【デュエマ】頂上龍覇 サソリス2nd /「ナチュラル、タイマン!」 解説【新カード】

サソリスくん、ルックス可愛いよね。

 

こんにちは、神結です。

昨日・本日と公開された《頂上龍覇 サソリス2nd // 「ナチュラル、タイマン!」》のざっくり解説をします。

なお同カードは、10/21に発売される「頂上決戦!デュエキングMAX2023」の新カードです。

(駿河屋リンクは ↓ からどうぞ)

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新カード 頂上龍覇 サソリス2nd // 「ナチュラル、タイマン!」

頂上龍覇 サソリス2nd
カードの種類:クリーチャー
文明:闇/火/自然文明
パワー:4000
レアリティ:U
コスト:5マナ
種族:ビーストフォーク號/ドラグナー
特殊能力:
このクリーチャーが出た時、このターン、自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない。「スレイヤー」を持つクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)



「ナチュラル、タイマン!」
カードの種類:
呪文
文明:自然文明
レアリティ:U
コスト:
3マナ
特殊能力:
■S・トリガー
クリーチャーを1体選ぶ。自分のシールドが1つもなければ、クリーチャーを好きな数選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、選ばれたクリーチャーのパワーは+4000され、プレイヤーを攻撃できない。

(出典はこちら

事前評価:D(使うケースはよっぽど稀)

どう使う……???

というわけで頂上シリーズのGP2nd編が公開されました。

改めて説明しておくと、過去のGPの決勝戦を元にしたカードがこの頂上シリーズですね。

で、GP2ndの決勝は尖迅 vs. せいなで、使用デッキは尖迅選手が【緑単サソリス】、せいな選手が【青緑マーシャル】というマッチアップとなっております。

【緑単サソリス】は《龍覇 サソリス》と《邪帝斧 ボアロアックス》を軸としたデッキです。

時期によってリストは違いますが、この時尖迅選手はこんな感じでした。

まずは序盤展開していき、《龍覇 サソリス》からの《邪帝遺跡 ボアロパゴス》の建設を目指します。

そして《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》で軽減を作りながら大量展開し、《雪精 ジャーベル》や《トレジャー・マップ》でデッキを回していく。最終的には《獣王の手甲》と《曲芸メイド・リン・ララバイ》を使ったループフィニッシュか、或いはどちらかの盾落ちなんかがあった場合は《革命目 ギョギョウ》+《掘師の銀》によってある程度のトリガーを封殺しつつ、《S級原始 サンマッド》などを絡めて殴り倒す、というコンセプトになっております。

で、大してせいな選手が使用していたのは当時《轟く侵略 レッドゾーン》のデッキを受けてからループすることを目指した【青緑マーシャル】です。

 

パッと見だと勝ち方がわかりにくいかもしれませんが、《フェアリー・ギフト》を絡めた《マーシャル・クロウラー》の早出しから《フォース・アゲイン》や《フェアリー・シャワー》を連打していき、山札が減ってきたら《エマージェンシー・タイフーン》から《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》捨てて回復する、を繰り返していきます。

一応本家本元の【青緑マーシャル】では、山札を2枚まで削って《ホーガン・ブラスター》から《曲芸メイド・リン・ララバイ》が出るまでループ手順を繰り返すなんて光景や、或いは《夢の兵器 デュエロウ》が発見されたあとは、《フェアリー・シャワー》を連打して5マナ浮かせて《フェアリー・ギフト》+《夢の兵器 デュエロウ》を召喚から、2コストで《フォース・アゲイン》を詠唱。

その後自分だけ山回復をしながら《フォース・アゲイン》を当て続けて山札切れ(LO)をさせる、なんていうルートでの勝ちを目指します。

このリストはGPの長丁場を鑑みたか、デッキのスロットを1枠削って《転生スイッチ》を搭載し、《光霊姫アレフティナ》で簡単に勝てるような構築になっています。

(なおGP2ndのメタゲーム等については過去にGPヒストリー2nd編で取り上げていますので、そちらも併せて楽しんでいただけると幸いです)

 

……というのがこの決勝戦のカードなのですが、カードの元となったシーンは1-1で迎えた最終第3ゲーム。

ゲーム展開としては、まず先にサソリス側が《次元流の豪力》+《勝利のリュウセイ・カイザー》からスタート。《フェアリー・シャワー》を連打してマナを浮かせる、なんてプランを持つマーシャル側としてはこのリュウセイがキツいんですよね。

ただしサソリス側も肝心の《龍覇 サソリス》を引けていなかったため、《邪帝遺跡 ボアロパゴス》からのループ突入が出来ず、ゲームはもつれます。

その後マーシャル側が《フェアリー・ギフト》2連打からの《マーシャル・クロウラー》の早出しを行うも、そのままチェインには以降出来ずにリソースを確保してターンを終了。返しにサソリス側が《掘師の銀》から《マーシャル・クロウラー》を除去し、なんとか《龍覇 サソリス》を待つ、という展開に。

で、尖迅選手が《龍覇 サソリス》をトップドロー引いた段階では、せいな選手のマナは既に6。6マナは《フェアリー・ギフト》+《マーシャル・クロウラー》から即死が見えるため、《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を建設してターンエンド、という訳にはいきません。

よって、尖迅選手はループ勝利は諦めて殴り倒すことを決意。幸い、サソリス側の打点を1枚で捌ける《Rev.タイマン》は、既にマナに2枚あります。

《遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ》の軽減のお陰で、《邪帝遺跡 ボアロパゴス》なしでもかなりの展開が可能でした。そういうわけでまずは1体目の《龍覇 サソリス》+《邪帝斧 ボアロアックス》から《雪精 ジャーベル》を繰り出し、《アラゴト・ムスビ》を絡めつつ2体目の《龍覇 サソリス》を召喚。そしてここで《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》をバトルゾーンへ。

《頂上龍覇 サソリス2nd》の効果が《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》なのは、そういうことですね。

そして一斉に攻撃を掛けるのですが、せいな選手は《マーシャル・クロウラー》の効果でシールドにカードを仕込んでいます。が、これはトリガーではないことはわかっていました。5枚のシールドのうち2枚は仕込んだものだったのですが、これは両方ともトリガーではないのです。せいな選手は勿論、そのことを知っています。

まずは《S級原始 サンマッド》でT・ブレイクをして(※当時のブレイクルールは1枚ずつなので、先の2枚で革命2を踏んでも起動しません)、《フェアリー・シャワー》と《金縛の天秤》がトリガー。しかし大量打点が並んでいる緑単の盤面に、《金縛の天秤》では回答になりません。

そして《勝利のリュウセイ・カイザー》のWブレイクで残り2点を詰めます。このうち1枚は、先に仕込んだ盾。これはトリガーではないのです。

つまり回答となるのは、まだ知らぬ最後の1枚だけ。しかも、要求はデッキに入った最後の1枚の《Rev.タイマン》のみ。

そしてそのまだ見ぬ最後の1枚に……最後の《Rev.タイマン》はいました。

「ナチュラル、タイマン!」はこの素の盾に《Rev.タイマン》がいたことを示しているわけですね。シールドが1枚もなかったら……というのも、この

こうしてギリギリのところで攻撃を受け切ったせいな選手は返しのターンに《マーシャル・クロウラー》からのコンボを決めて優勝。GP2ndの覇者となったのです。

 

というような激闘となった原作?再現がキッチリされたカードではあるのですが、それはそれとしてカードとしてはぶっちゃけ環境レベルとは言えないです。頂上を名乗ってそれでいいのか?

現状だと殿堂解除された《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》が一般的なデッキで特に使われていない訳ですが、キリューとしてみるならそもそも元のカードよりも能力が弱い(マナに飛んでく効果がなくなっているため)んですよね。

種族は流石にロスト・クルセイダーよりは強いものの、かといって大きな恩恵を受ける訳でもなし。ドラゴンとか書いてあればまた話も違ったんでしょうが。ドラグナーを生かしてなんとか頑張って貰うしかない。

一応キリュー自体は特殊なカードではあるので、なんらかの理由でキリューを採用したい場合ならばデッキの入ってくるでしょう。それがどのくらい強いのかはともかくとして。

あと効果の方をよく読んでみると、トリガーの方はぶっちゃけG・ストライクと大差ないんじゃないですか? 《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》にG・ストライクが付いてたとして使いますかね?

まぁ盾全部割られた後に《護天!銀河MAX》などで仕込む、などの工夫をすれば最大限の効果を使えるわけですが、シールドを仕込むカラーである白を取れるデッキならぶっちゃけ《DNA・スパーク》とか埋めとけば普通によくないですか?

個人的にはせめて《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のパンチくらいは受かって欲しかった、というのが正直なところ。

 

というわけでこのカードの使用要件としては、《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》を採用するようなタイプのワンショットコンボデッキであること。キリューと違ってリソースの回復は利かないので、よりワンショットに特化している必要はあると思います。その場合、(ラス盾で踏ませた場合)トリガーの方もより生きてくると思います。

まぁあとはドラゴン・サーガの特殊カップリングであるサソリス×モルト(左右的な話をするならたぶん左側がサソリスだと私は考えています)のデッキを作りたい場合、何かと少なかったサソリス要素を新たに足すことが出来るので、間違いなく採用される1枚でしょう。カラーリングの都合もあって、そんなに相性悪くないですからね。

《最終龍覇 グレンモルト》+《邪帝斧 ボアロアックス》でこの子を出して、腕組みしながら大きく頷いておきましょう。

 

……というわけで、《頂上龍覇 サソリス2nd // 「ナチュラル、タイマン!」》の話でした。

一言まとめ

サソリス、腕力に自信あるのにこの顔してるのは可愛いよね。


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