【デュエプレ】徹底解説 ドロマーイニシエート編【デッキ解説】

こんにちは、神結です。

3/25にデュエプレ公式生配信がありました。新情報としては大きく3つです。

  • 以前より告知されていたデュエプレにじさんじ杯が3/27に開催決定
  • 3種の構築済みデッキの発売が決定。3/31のメンテ明けより販売開始
  • メインストーリーが新たに解放予定。不亞幽の参戦が確定

ここを読んでる方でもっとも気になるのは恐らく2番目でしょう。こちらは別途記事を書くつもりなので、お待ちください。暫定、青白がかなり手厚いように見えます。

さて、徹底解説シリーズも第5弾になりました。今回は青白黒のイニシェート、通称【ドロマーイニシエート】についての解説です。

ちなみにこのデッキ記事を書いてた時に知ったのですが、イニシェートじゃなくてイニシエートなんですね。15年くらい間違って覚えてました。頑張って過去の記事を全部直していました。

※本記事は筆者が独自にマスターランクでの実戦データに基づいて執筆しております。勝率や戦績に付きましては、レート帯によって差異が生じる(具体的に言うとレートを積めば積むほど上位層と当たりやすくなるため、勝率は必然的に落ちる)ため、あくまで参考程度にお願いします。



リストと戦績

今回もマスターランクで30戦行いました(メインはレート1550付近での対戦となりました)。

リストはコントロールが現環境で多いことを念頭に、《卵胞虫ゼリー・ワーム》を4枚採用したものを使用しました。

相手のデッキ 勝ち 負け 備考
ボルコン
2 1 ゼリーワームで殴る
黒バロム 3 1 闇のカードを場に残しながら刻んでいく
二角コン
1 0 盤面を取ってゼリーワームで詰める
リーフ 2 2 盤面を固めて、制圧した後に詰めていく
リーフ 1 1
ガーディアン 1 3 盾を割り切られるとアクアン→ラルバなどで突破されてしまう
イニシエート
黒)
1 2
アルカディアス
黒)
2 1 アールフリートが厄介
その他 4 2 攻守にバランスが取れてるので、環境外には勝ちやすいかも
合計 17 13

実のところ最初の10戦を終えた時点で9-1だったので「最強デッキ来たか?」と思ったのですが、そこから負けが込んで最後は妥当な戦績に収束しました。ちなみに最高レートは1569でした。

デッキの回し方と各カード解説

基本的なプラン

コントロールデッキが多い現環境を元に作成されたリストです。

《卵胞虫ゼリー・ワーム》等を《光器ペトローバ》で強化しながらシールドを詰め、《聖天使クラウゼ・バルキューラ》によってブロッカーを無効化してフィニッシュするプランと、相手の行動を《汽車男》等で妨害しながら《聖天使クラウゼ・バルキューラ》によって盤面を制圧し、《卵胞虫ゼリー・ワーム》で逆転の芽を摘むようにシールドを攻撃していくというプランの両方が存在します。

アグロデッキに対しては豊富なトリガーとブロッカー、《聖天使クラウゼ・バルキューラ》を絡めた盤面制圧能力で有利に立ち回ることができ、コントロールにも《光器ペトローバ》が強力で安易な除去を許しません。序盤の展開力に難はありますが、攻守にバランスの取れた優良デッキと言えるでしょう。

各種カードの解説

カード名の右の数字は使用枚数になります。

《鎮圧の使徒サリエス》 4

2マナ3000のイニシエートブロッカーです。個別カードとして解説することは特にないのですが、イニシエートとガーディアンの基礎スペックの違いの一つと言える部分ですね。クラウゼの進化元にもなるため、安易にブロッカーとして使い捨てる訳にはいかないのが悩み所です。

《ゴースト・タッチ》 2

2コストのトリガーで1ハンデス。基本的には「他のカードと抱き合わせて、余ったコストで撃つ」カードになります。6マナ時に4コスト+これ、といった使い方がメインです。補助的な役割なので、枚数はこれくらい。そもそも今回のリスト的には、4枚採るだけの枠はなさそうです。

《卵胞虫ゼリー・ワーム》 4

黒いボルメテウスでお馴染み、無料で貰えるフィニッシャー。殴るときに1ハンデス。《光器ペトローバ》で強化出来るようになったのが強く、ブロッカーを超えてシールド詰める、殴り返して相手の後続をシャットアウトする、といったように序・中・終盤問わず活躍してくれます。

《磁力の使徒マグリス》 4

出た時に1ドロー。このカードもガーディアンにないイニシエートの強みの一つですね。クラウゼと同時にプレイするにはややコストが重いですが、《アクアン》を引けていないときでもゲームを継続出来る優れもの。マナコスト的に《光器ペトローバ》へと自然と繋がるので、殴り合いなどが想定されて盤面の強化を優先したい場合には《アクアン》ではなくこちらからプレイすることもあります。

《アクアン》 4

説明不要の最大3ドローカード。初手の手札だけで戦えるデッキでは到底ないので、ゲームの何処かではプレイしなきゃいけないカードになります。最速が出来ない場合は、盤面有利を取ったりハンデスを撃ったりなど隙を作らせて着地させるようなプレイを心掛けます。

《汽車男》 4

トリガーのハンデスクリーチャーですが、このデッキに於いてはアタッカーでもあります。このデッキは序盤に強力な展開が出来る訳ではないので4ターン目のプレイの優先度は下がりがちですが、ただしシールドから出てきたときの強さは他のデッキの比ではありません。詳細は《光器ペトローバ》の項目で。

《光器ペトローバ》 3

お馴染み種族4000パンプで、自身は選ばれないという除去耐性を持ちます。

このデッキはイニシエートとは言いますが、パンプ対象にイニシエートを選択する機会はそれほど多くありません。赤青の《火炎流星弾》から《鎮圧の使徒サリエス》を守ったり、《傀儡将ボルギーズ》の手から逃れたいときには使いますが、《聖天使クラウゼ・バルキューラ》は素で7500というパワーを持っているので、大抵のクリーチャーにはバトルで勝てます。

では何をパンプさせるかというと、《卵胞虫ゼリー・ワーム》であったり、トリガーした《汽車男》がメインになります。前者であれば対コントロールで《ファントム・バイツ》や《傀儡将ボルギーズ》から逃れられるようになり、後者はアグロに対してトリガーした後にそのまま殴り返し要員としても運用出来るようになります。

そうなると、もしかしたらこのデッキの最大の強化は《風車男》(ゼリーワームの互換カードで、種族がへドリアン)の実装である説があります。

《聖天使クラウゼ・バルキューラ》 3

イニシエートを選ぶ最大の利点になります。時に相手の盤面に対して大幅な有利トレードを敢行するカードであり、またブロッカーを無力化してゲームを終わらせるカードにもなります。エースで四番みたいなものですね。前述の《光器ペトローバ》や《卵胞虫ゼリー・ワーム》と非常に相性がいいカードです。

《鎮圧の使徒サリエス》からの即進化のことを考えると、8マナまではチャージしたいデッキになります。

《ホーリー・スパーク》 4

《光器ペトローバ》や《聖天使クラウゼ・バルキューラ》の説明でピンと来た方は多いと思いますが、このデッキに於いては手打ちが非常に強力です。特に《光器ペトローバ》の同型戦では引いているか否かは明確に勝敗を分けます。初手はともかく、3~4ターン目以降は出来れば1枚キープしておきたいカードです。

《デーモン・ハンド》《アクア・サーファー》 4

特筆することもないので省略します。

不採用カード

《牽制の使徒カルエス》

これもガーディアンとの大きな違いですね。トリガーのブロッカーのイニシェートというだけで、非常に強力です。トリガーした返しにそのまま《聖天使クラウゼ・バルキューラ》が乗っかってしまえば、相手の盤面は壊滅するでしょう。

ただし現環境においては【赤青リーフ】のような殴るデッキの需要が下がっており、逆にコントロール系のデッキが躍進しています。コントロールに対してはほぼ役割がないので、現在では抜いています。再びアグロデッキが流行したときには、採用したいカードです。

《飛行男》

へドリアンで軽量で殴れるクリーチャーとして優秀かと思ったのですが、このデッキは7面キッチリ展開するデッキなので、空いた盤面に投げるようなスペースがありませんでした。タッチの方が使い回しが楽だと感じ、抜きました。

各対面のプランについて

対面によって取るプランが変わってきます。

VS ボルコン

キーカード:《卵胞虫ゼリー・ワーム》、《光器ペトローバ》

有利だと思ってます。

相手は盤面を作らないデッキなので、基本的には《卵胞虫ゼリー・ワーム》を《光器ペトローバ》で強化して刻んでいきます。仮にゼリーワームが引けなかったときは、他のカードでペトローバでパンプして殴ることになります。相手は《光器ペトローバ》と横に並んだ打点を同時に処理する手段がないので、《サウザンド・スピア》か《デーモン・ハンド》か、手順を踏んで処理をしてきます。

2枚目以降のペトローバは、場に出さずに手札に残しておくと《サウザンド・スピア》2枚持ちも突破出来ます。

とにかくペトローバが優秀な対面です。

VS 青黒バロム

キーカード:《汽車男》、《ホーリー・スパーク》

なんとも厄介な対面です。

《悪魔神バロム》の着地前にシールドを削り、バロムをだされても残った闇のカードでトドメまで持っていく、というのが基本的なプランになります。一方で序盤で殴りきれるような手札でない場合は、盤面を取って《凶骨の邪将クエイクス》の威力を下げたり、《悪魔神バロム》の進化元を除去していまうのが効果的な戦術になります。

前者であればボルコンと同じように《卵胞虫ゼリー・ワーム》や《汽車男》を《光器ペトローバ》を強化するのが一番わかりやすいです。パワー4000以上のカードを除去しづらいのは、環境共通の事項です。

一方ですぐに殴りきれないといった状況の際には、《光器ペトローバ》で何かしらパンプし、《聖天使クラウゼ・バルキューラ》や《ホーリー・スパーク》で寝かして潰す、といった展開に持ち込みます。ただしこちらの場合は《磁力の使徒マグリス》や《鎮圧の使徒サリエス》が《傀儡将ボルギーズ》の標的になりやすいので、パンプの対象にイニシエートを選択するか、場に出した《アクアン》をそのままパンプするケースもあります。

上手く除去を当てられ続け、《地獄の門番 デスモーリー》で《光器ペトローバ》を処理されるようなケースや、除去を当てられて殴れずにもたついている隙に《凶骨の邪将クエイクス》や《悪魔神バロム》が着地してしまう展開は負けです。

VS リーフ系統

 

キーカード:《鎮圧の使徒サリエス》、《聖天使クラウゼ・バルキューラ》

豊富なトリガーと、ブロッカーで迎え討ちます。ただし現在は《牽制の使徒カルエス》を不採用の型なので、圧倒的に有利かというとそうではないです。逆に増えてきたらカルエスさえ採用すればおおよそカモれます。

基本的には前半をトリガーで凌ぎつつ、《光器ペトローバ》でパワーを上げて《聖天使クラウゼ・バルキューラ》で制圧するという、イニシエート本来の戦い方をします。《鎮圧の使徒サリエス》を強化しておくと、《火炎流星弾》の範囲外になるのは生かしたいところ。

盤面を制圧してしまえば、《ホーリー・スパーク》が採用されているケースの少ない【赤青リーフ】には過剰打点で、【青緑リーフ】には《卵胞虫ゼリー・ワーム》で詰めていきます。青緑のスパークを踏んでしまっても、手札と盤面のクリーチャーさえ潰していればトップ1枚でスピードアタッカーを用意されることはないので問題ないです。

 

VS イニシエート

キーカード:じゃんけん、《光器ペトローバ》、《ホーリー・スパーク》

身も蓋もないですが、この対面だけはじゃんけんがもっとも重要で、じゃんけんに勝って《光器ペトローバ》と《ホーリー・スパーク》を順番にプレイします。

要は先攻を持って、展開したクリーチャーを《光器ペトローバ》でパンプし、相手も追随してきたら《ホーリー・スパーク》で寝かせて相手のペトローバを取ってしまおうという訳です。

こればかりは後手側から捲る手段が少なく、ハンデスを試みるか相手がスパーク引いてない祈りを通すかになります。仮に《光器ペトローバ》を出さないといったプレイを選択しても、ただただ有利な盤面を維持され続けるので勝てません。

総合評価

S~Cの4段階評価。
S:環境の最適解。いますぐ使おう
A:現環境でランクマッチをやるのに妥当な選択。
B:有利な対面が少なく、レートを上げるのには不向き。
C:不利な対面が多い。いま使うのはやめよう。

総合評価:B+

使ってみると思ったより汎用性も高く、バランスのいいデッキであるという印象を受けました。環境外デッキにも強く、そういった部分で勝ち星を零すようなケースは少なかったと感じます。

ただ出来れば、アグロデッキが流行っているときに、対アグロ性能を上げた上で使いたいデッキではあります。対コントロール、特に青黒バロムにはどうしても際どい勝負になりがちです。

終わりに

と言うわけで、【ドロマーイニシエート】でした。個人的には回してみて「思ったより強いぞ」と感じたデッキの一つです。

SRが10枚という中々ハードルの高いデッキではありますが、《光器ペトローバ》を強く使いたい! 構築済みの販売が決まってカードが揃う目途が立った! といったような方は、触ってみたらいかがでしょうか。

さて、3/29にはいよいよ大型大会を控えています。関東では「外出禁止要請」などがありますが、大会はオンライン。いまのところ参加予定です。

それでは、また。