【デュエマ】歴代最強デッキ選手権Aランク ~水単ムートピア~

こんにちは、まぐろです。

今回は歴代最強デッキ選手権【水単ムートピア】について紹介します。

歴代最強デッキ選手権もいよいよAランクに突入、これまで紹介してきたBランク群のデッキよりも更に凶悪なデッキとなっています。ぜひ最後までご覧ください!

※今回の殿堂カード
・《セイレーン・コンチェルト》
(《海底鬼面城》)
(《機術士ディール / 「本日のラッキーナンバー!」》)

曲者ぞろいのムートピア

デッキ名にもある「ムートピア」ってなんぞや?という人のためにまずは「ムートピア」についての簡単な解説をします。

「ムートピア」はDM編で登場した水文明の種族です。「ジョーカーズ」「ビートジョッキー」と同期になります。水文明というこもあり、手札を増やしたり、呪文を詠唱することでアドバンテージを稼ぐ戦術が得意です。

登場から現代に至るまで活躍しているメタカード、《異端流し オニカマス》やループフィニッシュのご意見番《水上第九院 シャコガイル》が有名ですよね。

個人的には《貝獣 ウーニ》《一なる部隊 イワシン》など、トリッキーなカードが多いのも印象に残っています。

 

そんなムートピアですが、呪文を連打することによってアドバンテージを獲得するカードがめちゃくちゃ強かったんです。

代表カードがこちらの《超宮兵 マノミ》

ファインディング・ニモ

  • G・ゼロ:このターン、自分が呪文を3枚以上唱えていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを2枚引く。

デュエマ界最強能力「G・ゼロ」持ちの手札補充クリーチャー。

その無料召喚条件は呪文を3回唱えるだけという比較的緩いものになっています。

今回紹介する「水単ムートピア」は軽量コストの呪文を連打して《マノミ》をはじめとするG・ゼロ持ちムートピアを展開するデッキになります。

水単ムートピア

こちらが2019年初めに活躍した「水単ムートピア」です。

最初に目を引くのは驚異の殿堂カード率!《海底鬼面城》4枚、《セイレーン・コンチェルト》4枚、《奇術士 ディール/「本日のラッキーナンバー!」》3枚、《ストリーミング・シェイパー》1枚と流石は最強デッキランクAといったところでしょうか。(現在プレミアム殿堂に指定されている《音聖 ラフルル》が入っている構築もあった)

デッキの回し方としては

①《海底鬼面城》を要塞化
②《歩く賄賂 コバンザ》を召喚
③《セイレーン・コンチェルト》《シンクロ・スパイラル》といった実質コスト0の呪文と1コスト呪文を駆使しながら詠唱カウントを増やし、《マノミ》《超宮城 コーラリアン》《次元の嵐 スコーラー》をG・0で召喚
④《スコーラー》によるエクストラターン消化後、「本日のラッキーナンバー!」を唱え、前ターンに増やしたムートピアで総攻撃

というものになります。

水単ムートピアの強み

現代環境こそ4キルデッキは当たり前ですが、水単ムートピアがブイブイ言わせていた2018年では4ターン目にソリティアに入るデッキはほぼいなかったため、ソリティア部門では無類の強さを誇っていました。

3ターン目までに《コバンザ》か《ストリーミング・シェイパー》を引くか、《マノミ》を複数枚+複数枚の1コスト呪文を抱えればよかったため、再現性も高かったです。

《時を戻す水時計》による《ポクチンちん》をはじめとするメタクリーチャーの除去、《ラッキーナンバー》による時間稼ぎなど、ソリティア一辺倒ではないのびのびとした戦術をとれたのも強力でした。この戦術はのちに記述する《コバンザ》によって息切れを防ぐことができました。

《コンチェルト》や《シンクロ・スパイラル》が2枚以上絡むと3ターン目にソリティアに入ることもあり、後手を取っても強かったのも特徴の一つです。

 

主要カード解説

まず、このデッキのフィニッシャーである《次元の嵐 スコーラー》について解説します。

  • G・ゼロ:このターン中に自分の呪文を5枚以上唱えていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、それがこのゲーム中にバトルゾーンに出した最初の《次元の嵐 スコーラー》なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。

現代デュエマでほぼエクストラウィンともいわれるエクストラターンをかなり緩い条件で発動できるこのデッキの切札です。

「水単ムートピア」は《スコーラー》の登場で誕生したデッキでした。

主にこのカードのG・0達成に向けて山を回していきます。

エクストラターンを得る能力が「それがこのゲーム中にバトルゾーンに出した最初の《次元の嵐 スコーラー》なら」発動します。これは自分と相手両方で適用されるので対戦相手が《スコーラー》の効果を発動した場合、片方のプレイヤーはターンが返ってきても《スコーラー》の効果でエクストラターンを獲得することができません。

 

次に、このデッキを最強至らしめた最強リソース《海底鬼面城》について解説します。

  • 城-自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)
    自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。その後、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、バトルゾーンに自分のサイバーロードが1体でもあれば、カードを1枚引いて、自分の手札を1枚山札の一番下に置いてもよい。

自分のターン初めにお互いドローしてもいいよ!という、そんなことしていいわけない効果を持っています。

相手にもカードを引かせてしまうデメリットこそありますが、当時の「水単ムートピア」は環境の中でもキルターンが速いデッキだったため、そこまで気にならなかったです。

このカードを1ターン目から要塞化することでパーツがどんどん手札に加わり、安定して4キルすることができ、噛み合いが良いときは3キルすることもありました。

 

呪文を連打するデッキの性質上、なくてはならないカードだったのが《セイレーン・コンチェルト》です。

 

ボルバルザーク、大地、ドルマークス、魔天、転プロ、鎖風車、ブライゼと同期(黄金世代)

  • S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
    自分のマナゾーンからカードを1枚、自分の手札に戻す。その後、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。

殿堂カードの巣窟、聖拳編2弾出身。

マナと手札のカードを入れ替える能力を持ってといます。入れ替えたマナはアンタップ状態で置かれるため、タップしているマナを戻して単色カードを置けば実質マナコストを支払うことなく詠唱が可能

この実質マナコスト0が呪文を連打する「水単ムートピア」と相性バツグンでした。

序盤にマナに埋めた《スコーラー》や《ラッキーナンバー》を回収することができたのも強力でした。

 

このデッキの4キル率を上げているのが《歩く賄賂 コバンザ》です。

  • 自分が呪文を唱えた時、カードを1枚引く。

能力はこれだけ。かなりシンプルですがそれでいい、強いから。

このカードが立っていると《ラッキーナンバー》を打っても手札が減らなくなるのも強力でした。

3ターン目に《コバンザ》を出してターンが返ってきたら勝ち。大げさに聞こえますが実際この言葉の通りでした。

 

環境での立ち位置とAランクの理由

当時の環境は「ジョラゴンジョーカーズ」「火水・火水白バスター」「火光轟轟轟」「チェンジザダンテ」「水単ムートピア」が流行しており、「轟轟轟」以外には微有利~有利であったため、Aランクとなります。デッキとして強力であるものの、Sランクの面々に比べるとやや劣ってしまうのが現状です。

コンチェルト、死す

エクストラターンからのトリガーケア、やりたい放題してきた青単ムートピアですが、2019年6月20日に殿堂カードに指定され、同年7月1日からデッキに1枚しか入れられなくなりました。

流石に《コンチェルト》を失った影響は大きく、殿堂直後にリペアが環境に登場することはありませんでした。

殿堂直後には。

ドリュミーズ型ムートピア

これは2022年夏ごろのJOグルメ環境で活躍したドリュミーズ型のムートピアです。

「水単ムートピア」がムートピアを展開したのち殴っていたのに対し、こちらは《魔導管理室カリヤドネ》によるLOループフィニッシュをすることができました。

《コンチェルト》殿堂によって空い0コスト呪文枠を《月下旋壊 ド・リュミーズ》が埋めています。

  • 自分のマナゾーンにカードが4枚以上あり、そのうち少なくとも1枚が魔導具なら、コストを支払うかわりに魔導具を2枚自分の手札から捨てて、この呪文を唱えてもよい。
  • カードを3枚引く。

手札の魔道具を2枚切ることで無料詠唱でき、これを連打することで詠唱カウントを貯めていました。《ドリュミーズ》を連打するために欠かせなかった魔道具が《堕魔 ヴァイプシュ》です。

  • 自分が呪文を唱えた時、このクリーチャーを自分の墓地から手札に戻してもよい。

呪文を唱えると墓地から手札に加わる効果を持っている魔道具。

《ドリュミーズ》のコストで破棄した場合は《ドリュミーズ》を唱え終わったのち、回収できる裁定を貰っていたこともあり、とても相性が良かったです。

環境での立ち位置

グルメ墓地より少しだけ速く、JO退化より少しだけ遅いデッキでした。特に、JO退化の《アルカディアス・モモキング》は着地しただけで負けだった……。

JOグルメを除いたデッキ群の中ではかなり強かったのと、デッキの値段がかなり安かったため好んで使うプレイヤーは一定数いたと記憶しています。

これは余談ですがこのデッキの製作者がむかし地元で筆者とデュエマしてた奴でした。すごい。

ドリュミーズ、死す

そんな《ドリュミーズ》ですが、2022年8月には「グルメ墓地」「JO退化」と共に規制されてしまいました。

2024年5月現在「水単ムートピア」のリペアは環境で目にしません。強力な1コスト呪文や0コスト呪文が新規参入すれば復活も夢じゃないですがデッキとしては同系統の「火水光ゴスペル」がブイブイ言わせているうちは厳しいといったところですね。

さいごに

以上が最強デッキ選手権Aランク、水単ムートピアの紹介でした。

数多の殿堂カードを引き連れた最強ソリティア、一度制限で退くもののドリュミーズという不死鳥とともに帰還した味のあるデッキでしたね。

このコーナーではこれからも引き続き歴史を築いた凶悪デッキをランキング形式で解説していきますので楽しみにお待ちください!最後までお読みいただきありがとうございました!


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