こんにちは、神結です。
色々あってかなりお久しぶりになってしまいました。恐縮です。今月は普通に更新頑張ります。
さて、今回は歴代最強デッキシリーズになります。
紹介するデッキは、GP9thを制し、その後も長く環境を牽引した【青黒カリヤドネ】になります。
今回の殿堂・プレ殿カード
・《魔導管理室 カリヤドネ / ハーミット・サークル》
・《機術士ディール / 「本日のラッキーナンバー!」》
(《セイレーン・コンチェルト》)
(《ストリーミング・シェイパー》)
青黒カリヤドネってどんなデッキ?
青黒カリヤドネは、《魔導管理室 カリヤドネ》を使ったループデッキです。
活躍したのは2019年の秋から。というかこの時期にあったGP9thですね。そこでイヌ科が優勝して、一気に広まっていきました。
こちらはどういったデッキであるかというと、小型の呪文を連発して墓地に呪文を溜め、《魔導管理室 カリヤドネ》の召喚を目指すというものです。
- シンパシー:自分の墓地にある呪文(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、自分の墓地にある呪文1枚につき1少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
- このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を3枚まで、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。こうして唱えた呪文は、唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番下に置く。
- W・ブレイカー
S・トリガー
- 相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
14マナというというとかなり重そうにも見えますが、だいたい着地は5ターン目くらいです。2,3,4ターンと平均3枚ずつ墓地を肥やしていけば出ますからね。
そして《魔導管理室 カリヤドネ》が一度着地してしまえば、ほぼ勝ちになります。
3コストの呪文を3回撃つ、というので本当に勝つの? と思うかもしれませんが、これが勝つんですよ。
確かに、1体出しただけで即勝ちはしないですよ。
ですがデュエマには、「呪文を5回唱えたら勝ち」と書かれたテキストのカードがあります。
- G・ゼロ:このターン中に自分の呪文を5枚以上唱えていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
- W・ブレイカー
- このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、それがこのゲーム中にバトルゾーンに出した最初の《次元の嵐 スコーラー》なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
そうなるとカリヤドネを1ターンに2回も出せたら勝ちそうじゃないっすか?
というわけですので、まず1体目のカリヤドネから「山札を掘る」「2体目出し直す準備をする」「ターンを貰う」みたいな準備をするわけですね。
具体的にいうと、理想は《ブラッディ・タイフーン》+《スパイラル・ゲート》などで山札を掘りつつ手札に《魔導管理室 カリヤドネ》を返し、あとは2体目を召喚しつつ《次元の嵐 スコーラー》で追加ターンを確保。
その追加ターンで、最後はそのままループへと移行します。
ただしカリヤドネの呪文の撃ち方は自由自在なので、唱える呪文には色々なパターンがあります。
例えば手撃ちの《「大当たり!もう一本!!」》からのカリヤドネ着地が成立して1体から即スコーラーまで繋がるパターンとか。
- W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
- このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
- このターン、次に自分のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーする時、その能力は1度のかわりに2度トリガーする。
或いは2体目の着地は無理でも、《「本日のラッキーナンバー!」》へと繋げて相手を止めて、次のターンに勝つパターンとか。
またまた或いは殿堂カードである《セイレーン・コンチェルト》が見えているので、マナをフルタップしてカリヤドネに繋げ、コンチェルトでマナを起こしながら2体目に繋ぐパターンとか。
最終的な勝ち方としては《ブラッディ・クロス》をループさせてLO勝ちを狙うのですが、仮にそうでなくとも、《「大当たり!もう一本!!」》からの《次元の嵐 スコーラー》で2ターン追加し、《「本日のラッキーナンバー!」》を複数唱えて殴る、というのでも充分勝ちます。
というか、同じくカリヤドネでGP9th3位になったよしゆきは、そもそもループが出来ないままGP出て3位だったとかいう、信じられないような逸話があったりします。
登場当時、最強のGRメタであった《「本日のラッキーナンバー!」》をもっとも有用に使えるデッキだったのも大きなポイントでした。このデッキのラッキーナンバーって、実質的に1マナブーストにもなるんですよね。
トリガーカードが多く、受けを一定枚数積めるのも嬉しいところでした。
- 自分の墓地に呪文が4枚以上あり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。
- 次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶カードを1枚引く。
▶GR召喚する。
▶相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
その性質上《知識と流転と時空の決断》と相性がよく、GP決勝での2枚の《知識と流転と時空の決断》トリガーによる逆転勝利を覚えているという方も多いでしょう。
カリヤドネ活躍の歴史
そんなカリヤドネの活躍の歴史について、振り返っていきましょう。
カリヤドネが収録されたのはあの超天篇第3弾「零誕!魔神おこせジョルネード1059!!」です。
このブログで何度も書いていますが、この弾は《生命と大地と轟破の決断》を始め、2枚のプレ殿(ネイチャー・マリゴルド)と2枚の殿堂(ファイア・カリヤドネ)を出しただけなく、SRからコモンまで多数の汎用強力カードが収録された、奇跡の世代とも言えるパックです。
発売から比較的すぐにGP9thが開催となったため、デッキのお披露目はそこでなされました。
大型大会における未知のループデッキというのはそれだけで強く、受けも備えてかつ初見での攻略も難しく、加えて「未知のデッキ同士での戦い」に《「本日のラッキーナンバー!」》が強かったこともあって、カリヤドネは大躍進。
結果、優勝に3位を同時に獲るという快挙を成し遂げます(GP9thについては、以下の記事で詳しく述べています)。
【青黒カリヤドネ】は当然のように環境トップとなると、その後は【赤青ジョーカーズミッツァイル】と環境を二分。2019年を駆け抜けました。
2019年末に《BAKUOOON・ミッツァイル》と《「本日のラッキーナンバー!」》の殿堂によってこの環境は終焉しますが、【青黒カリヤドネ】は生き残り続けます。
リストはだいたいこんな感じで、環境に合わせて微調整といった感じでした。
注目はやはり《スーパー・デーモン・ハンド》でしょうか。
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
- 相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、そのクリーチャーのコストと同じ枚数、自分の山札の上から墓地に置く。
1枚踏ませた瞬間、カリヤドネの着地が確定するようなカードです。友人が墓地0から《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》相手にこれを踏ませて、「追加ターン取られたけど、実質的に俺も追加ターン取ったようなもんだったから勝ったわ」みたいな話をしていたことがあります。
また《龍脈術 落城の計》は、《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》登場後に多く見かけるようになりました。要するにこれを剥がすためですね。
そんなわけで2020年の十王篇環境では、【青黒カリヤドネ】は常時Tier最上位だったとは言えないまでも、環境で常に巨大な影響力を発揮し続けました。
というのも、環境上のだいたいのデッキが対カリヤドネに有効な何かしらのメタカードを積んでいるんですよ。
【青白ギャラクシールド】を始め、【ラッカドラグナー】など環境上位のデッキはほぼ《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》がデッキに標準採用。それ以外だと《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》。最低でも《奇天烈 シャッフ》。
常に墓地リセットなり呪文メタなりが飛んでくる状況でした。
そんなわけでカリヤドネは常にメタカードと戦うことにはなりましたが、裏を返せばカリヤドネがそれだけ強力だったという証ですね。
また【青黒カリヤドネ】を好きなプレイヤーも多かったと思います。
「いまカリヤドネ減ってるから《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》減らそう」「カリヤドネよりドラグナー多いから、そっちをメタろう」みたいに考えると、すぐに上手いカリヤドネが優勝してしまう……というのが2020年シーズンを通しての感想です。
現在【ラッカゴスペル】を使っている人ならなんとなーくわかる感覚だと思いますが、《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》でそう何ターンももらえるわけではありません。せいぜい1ターンくらい。その間に勝ちきれないと、結局カリヤドネが着地してしまいます。
上手いプレイヤーだと、多少のメタなら上手く乗り越えて勝っちゃうんですよね。
仮にコロナがなくて、2020年にいつも通りのDMPランキングが開催されていたとすれば、【青黒カリヤドネ】を相棒とするランカーは多かったのではないでしょうか。
この年のインパクトの最大値でいうと【ドラグナー】系統には及ばなかったものの、年間を通した安定感でいうとカリヤドネが勝っていたかもしれません。この年は常に「見えないカリヤドネ」の存在を無視できなかったと思っています。
その後のカリヤドネ
その後、2020年末に《魔導管理室 カリヤドネ / ハーミット・サークル》本体が殿堂し、環境の第一線からは退くことになります。
それでもカリヤドネの開拓は有志のプレイヤーたちの手で続けられており、1枚になっても《ロスト・ウォーターゲイト》や《デビル・ドレーン》などで引っ張ってきて戦うというリストが組まれたりもしました。
また、2022年には「ダーククロニクル零龍」デッキが発売。ここで相性のいい《龍頭星雲人 / 零誕祭》が登場したことで、再び【青黒カリヤドネ】にフィーチャーされたこともありました。
なお現環境では、カリヤドネのようなカリヤドネでない【火光水ゴスペル】がなんやかんや活躍をしていますね。
おわりに
というわけで、今回は【青黒カリヤドネ】の紹介でした。
華々しいデビューを達成した後も、イヌ科さんと違って長く最前線で活躍し続けたデッキです。
最盛期は2019年10月~12月だったとは思いますが、その後ちょっとしたモデルチェンジに成功し、2020年環境でも活躍。環境デッキの多くが墓地メタを積んでいたことを踏まえると、非常に大きな影響力を発揮していたと考えていいでしょう。
こうした長きに渡る活躍や環境に与えた影響を鑑みて、今回Aランクと評価しています。
次回は再び2019年~2020年環境のデッキから【アグロ零龍】を紹介予定です。お楽しみに。
それでは、また。
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