歴代最強デッキ選手権 Aランク〜火光ミッツァイル篇〜

0.挨拶

こんにちは!のすけです。この歴代最強デッキ選手権のAランクも中盤に差し掛かりました。ここまでの4ヵ月間お付き合い頂いた読者の方には感謝してもしきれません。

今回紹介する【火光ミッツァイル】は僕にとっても忘れられない思い出のデッキです。

このデッキの全盛であった2019年5月、【火光ミッツァイル】のみを用いて2.4倍CS3回、1.2倍チームCS1回の計4回のCSを4連続で優勝することができました。このときはまさしくデッキ勝ちであり、当時の環境においてはぶっちぎりの最強デッキでした。

今回はそんな【火光ミッツァイル】の歴史を皆さんにお伝えできればと思います。

※今回の殿堂カード

《BAKUOOON・ミッツァイル》
《”轟轟轟”ブランド》
《Dの牢閣 メメント守神宮》

1.火光ミッツァイルってどんなデッキ?

概要と歴史

【火光ミッツァイル】は【火光轟轟轟】を祖とするアグロデッキです。

これは超天篇第1弾【新世界ガチ誕!超GRとオレガ・オーラ!!】に収録された《BAKUOOON・ミッツァイル》の登場で完成した【火光轟轟轟】であり、呼び方は人によって様々でした。

  • このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。
  • 自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

様式美なので先に言っておくと、左上の数字は9のように見えますが1です。【火光ミッツァイル】はこのカードを用いて早期に大量のGRクリーチャーを呼び出して爆発的な打点を用意し殴り切る、というのがこのデッキのコンセプトであり、強みでした。

先ほど述べたように、この【火光ミッツァイル】は【火光轟轟轟】でもありました。【火光轟轟轟】の歴史についてお話できればと思います。

この【火光轟轟轟】は2018年度環境において以前紹介した【火単轟轟轟】と並んでアグロデッキの代表として環境に存在しました。

デッキとしては【火単轟轟轟】と比べても人気が高く、入賞数に対しての母数は多かった様に思います。

実際のところは【火単轟轟轟】の方が安定感や立ち位置、更にはデッキパワーの面で勝っているのですが前述の通りかなり人気なアーキタイプと言ってよかったでしょう。

 

ただ、このデッキも人気に値するだけの強さはありました。

《ナゾの光・リリアング》+《ヘブンズ・フォース》or《超次元 サプライズホール》の組み合わせによる手札の使いやすさ兼打点追加能力は《“轟轟轟”ブランド》との相性抜群であり、後の最強デッキとなるポテンシャルは今思うとこの時点であったように感じます。

時は流れ2019年4月、前述したポテンシャルをまずは50%ほど引き出すに至りました。

これは《音奏 プーンギ》《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》《KAMASE-BURN》といった新規ギミックであるGR召喚と新時代のメタカードが元々の【火光轟轟轟】と非常に相性が良く、これらを採用した新しい【火光轟轟轟】が一躍環境トップへと踊り出たのです。

実際にこの時点であっても【火光轟轟轟】の環境支配率は凄まじく、直後に行われるDMGP8thに於いても2ブロックと殿堂構築両フォーマットで最強だろうと謳われていました。

(※2ブロックには《超次元サプライズ・ホール》がなかったため、ここに《♪正義の意志にひれ伏せ》などが採用されていました)

これはデッキの値段そのものにも大きく影響を及ぼし、当時最高額のデッキとしてプレイヤーの財布にも大きな打撃を与える結果となりました。

 

そして【火光轟轟轟】はDMGP8thに際して、ついに最終形態へと進化を遂げました。

※上記のリストの一部GRクリーチャーはDMGP8th時点ではリリースされていませんが解説に影響がない為ご了承下さい。

ワンフォーオールフルカウル100%、今回の主題です。

【火光轟轟轟】の持つポテンシャルを《Dの牢閣 メメント守神宮》《BAKUOOON ミッツァイル》の採用によって最大限まで引き出したこのデッキは【火光ミッツァイル】と名を改め、この超天篇環境にて完全に羽化しました。

具体的には大きく2つの要素が加わりました。それは

・各種メタカード+《Dの牢閣 メメント守神宮》によるコントロール性能。

・《BAKUOOON・ミッツァイル》による溜め性能及び後手強度の上昇、打点形成能力の圧倒的向上。

の2つです。

  •  S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
  • 自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)**Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。

そしてそこに元来の【火光轟轟轟】が持つアグロデッキとしての強さが合わさり【火光ミッツァイル】は完成しました。

しかし、この【火光ミッツァイル】はDMGP8thの為にTIGHT(※)により調整され集団で持ち込まれたが、結果は振るわずにお披露目に於いては辛酸を舐める事となりました。

もちろんこのデッキがこのまま終わる筈も無く、【火光ミッツァイル】はGWを境に爆発的な入賞数を叩きだします。

【火光ミッツァイル】のミラーマッチが非常に難解である点や、対面毎・手札毎に様々なプランを使い分ける必要がある点、事故率が低い点等、非常に競技プレイヤー達に好まれ易いデッキであった事も、入賞数向上に大きな貢献をしました。

実際、【火光ミッツァイル】はアグロミッドレンジコントロールと称される程に多彩な動きが可能であり、当時の環境では向かう所敵なしと言っても差し支えなかったでしょう。

次項では実際に環境においてどのような活躍をしたのかを振り返ります。

※TIGHT・・・関東の競技プレイヤーであり、現在は度々海に出るがDMも現役。筆者にとってのオールマイト的な存在。自身で作りあげた【火光ミッツァイル】を手に2019年度のGWで大きな躍進を遂げ、最終的にはエリア戦の優勝を以て2019年度の全国大会出場を果たした。

火光ミッツァイルを取り巻いた環境

当時の環境はアグロ、ミッドレンジ、コントロールの3つで綺麗に構図が分かれていました。

アグロは言わずもがな【火光ミッツァイル】、ミッドレンジには【チェンジザドンジャングル】【ジョラゴンジョーカーズ】、コントロールには【光闇自然ドルマゲドン】といった具合です。

一般的な相性評価は【火光ミッツァイル】は【チェンジザドンジャングル】と【光闇自然ドルマゲドン】に不利で【ジョラゴンジョーカーズ】に有利といったものでした。

実際、【チェンジザドンジャングル】には《ドンジャングル S7》が【光闇自然ドルマゲドン】には《オリオティス・ジャッジ》を始めとした各種メタカードや詰ませ札があり、理解度が低い【火光ミッツァイル】を刈り取るには十分と言えるものでした。

しかし、”上手い”【火光ミッツァイル】はそれらすべてに勝ち越す程に傑出した強さを誇りました。では、どういった要因でここまで強くなったのかを次項にてお話しできればと思います。

強さの理由

相手に合わせた無限のプラン

ここまででお伝えした様に、この【火光ミッツァイル】は4×10のシンプルなデッキリストの中に様々なプランを備えていました。

例えば一般的には不利とされていた【チェンジザドンジャングル】対面には先攻であれば【火光轟轟轟】の様なアグロムーブを仕掛けるのですが、後攻になるとこれが一変し、最低限6点は揃うまでは一切殴らずない事で手札を与えずに除去を繰り返してワンショットを狙うというコントロールプランに切り替えます。

当時のカードプールでは現代基準の《ルピア&ガ;ナテハ》や《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》《飛翔龍 5000VT》といった序中盤の溜める動きを大きく咎めるようなカードは存在せず、上記のようなコントロール相手にじっくり溜めるプランが非常に通りやすく、またこれを遂行できるデッキが【火光ミッツァイル】ただ一人であったということもこのデッキが強力無比である理由だったと言えるでしょう。

・最速3キルのアグロムーブ
・5t前後の過剰打点を見据えたミッドレンジプラン
・手札を渡さないことでリソースを削ぐコントロールプラン

これらを多彩に使いこなせるかどうかが【火光ミッツァイル】の強さの根幹に関わっていたと考えています。

https://note.com/532896471/n/n02ed3400b2f0

↑TIGHTが執筆したプレイメモ、 2019年初夏頃の環境理解に興味がある読者諸君には是非目を通してほしいです。

 

なぜAランクなのか

 

これは【火光ミッツァイル】はトリガーのケアをせず殴っているという一点に尽きます。当時基準であればキルターンと再現性どちらも飛びぬけており、【ヒラメキウォズレック】と肩を並べられる唯一無二の存在と言えたでしょう。

厳密にいえばトリガーケアができないわけでは無く、《Dの牢閣 メメント守神宮》の使い方次第では大体何を踏んでも勝つタイプのデッキなのですが《音精 ラフルル》や《単騎連射マグナム》といった封殺がない事による裏目は常に存在していました。

そういった細かい部分の積み重ねで落としてしまうゲームはやはり避けようがありません。Aランクともなるとどうしてもデッキに求められる部分が大きくなり、今回の基準に於いてはAランクとさせて頂きました。

まとめ

今回は超天篇初期を代表する最強デッキである【火光ミッツァイル】の解説を行いました。難易度が非常に高く、当時も競技プレイヤー以外には余り馴染みがあったとは言えないデッキだったと思っています。

その分ゲートボールでは非常に人気なデッキであり、ミラーも非常に奥深く練習のし甲斐があるデッキです。

現代デッキの基礎的な部分に通づる物が多くあり、デュエマ自体の上達につながると言えるでしょう。

本記事やTIGHTのプレイメモを参考にして是非遊んでみてください!

 

来月、9月20日にはDTL前期最終節が行われます。是非皆さんお楽しみに‼

それではここまで読んでいただきありがとうございました!また次回お会いしましょう。

 

 

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