こんにちは、神結です。
今回から何回かに分けて、1/19に開催されたジャッジエリアの話をしていこうと思います。
結論を書くと【水自然ジャイアント】を使用して3-3で終わりましたが、そこに至る過程まで色々あったので、その辺の記録になります。
最初は1つにまとめるつもりでしたが、書いてみたら想定以上に文量が膨らんだので、分割して投稿します。
うっちーくん、おめでとうございます
まずは調整メンバーの話からしていきましょう。
年が明けてからはうっちーくんの動画で紹介されているように、ここのメンバーで延々と2ブロックの練習をしていました。詳しくは動画とその概要欄を見て下さい。
紹介されたメンバーの中だと、カロンくんが東海エリア、だいたいのみんなが先週の関東エリア、そして私だけジャッジエリアへ。
日程的には東海エリアは2024年11月30日なので早々に終わり、関東エリアが翌年の1/13。そしてジャッジエリアは更にその後の1/19ということで、私は比較的後からの合流にはなりましたが、出番としては最後でした。
この間、調整の手伝いをしつつも、私はデッキ選択においては2つのパターンを考える必要がありました。
①関東エリア組が思うような結果が出なかった場合
②関東エリア組が結果を残した場合
今回、関東エリア組が持ち込む【ドロマーエルボロム】はデッキの強さ・環境の相対的な立ち位置・初見殺しのいずれから見ても充分過ぎる勝算がありました。
ただし不利対面が全く存在しないかというとそうではないです。特に対ゼニスだけは絶対に避けたい対面でした。
エリアというのが一発勝負かつ優勝以外に意味がないという都合上、望む結果が得られる保証はありません。
その昔、2017年エリアで「ビートジョッキーでネクラグラスパーに負ける訳がないwww トリガー2枚以上でも踏まない限りはね!」と某犯人達の事件簿めいた台詞を吐いた結果、2枚トリガーを踏んでいった奴から順に消えていったこともあります。
というわけでもしも関東エリアで結果が出なかった場合は、注目度もそこまで高くなることはないと想像出来るので、【ドロマーエルボロム】を使用すると決めていました。
一方で【ドロマーエルボロム】が一定の結果を残した場合は、ジャッジエリアで相応に注目度が上がることを考え、「【ドロマーエルボロム】のリストをちょっと変えてミラーに寄せること」と「別デッキを用意すること」を考えていました。
このうち、後者については当初は【ターボマジック】【水自然ジャイアント】で考えていました。この辺りについては後述。
さて、肝心の関東エリア当日ですが、動画にある通りうっちーくんがAブロックで優勝。ハマチがBブロックで準優勝という出来すぎてるくらいの結果を残します。
こうなると【ドロマーエルボロム】のミラーはもちろん、《ポッピ・冠・ラッキー》や《聖霊超王 H・アルカディアス》といったカードが環境に増えることを考えなければいけません。
困りました。
さすがに【ドロマーエルボロム】で勝ちきれる環境ではないという判断になります。
個人的な考えとしては「デッキ勝ちに2度目はない」と思っています。環境的な追い風や初見殺しが通るのは一度目まで。二度目は少なからず対策してきます。
特に個人的な実感ですが、最近の大会はどんなプレイヤーも高レベルのデッキリストを使っています。そしてそれらは、その地域・コミュニティのブレーンによって練り上げたものであり、故に戦う顔をしているわけです。
私は彼らを信用しています。こうしたブレーンが、【ドロマーエルボロム】に対して無策で挑むとは思えないのです。
そして幾ら【ドロマーエルボロム】が強いデッキであれど、過去の【水闇ダンタルサガ】や現在の【マーシャルループ】のようにメタや不利対面を何回も何回も乗り越えて勝てる程まで強くはないのです。
というわけで今回、②のプランから急遽飛躍して
③関東エリア組がそれはもう、めちゃめちゃ勝ちすぎて思わず絶句するレベルの結果を残した場合
という方向で考えることにしました。
使用デッキ選択 ~関東エリア前夜まで
そんな訳でジャッジエリアのデッキを決定するに至るまでの話になります。
そもそもジャッジエリアとは、その年にGP等の大型大会でジャッジ・ライター・放送解説などに参加した人が参加する大会になります。理屈としては「本来全国大会へ行ける権利を放棄してスタッフとして稼働しているので、その代替大会」みたいに考えていただければと思います。
私はDMGP2024-1st、2nd、超CS横浜・広島、各種エリア予選、あとジュニアグランプリとでライターをしていたので案内がありました。
さて、デッキを考える前に、まずはちょっと遡って関東エリアの前段階から話をしましょう。
この時点で関東エリア参加組は【ドロマーエルボロム】の使用が決定的ではありましたが、もちろん代替となるデッキの検証もしてはいました。(【ドロマーエルボロム】に関する記事は、別のメンバーから出ると思います)
自分の場合、ジャッジエリアの選択肢となりうるデッキの選定も兼ねていましたので、選択肢になりそうなものを重点的に触るという方法でやっていました。
まず前提として、環境最大数と見られていたヴァルディビート……ではなく、【クローシスジャオウガ】の話から。
こちらは関東エリア組が散々回していたことは勿論ですが、その上で彼らが【クローシスジャオウガ】に対して有利な【ドロマーエルボロム】を使用することを考えていた都合、①②のいずれのパターンでも私が使用することがほぼないので、こちらの検証はほぼ他人に丸投げしました。
ですので私が触ったものとしては、まず【ターボマジック】です。
特にエリア戦が経過するにつれて日に日に評価が上がっていた《「狡智」の頂天 レディオ・ローゼス》を使いたいという想いもあり、これが入ったリストの検証をしていました。
- 水晶ソウル3(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)
- ジャストダイバー
- T・ブレイカー
- このクリーチャーが召喚によって出た時、相手のクリーチャーを3体まで選び、持ち主の手札に戻す。
- 相手のクリーチャーが出た時、カードを1枚引いてもよい。
- エターナル・Κ(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)
元々ロングゲームに強い性質や受けデッキへの処理性能もあり、「ジャッジ大会」という性質での強さもあって、当初は使用候補上位に置いていました。
全体除去を《黙示録の水晶》が、《聖霊超王 H・アルカディアス》などのメタを《「狡智」の頂天 レディオ・ローゼス》が、そして新たに《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》を獲得したことによって厄介なシステムクリーチャーもケア出来るようになり、フィニッシュは《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》による追加ターン獲得と、なんとなく万能なデッキのように見えるのがこのデッキです。
ですがまぁ、確かにこの子は外面美人で仕事も出来るお姉さんなんですけど、こうなんというか、内面部分は残念なところが多いというか。私生活は壊滅していて部屋は片付けられないタイプというか。
いや、それはそれで魅力的だし、支えてあげなければという使命感に駆られるかもしれませんが、少なくともデッキとしては全然完璧ではないですし、弱点も多いんですよね。
まずその筆頭とも言えるのが、初動の不安定さです。
最強の動きである《シャングリラ・クリスタル》に繋ぐためのカードとして、2マナまでに撃てる初動は《「いいダシがとれそうだ」》のみ。先攻であれば《リリーフ・水晶チャージャー》から入るでも強いんですが、後攻だとかなりテンポ負けしています。
そもそも水晶マナ武装は4必要なため、上記の12枚のうち、最低でも2種は引かないとゲームになりにくいんですよ。
そして後攻の弱さも致命的です。
特に現環境のテンポというのは【クローシスジャオウガ】の《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》が定義している部分が大きく、後攻3ターン初動ではこれに太刀打ち出来ないのです。
私もいぬいと話して、《セレスティアル・スパイラル》というカードは検討しました。実際、本番で【ターボマジック】を使うとしたら採用していたことでしょう。
- S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
- 相手のコスト6以下のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
- 自分のマナゾーンのカードを1枚、裏向きにしてもよい。(マナゾーンにある裏向きのカードは、マナの数字が1の無色カードとして扱う。その持ち主はそれをいつでも見てもよい)
後攻から《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》をバウンスしつつ裏向きマナを作ること出来るという意味では、ゲームの進行上テンポ負けしないカードなのは間違いないでしょう。
しかし《セレスティアル・スパイラル》を採用するということは、イコールで抜かなきゃいけないカードも存在しているということで、こうなると後半に強い《黙示録の水晶》や《「狡智」の頂天 レディオ・ローゼス》といったカードが抜けていくことになります。
【ターボマジック】はかなり固定枠が多く、自由に弄れるカードはそこまで多くありません。
つまりAに強くしようとすればBに弱くなり、Bに対抗しようとすればAに弱くなるという、構築上の問題が発生します。一見万能そうに見えて別にそんな訳では無いという実体は、そこにあると考えました。
ちなみに直前のCSで私といぬいが使って2人で仲良く0-2スタートとしたのも、候補から外れる大きな要因だったと思います。
……それはそれとして「自分が支えてあげなきゃ」系のデッキは好きなんだよな。
で、次に触ったのが【水自然ジャイアント】。
こちらも従来までの構築だと3→5をマナカーブの軸として、リソースを保てる《豊潤フォージュン》+《五番龍 レイクポーチャー ParZero》という構築が主流でしたが、上記の通り《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》に引っ掛かるので、一旦《フェアリー・Re:ライフ》を採用する構築で考えていました。
採用カードの時点で多様な選択肢があるのがジャイアントというデッキですが、この前後でずっとアドバンス用にジャイアントを触っていたこともあって、デッキの構想にはある程度自信を持っていました。
ジャイアントはマッハファイターで盤面の勝負をすることに強さがありますが、【クローシスジャオウガ】【火水アグロマジック】が中心の世界では《ボン・キゴマイム》が威張っている環境なので、ともかく並べ合いに持ち込んでゲームを伸ばし、《範丸の超人》から勝つことを考えていました。
マッハファイター生かせないなら、ジャイアントという選択自体がどうなのよ? という風に考える方もいるかもしれませんが、《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を絡めたテンポゲーム情での強さについては変わっていないため、そこは順当に評価していました。
上記にあるトリーヴァ型は《聖霊超王 H・アルカディアス》に《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》を主張点にしていましたが、多色の枚数を削ることが出来ずに没。
《死神覇王 ブラックXENARCH》型は、【クローシスジャオウガ】の流行に伴い《DARK MATERIAL COMPLEX》が標準装備となったため没。
というわけで【水自然ジャイアント】になるわけですが、先の通り《範丸の超人》を強く使う構築を目指していますので、《DARK MATERIAL COMPLEX》を止めながら《範丸の超人》を投げやすい《哀樹神官 グリッファ》採用型(リストの①)で一旦整備。
この時点では《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》は採用していませんでしたが、《終止の時計 ザ・ミュート》が入っているデッキには《哀樹神官 グリッファ》でプレイヤー攻撃時に《範丸の超人》を投げて楯をブレイクするという疑似アポロギミックで勝てると判断していました。
リスト自体に納得はしていたので、この時点では本命択という訳でもなかったこともあり、2ブロのCSで使用することにします。
結果、プレイのミスはありましたが、ベスト4と悪くないものでした。
試していた2ブースト自体の感触は悪くなく、リストの大まかな方針はこれでいいなと考えて、中四国エリアのカバレージに向かいました。
現地に赴いたところ、ジャイアントで同じ課題を考えていた方々がいらしたようで、こちらは《フェアリー・Re:ライフ》ではなく《楽球の妖精》を採用していました。
中四国エリアで使用した青緑ジャイアントです。
個人2-3で終わりましたが一緒に使ってくれたはまち戦車が4位で終わりました(超球1→トライクラブ)。
楽球の妖精で差を付けろ!!!! pic.twitter.com/RFVT6XQj0G
— くらちゃん|kuramandora (@kuramandora_444) January 11, 2025
中四国エリアベスト4、ジャイアント
枚数配分気持ち悪いけどこれで提出しました
楽球の妖精は本当松です pic.twitter.com/smu1VoZLLF— はまち戦車 (@hamachisensya) January 11, 2025
- このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。
- このクリーチャーが離れた時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に加えてもよい。
もちろんジャイアントのカードを検索する中で認識はしていましたが、「ブーストカードとしては《フェアリー・Re:ライフ》の方が上」だと判断しており、また先3の《同期の妖精》を《チアスペース アカネ》にチェンジする動き(成長ギミック)を《楽球の妖精》でするケースをそこまで想定していなかったので、深くは考えていませんでした。
ところがより改めて考えてみると、《楽球の妖精》は現環境と非常に噛み合う1枚でした。
こちらも《霊淵 ゴツンマ=ダンマ》対策というのは当然そうなのですが、この盤面に置いた《楽球の妖精》が《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》で弾けてリソースとして返ってくるという点までは、考えが及ばなかったんですよね。
また最序盤の成長ギミックはそこまでしないものの、終盤にマナを回収する意味合いの《楽球の妖精》チェンジは強く、これで《オキヨメ・水晶チャージャー》を回収して《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》を回すという動きがあることは盲点でした。
ありがとう、中四国ジャイアント部。
ちなみに中四国エリアで持ち込まれた【光闇メカ】については、この時点では未検証でしたが本戦で悉くジャイアントに粉砕されていたことを考えるに、順当に有利を維持していると考えていました(これは後に怪しいということが発覚)。
というわけでその後関東に帰ってきましたが、ちょっと長くなってしまったので、その2に続きます。
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