【デュエマ・アドバンス】火闇侵略(バイク) デッキ解説



こんにちは、神結です。

以前【光自然ヘブンズ・ゲート】の記事を書いたところ非常に好評だったので、GPにも備えてデッキの簡単な解説記事を書いていこうと思います。

今回は【火闇侵略】(バイク)です。

(※これはテンプレの解説ではなく、実際に私が使ったリストの解説であり、私視点での環境認識について書いています)

デッキリスト

デッキ概要

《轟く侵略 レッドゾーン》に代表される火・闇文明のソニック・コマンド系列が持つ「侵略」にフォーカスしたデッキ。初出はそれこそ、2015年の《轟く侵略 レッドゾーン》と《禁断 ~封印されしX~》まで遡ることになる。

以降は環境からの消滅と復活を繰り返しつつも、2023年の「闇のキリフダたち」で《禁断の轟速 ブラックゾーン》《絶速 ザ・ヒート》が登場して以降は環境で一定のポジションを保ち続けている。

  • 進化:闇または火のクリーチャー1体の上に置く。
  • S級侵略 [轟速]:闇または火のコマンド(自分の闇または火のコマンドが攻撃する時、自分の手札か墓地、またはバトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
  • T・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、相手は自身のパワーが一番小さいクリーチャーすべてに封印を1つずつ付ける。
    (カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
  • スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
  • このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。

「侵略」は早期に大型クリーチャー(上バイクなどと呼ばれる。対して侵略元の非進化バイクを「下バイク」などと呼ぶ)を着地させられるメリットがある反面、手札消費が激しいギミックであった。

しかし墓地肥やしと回収が可能なバイクである《絶速 ザ・ヒート》、そして増やした墓地からそのまま侵略可能な《禁断の轟速 ブラックゾーン》によって、この問題をある程度解消。粘り強く戦い続けることが可能となった。

更にアドバンス・オリジナルと分岐して以降、新規カードが多いオリジナル出身のデッキは「禁断解放」ギミックに対応出来ないことも多く、これもまたバイクが環境で地位を保ち続けられる要因となっている。

 

2015年頃と2023年以降のバイクとで大きく違うのは従来のバイクが「二撃で倒す」デッキだったのに対して、現在のバイクは《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》+《龍装者 バルチュリス》を使ったワンショットを狙えるようになったデッキとなっていることだろうか。

  • 進化:火のクリーチャー1体の上に置く。
  • 侵略:火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーの攻撃中、相手は「G・ストライク」を使えない。
  • 各ターン、このクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、このクリーチャーをアンタップし、一番上のカードを破壊する。

かつては《蒼き団長 ドギラゴン剣》にワンショット性能で大きく水をあけられたデッキではあったが、流石に令和のバイクは凄い。

 

勿論ビートダウン的なプランも現在でも健在。とりあえず手にある打点で押し込んで楯を全割りし、反撃をトリガーで返す、などというバイクの伝統芸は今でも変わっていない。

現在の受けはお馴染み《終末の時計 ザ・クロック》は勿論、これを墓地から蘇生出来る《忍蛇の聖沌 c0br4》、タマシード版デスゲートこと《ヴィオラの黒像》、封印を次々と剥がせる《ドキンダムの禁炎霊》などが存在している。

特に《時の法皇 ミラダンテXII》や《単騎連射 マグナム》すら効かないタマシード系のトリガーは対処が難しく、封印を5枚剥がして「楯からの《ドキンダムの禁炎霊》待ち」状態で構える動きは単純に強い。

 

《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》をワンショット、《禁断の轟速 ブラックゾーン》や《絶速 ザ・ヒート》を使った粘り強いビートダウン、そして先に攻めれば攻めるほど有効にはたらく受けパッケージ。この辺りが現代のバイクデッキの強みと言えるだろう。

 

ちなみにおじちゃんプレイヤーに説明するときは「いまのバイクは下バイクがトリッパーバイクとホネンビーバイクになったんだよ!」って言えばだいたい伝わる。

その他ピックアップカード

《禁断 ~封印されしX~》

  • この鼓動は、ゲーム開始時、封印を6つ付けてバトルゾーンに置く。
  • この鼓動はバトルゾーンを離れない。
  • 禁断解放:この鼓動の封印がすべてなくなった時、クリーチャー側に裏返す。
    (カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドが出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く。封印されているクリーチャーは無視される)
  • T・ブレイカー
  • このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印を1つ付ける。
  • 相手はコスト4以下の呪文でこのクリーチャーを選べない。
  • このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

バイクはビートデッキの皮を被った封印を剥がすデッキ。

現代バイクは《絶速 ザ・ヒート》に《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》、そして《禁断の轟速 ブラックゾーン》のお陰で想像の倍のスピードでボロボロ封印が剥がれていく。

更に《アーテル・ゴルギーニ》のお陰で封印から落ちたカードを利用しやすくもなっているため、封印を剥がす行為がこれまで以上に意味のあるものに。

オリでブイブイ言わせているデッキがアドに来てレンタルネコちゃん化した場合、原因になっているのはだいたいコイツ。

《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》

  • バトル中、このクリーチャーのパワーを+2000する。
  • 相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。

お馴染みメタカード。

このカードでゲームを引っ張って、《アーテル・ゴルギーニ》と併せて《単騎連射 マグナム》を探しにいく、という動きは対天門の鉄板。

除去の標的にはなるが、《絶速 ザ・ヒート》や《アーテル・ゴルギーニ》といったカードたちで回収・蘇生が出来るため、トータルの場持ちはいい方。

ただし現在は「相手のターン中」というテキストの隙をゼナークが狙い撃てるようになったことや、「墓地の儀」で溶けるメタクリーチャーであることなど、ここの枠も再考が必要だったりする。セットで《影速 ザ・トリッパー》を引いているか、《コッコ・武・ルピア》のようなカードも採用出来ると話は別なのだが……。

まー、環境が固まってこないとメタカードって採用しづらいんだよな。

《影速 ザ・トリッパー》

  • スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
  • 相手はカードをマナゾーンに置く時、タップして置く。

「先攻バイクは強い」の体現者。

手札の状況次第で、よく勇気の1点を入れたりする。

《ドキンダムの禁炎霊》

  •  S・トリガー(このタマシードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
  • シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
  • このタマシードが出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、コスト4以下のソニック・コマンドを1枚、自分の墓地から出す。

これを完全にケアしながら殴れるデッキって《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》で「禁断!」と叫べるヘブンズ系と、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を使えるゴスペルくらい。

(※ちなみに余談だけど、エモコアで「《禁断》」を宣言すると、ドキンダムにドルマゲドン、そして《時空の禁断 レッドゾーンX》に《禁断の轟速 ブラックゾーン》まで止まるのでブラックゾーンを個別に宣言する必要はないぞい)

《アーテル・ゴルギーニ》

  • ブロッカー
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、次の中から2つ選ぶ。(同じものを2回選んでもよい。)
    ▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
    ▶自分の山札の上から4枚を墓地に置く。
    ▶コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
  • このクリーチャーが離れる時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。

バイクが苦手とするメタクリーチャーの対処は勿論、1枚でバイク2面を並べることも出来る夢のような1枚。当たり前のように、このデッキでも強い。

このカードの存在によって相手の地上戦に付き合うことが可能で、ボードコントロールした後に過剰打点や《単騎連射 マグナム》込みの打点で殴るというのも、このデッキの1つのプラン。

超次元の話

ジャストダイバー持ちで封印も剥がせる《頂上龍素 サイクリタ》は、このデッキではかなり強力。せめて3枚以上は入れよう。

また《アーテル・ゴルギーニ》からのP革命チェンジ可能な《蒼き覚醒 ドギラゴンX》も2枚は欲しい。

その他《時空の禁断 レッドゾーンX》は侵略可能なカードが《禁断の轟速 ブラックゾーン》のみでかつパワーマイナス効果も使えないのだが、侵略は革命チェンジと違ってカードが手札に返っていく必要はないため宣言するだけで《ベイB セガーレ》を対処することが出来たりするので、使用する状況は少ないながらも1枚は入れておこう。

環境における立ち位置

《死神覇王 ブラックXENARCH》絡みのデッキの活躍もあって現在のアドバンス環境は受けが薄いデッキも増えており、この点バイクとしては最悪の環境ではなくなった。

一方でそもそも《死神覇王 ブラックXENARCH》が厄介な相手であり、特にこちらの下バイクをタップインで止めてくる《緊縛の影バインド・シャドウ》は天敵と言える1枚。これにはおじいちゃんも流石に困惑。

とはいえ「封印」「禁断解放」といったギミックが《死神覇王 ブラックXENARCH》にも強いのは間違いないため、実は一定の勝率を保てるという見方もある。

《炎怒の夜 アゲブロム》ような火単色のバイクを採るといった工夫も出来るため、今後の環境に併せて形を変えていくことになるだろう。

「環境から完全に消えていく」というな状況には、しばらくはならないと予想している。


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