【がんばれ十王篇】コンビネーション……？《「迅雷」の鬼ライジン天》

これがコンビネーションでいいなら、僕と幽谷霧子でも抜群のコンビネーションを見せられると思うんだ。

《「迅雷」の鬼ライジン天》
オマケ
- 《Dの隠家ザトー・オブ・ウラギリガクレ》の話
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《「迅雷」の鬼ライジン天》

こんにちは、神結です。

今回のがんばれ十王篇は、《「迅雷」の鬼ライジン天》の紹介となります。こちら、十王篇第3弾に収録。《∞龍ゲンムエンペラー》の同期ですね。

W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、相手は自身のクリーチャーを１体選び、破壊する。
鬼タイム：相手がクリーチャーを選ぶ時、自分と相手のシールドの数が合計６つ以下なら、相手のかわりに自分が選ぶ。

迅雷の雷神です。カッコいいよね。イラストレーターはお馴染みの村上ヒサシさん。《勝利宣言鬼丸「覇」》に《「必勝」の頂カイザー「刃鬼」》、《龍覇グレンモルト》《我我我ガイアール・ブランド》などなど、数々の主役カードを手掛けてきた方です。

して、能力の方はというと、うーん、まぁ……。

メインとなる効果は2つあって、1つはターンエンド時に相手がクリーチャーを1体セルフ破壊。そしてもう1つは、鬼タイムに入っている時に、相手が対象を選択する効果を、代わりにこちらが選べるというものです。

まーすごくざっくり言えば、鬼タイム入っていればターンエンド時の破壊をこちらで選んで出来るようになるよ、といった感じです。

相手に干渉する能力は、実際珍しいです。ちょっと前に【赤黒COMPLEX】で《「復活」の鬼ヨミノ晴明R》が話題となりましたが、その前身みたいなところがあります。

ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の山札を見てもよい。そうしたら、その中から好きな数の《ライオス銃鬼の封》を相手に見せ、手札に加えた後、自分の山札をシャッフルする。
相手がバトルゾーンのカードを選ぶ時、かわりに自分が選ぶ。

この能力は、フィニッシュ時においては相手のトリガー除去などを自由に振り分けることが出来るので、スーパー同期の妖精のような仕事が出来ます。

実際これはちゃんと強いと思ってます。

ただ6マナ払って多色のクリーチャーを召喚したのに確定でもないというのは、うーん。これなぁ……。

数ターン生き残ってくれることを期待するしかありませんが、鬼タイム入らないとコイツが除去されて悲しい思いをします。もうあと3歩くらい欲しいよな。

しかし、ここでまだ諦めてはいけません。

雷神という名前でピンと来る方も多いでしょうが、何を隠そうこのカードにはちゃんと対になる風神もいるのです。

ワシとフウジン天のコンビネーションを見よ！これにかけては、鬼札王国でも右に出る者はおらぬ!! —「迅雷」の鬼ライジン天

フレーバーテキストにもこう書かれてます。コイツはフウジン天とのコンビに自信ニキなのです。

つまりフウジン天とのシナジーによって、強さが2倍にも3倍にもなる……それだったら、何の問題もありません。

では《「疾風」の鬼フウジン天》はどんなカードかと言うと……。

自分の他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドを１つ墓地に置いてもよい。そうしたら、そのターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。
鬼タイム：自分と相手のシールドの数が合計６つ以下なら、このクリーチャーのパワーを+4000し、「W・ブレイカー」を与える。

いや、強いな。普通に強い。

楯を1枚犠牲にこそすれ、出てきた奴にSAを付与。《永遠のリュウセイ・カイザー》のように能力の発動元がフウジン天自身ではないので、フウジン天が除去されてもSAは残ります。

ちょっと代償が大きい感じもしますが、3コストのシステムクリーチャーであることを考えると充分な能力を持っているでしょう。コイツ自身もWブレイクになりますし、何よりSA付与は強い。《キユリのASMラジオ》から同時に射出した奴をSA化したり、《アーテル・ゴルギーニ》から釣ったりなど、現代の強力なカードとも組み合わせやすく、今後何かしらの活躍をする可能性もあるでしょう。

コロナでちょっと活躍のチャンスを失ってしまいましたが、2ブロの鬼札王国などでは使われていてもおかしくなかったでしょう。

いやぁ、強いですね《「疾風」の鬼フウジン天》。こういうのでいいんだよこういうので。

……で。

コンビネーション……？

いや、シナジーあるか……？　言うほどナンバーワンコンビか……？

背景ストーリー的には2人でモモキングを追い詰めていたらしいけど、なんかコイツら言うほど噛み合ってなくないか？

まぁ確かにライジン天を出してフウジン天の効果を起動し鬼タイム入るように調整していれば、半除去耐性持ちで相手を殴ることが出来ますが……。いや、でも3コストと6コストなんだよな。

しかもライジン天はターンエンド時の効果起動だけど、フウジン天の性質を考えたときに、ターンエンド時にどうこうとかいう話にならなくないですか？　なんかこう、フウジン天絡んだ瞬間ワンショットで倒しちゃった方がよくないですか？　というか、そういうことを意図したカードですよね。

でもライジン天はさっき書いたように、コイツを維持し続けることで優位を獲得していくカードなんで、ゲームを続けるカードなんですよね。

2人で弱点を補っていると言えば聞こえはいいけど、それはコンビネーションとは言わなくね……？　なんかこう、もうちょっと上手くコンビを組めそうな奴を探した方が……。

破壊のタイミングもちょっと違えば《百鬼の邪王門》とかから結構上手く使えたと思うんですけど、なんでこう、他の鬼札王国のカードたちとちょっとずつ相性が悪いんでしょうかね。

なんかこう、痒いところに手を伸ばさせてくれない感じが如何にも十王篇って感じがします。あまり気持ち良くデッキにさせてくれない。

そもそも鬼札王国のカードはアグロ寄りのカードとコントロール寄りのカードが色々混在していて、何をして欲しいのかよくわからなかったりするんですよね。

ちなみにフウジン天さんサイドのフレーバーテキストはこんな感じ。

オレの風の衣を脱がせたいってんなら、もっと熱い風を用意しな！ —「疾風」の鬼フウジン天

ほら、別にこちらからはコンビネーションとか云々は言ってないんですよね。そりゃそうだ。コイツは自分で強いもん。

{GS} G・ストライク（このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを１体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない）
相手のシールドがなければ、このクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。（「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない）
相手のターン中、相手はシールドゾーンにカードを置けない。

ちなみに王来マックスでは2人で仲良くコンビ組んで楯追加をメタってます。

なお相手ターン限定なので逆アポロ対策には特になりません。

というわけで今回は《「迅雷」の鬼ライジン天》の紹介をしました。

もうちょいアクセル踏んでくれないと、という感じはしますが、かと言ってボロクソ言うほどでもないし、ちゃんと活用自体はあるという。

でもやっぱりコイツを中心にデッキを組むのはナンセンスで、「足りてないよね～～～」という如何にも十王篇という感じの1枚ですね。

鬼札王国、結局殴ってなんぼよ。

オマケ

《Dの隠家ザトー・オブ・ウラギリガクレ》の話

《Dの隠家ザトー・オブ・ウラギリガクレ》はこれッス。

自分のシノビがバトルゾーンに出た時、カードを１枚引く。
各ターンの終わりに、自分のシノビをバトルゾーンまたは手札から１体選び、このD2フィールドの下に重ねてもよい。
（他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く）
**Dスイッチ：相手のターンの終わりに、このD2フィールドの下にシノビが８枚以上あれば、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、各プレイヤーは、バトルゾーンとシールドゾーンにある自身のカードをすべて、山札に加えてシャッフルする。

欠点は質問内で書いてある通りなんですけど、この手の謎のカードはたぶん調整段階でめちゃくちゃ強いテキストだったんだろうなぁ、と思っています。で、調整しようとなって能力を書き換えていった結果、何をさせたいかよくわからないのが出来上がってしまうのかな、という。

特に特殊弾なんかは再調整するのめちゃめちゃ難しいんだと思ってます。

それでカードリスト見返していたんですけどいうとアビレボのVR以上は、少なくとも「何をしたいか」は伝わるのでいいですよね。《翼速ザ・ウイング》だって、つよわいつかいにくいは別として、何がしたいのかは伝わるしな……。

ちなみに「意味がわかんない」とまではいかないですけど、《闇鎧亜グランド・アルカディアス》とかは何かこう、思うところがありますよ。