【デュエマ】新殿堂答え合わせ 2024年冬の陣 ~新殿堂後の所感~

こんにちは、神結です。

情報がめっちゃ多かったので、殿堂以外についてはまた後日まとめておきます。

新殿堂レギュレーション

新殿堂カードは以下の4枚になりました。

・《「無月」の頂 $スザーク$》
・《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》
・《天命龍装 ホーリーエンド / ナウ・オア・ネバー》
・《幻緑の双月 / 母なる星域》

新プレミアム殿堂カードは以下の2枚です。

・《神の試練》
・《機術士ディール /「本日のラッキーナンバー!」》

また殿堂解除になったのが、3枚ありました。

・《次元流の豪力》
・《超次元バイス・ホール》
・《ボルバルザーク・エクス》

新殿堂レギュレーションの所感

全体として

基本的に殿堂は「全体的に広く修正を掛けて環境デッキ全体のレベルを落とす」か「数種類のプレ殿などに留めて既存の環境デッキを保存する」のどちらかになる傾向があるのですが、今回に関してはその判断は非常に難しいものがありました。

というのも現在最強のデッキは【赤青マジック】なのですが、それが12月以降に顕著になったこと、更にマジックの基本カードは発売から半年も経っていないことから、マジックの基本パーツの殿堂は厳しいものがあると予想できました。

そうなると殿堂として《瞬閃と疾駆と双撃の決断》などの汎用カードを対象とするか、という部分に注目されました。更にマジックが使っている《単騎連射 マグナム》&《機術士ディール /「本日のラッキーナンバー!」》という2種の殿堂カードの行方も気になるところでした。

「マジックを大きく弱体化させる場合は、環境デッキ全体を大きく殿堂するだろう」「逆にマジックをほぼ残す場合は、環境デッキの殿堂も少ないだろう」

そんな予想を立てて迎えた当日でしたが、規制内容を見ると【赤青マジック】は《機術士ディール /「本日のラッキーナンバー!」》のみのプレ殿となった一方で、《「無月」の頂 $スザーク$》や《幻緑の双月 / 母なる星域》、更には《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》といった他のデッキで根幹を担っていたカードたちは殿堂となりました。

もちろんナンバーのプレ殿は当然痛くはあるのですが、他の39枚は健在です。少なくとも他のデッキが受けた影響を考えたとき、マジックは全然やれます。

上記の予想から考えるとやや意外な結果となりましたが、【アナカラージャオウガ】【赤緑アポロ】【青(黒)魔導具】という長く活躍してきたデッキたちに対しては文字通りの「殿堂」とし、新しいデッキである【赤青マジック】はまだ遊んでもらおう、という意図だったのかな、と判断しています。

また《天命龍装 ホーリーエンド / ナウ・オア・ネバー》の殿堂については私も思うところがあるのですが、たぶんこのカードの影響で作れないカードも多数あったことでしょうから、様々な判断の結果、今回の【フィオナアカシック】を機に殿堂としたのでしょう。

惜別の言葉

「無月」の頂 $スザーク$

  • 無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
  • T・ブレイカー
  • このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
  • 相手の墓地に、どこからでもカードが置かれた時、カードを1枚引いてもよい。

私の当初の評価は「3点のドルスザクは流石に偉い、《凶鬼卍号 メラヴォルガル》より優先されるかも?」くらいだったんですけど、そのレベルでは済まなかったようです。

早期に空中打点が飛び交う現代デュエマに於いて、まさか4ターン目に出てくるクリーチャーによってコントロールするデッキがここまで強いとは、正直思いませんでした。これは実戦を経験しないとわかりにくい感覚だったかもしれませんね。

実戦では、《「無月」の頂 $スザーク$》の生み出すリソース差は脅威的でした。今年の前半は《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》+《「無月」の頂 $スザーク$》によるコントロールプランで【DOOMサガ】に対して有利を付けていたり、頼もしい存在でしたね。《ガル・ラガンザーク》の殿堂を「あまりにも妥当だった」と我々が思うに至った背景には、《「無月」の頂 $スザーク$》の活躍がありました。

エレメント除去の大量追加など、魔導具そのものへの向かい風もありましたが、【青黒魔導具】の開発によってこれを乗り切りました。最終的には《堕∞魔 ヴォゲンム》や《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》らと共に2023年度を完走。

今回の事前予想でも多くのプレイヤーから殿堂候補と挙げられていましたが、無事そのようになりました。

魔導具は開発側も相当お気に入り(かなり作りやすいギミックであることは、開発側からもコメントがありました)のようで次々と新カードが追加されていますが、新しく作ったカードが次々と「やらかしてる」ことを考えると、そろそろ開発側の想定以上に強いアーキタイプであることを認識してもらいたいとも思っちゃったりします。大丈夫だよ、もう充分強いから!

ところで夏頃に活躍していたクロカミ入りの【青魔導具】は《「無月」の頂 $スザーク$》が1枚だったので、実は大会ではまだまだ見掛けるカードになるんじゃないかとも思っています。

超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン

  • 究極進化:進化クリーチャー1体の上に置く。
  • 侵略:火の進化ドラゴン(自分の火の進化ドラゴンが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
  • T・ブレイカー
  • 相手がこのクリーチャーを選んだ時、カードを2枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。
  • メテオバーン:このクリーチャーが出た時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする。

数々のプレイヤーに勝利と虚無感を与えてきた《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》ともここでお別れです。

アポロは、誰よりも初心者の味方でした。

特にコロナ明けの超CSⅣでの活躍は印象に残ってます。当時はまだ【JO退化】も健在だったのですが、会場には想像以上のアポロ軍団。そしてもちろん、まぁまぁ勝つ。当時は復帰したばかりのプレイヤーも多かったでしょうし、アポロは入り口としてはちょうど良かったのでしょう。

そういう意味では、アポロは自身に定められたカードとしての宿命を全うしたのではないかと思います。

コロナが明けて大型大会が帰ってきた時に現れて、初心者たちをデュエマの世界に導いた後、《絶望神サガ》に対抗する旗印となり、そしてそれら全ての役割を終えたのち、ふと消えていくこととなりました。

まぁ、この辺りが頃合いだったのでしょう。

もちろん、その平易さがかえって経験者たちからの反感を買うこともありましたが、トッププレイヤーたちもまたメタゲームを読み切ってアポロを使用することもありました。その尖った性能の恩恵を受けていたのは、何も初心者だけではないのです。

大型大会では超CSⅣ京都の優勝、DMGP2023オリジナルで3位。

「3ターンアポロ」には怨嗟の声もありましたが、最期は何だかんだで労いも受けながらの殿堂となりましたね。

 

天命龍装 ホーリーエンド / ナウ・オア・ネバー

  • ブロッカー
  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。その後、カードを1枚引く

  •  S・トリガー
  • コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。その後、そのクリーチャーを手札に戻す。

【ネバーループ】や【5cネバー】など、印象的なデッキは多々ありますが、最終的には【フィオナアカシック】が決定打となりました。

このデッキの受けを担っている部分で実際強かったのは間違いないんですが、個人的にはちょっと名残惜しくもあります。5cネバー、いいデッキだったよな。

また《ボルバルザーク・エクス》が殿堂解除されることも加味しているかもしれませんね。

とはいえこれをもって【ネバーループ】はほぼほぼ消滅でしょうか。あのデッキがネバーのサーチに1ターン使えるかというと、かなり疑問が残ります。このデッキは夏頃によく対戦したので、1人の戦友を見送ったような気持ちになります。

【アカシックフィオナ】は、受けとしての強さが違いすぎて、《激烈元気モーニンジョー》じゃどうにもならないと思うけどなぁ……。

幻緑の双月 / 母なる星域

  • このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。

  • 自分の進化ではないクリーチャーを1体、マナゾーンに置く。そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。

まぁこっちでしたか。

《CRYMAX ジャオウガ》派も《幻緑の双月 / 母なる星域》派もそれなりにわかるなとは思っていたので、初動+フィニッシャーの方を重くみたのかな。

他の進化デッキたちが巻き添えという話もあるけど、まぁ《フェアリー・ギフト》も8割くらいのクリーチャーには関係ない話だったりするし、まぁ、うん……。私は《CRYMAX ジャオウガ》のゲームを終わらせてくれる力が好きだったんですけど、運営側も案外そうだったのかもしれません。ドロマー系統でのクラジャとかもね。

 

さて、星域自体は私も【アナカラージャオウガ】では大変お世話になった1枚ですが、改めてツインパクトのカードパワーの高さを感じています。

元のカード自体は両方とも10年以上前のカードなんですけどね。組み合わせの妙とは面白いものです。

神の試練

  • コストが同じカードが2枚出るまで、自分の山札の上からカードを表向きにする。
  • こうして自分の山札をすべて表向きにした場合、このターンの後に自分のターンを追加し、残りのゲーム中、自分の山札のカードがなくとも、自分はゲームに負けない。
  • 表向きにしたカードをすべて手札に加える。

ドコムス on X: "Twitterでもうこないからねーがバズってる影響でまたこの動画がちょっと伸びはじめてる https://t.co/1DgTMaMd5a インターネットは何が起こるかわからなくておもしろい https://t.co/DkDVlLoJNh" / X

機術士ディール /「本日のラッキーナンバー!」

  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストの相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。

  • 数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストのクリーチャーを召喚できず、同じコストの呪文を唱えられない。

いいカードだったとは思うけど、君のご主人がいけなかったね~~~~。

結構いろんなデッキが「ナンバーをどう唱えるか」みたいなこと考えたし、マジックに至っては1ターンで2回唱えちゃったりするし、マジックの他のカードを規制出来ないとなると、もうこれは仕方ないよね……。

 

今後の展望

マジックつえ~~~~~~!

まぁオリジナルはマジック一強になるんだったら、何か対策をという話にはなりますね。ラッキーナンバープレ殿自体は流石に痛いからな。それ自体は本当に間違いないと思う。

アドは……マジック・天門環境で基本は変化ないですね。まぁマジックに抗う余地が出来たので、天門系を裏から殺せるデッキが作れるかどうかって感じかな……。

現行の殿堂カードTierランキングについては、また別途更新します。

それではまた。


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