【デュエマ】殿堂解除選手権 TierA-(その6 《S級原始 サンマッド》)

こんにちは、神結です。

 

 

A-の第6回になります。

過去のまとめはこの辺から見られます。



Tier表について

Tier表はS~Eの6段階ですが、C~Aまでは+-を追加したので全9段階あります。

各ランクの内訳はざっとこんな感じです。

S……ピン投であってもデッキの核であり、プレイした試合はほぼゲームが決まると言っていい。プレ殿有力候補たち。
A……明らかにおかしな動きをするカードであり、引いた試合は勝ちゲームにかなり近付く。
B……かなり強力なカード。プレイ出来るとゲームが優勢になったり、不利対面を捲れることもある。
C……解除出来るか微妙なライン、環境で使っても充分強力で殿堂カードとしてデッキに投入されることもしばしばある。”切り札”として程よいレベル
D……それなりに力のあるカードだが、環境的にいえば標準的なラインなので解除してもよさそう。
E……解除されても使われなさそうだが、それはともかくしてあげてほしい。

なお零龍等の外部カードについて殿堂カード扱いですが、対象外としています。

またあくまでこのTier表は「各カードを均等に見た場合のTier表」になるので、「このカードは直近で殿堂したから」とか「ランデスカードは重くみるから」みたいな外的な要素は一切考慮しないものとします。

 

今日のTierA-の殿堂カード

今回のカードはこちら。

  • 進化-自分の自然のコスト3のクリーチャー1体の上に置く。
  • S級侵略 [原始]-自然のコスト3のクリーチャー(自分の自然のコスト3のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札またはマナゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
  • 自分のクリーチャーが3体以上あれば、このクリーチャーに「T・ブレイカー」を与える。
  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにクリーチャーが4体以上あれば、そのうちの1体を選び、持ち主のマナゾーンに置く。

罪状:自分のクリーチャーをマナに戻さないでください

《S級原始 サンマッド》は、革命編の第3弾で登場しました。背景ストーリーでは《時の革命 ミラダンテ》に滅ぼされたうちの1人です。

このカードは新しいビートデッキの切り札としての活躍が期待されての登場だったかと思います。「数字を3までしか数えられない」という背景的な設定がよく生きた効果でコスト3の上に侵略出来て、場に3体いると3打点になり、そして3+1以上クリーチャーがいると邪魔な1体を除去します。マナから侵略可能という点もそれまでの侵略と違って、かなり使いやすくなっています。初手のマナ置きとかに困らなくていいですからね。

実際、このカードを軸にビートする【赤緑サンマッド】は環境で活躍することになりました。

 

《その子供、凶暴につき》というカードが環境的に優秀だったこともありこちらも活躍したのですが(他にも3軸ベアフガンなどでも採用され、一定の結果を残しています)、このカードを殿堂たらしめたのはこちらのデッキではないでしょう。

 

このカードは【緑単サソリス】を筆頭に、歴代の緑単デッキでの活躍……もとい悪行が原因で殿堂指定を受けています。

さて、サンマッドの効果についてもう一度よく確認してみましょう。

  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにクリーチャーが4体以上あれば、そのうちの1体を選び、持ち主のマナゾーンに置く。

よく読みましたでしょうか?

このカード、マナに置く効果は強制ではあるものの、なんと持ち主を選ばないんですよね。つまり、自分のクリーチャーもマナ送りに出来ます。

まーお陰で何が出来るかというと、マナをぐるぐる回してだいたいのループが出来てしまうんですよね。なおループ手順は要望があったのでサムネに書いておきました。

【緑単サソリス】の時には《邪帝遺跡 ボアロパゴス》が、【緑単ジャック】の時には《ベイB ジャック》が軸となり、サンマッドは場とマナと手札を往復する日々を長いこと続けました。

仮にパーツが盾に落ちてしまった場合、3打点となって襲ってきます。

「ループデッキで殴れる」っていうのは、ループデッキの中では是非とも欲しい要素なんですよね。早いデッキとかメタカードが重いデッキに対しての勝ち筋にもなりますし。

このプランニングの広さのお陰で全盛期のサソリスは各種デッキに対して大きく負け越すような対面もなく、「サソリスに弱点はない」と言われるほどの完成度と環境での強さを誇っていました。そこに大きく貢献していたのはこのサンマッドで間違いないです。

ですので【緑単サソリス】の時点で殿堂すべきって散々言われていたのに、何故か許されてしまい、怒りのあまり次の悲劇(緑単ジャック)も生み出してしまいました~~~。

緑単の話はこのシリーズでもう散々書いて飽きたのでここまでにしておきますが、緑単ヤバい人シリーズの中でも特A級にヤバい人がコイツだった、というわけです。

 

1枚だとループの難易度・要求値が高く(サンマッドを複数枚使う事でループをしていたため)今後プレ殿に昇格する見込みは低いと思いますが、まあ無期懲役は免れないでしょうね……。

 

なお公式側としてはこのカードを軸にビートする系のデッキは残したかったようで、後に調整版である《S級原始 サンマックス》が登場しています。

  • 進化:自分の自然のコスト3のクリーチャー1体の上に置く。
  • S級侵略 [原始] :自然のコスト3のクリーチャー(自分の自然のコスト3のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札かマナゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
  • バトルゾーンに自分のクリーチャーが3体以上あれば、このクリーチャーはパワーを+9000され、「T・ブレイカー」を得る。
  • 自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分のマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。

ちゃんとマナ送りにするのは相手クリーチャーのみになりました。めでたしめでたし。

 

というわけで《S級原始 サンマッド》でした。

次回は赤い3コストのカードになります。

 


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