※例のアレです
こんにちは、神結です。
殿堂解除選手権、第4703回。
今回紹介するのは皆さん大好きな《絶望の大地》です。
それではどうぞ。
本日の殿堂候補カード
《絶望の大地》
8コスト 黒/緑 呪文
・GS
・この呪文を自分のマナまたは墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに山札の下に置く。
・相手のクリーチャーを2体まで選び、持ち主の墓地かマナに置いてよい。その後、山札と墓地から合計8枚になるように、マナゾーンに置く。
・クリーチャーをマナゾーンから8体まで、バトルゾーンに出す。
・自分のターンの終わりに、自分のクリーチャーを8体破壊する。
――――――
というわけで今回は《絶望の大地》です。《絶望神サガ》や《絶望神アンチホープ》と並ぶ「絶望サイクル」としてお馴染みのカードとなっております。
効果は皆さんご存じでしょうが、8コストの黒緑の呪文で、G・S持ち。そして墓地とマナから撃てて除去とマナブースト、そして大量の踏み倒しを行うカードです。
まぁ色々書いてありますが、撃ったらこの世の終わりみたいな盤面になって勝つ、みたいなカードなわけです。友人が作ったキューブドラフトでは2秒で禁止になりました。
そんなカードなだけあって、発売前の事前評価は軒並み高く、初動は3000円から3500円くらいとだいぶ跳ね上がりました。ちなみにこれを800円で販売していたカードショップフェアリーは翌日に潰れました。
自分も最初にこのカードは見たときは「あー、踏み倒し呪文ってここまでしないともう頑張れないんだ」という感じがしましたね。
嘗ては大活躍した《ミステリー・キューブ》も《獰猛なる大地》も《希望の絆 鬼修羅》も、いまでは殿堂解除されていますが誰も使っていないんですよ。
その原因は幾つかあるんですが、一番は「デュエマにメタカードが増えすぎた」点にあると思っています。《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》や《とこしえの超人》、《若き大長老 アプル》といったカードたちが大量発生したことで、これらの踏み倒すカードはニホンカワウソレベルでしか生息していません。見付けたら速やかに保護しましょう。
一方踏み倒すデッキの中では比較的最近まで【黒緑ケンジキングダム】や【グラスパーループ】といったデッキが活躍していました。
これらが活躍出来た理由としては、《ツクっちょ <メイ様.Star>》なり《グレート・グラスパー》なりで、メタクリーチャーを先に除去をすることが出来るんですよね。現代で踏み倒しをする以上は、もう除去とセットであることが必須な訳です。
そういった経緯の中で、恐らくこの《絶望の大地》も開発され、当たり前のように2除去を飛ばしてから踏み倒すようになりました。アプルとこしえくらいの盤面であれが、1枚で解決してくれるようになったわけですね。
ただ実際のところ、《ミステリー・キューブ》は防御手段であったのが大きく、《絶望の大地》はGSこそ付いていますがトリガーではありません。まぁトリガーが付いていたらこの世の終わりだったのでいいんですが、「このカード自身を踏み倒しにくい」というのはネックな話ではありました。
大地を撃った後の出力先を高くしようとすると、どうしても防御力の低下を招くんですよね。
最初期にCS等でちょくちょく見掛けた【5c大地】は「踏み倒し先の火力を最大限に」という発想で生まれた結果、まぁ当然撃ったら勝つんですけど撃てるまでの展開にはいかず、《我我我ガイアール・ブランド》にボコボコにされたり、【4c邪王門】に呪文ごと封殺されて散っていきました。
そこで第2形態として、《霊宝 ヒャクメ-4》+《零獄接続王 ロマノグリラ0世》のパッケージなどを搭載したタイプの【ネクラ大地】ないし【4c大地】等が開発されます。踏み倒し先も絞って防御力に寄せたデッキで、【4cマッド・デッド・ウッド】に近いデッキ構想になりましたね。
しかしこちらはこちらでリソースゲームに圧倒的弱く、【アナカラーハンデス】【アナカラージャオウガ】といったデッキたちに泣くまでいじめ抜かれてしまい、やはりこれも消えていきました。
こうなるとデッキ作成者もある程度全てに勝ったり、出力先のパワーを割り切るようになり、「まぁ別に撃って即勝ちしなくても滅茶苦茶アドバンテージ取れるしいいか」といったコンセプトで、第3形態が誕生します。
これは自身もメタカードを使って時間を稼いでから《絶望の大地》を撃つという【アナカラーメタ大地】として構築されました。
しかしこのデッキは別な問題を抱えていました。
というのも、使っているうちに皆が気付いたのです。
「これ、大地デッキというより《CRYMAX ジャオウガ》のデッキじゃね……?」
「絶望の大地、実は要らなくね……?」
そう、別にメタカード並べてフィニッシュするなら別に《CRYMAX ジャオウガ》で事足りたんです。《CRYMAX ジャオウガ》なら、別に相手のメタカードと戦う必要もないですし、色々と「マジレス」性能が高かったんですよ。
なんというんですかね、わかりやすく説明するなら《絶望の大地》から出すカードとして強いから《絶望の大地》視点だと《CRYMAX ジャオウガ》とは切っても切れない関係なんですけど、《CRYMAX ジャオウガ》さんサイドからすると別に《絶望の大地》は要らなかったんですよね。
最初は大地も3枚とか搭載されていたんですけど、徐々に採用枚数が減っていき、テンプレでは1枚採用されるかどうか、なんなら0枚構築も普通に優勝しています。
まぁでも、実際大地は撃つとわかりやすく勝つし、《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》からも繋がるし、全然悪いカードではないんです。
ただこれは、難しい問題なんですけど「撃ったら勝てるようにする」を意識するとデッキとして撃つのが難しくなって、「撃てるようにする」を意識すると、最速で撃ったら勝ちを目指すのが難しいんですよ。
アナカラーはリソースが多いので撃てるようにする構築を作るのは難しくないです。ですが最速で撃ったときの盤面があんまり嬉しくないし、《超神星DOOM・ドラゲリオン》とか《CRYMAX ジャオウガ》でいい、みたいな展開になりがちです。
逆に5cとかで組むとそこそも撃つまでの展開で殴り倒されたり、リソース負けしがち……といった構成になりました。《勝利宣言 鬼丸「覇」》みたいな感じで、《絶望の大地》でしか返せない盤面はあったりするんですけどね。
そんな感じで自身のアイデンティティと環境とのバランスを求めて第4形態の模索がされていたところに、《絶望の大地》を更なる絶望が襲います。
そう、同じ絶望サイクルのカードである《絶望神サガ》が登場したのです。
どちらかというとゆったりとした環境におけるフィニッシャーの役割を期待されていた《絶望の大地》だったのですが、サガループによる超高速環境に、突如巻き込まれることになったのです。
そして環境はしばらく《絶望神サガ》一色となり、《絶望の大地》も完全に終わったカードになってしまったと誰もが思いました。
しかし、世界は《絶望の大地》をまだ見捨ててはいませんでした。
そう、なんと《絶望神サガ》と同時に、裏でこっそりと《絶望神アンチホープ》も収録されていたのです。
絶望の大地の問題であった「撃てるような構築にしたときに出力が弱い」というものがあったのですが、大地を撃って出てきた《天災 デドダム》だったり、《とこしえの超人》のような小型のメタカードだったりをコストに《絶望神アンチホープ》を召喚出来るようになったんですよ。
これは見事な発見でしたね。《絶望神アンチホープ》はクリーチャー4体をコストにした場合しか場に出せないのでみんな困っていたのですが、絶望から絶望へと繋ぐ見事なコンボがありました。
絶望の大地にとっては、大きな希望となった瞬間でした。
というわけで絶望サイクル同士の組み合わせで絶賛環境を蹂躙中です。環境は《絶望神サガ》を出すか《絶望の大地》を撃つか、といった状況になっております。
まぁ、半年後にはどうせどっちも殿堂に送り込まれているはずなので、皆さんはあまり気にせずいまのデュエマを楽しみましょう。
それでは今回はこれまで。
次回はもう一つのヤバいカードである《クリスタル・ゲート》の紹介になります。お楽しみに。
それでは、また。
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