【デュエマ】歴代最強デッキ選手権SSSランク~火水マジック~

こんにちは、神結です。

歴代最強デッキ選手権、SSSランクの解説をします。

私の方からは、2023年度終盤から24年度前期を代表するデッキであった【火水マジック】を紹介させていただきます。

SSSランクについて

SSSランクは、デュエマの歴史においてデッキ完成度・実績・環境支配度において特筆すべき結果を残したデッキ……ということになるんでしょうか。

一概に環境での傑出度という話をしても色んな考えがあります。一強環境になればなるほど、残りのデッキに少なからずその最強にデッキに対抗しうるデッキしか残らないのはそうで。そうなると、見た目の勝率って徐々に下がってくるんですよね。

また、たまたま同時代に頭抜けたデッキが2つ存在していた場合、それらをどう評価するのかも、ちゃんと考えないといけません。並ぶ強さのデッキがあったから評価を下げました、もおかしくね?という。

あとどうしてもコロナ禍の期間のデッキは正確に評価できないですねぇ……。

正直なところ、私の意図としてはランク付けにそこまで深い理由や拘りはなくて。別に要素を数値かしているわけでもないので、究極的に言えば肌感覚です。実際、記事公開後に「〇〇はランクが上/下じゃない?」みたいな話を貰うこともあって。理由を聞くと納得出来るものも多いです。

で、ここからは特に私の思想にはなりますが、という前提でお話するんですけど。

私は【水闇ダンタルサガ】から、「環境最強デッキ」のランクが1つ上がったと思っていまして。

  • 超高速のキルターン
  • デッキの安定感が高い
  • メタクカードを超えるのは当たり前で構築されている
  • その癖、殴っても簡単に死なないレベルに防御力がある
  • DMPランキングの激化によって最上位層が使用する機会が爆発的に増えた結果、リスト・プレイいずれも高度に洗練される

【水闇ダンタルサガ】以降の最強デッキって、いずれもこの要素があるんですよね。そういう意味では、時代の違いがあるとは言え、「傑出度」だけで考慮するのは難しくて、これまでのSランクデッキとは一線を画しているのかなって考えていまして。近年の最強デッキがSSSランクに多くカテゴライズしているのは、そういった理由があります。

また「最強すぎるとつまんないので使わない」って時代も結構あったことを考えると、入賞率だとか、使用率だとかでランク付けするのも難しかったりもします。

踏まえて、環境での傑出度・CSでの使用率・大型大会の実績・デッキのギミックなどなど、色んな要素を踏まえて今回のランク付けをしました。

SSSランクは、Sランクの中でも「特筆すべき偉業」があるデッキについてはこちらになるのかなーって認識をしています。

というわけで、【火水マジック】の話に移りましょう。

火水マジックの概要

火水マジック。「赤青マジック」って呼び方の方がメジャーかも。

火水マジックは、2023年9月に発売されました「魔覇革命」にて登場した《芸魔王将 カクメイジン》等を軸として成立したデッキです。

「魔覇革命」がホントに革命的であったパックであったことはさておき。

理想の動きは、2ターン目の《AQvibrato》のスタートから、3ターン目に《氷柱と炎弧の決断》でドローを重ねつつ《芸魔隠狐 カラクリバーシ》へ革命チェンジ。

効果で《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を唱えて横展開をしつつ《芸魔隠狐 カラクリバーシ》をアンタップ。

そして今度は《芸魔隠狐 カラクリバーシ》の攻撃時に《芸魔王将 カクメイジン》へと革命チェンジしていく……というデッキになります。

  • 革命チェンジ:コスト5以上のマジック
  • W・ブレイカー
  • 自分のマジックすべてに「スピードアタッカー」を与える。
  • このクリーチャーの各ブレイクの前に、自分のマナゾーンの枚数以下のコストを持つ呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札または墓地から唱えてもよい。その呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の下に置く。

《芸魔王将 カクメイジン》は、マジックの切り札です。

《芸魔王将 カクメイジン》が着地すると後続のマジックが全てスピードアタッカーとなるだけではなく、ブレイク数に応じて呪文を使うことができます。

ですので、《芸魔隠狐 カラクリバーシ》で使った《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を再利用して小型を展開したり、《単騎連射 マグナム》や《ファイナル・ストップ》を使ってトリガーを封殺して殴り切ったりといったことが可能になります。

これがマジックのメインとなるプランですが、マジックの魅力はこうしたメインプラン以外の選択肢が豊富かつ非常に強力であるという点です。

例えば《芸魔王将 カクメイジン》を引けなくても、《芸魔隠狐 カラクリバーシ》+《瞬閃と疾駆と双撃の決断》で横に並べ続けて殴り切るルート。これは対【水闇魔導具】では《芸魔王将 カクメイジン》投げるよりこうする方が強いとされていました。

また《ボン・キゴマイム》でゲームを伸ばしてメタクリーチャーの押し付け合いにゲームを持ち込みつつ、《歌舞音愛 ヒメカット》のマジック・フレンド・バーストで弾いて走るというプラン。

そもそも2コストで《歌舞音愛 ヒメカット》をプレイしておくと、【火光水ゴスペル】のようなドローでリソースを稼ぐデッキに対して非常に強力です。よく困っていました。

そして極めつけはやはり《飛翔龍 5000VT》でしょうか。カードを横並べしやすいのはそうですが、このカードがマジックなので《芸魔王将 カクメイジン》にチェンジが可能で、あの現代デュエマの象徴のような最強カードと種族シナジーがあります。

更に行って入れレベルの受けもあり、《芸魔隠狐 カラクリバーシ》がG・ストライクを付いているのもそうですが、《氷柱と炎弧の決断》がかなり受けとして優秀です。《歌舞音愛 ヒメカット》×2とかで、相当受かりますからね。そして勿論、フィニッシュし損ねたら返しにだいたい負けます。

というように、強力な3キルがありつつも、ロングゲームまで見据える幅広い戦術をとれるのが【火水マジック】の最大の特徴だったと言えます。

……なんかこれ、Sランク以上のデッキだとだいたい書いている気がしますが。

火水マジックの歴史

火水マジックの歴史ですが、当ブログでは殿堂予想関連でのすけまぐろくんが過去に書いてくれたので、当時の温度感はそちらを追っていただいた方がわかりやすいと思います。

殿堂予想選手権 2024冬の陣 その3 〜赤青マジック編〜

【デュエマ】殿堂予想選手権2024 夏 第4回 水火マジック

とりあえず、ざっくりと年表形式で整理しておきましょう。

2023年

9月16日 「魔覇革命」発売 《芸魔王将 カクメイジン》登場 【火水マジック】成立
12月16日 「竜皇神爆輝」発売 《氷柱と炎弧の決断》登場 【火水マジック】超強化でオリ・アド環境トップへ

2024年

3月11日 《「本日のラッキーナンバー!」》プレミアム殿堂入り
3月31日 全国大会2023開催 【火水マジック】が3位、ベスト8に4人
4月20日 DMGP2024-1st アドバンス開催 【火水マジック】が2位
4月21日 DMGP2024-1st オリジナルチーム開催 【火水マジック】が優勝
6月22日 「カイザー・オブ・ハイパードラゴン」発売 【闇単XENARCH】の登場でアドバンストップから陥落
7月20日 「ファンタジーBEST」発売 【ファイアー・バード】の登場でオリジナルトップから陥落
8月17日 《瞬閃と疾駆と双撃の決断》殿堂入り オリ・アド環境から姿を消す
11月23日 エリア代表決定戦 東北エリア 【火水マジック】が優勝
11月30日 エリア代表決定戦 東海エリア 【火水マジック】が優勝
12月1日 エリア代表決定戦 北陸エリア 【火水マジック】が優勝

2025年

1月11日 エリア代表決定戦 中四国エリア 【火水マジック】が優勝

先に書いたように、マジックの成立は「魔覇革命」ではあるのですが、この時点ではまだTier1.5~2くらいかなーといったところでした。

理屈上は全ての対面に勝てるなーって思って私も回していたんですけど、当然ながら後述するほどの安定感はありませんでした。環境の一角ではあったし、別に全然CS優勝くらいは強いんですけどね。

ちなみにアドバンスだと赤いコマンドである点が生かされて、《禁断 ~封印されしX~》が採用されています。封印から《芸魔王将 カクメイジン》で唱えたい呪文が落ちるとラッキー。

そんな中で「竜皇神爆輝」で《氷柱と炎弧の決断》が登場したことでドローと展開力が一気に向上します。

もともと強かったデッキが、より強固な力を手にしました。最初は「マジックにこれ以上多色は……」という人もいましたが、最終的にはご存じのように、4枚採用されることになります。

3ターン目のドローソースとしてはもちろん、コスト2以下のクリーチャーが非常に扱いやすくなり、更に任意のカードを墓地に置けるということで、《芸魔王将 カクメイジン》からのフィニッシュに存分に生かされることになります。

これによってマジックはオリジナル・アドバンスで共に最強デッキに。

オリジナルのライバルであった【闇自然ジャガイスト】にこそわずかに不利(諸説ある)でしたが、【水闇自然ジャオウガ】や【水闇魔導具】といったデッキには軒並み有利。アドバンスでもマジックと同等のパワーを持っていたのは【巨大天門】くらいで、しかもこの直接対決はマジック側が有利でした。

そんなわけで、2023年12月末くらいから3月まで、マジックを頂点とした環境が成立していました。

その中でマジックは《「本日のラッキーナンバー!」》をプレミアム殿堂で失うものの、致命傷を負ったライバルたちに比べると被害は小さく、オリジナルの「マジック・アビス」、アドバンスの「マジック・天門」がこの後の続いていくことになります。

全国大会でもベスト8を4人輩出し、最高3位。更に翌月のGPではアドバンスで2位、オリジナルのチーム戦では優勝と、最強を見せ付けていきます。

 

と、この辺りまでがオリジナル・アドバンスのマジックの最盛期でしょう。

変化が訪れたのは6月。まず《死神覇王 ブラックXENARCH》の登場により【闇単XENARCH】が成立し、アドバンスを席巻。ここでアドバンスの王者からは後退します。

また翌月ファンタジーBESTが発売され、【ファイアー・バード】の完成によってオリジナル環境でも後退を強いられます。

それでも2024年の上半期を圧倒的な強さで牽引していたことに疑いはありません。

そもそもマジックと戦えるデッキって相当限られていました。当たり前の話なんですが、最速3キルができたり、ちょっと遅い受けデッキに対して4~5ターン目に《単騎連射 マグナム》+《ファイナル・ストップ》で封殺できるデッキなので、「マジックの動きが芳しくない」以外で勝つことって非常に難しいんですよね。

しかもマジックって2~3枠くらいは弄るスペースがあるので、ここにメタカードを積むことで特定のデッキへの勝率を上げにいくアプローチがあったんですよ。

代表的なのだと、アドバンスのの《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》でしょうか。アドバンスはマジック・天門の二強だったので、ここを直接メタりにいってるんですよね。別に他のデッキは普通のマジックの動きで勝てるので。

ですので8月の殿堂で《瞬閃と疾駆と双撃の決断》が制限されたことに対しても、非常に納得感がありました。誰もが「いまでこそ【ファイアー・バード】の影に隠れているけど、マジックがヤバいことは間違いない」と思っていたからです。

そんなわけでオリジナル・アドバンスでの物語はここで終わりを迎えます。実際、マジックの認識はここで止まっている人も多いでしょう。

 

しかしそこから数が月後の2024年暮れ。環境に再びマジックの名が登場します。

偉業:三階級制覇

マジックが次の戦場に選んでいたのは2ブロックでした。

2ブロックとは、直近2年のカードプールで戦う構築ですが、使用できるのは通常弾や一部のプロモなど、カードの右下マークが入ったものに限られます。2024年の2ブロックはアビスレボリューションと王道篇でした。

なお2ブロックには【火水マジック】の他に【ターボマジック】というデッキがありましたが、完全に方向性が違うので今回はスルー。

さて、2ブロックのマジックは《単騎連射 マグナム》や《ファイナル・ストップ》といった封殺カードの他、《飛翔龍 5000VT》や《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》といったカードが使用できません。そのため、《Napo獅子-Vi無粋》の着地を助ける《アシスター・Mogi林檎》や相手を止める《芸魔龍王 アメイジン》、フィニッシュカードとして《ダウンフォース・サーキュラー》などが採用されていました。

2ブロックにマジックに関しては、「相手を止めながら殴る」というイメージでいいと思います。

ライバルとなるのはこのレギュレーションだとメタクリーチャーが足りない【水自然ジャイアント】や、《水晶設計図》のない【ゼニス・セレス】系のデッキ、その他【光闇メカ】などになるでしょうか。一応事前のCS等の結果を踏まえると「ジャイアントかマジックか」といった環境になるのではと予想されていました。

そしてエリア戦がいざ開幕すると、北海道エリアこそ【水自然ジャイアント】が制したものの、東北から東海・北陸をなんと3連覇。

結果はなんと、エリア代表10名のうち、なんと4名が【火水マジック】でした

マジック、三階級を制覇です。3レギュレーションに分離したのが2021年からではありますが、全ての環境のテッペンに立ったのは、流石にマジックが史上初でしょう。

相性的に言えば先攻のマジックに勝てるデッキがほぼなく、かつ後攻も《AQvibrato》の存在のお陰で捲れるというこれまで通りのマジックの強みがシンプルに発揮されていたと言えるのが北陸エリアまでの環境でした。

その後2大会ほど【火水闇プレジール】の台頭によってやや後退しますが、「悪魔神、復活」が発売された後の中・四国エリアでも大量の《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を倒して見事に優勝をしました。

「悪魔神、復活」環境の2ブロックの最終的な環境については「アグロ・受け・ゼニス」の三竦みではないかと感じてはいるのですが、少なくとも2024年度の2ブロック(エリア予選)ではもっとも結果を残したデッキだったと評価して良かったのではないかと思います。

まとめ

というわけで火水マジックになりました。

全盛期のマジックは全てを兼ね備えており、かつオリジナル・アドバンス・2ブロックと全てのレギュレーションで結果を残したことも踏まえると、やはりSSSランクで妥当かなと考えております。

次回は歴代最強デッキ選手権のラスト。

それではお楽しみに。


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