こんにちは、神結です。
一応、緊急事態宣言は解除されました。過去の事例的には第二波、第三波と流行が来てしまっているのですぐにどうこうとはならないとは思うのですが、デュエマのイベントも含めて徐々に日常を取り戻していきたいところです。
というか、ラーメン食べたい。
ここでラーメンの画像を貼ると自爆するので、話を無理矢理デュエプレの方に戻そうと思います。
今回は新弾の力でパワーアップした【ドロマーイニシエート】の解説になります。
ちなみに前弾までのイニシエートはこちら。
このデッキは防御と妨害に優れておりますが、前弾までとの大きな違いは、多色の登場によって《アクアン》がいよいよ本気を出したことでしょう。そして今回はフィニッシャーに《陽炎の守護者ブルー・メルキス》(ただしこいつはガーディアン)を採用した型の解説になります。
目次
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リストと戦績
今回のリストは、筆者が環境に合わせて調節しながら作成したものです。採用理由などは後述します。
相手のデッキ | 勝ち | 負け |
白抜きボルバル | 2 | 2 |
黒抜きボルバル | 2 | 0 |
トリガーボルバル | 1 | 1 |
デアリガルザーク | 1 | 1 |
赤緑アグロ | 0 | 1 |
青緑ブリザード | 1 | 0 |
ドロマーイニシエート | 1 | 0 |
その他 | 5 | 2 |
合計 | 14 | 6 |
デッキの回し方と各カード解説
基本的なプラン
ブロッカーの展開とハンデス、ドローを繰り返しながらリソース差を付けて盤面アドバンテージを固めていきます。特に《光器ペトローバ》が優秀で、これで全体パワーを底上げし、《ホーリー・スパーク》で制圧を狙いましょう。最後は《陽炎の守護者ブルー・メルキス》でフィニッシュします。
必然的に長期戦に持ち込まれますが、相手の《無双竜機ボルバルザーク》に対しては、10ターン目までにまずは《ロスト・ソウル》で抱えているボルバルを一度叩いておきましょう。その後は《電脳聖者タージマル》の設置で、トップボルバルでも回答にならないような形勢を築きます。
使用難度はやや高め。
各種カードの解説
《聖天使グライス・メジキューラ》
【青緑ブリザード】に対する明快な回答で、パワー5500が非常に優秀な1枚です。他の対面だとペトローバ下での高パワーを生かし、殴り返し要員になります。あとは場に残してのトリガーケアですね。
そういう意味では実は「デッキの柱」かというとそういう感じでもありません。今回は3枚採用していますが、もう1枚減らしてもいいカードだと思います。
《ボルカニック・アロー》は大敵。
《鎮圧の使徒サリエス》
速攻対策とグライスの進化元要員。グライスとセットで抱えている場合、先攻ならば2ターン目にこのカードを着地させるより、4ターン目に上と合わせて着地させた方が安定します。
《火炎流星弾》は大敵。
《ゴースト・タッチ》
特に先攻の場合、使い所が意外と難しいカードです。コントロール相手には基本的には抱えて、後ろで使っていくのがベターだと思います。《二角の超人》の着地直前が狙い目です。ドロソなどを連打されて落としきれないと判断した場合は《ロスト・ソウル》を打つプランに切り替えていきます。速攻相手には、序盤から使っていきましょう。
《緑神龍アーク・デラセルナ》は大敵。
《電脳聖者タージマル》
序盤をパワー4000の壁を作りながら、終盤は《無双竜機ボルバルザーク》を封殺する役割を担います。また、イニシエート+リキピなので、《光器ペトローバ》の指定先としての役割も担っています。
《ガルクライフ・ドラゴン》は大敵。
《アクアン》
間違いなく主役です。多色の登場によって、いよいよ本気を出しました。
これまでのドロマーの最大の弱点はアクアンを引かないとゲームを作れないことでしたが、5コストの多色サイクルの登場にとって依存状態はだいぶ緩和されました。6~7ターン目くらいまではハンドが繋がるようになったので、アクアンを引くまでの猶予ターンが増えた感じですね。
またアクアン自身が多色サイクルを拾えるので「ドロソでドロソを拾う」という動きも部分的ですが可能になりました。
山上3枚水文明は大敵。
《リバース・チャージャー》
自由度の高い枠なので、状況に応じて差し替えていい部分でしょう。今回リバチャを採用した理由は、《陽炎の守護者ブルー・メルキス》に除去が当てられた際にも出し直しが可能であることと、アクアンで落ちたアクアンを救出出来ること、そして《ロスト・ソウル》を1ターン早くプレイ出来る可能性があったためです。
《ナチュラル・トラップ》は大敵。
《光器ペトローバ》
このデッキに於ける役割は、主にブロッカーのパンプです。このデッキはほぼ1回は《ホーリー・スパーク》からの面除去をしなければいけないので、パワーラインというのが極めて重要になってきます。
2枚プレイ出来るときもあるでしょうか、その2枚目は場に出すよりも手札に抱えていた方がいいケースが多いです。
《神滅竜騎ガルザーク》は大敵。
《電脳聖者エストール》
非常に優秀な2種の効果と種族を持つクリーチャーです。シールドを増やすことは同型以外には全ての相手に有効ですし、速攻相手へリカバリーやトリガーケアなどにも当然使います。
またドローについても、アクアンだけでは補えない箇所を埋めてくれるミスター仕事人です。タージマルと同じく、ペトローバの対象先にもなります。
というわけで、コイツに限って言えば無敵。ただし連打したいカードではないので、枚数は抑えめの採用になります。
《腐敗電脳アクアポインター》
こちらはドローとハンデスが付いたカードです。コスト帯的には相手の《二角の超人》の着地を妨害したり、キープしているカードを叩いたりと、「ハンデスしたい場面」をメインに置いておくような格好になります。タージマルやエストールなどをペトっていれば、このカードもパワーがあがるのは大きなメリットです。
スタッツに優れたカードではありますが、ただしこのカードも《緑神龍アーク・デラセルナ》は大敵。
《ホーリー・スパーク》
既に何度か書いていますが、ドロマーのメイン除去札はこのカードになります。初手だと埋めざるを得なかったりしますが、あらゆる相手にキープしておきたいカードです。むしろシールドではなく山札にいろ。
同型後手は大敵。
《アクア・サーファー》
青の強力なトリガーであることは間違いないのですが、充実したブロッカー群やアクアンも考慮して2枚のみの採用となっています。
アクアンで捲るのは大敵。
《デーモン・ハンド》
主に《神滅竜騎ガルザーク》などに。盤面でこちらのアクアンとピントレを狙います。
《黒神龍ゾルヴェール》は大敵。
《陽炎の守護者ブルー・メルキス》
相手の手札がわかる情報アドバンテージ、そして《ロスト・ソウル》などが増えた環境ではいよいよフィニッシャーとして頭角を現してきました。ちなみに呪文を唱えるのは強制ですので、《エナジー・ライト》を踏んでLOしたみたいな状況には気を付けてください。
なお他はイニシエートだけど、コイツだけはガーディアン。そういう意味では素のパワーが8500もあるのは大きなメリットです。《二角の超人》に殴り勝てるのは偉い。
《アクア・サーファー》は大敵。
《ロスト・ソウル》
相手の《無双竜機ボルバルザーク》をまとめて処理するカードになります。《二角の超人》の直後などに撃つと、大変気持ちよくなれます。出来るだけ相手に見せないように抱えましょう。
ちなみに後続を全て刈り取れるため、《緑神龍アーク・デラセルナ》はそこまで大敵ではない。トップドロソは大敵。
その他採用候補カード
《汽車男》
《腐敗電脳アクアポインター》や《リバース・チャージャー》との選択になりますが、今回はロストソウルとの噛み合いを考えてリバチャを採用しています。ロストソウルを抜く構築であれば、欲しいカードでもあるのですが、ペトローバでパンプしたいクリーチャーで盤面を一つ埋めてしまうのはデメリット。
《デモニック・バイス》
ロストソウルとの選択になるカードですが、ロストソウルを採用した理由は「必要なときに《無双竜機ボルバルザーク》を絶対に落としたいから」です。
現環境においてはボルバルの使用率は非常に高く、その上でドロマーがボルバルに勝つためには「10ターン目までに盤面で優勢を形勢」「ボルバルを着地させない」の二つが重要となります。
デモニックバイスは任意ハンデスという極めて微妙な効果なため、まず中盤での《二角の超人》の着地を許すケースが多いです。また任意という点も含めて、ケアをされやすいカードでもあります。
バイスを2連打すれば強いですが、枠の問題もあってそれほど枚数を積めないこと、そして中盤の2ターンをハンデスのみで費やすと先に書いた「10ターン目までに盤面で優勢を形勢」の達成が困難になります。5ターン目はペトローバ、ポインターなどのクリーチャーを出したいことが多く、バイスは使い所が難しいカードになってしまいます。
一方のロストソウルであれば、中盤では盤面形勢をしながら、10ターン目を与える前に全ての手札を叩き落せます。
そういうわけで、今回はバイスではなくロストソウルを採用しています。
対面のプランについて
VS 4cボルバルコン
キーカード:《電脳聖者タージマル》、《ロスト・ソウル》
相性:五分
ボードの作らない白抜き4cと、ボードの取り合いになる白入りとで対応が当然違ってきます。
白抜き4cの場合、相手はドロソとハンデスでこちらとのリソ-スの取り合いになりますが、こちらのドロソが《アクアン》であるアドバンテージが大きく、全体的に有利と言えます。相手のトップロストソウルは大敵ですが、それまでに盤面を作ることは難解というわけでもないです。
一方で白入りの場合、相手の構築にもよりますが《光器ペトローバ》が睨み合う状況も予想されます。手札補充についてはこちら側に分がありますが、盤面を相手の《ホーリー・スパーク》で崩されるケースがあり、そのまま立て直せずに《無双竜機ボルバルザーク》を通されて負けるパターンがあります。こちらは相性的には五分と言えるでしょう。
VS デアリドラゴン(ガルザーク)
キーカード:《光器ペトローバ》、《デーモン・ハンド》
相性:やや不利
盤面を作ることは難しくないですが、維持し続けるのが難しい対面です。とにかく《神滅竜騎ガルザーク》の制圧力は凄まじい。
特に《コッコ・ルピア》や《幻想妖精カチュア》といったシステムクリーチャーに触るのが難しく、ハンデスで咎めても《黒神龍ゾルヴェール》がわかりやすい回答になってしまいます。
勝ち筋としては、とにかくハンデスと除去を搦めて《神滅竜騎ガルザーク》を2面以上並べられないようにすること。1面であれば、除去が《アクアン》に飛んでいくで被害はそれほど出ません。
基本的に相手のトリガーは呪文系なので、《陽炎の守護者ブルー・メルキス》で締めにいけます。但し山札が少ないと《フェアリー・ライフ》を踏んだときにLOするパターンがあるので気を付けましょう。《バースト・ショット》は《光器ペトローバ》でケア可能です。
VS 青緑ブリザード
キーカード:《聖天使グライス・メジキューラ》、《電脳聖者タージマル》
相性:有利
《聖天使グライス・メジキューラ》が強力で、有利です。基本的にはブロッカーを立てながらハンデス、除去、ドローを行っていくと順当に勝てます。削られたシールドも《電脳聖者エストール》で回復可能です。
パワーラインを高めに維持したいので、どこからで《光器ペトローバ》の着地は狙いたいところ。
逆に青緑ブリザード側を持ってドロマーと戦う場合は、こちらを参照してください。
今後の展望
イニシエートというデッキではありますが、青白黒の優秀なカードであれば全てに採用の余地があるので、将来性も充分あると言えます。イニシエートという軸はちょっとずつ変わっていく可能性は勿論ありますけどね。
基本的に《アクアン》が生きている限り、この手のデッキタイプが完全に使えなくなるということはないと思ってます。まぁ《無双竜機ボルバルザーク》が生きている限り、ここと戦い続けなくてはいけないんですけどね。
ただ新弾でエターナル系の呪文が登場すればさらなる強化も……。
というわけで、ポテンシャルを考えても今後も充分に活躍の見込みがあるデッキだと思ってます。《アクアン》と《光器ペトローバ》は、作っても無駄になることはないでしょう。
総合評価
S~Cの4段階評価。
S:環境の最適解。いますぐ使おう
A:現環境でランクマッチをやるのに妥当な選択。
B:有利な対面が少なく、レートを上げるのには不向き。
C:不利な対面が多い。いま使うのはやめよう。
総合評価:B
ランクマをやるという点では1試合当たりの時間が長いこともあり、やや不向きと言えます。ボルバル側の強ムーブに押し込まれる試合も発生します。青緑に当たり続けるような環境にならない限りは、使わなくていいでしょう。
一方で昨今よく行われているオンライン大会で使う分には、優良な選択肢の一つだと思います。
特にハンデス系のコントロールという概念を学ぶにはよい教材なので、カードを持っている方は使ってみては如何でしょうか。
終わりに
というわけで今回は【ドロマーイニシエート】の解説でした。
僕はこのデッキは結構好きで、環境に合わせてちょっとずつリストを変えながらよく回しています。ランクマとかで当たった場合は、よろしくお願いします。
次回はいよいよ【4cボルバル】をとりあげる予定です。
若干構成は変わると思いますが、よろしくお願いします。
それでは、また。