こんにちは、まぐろです。
今回は殿堂予想選手権【青黒魔導具編】をやっていきます。
筆者は青黒魔導具で8回優勝経験していますので、今回の予想はかなり自信があります!
目次
青黒魔導具ってどんなデッキ?
青黒魔導具が出現したのは2023年の9月下旬ごろ、「魔覇革命」が発売されたあたりになります。登場当時は今ほど流行しておらず、CSで目にするようになるのは同年11月ごろでした。
去年の10月に開催されたGP2023-2ndでは優勝と準優勝が青黒魔導具でした。このデッキのポテンシャルが如何に高いかがうかがえますね。
デッキの主な動きは
序盤 《堕呪 ゴンパドゥ》《堕呪 バレッドゥ》で手札を整える
中盤 《堕∞魔 ヴォゲンム》で墓地を肥やし、《「無月」の頂 $・スザーク》着地を目指す
終盤 《神の試練》による無限エクストラターンで勝利
です。他デッキと比べ、山札を回すカードが多く採用されているためヴォゲンム→ゼニスザーク着地の再現性が高いです。
4ターン目にゼニスザークが立つ都合、フィニッシュターンが5ターン以降に設定されているデッキや中速のビートダウンに対してめっぽう強いデッキです。
反面、4ターン目までの盤面処理は《堕魔 ドゥポイズ》による除去や《凶鬼98号 ガシャゴン》を召喚するなどして凌ぐしかありません。そのため、早いタイミングで【赤青マジック】や【赤緑アポロ】に押し切られてしまうのは青黒魔導具の典型的な負けパターンの一つです。
また、ゼニスザークによる盤面コントロール、ハンデスが通用しない【フィオナアカシック】にも不利です。
いわゆるテンプレリストはこちら。
《秩序の意思》や《アーテル・ゴルギー二》など、環境によって差し替え枠があるのも特徴のひとつです。
ゼニスザークをドゥポイズで破壊して出しなおす動きが強力で、盤面で勝負するデッキに軒並み有利がつくのが特徴です。例えば、【アナカラージャオウガ】は盤面にクリーチャーを用意して《CLYⅯAX ジャオウガ》でリーサルを目指すデッキであるため、この戦術がダイレクトに刺さります。
相手の手札を複数枚ハンデスしたいときもこの戦術は有効です。さきほど【フィオナアカシック】には不利。と書きましたが、青黒魔導具側の捲りプランとしてハンデスで相手のキーパーツを落とすものがあります。
4ターン目にゼニスザークが立ったりしてもそこから勝てるビジョンが見えないという人も多いと思います。
こちら側が勝つために動くのではなく、相手の勝ち筋をどんどん潰して息切れさせるイメージで回すのがコツです。ドゥポイズゼニスザークで相手の手札と盤面を処理し続けると勝手にリソース差が開くのでこの意識さえ忘れなければ簡単に回すことができます。
青魔導具との違い
青魔導具と青黒魔導具、どっちのほうが強いの?と疑問に感じる人も多いと思います。まず、それぞれの弱点と長所に注目してみましょう。
青魔導具
弱点:《卍新世壊卍》が除去されること (例 《歌舞音愛 ヒメカット》《ア:エヌ:マクア》)
キルターンが3~4ターンの高速デッキ (例 赤青マジック 赤緑アポロ)
キルターンが同速かつ再現性が青魔道具より高いデッキ (例 アカシックフィオナ)
何をするにも《卍新世壊卍》を引いていないとお話しにならないことが多い
長所:新世壊による早期の押しつけ
キルターンが5ターンより遅いデッキへの圧倒的優位性
青黒魔導具
弱点:キルターンが3~4ターンの高速デッキ (例 赤青マジック 赤緑アポロ)
ハンデスが有効打になりにくく、キルターンが4~5ターンのループデッキ
(例 アカシックフィオナ 青魔道具)
長所:ヴォゲンム、ゼニスザーク着地の再現性の高さ
盤面で戦うデッキに対しての優位性(例 アナカラージャオウガ)
不利対面に対する現実的な捲り筋が用意できる
(例 赤青マジックに対してのドゥポイズ、秩序 青魔導具に対しての《卍月 ガ・リュザーク》)
以上から、青黒魔導具と青魔道具は同じようなデッキに不利がつくこと、青黒魔導具のほうがそれらに対して勝ちやすいことがわかります。
環境で流行している【赤青マジック】【黒緑アビス】にエレメント除去が入っていることからも、今の青魔道具の立ち位置は悪いと言わざるを得ません。
前置きが長くなってしまいましたね。いよいよ本題の殿堂予想です。
今回、青黒魔導具からは1枚が殿堂、1枚がプレミアム殿堂になると予想しています。プレミアム殿堂に関しては迷うことなく予想できたのですが、殿堂カードについては最後まで1枚に絞れなかったので2枚紹介して最終的に「僅差でこっちのほうが規制されそう」というカードを決める形をとります。
それでは1枚目、どうぞ。
《「無月」の頂$・スザーク$》
- 無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
- T・ブレイカー
- このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
- 相手の墓地に、どこからでもカードが置かれた時、カードを1枚引いてもよい。
オリジナル SS
アドバンス A
カードの汎用性 D
殿堂予想 S
1枚目はデッキの主役、ゼニスザークです。
展開後のリソース確保やハンデスによる妨害を1枚で担ってくれる水闇魔導具の切札といえます。
名前に$と書いてあることから分かる通り、出すと手札が儲かります。
これまでの活躍
初登場は「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」、ゼニスザークの他にも《龍素記号wD サイクルペディア》《キユリのASMラジオ》《超神星DOOM・ドラゲリオン》など、環境に大きな影響を与えたカードを多く排出したパックですね。
しかし、ゼニスザークは登場当初注目されていませんでした。値段も初動は100円ほどと記憶しています。今では考えられませんね…
スタートダッシュには失敗したものの、4ヶ月後に発売された「ヒーローズ・ダークサイド・パック ~闇のキリフダたち~」にて、青魔導具が《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》を獲得すると、それに呼応するようにゼニスザークも採用されるようになりました。
ゼニスザークが採用される前までの青魔導具は《卍新世壊卍》から唱える《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》による《凶鬼卍号 メラヴォルガル》の展開をメインプランとするワンショットデッキでした。
そんな青魔導具ですが、ゼニスザークによる大量ドロー、ブラッドゥによる墓地リセットができるようになったことで《神の試練》による無限ターン獲得ループができるようになりました。
ブラッドゥと同時に登場した《堕∞魔 ヴォゲンム》との相性が注目され、新世壊とガリュミーズを減らしたり、採用しない魔導具が開発されるようになりました。
その最終形態が青黒魔導具であるといえます。
青黒魔導具での活躍
冒頭でも記した通り、ゼニスザークは青黒魔導具の切札です。
ヴォゲンムとのコンボは勿論、《堕呪 ゴンパドゥ》をはじめとする魔導具を墓地に貯めて召喚するのも強力で、青黒魔導具の強さである圧倒的な安定感に一役買っています。
コンボしたら最強、コンボしなくても4.5ターン目には3点で出たとき殴るときに敵獣破壊の置きドロソが出てくる。これが果たして許されていいのか?
殿堂予想Sの理由
以上のことを鑑みると殿堂は妥当と判断。
長らく環境で暴れてきた青魔導具も一緒に規制できるのもこの評価に拍車をかけています。
一方、《絶望神 サガ》のような明らかに挙動がおかしいカードではないためSSは見送りとし、Sで提出とさせていただきます。
《堕∞魔ヴォゲンム》
- T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
- 自分のターンの終わりに、自分の山札の上から13枚を墓地に置く。
オリジナル SS
アドバンス A
カードの汎用性 C
殿堂予想 SS
2枚目は青黒魔導具最大のキーカードであるヴォゲンムです。
デッキから13枚を墓地に送る効果は強制。これはデメリット()なのでそのかわりに13000という高いパワーをもっています。
これまでの活躍
主な活躍の場は青黒魔導具ですが、【墓地ソース】や【MRCロマノフ】に採用されることもあります。
ただ、汎用性は高いとは言えず青黒魔導具が出るまでは環境で目にすることはありませんでした。
僕の知り合いは【黒魔導具】の着火剤として採用していました。たくさん墓地が肥えるので《堕魔 ジグス★カルビ》と相性がいいんです。
青黒魔導具での活躍
序盤「ヴォゲンムを探す」とあるように、このカードをキャストすると一気に有利になります。つまり、切札です。
ターン終了時に13枚墓地を肥やしながらゼニスザークが出てくる動きは殿堂も納得です。
墓地を肥やすのが強制というデメリットもドルスザクの下に敷くことでケア可能。もはやデメリットは存在しません。
殿堂予想SSの理由
なぜゼニスザークがSでこのカードがSSなのか?と疑問を持つ方も多いと思います。
例えばゼニザが殿堂してヴォゲンムが殿堂を回避したとします。このとき、4ターン目のヴォゲンム+ゼニスザークは厳しいとしても、13枚肥やした中にゼニスザークがあれば相手ターン終了時にキャストすることができます。
ヴォゲンムが1枚、ゼニスザークが4枚だとしたらどうでしょう。ゼニスザークが4枚だとしても、落とすためのヴォゲンムが1枚なので4ターン目に着地させることはかなり厳しいといえるでしょう。
現時点でヴォゲンム4ゼニスザーク1でリペアを行うことが可能なのかは判断できますが、今後相性がいいカードが出てくる可能性を鑑みると殿堂するのはヴォゲンムだと考えつきました。
以上が殿堂カード予想になります。2枚とも殿堂する可能性は低いと判断したため「どっちかが規制されるならヴォゲンムだな…」と思いました。
続いてプレミアム殿堂予想に入ります。
神の試練
- コストが同じカードが2枚出るまで、自分の山札の上からカードを表向きにする。
- こうして自分の山札をすべて表向きにした場合、このターンの後に自分のターンを追加し、残りのゲーム中、自分の山札のカードが1枚もなくても、自分はゲームに負けない。
- 表向きにしたカードをすべて手札に加える。
オリジナル SS
アドバンス B
カードの汎用性 A
殿堂予想 SS
はい、前回の殿堂発表で殿堂カードに指定され首の皮一枚状態の《神の試練》です。
初登場は「20周年超感謝メモリアルパック 魂の章 名場面BEST」で、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》や《闇王ゼーロ》と同期です。
のちに銀トレジャーとでデュエキングMAXカードになり、ヨミが描かれたデザインになっています。
これまでの活躍
青黒魔導具で使われる前は【ネバーループ】や【ブレスラチェイン】、【トリーヴァギャラクシールド】で使われていました。
効果達成前に手打ちしてもある程度のドローが見込めるのも強いです。
ツインパクトカードやゴンパドゥ等の山札の下を固定するカードと相性がよく、使用後は《お清めシャラップ》やブラッドゥで山札を回復させながら試練を戻し、ループさせる戦術が強力。
アドバンスでは【ネバーループ】や【万軍投コントロール】で採用されました。
青黒魔導具での活躍
青黒魔導具では主にフィニッシャーとして活躍します。
ゼニスザークをキャストするとかなりの枚数をドローすることができ、山札が薄くなるので試練の効果達成がかなり簡単です。また、一回打った試練をブラッドゥで戻すことで無限ターン獲得ループをすることができるので、シールドトリガーが多く採用されている山でも難なく勝利することができます。(ブレスラチェインなど一部除く)
殿堂予想SSの理由
このカード、本当に一枚制限が妥当でしょうか?
多くのユーザーが「否」と答えると思います。達成が簡単すぎるエクストラターン獲得は環境での受け札の価値を下げ、「一回不利になったら捲れない」ゲームの増加に繋がります。水文明が入るデッキで山札が薄くなるなら採用圏内に入る汎用性の高さを考慮してもプレミアム殿堂が妥当だと考えます。
青黒魔導具の神の試練がやばいだけで他デッキの神の試練はそうでもないのでは?という意見も多いと思います。しかし、今後あたらしいカードが出てくるうえでのこのカードの危険性はかなり高いといえます。
さいごに
以上で殿堂予想おわりです。
今回は青黒魔導具編ということで3枚のカードを紹介しました。青黒魔導具使いの僕にとっては正直どれも殿堂してほしくないですが流石に無規制は許されないだろう、、というのが現状でございます。
ゼニスザークが殿堂、神の試練がプレミアム殿堂になった場合の魔導具デッキを自作したのでおまけとしてお楽しみください。
おまけ
《ディメンジョンゲート》でゼニスザーク(ヴォゲンムを持ってないときはヴォゲンム)を持ってきてコンボ。次ターンに《ブラキオ龍樹》《大樹王 ギガンディダノス》をフシギバースで召喚し制圧。というコンセプトで製作しました。ドルスザクをフシギバースすると下にある構成カードも一気にマナにいくのでかなりお得。
かなり面白いデッキなのでゼニスザーク、試練が規制くらったときはぜひ使ってみてください。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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