飾る事に成功したのです。

始まりの10月末から殿堂発表直前の今に至るまで【マーシャルループ】は進化を続けました。

デッキの強さが更にステップアップした要因には間違いなく《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を組み込んだループの登場にあります。

  •  S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
  • 次の自分のターンのはじめまで、相手のコスト5以下のクリーチャーは、攻撃もブロックもできない。
  • この呪文がどこからでも墓地に置かれた時、自分の墓地をシャッフルし、山札の下に置いてもよい。

日本最高のルーパーとして知られる「ロマサイ」選手によって《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を用いた新規ループの開拓がされました。

これによりカツカツだったデッキのスロットに余裕ができ、不足しがちな光文明を補いつつループ用のカードに枠を大きく割く必要が無くなりました。

この空いた枠を活かし《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》《グレート・流星弾》、そして「悪魔神、復活」以降は《立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな♩》のようなメタカードの除去(無効化)を多めに採用出来るようになりました。

このスロットの拡張が特に大きく、ここを活かして並み居るメタデッキを薙ぎ倒していく様はあの【水闇サガ】を彷彿とさせましたね。

概要

この【マーシャルループ】は各種S・トリガーの組み合わせで《冥土人形 ウォカンナ・ピエール》or《アルカディア・スパーク》を任意の回数使用するループに到達してEXWINを狙うデッキです。

そして、2コスト進化元からの3t《マーシャル・クイーン》でそのままEXWINもそこそこの確率で発生する事もあって速度も充分に担保されていました。

特に《キール・ロワイヤル》スタートの際の4キルの再現性が目覚しく、「先3《キール・ロワイヤル》に触れずそのまま負けた」なんて嘆きを聞かない日は無かったでしょう。

メクレイドに魂をかけてもよし、ジャストダイバーを持った進化元として使っても良しと基盤的な部分でも《キール・ロワイヤル》が恐ろしく強いデッキでしたね。

ループも特に《学校男》+《深海の伝道師 アトランティス》を用いたループが非常に簡潔で理解しやすかった事もあって母数が伸びやすかったですね。

(《クリック》を用いたループは手順こそ簡単なものの、導入が慣れるまで若干複雑)

フェアリーchの◆ドラ焼き選手によるマジで分かりやすいループ解説。

そして2025年2月現在、【マーシャルループ】には2つの型が存在します。

《学校男》と《深海の伝道師 アトランティス》を採用したハイブリッドの《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》型の【マーシャルループ】

《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》ループに絞った【マーシャルループ】の2つです。

本筋は変わらないものの、それぞれにメリットデメリットがありました。

クリック型

これは先程述べたように、デッキのスロットを空けつつ光マナやメタカードに対する回答を多く積めるという点でしょう。

加えて《魔誕麗姫ピカドール》のような追加の初動を採用できる為、安定感という点では右に出る【マーシャルループ】は居ないでしょう。

その一方、フィニッシュを呪文に絞っている都合で《奇天烈シャッフ》を始めとした呪文封殺で停止してしまうというのがデメリットに挙げられます。

ハイブリッド型

これは《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》型のループに、サブで《学校男》+《深海の伝道師 アトランティス》のループを搭載したタイプです。

主張は見たまんまで、《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》型と《学校男》+《深海の伝道師 アトランティス》の良いとこ取りです。

呪文封殺を搭載したマッチアップには出される前に勝つ、に加えてロングゲームを仕掛けてゆっくり《学校男》と《深海の伝道師アトランティス》を探して突破するというプランを採れるようになったのです。

《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》による実質無限の山札を用いる事で、墓地肥やしによるパーツ欠落の裏目を気にせず《影世界のシクミ》や《逆転の影ガレック》の墓地肥やしを使用出来るという点を活かし、2周程度山札を回す事でゆっくりパーツを探す事が可能です。

良いとこ取りと言いつつも、《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》型とは光の枚数が1枚しか変わらない事もあり現状であれば大きな問題とは言えないでしょう。

まとめ

この【マーシャルループ】は3キルがありつつ受けの硬さは最強格、そして対戦した際の難しさもかなりのモノと、これまで存在してきたデッキの中でも指折りの強さを誇るデッキでした。

3色になった【サガループ】位の感覚で使えるこのデッキの強さは改めて今回の殿堂入りに相応しい最強デッキだと言えますね。

殿堂入りも正直片方だけ、特に《邪魂転生》だけの際はリペアもし易い事から本編でも話したように筆者は《マーシャル・クイーン》と《邪魂転生》どちらも殿堂入りすると予想します。

以上!のすけでした。次回「【デュエマ】殿堂予想選手権 ファイアーバード篇 でお待ちしましょう」

 

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