【デュエマ】キーワード能力解説 No.25「逆転撃」



こんにちは、神結です。

今回のキーワード能力解説は、「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」で登場した「逆転撃」です。

「逆転撃」についての解説と、現時点での私の考えを書いていこうと思います。

まぁ、結論から言うと「強い」です。そりゃもう。

「逆転撃」のおさらい

逆転こそがカードゲームだ!のテーマに展開される、2024年度のデュエル・マスターズ。

それをストレート表現するべく新たに登場したのが、「逆転撃」です。

逆転撃(文明n):クリーチャーが自分を攻撃する時、その攻撃中にまだ「逆転撃」を使っていなければ、この呪文を自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめに(文明n)を支払う。支払えなければ、自分はゲームに負ける。

逆転撃は、俗に言う手札誘発カードです。

相手のクリーチャーが自分(プレイヤー)を攻撃する際に、手札から唱えることが出来るカードとなっています。

逆転撃は使う瞬間はタダで撃ち出来るのですが、次の自分のターンの始めにコストの支払いがあります。クレカ払いみたいな感じです。

ちなみに払えないと詰みます。延滞とかないです。

 

既に活躍しているカードで言えば、上記の《深淵の逆転撃》が挙げられるでしょう。

いまでこそ【マーシャルループ】環境になったため、別カードに枠を譲ることになっていますが、ビートデッキが健在だった環境では【アナカラーマルル】の受けの軸として活躍。

特に《流星のガイアッシュ・カイザー》との相性がよく、相手が踏み倒しながら攻撃してくるところを《深淵の逆転撃》で止めて、《流星のガイアッシュ・カイザー》込みで切り返す、といった運用をされていましたね。

逆転撃、どうなのよ

現在ある逆転撃は全て呪文のみです。計5種。

《深淵の逆転撃》が既に使われたカードであることは書きましたが、他のカードたちは散発的な採用に留まってるのが現状です。

まぁこれは上にも書いたように【マーシャルループ】環境であることが、かなり影響していると考えらるので、一旦環境の話は抜きにして、「逆転撃」について考えていきましょう。

 

とにかく逆転撃を語る上でのポイントは以下2つになると思っています。

  1. 状況限定の呪文誘発がどうなのか
  2. コストの後払いがどれくらい重いのか

この点について、ここまでの活躍を元に私の意見を述べていきましょう。

①状況限定の呪文誘発がどうなのか

逆転撃は汎用性があるように見えて、意外とピンポイントなタイミングでしか使えません。相手が自分を殴った時だけです。

これ自体は……結構大きな制約です。デュエマ、そうそう簡単に人殴らないですからね。たぶん、夜の歌舞伎町の方が人殴ってる。

あと攻める側って基本的には自分でゲームの主導権握っているので、結構殴るタイミングとか殴り方とかでケア出来たりもするんですよ。

昨今では信じられないくらい強力なS・トリガーもある世の中ですから、単体除去が当たるくらいならまぁまぁケアしているじゃないですか。超過打点とか。《同期の妖精》とか。そういうので何とかなるじゃないですか。

逆転撃、思ったより逆転しません。

 

一方で条件自体は結構な制約だと思いつつも、その分だけカードの素のパワーを上げて補っているな、とも思っています。まぁ逆転撃が先なのが素のカードテキストが先なのか不明ですが、どれもそこそこ手撃ちして強いんですよね。

カードとしての汎用性を高くして、「逆転撃つええ~~~」というより「《〇〇の逆転撃》つええ~~~」という風にデザインしているんじゃないですかね。逆転撃、意外と逆転撃で撃たないがち。そして普通に撃って強いがち。《伝説の逆転撃》とか、受け兼コンボパーツみたいな使われ方しているし。

それぞれの逆転撃がカラーパイの役割に徹しているのも面白くて、「相性のいいギミックなら動きの中に組み込みつつ、逆転撃としても運用出来る」みたいなデザインにしているのは秀逸だな、と感じました。

(個人的に《深淵の逆転撃》だけは結構身も蓋もないテキストだと思っているんですが、まぁ強いんでいいです)

 

一応、開発側も「そんなに『逆転』しないけど汎用性を上げる」という方向性と、「めっちゃ条件厳しいけど、『逆転』する」という方向性の選択肢があったと思うんですよ。

その中で、まぁ通常弾ということもあって、これからのデッキの基盤となりうるような選択をしたんだと思います。

 

ちなみに上記の「めっちゃ条件厳しいけど、『逆転』する」という方向性のカードは、《悪夢神バロム・ナイトメア》が該当するかも。

  • クリーチャーが自分を攻撃する時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、自分の《悪夢神バロム・ナイトメア》がなければ、このクリーチャーを手札から見せ、自分の山札の一番下のカードを墓地に置いてもよい。それが進化ではないデーモン・コマンドなら出し、これをその上に置く。
  • 進化:デーモン・コマンド・クリーチャー1体の上に置く。
  • T・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、デーモン・コマンドではないクリーチャーをすべて、持ち主の超次元ゾーンに置く。
  • このクリーチャーがタップしていれば、相手のクリーチャーはタップして出る。

コイツ、誰よりも逆転するし、そのまま制圧もするんですよ。

②コストの後払いがどれくらい重いのか

これはね、ちゃんと重い。めっっっっっっっっちゃ重くはないけど、全然軽くはない。

やってて思うんですけど、「アグロの猛攻を凌ぐために逆転撃を入れる」というのはたぶん成立しないです。

【闇単ゼナーク】に《深淵の逆転撃》入れて思ったんですけど、《頂上混成 BAKUONSOOO8th》に当てたとて次のターンどうするの?ってケースが多すぎてな。

逆転撃 撃ったはいいが何も得ず

皆さんも経験ありませんか? 「一応撃つけどさ……」みたいな気持ちで《深淵の逆転撃》を撃ったこと。一応止まるけど、返せないんだよな、というアレ。

そもそも【アナカラーマルル】が《深淵の逆転撃》を搭載出来たのも、《流星のガイアッシュ・カイザー》+《飛翔龍 5000VT》というマナをあまり使わずに切り返せる手段があったからだし。

仮に逆転撃を撃ったあとの低コストでアグロを捌けるんだったら、撃つ前のターンに捌けている筈なんですよ。

ですので逆転撃を受けとして使うには、個人的には「《流星のガイアッシュ・カイザー》のような他の切り返しとセット」か、或いは「そもそも素のシールドの期待値が充分に高い」必要があると思っています。

なんていうか、逆転撃は相手の第一波を受けるためのカードじゃなくて、第二波以降と言うか、例えばハンドレスからのトップ轟轟轟とか、死に際に放ったエメラルド・スプラッシュを無慈悲に粉砕するためのカードって感じがするんですよね。

だから受けというよりも、制圧カードの一種なのかもしれません。やはり逆転撃、思ったよりも逆転している訳ではないのかもしれません。

 

個人的に一番相性がいいと思っているデッキは、【闇自然バロム】ですかね。あのデッキの《深淵の逆転撃》は凄い。

そもそも素の楯にG・ストライクやトリガーをわちゃわちゃ積んでいるのでワンショットで死ぬことはまずないです。その上で《悪夢神バロム・ナイトメア》という別の切り返しがあるというう。

ちなみに《悪夢神バロム・ナイトメア》の試行回数も稼げる、という別のシナジーもあったりします。

 

また個人的には【火光水ゴスペル】の《自由の逆転撃》も好きです。

ゴスペルも元々の楯が比較的厚く、トリガーの枚数を考えるとワンショットで倒しきるのは無理でしょう。

その上でルーターを回すデッキなので手札に抱えられる余地があり、更に逆転撃を唱えた後も《キリモミ・ヤマアラシ》+《水晶の王 ゴスペル》というわずが3コストで殺傷出来るため、マナの後払いがそこまで痛くないという。呪文を撃つと《水晶の王 ゴスペル》のコストが下がる、というシナジーもありますからね。

 

というわけで個人的にまとめると、以下のような感じです。

①逆転撃というキーワード能力には結構制約がある

②逆転撃を受けとして使うならデッキそのものに工夫が必要

③上記を踏まえても、現在世に出ているカードは強い

あくまで現状の私の感想ではありますが、こんな感じかなぁ、と。今後またカードが増えたら印象が変わるかもしれません。

増えるのかな……増えるのか……?

おわりに

というわけで、今回のキーワード能力解説は「逆転撃」でした。

逆転撃のカード自体は今後も絶対に使われるカードでしょうから、持っていて損はしない筈です。《深淵の逆転撃》を上回る手札誘発って、今後もしばらくは出ないでしょうし。

また、これはカードゲームとして面白いところだと思いますが、「いきなり飛んでくる逆転撃」ほど強いカードもありません。

私はCSで【火闇バイク】を使ったとき、禁断解放後の攻撃をドリームメイトに《情熱の逆転撃》からの《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》で返されて負け、BAKUONSOOOに《正義の逆転撃》からの《ナゾの光・リリアング》→《オリオティス・ジャッジ》で返されて負けました。

ですので「ギミック自体が選択肢として世の中にあること」とデュエマの幅が広がりますし、デッキを考えるのも小テクを考える楽しみも出来ます。

ちなみに逆転撃を使ったデッキで、私が好きなのはこれ。

 

最後に個人的な評価ですが、しっかり実用的でありながら思考停止で使えるものではないというバランスの良さを考慮して、8/10点という評価にしておきたいと思います。

 

というわけで、今回はここまで。

それでは、また。


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