【デュエマ】DMGP2024-2nd のお話 Day1 アドバンス編【GP振り返り】

こんにちは、神結です。

更新ほったらかしにしていたGPヒストリー……もとい、工房blogの方の更新がだいぶ滞っていたので頑張って書いております。

なんか毎回言っているような気がしますが、今月からは頑張ります、はい。

ともかく、今回はDMGP2024-2ndの振り返りになります。

DMGP2024-2nd 基本情報

開催日:
2024年10月26日(アドバンス)、27日(オリジナル)

会場:
Aichi Sky Expo(愛知国際展示場)

募集人数
Day1(アドバンス):4500人
Day2(オリジナル):4500人

プロモ
TOP8:《CRYMAX ジャオウガ》
TOP128:《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》
参加賞:《フェアリー・ミラクル》

備考:
幕張→愛知開催が定着……?

というわけで、DMGP2024-2ndですが、2024年シーズンは1st同様に2Day開催となりました。

どうもデュエマのGPに出たい人数って8000~10000人くらいはいるらしくてですね。23年後期は「抽選落ちた」という人が多かったんですよね。そんなこともあってか、2ndも2Day開催にしてくれました。

ちなみにそれなりに場所も参加人数に影響あるらしくて、1stでは両日とも抽選段階では満員だったようなのですが、2ndはアドバンスの方は応募者全員通ったみたいですね。

GPに絶対出たい皆さん、アドバンスがオススメですよ。

開催場所は愛知のSky Expoで、常滑という競艇場がある場所の近くです。

愛知県民曰く地元だと思っていないらしいのですが、場所は結構クセ者なんですよ。例えば新幹線で行こうとすると一旦名古屋を経由すると思うんですが、ここから結構な距離があります。

ただし、これが九州とか北海道から行こうとすると神立地になるんですよね。この施設は空港に併設された施設なので、飛行機利用者であれば、その立地の恩恵に授かれます。

ちなみにさらにニッチな層にはなりますが、津(三重県)からだとフェリーで1本だったりするので、三重県民の方も比較的アクセスしやすいものかと思われます。

私は23年の時には一旦名古屋から伊勢まで行って伊勢神宮を参拝した後にフェアリーで向かう、というルートを取りましたね。

事前メタゲーム

事前予想

Tier1:光水ヘブンズ・ゲート
Tier2:闇単ゼナーク、ファイアー・バード、火闇バイク

備考:
デュエキングの発売とデュエチューブリーグの開催でカオスな環境

一応軽く事前予想に触れておくと、「超flat-CSファイナル」を制した【光水ヘブンズ・ゲート】の注目度が高かったのは間違いないです。

それに対して最強デッキと目されていた【闇単ゼナーク】についてはその難易度から使用者が少なくシェアが伸びないであろうこと、それ以外だと【ファイアー・バード】【火闇バイク】という2種のビートダウンは人気が高い……という部分までは、ひとまずいいでしょう。

ただ今回のGPはかなり例外要素といいますが、初めての試みと言えるような要素との絡みが多く、事前メタゲームの予想には困難が生じていました。

その理由とも言えるのが、「デュエキング発売」と「デュエチューブリーグ開催」になります。

 

まず開催日の一週間前となる10月19日、「天下夢双!!デュエキングDreaM 2024」が発売されました。

ご存じの方も多いでしょうが、このデュエキングというパックはカードが非常に強力な上に、年間で唯一アドバンス専用とも言えるカードたちが新規登場します。

23年版で言うと《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》、《邪帝斧 デッドアックス》、《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》の各種パーツといったカードが登場しており、これらはアドバンス環境に多大な影響を及ぼしました。なんなら2025年環境でも活躍中です。

そして2024年版はどのようなカードが出たかというと、この2枚がやはりインパクトとして大きいでしょう。

《頂上混成 BAKUONSOOO8th》と《夢双龍覇 モルトDREAM》ですね。

その他としては《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》や《頂上電融 クライアッシュ“覇星” ’22》、《混沌の獅子デスライガー / カオス・チャージャー》に《悪夢神バロム・ナイトメア》などになります。

ただ即戦力的な要素を考えると、やはり上記の2枚が頭抜けていると思います。

まず《頂上混成 BAKUONSOOO8th》は、アドバンス環境を大きく変えました。

《“必駆”蛮触礼亞》と2枚持ちしているだけで、3ターン目に「場に出た時点でリーサルが確定」するカードとなっています。

もちろん、それだけではありません。

ブレイク後にGR召喚するというタイミングの良さや、各種優秀なGRと組み合わせられることによるケア範囲の拡大、そして《禁時王秘伝エンドオブランド》と組み合わせることによって呪文ケアまで可能など、多くのトリガー、G・ストライクをケアした上でのリーサルなんですよ。

イメージとしては、2枚で成立するアドバンス限定の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》だと考えるのが近いかもしれません。

そしてもう1枚は、《夢双龍覇 モルトDREAM》。

これまで《爆炎龍覇 モルトSAGA》も充分すぎるほどの強さを持っていましたが、モルト系はドラゴン+火マナを要求されるため、かなり構築を縛られておりました。

そのため、当時の環境はモルト自体が下火だったのですが、燃料として本当にとんでもないものが投下されたことになるわけです。

《流星のガイアッシュ・カイザー》と相性がよく、さらに色に縛られず、更に更にその気になればドラゴンすら不要で、出た時点で複数のドラグハートの登場が保証され、しかもそれを《「助けて!モルト!!」》から繰り出すことができる。

正直、《超戦龍覇 モルトNEXT》から続く一連の「火のドラゴンドラグナー」としての最高到達点とも言えるカードであり、2024年度に発売されたカードの中でもぶっちぎって脳筋な1枚だったと思います。

 

しかし、強大すぎるカードというのは扱いも難しく、これまでの常識を覆す2種のカードを使いこなすかというのは至難の業とも言えます。

特に発売からGPまではわずか一週間。

その期間で「《夢双龍覇 モルトDREAM》の完成形を作る」「《頂上混成 BAKUONSOOO8th》の完成形を作る」「両者を比較する」「従来の環境デッキと対戦させて相性を確認する」という膨大な量の作業をするのは、まず無理な話です。

特にアドバンスという普段馴染みのないフォーマットでそれを実践するのは、より困難でしょう。

 

しかし今回、その膨大な作業を代理してくれる人たちがいたんですよ。

それが「デュエチューブリーグ」です。

【デュエチューブリーグ】DTL後期 第一節 振り返り

デュエキングの発売前日に放送されたデュエチューブリーグは、デュエキングを使用したアドバンス戦というGP参加者にとっては願ってもないレギュレーションでした。

我々視聴者は、トッププレイヤーたちによる「デュエキングの新カードたちの使い方」を発売前から知ることが出来たんですよ。

実際、デュエチューブリーグ放送翌日のCS……つまり、デュエキング発売日のCSに参加しましたが、既に完成度の高い《頂上混成 BAKUONSOOO8th》のデッキをちらほら見かけました。間違いなくデュエチューブリーグの影響はあったと思っています。

新弾とデュエチューブリーグが大きく絡んだGPはこの時が初であり、それがメタゲームにどこまで影響するかは正直なところ私も予想できませんでした。

というわけで今回は割と特殊な環境だったために、その点について強調して書きましたが、こうした新カードたちがどのように結果に反映されたかを、結果と共に確認していきましょう。

当日の結果

優勝:Thrasios(ガイアッシュ覇道)
2位:Nettoban(マーシャルデリート)
3位:kaisora(光水ヘブンズ・ゲート)
4位:じゃきー(光水ヘブンズ・ゲート)
ベスト8:
赤ウーがツモりてえんだ(ファイアー・バード)
高い橋(火水BAKUONSOOO)
猫由(火闇ドルマゲドン)
3900(火光水BAKUONSOOO)

また、予選突破者のデッキ分布については以下の通りです。

30 【ヘブンズ・ゲート】
21 【火光水BAKUONSOOO】
15 【火光闇ファイアー・バード】
11 【光水闇マーシャル・クイーン】
9 【モルトDREAM】
4 【火光自然ドリームメイト】
4 【火闇バイク】
3 【火闇ドルマゲドン】
3 【水闇自然DOOMドラゲリオン】
3 【5cコントロール】
2 【4cドラグナー】
2 【ガイアッシュ覇道】
2 【逆アポロ】
2 【火光水ゴスペル】
2 【火光水ライオネルStar】
2 【水自然ジャイアント】
2 【水闇自然マルル】
2 【水闇COMPLEX】
1 【自然単ミステリートーテム】
1 【闇単ゼナーク】
1 【火光闇ドルマゲドン】
1 【光水闇エルボロム】
1 【火光カウンター】
1 【闇王ゼーロ】
1 【水闇自然グラスパー】
1 【光水自然コントロール】
1 【火光自然ボルベルグ・龍覇】

なお《頂上混成 BAKUONSOOO8th》のデッキについては詳細な分布はないですが、火水軸と光採用型とが合算されていると考えられます。

 

とりあえず一言あるとしたら「なんですか、これは」になるのですが、活躍したデッキたちを順に追っていきたいと思います。

光水ヘブンズ・ゲート

その使用難易度ゆえに【闇単ゼナーク】が少ないことが予想された中で、《頂上混成 BAKUONSOOO8th》に《夢双龍覇 モルトDREAM》の両方を受け切れる【光水ヘブンズ・ゲート】はメタゲーム上でわかりやすく最強と言える存在だったでしょう。

そのため、今回の焦点はそこから一歩踏み込んだ「如何にミラーに強いヘブンズ・ゲートを組み上げるか」だったと言えます。

結果、我らが?kaisora選手は《氷牙君主ハイドロ・ビスマルク帝》を採用し3位に。

また「天門の鍵を持つ男」でお馴染みじゃきー選手は《闘門の精霊ウェルキウス》を全抜きして《♪必殺で つわものどもが 夢の跡》ループを目指すという、現在でも使われている構築にかなり近いものを使用し、4位となりました。

流行が予想された《夢双龍覇 モルトDREAM》や《頂上混成 BAKUONSOOO8th》系のデッキに対して非常に強く、相性的に苦しい【闇単ゼナーク】もGPでは流行の気配はなし。

何と言いますか、【ヘブンズ・ゲート】を選ぶことへの裏目が本当に少なかったんですよね。予選突破者数も全体の25%近くと、納得の数字でした。

一方でこのヘブンズ・ゲートが最強だったことは、また別のデッキが台頭してくる要因となったと言えるでしょう。

BAKUONSOOO

ヘブンズ・ゲートが幅を利かせた中で、予選突破者数2位の数字を残した《頂上混成 BAKUONSOOO8th》。そのポテンシャルが如何に高いかを証明したと言えるでしょうか。

デッキとしては主に2軸あり、1つはルーター呪文からの最速《頂上混成 BAKUONSOOO8th》を狙うという【火水BAKUONSOOO】。

もう1つは、デュエチューブリーグでりっきー選手が使用した《ナゾの光・リリアング》などを採用した光入りの【火光水BAKUONSOOO】です。

ただこの時点では、いずれもヘブンズ・ゲートの回答があるという感じではなく「ヘブンズ・ゲートを割り切って他のデッキにどれだけ勝つか」が鍵でした。

流石に登場一週間ということで、現在と比べてリストには悪戦苦闘の名残のようなものも見えますが、結果を残したのは流石と言えるでしょうか。

そして《頂上混成 BAKUONSOOO8th》は発売前の期待通り、この後のアドバンス環境を牽引していく存在となるのです。

ファイアー・バード

オリジナルで頭抜けた活躍を見せるデッキというのは、アドバンスでも活躍できます。ファイアー・バードは《カモン・ピッピー》というアドバンス独自要素を取り入れつつ、しっかりと結果を残しました。

《カモン・ピッピー》はアドバンスならではの1枚です。

小型を2体撒けば《雷炎翔鎧バルピアレスク》との組み合わせによって安全に追加ターンを取ることが可能ですし、《ハッター・ルピア》からの《勝利のリュウセイ・カイザー》、受けデッキに対しての《勝利のヴォルグ・サンダー》、そして《ゼロ・カイザー》が《終末の時計 ザ・クロック》などを受けにとってくるデッキに強いことなど、運用は多岐に渡ります。

【ファイアー・バード】の魅力はその万能性とも言える部分で、GPでは数が多かったであろう《夢双龍覇 モルトDREAM》に有利を付けつつ、極端に不利と言えるのは【闇単ゼナーク】くらいで、これもGPでは対戦する機会は少なかったでしょう。

マーシャルデリート

そんな中で上手く環境に適応して勝利を重ねたのが【マーシャルデリート】でした。

確かに、条件としては揃っていましたね。

・有利な相性である【ヘブンズ・ゲート】の大流行
・《禁断 ~封印されしX~》+《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を積んでくる天敵の【モルトDREAM】系統のデッキが、思ったよりも予選を抜けなかった(ヘブンズゲートに押し切られた?)
・もう1つの天敵である【闇単ゼナーク】は特に誰が使っている様子もなかった

ちょっとループマーシャルがどれくらい抜けていたかはわからないのですが、マーシャルという選択がメタゲーム上で優秀な立ち位置にいたのは間違いないでしょう。

結果、Nettoban選手がスルスルと勝ち上がり、見事に準優勝。

実際のアドバンスのCSで【マーシャルデリート】が流行を見せるのは《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》が登場した後にはなるのですが、

その他

【BAKUONSOOO】や【ファイアー・バード】に睨まれた《夢双龍覇 モルトDREAM》は、予選突破者数は一定の数字を残したものの、前評判ほど勝つことは叶わず。

しかしドラゴンデッキの魂は他のデッキが引き継いでおり、優勝はThrasios選手のなんと【ガイアッシュ覇道】でした。

トータルで色んなデッキと戦うことが可能で、極端な不利は少ないデッキです。座った時点で負けるという相手は少なく、最悪《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》か《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》がなんとかしてくれる、という対面も多かったでしょう。

その他ベスト8に【火闇ドルマゲドン】が残っていたり、《イミッシュ・イツァヤナ》が配信卓を盛り上げたり、そもそも予選を突破したアーキタイプの総数自体が多かったりと、デュエキング直後のGPらしかったと言えるでしょうか。

加えて長らくアドバンスを牽引している【闇単ゼナーク】の予選突破者数はわずかに1。結果としてメタゲーム上は【闇単ゼナーク】を使わない理由がないくらいデッキの通りがよかったんですよね。皆がこのデッキの難易度ゆえに使用を避けたというのが、なんとなく伝わるかと思います。

総評として、予想されていた通りのカオスが実現した感じですかね。

 

ちなみにこれは私がガチまとめで連載しているアドバンスの環境解説なのですが、確かGP直前に更新したんですよ。

【環境考察】アドバンス環境 2024年10月【最強デッキ】

読んでいただければわかるのですが、デュエキングの影響範囲がわからず、結果として数多くのデッキを紹介しています。何がどれだけ多いかは全く予想できないですね。割と困惑している跡が見えます。

なお、今回の私の使用デッキはドリームメイトでした。

メタゲーム上はかなりいけると睨んでおりましたが、初戦からいきなりのミラーマッチで《Disガンバ》に粉砕されて夢は潰えました。

 

というわけで、今回はここまで。

次回はDay2になります。お楽しみに。

それでは、また。


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