【デュエマ】DMGP2024-2nd 調整録 事件簿① カンクロウブラフ事件

人の話はちゃんと聞こう!

概要

アドバンス用の【ドリームメイト】を調整していた中で、アドフィク(みかづき)さんが超次元に《時空の役者カンクロウ》を入れたドリームメイトのリストを突如提出したことで、サーバーに緊張が走った。

そのブラフに意味がないことを約15分以上も掛けて説明し、その時はみかづきさんも納得したのだが、約2ヶ月後に再び《時空の役者カンクロウ》入りのリストを提出したことで、みかづきさんが他人の話を一切聞いていないことが明らかになった……という事件。

詳細

8月のとある日に、アドフィクさんが貼ったリストがこれ。

これまで一切話題に上がらなかった《時空の役者カンクロウ》の登場に、緊張が走った。

《時空の役者カンクロウ》とは、覚醒編4弾(第39弾)「覚醒爆発(サイキック・スプラッシュ)」にて登場した超次元クリーチャーである。

  • 覚醒 – 自分のターンの終わりに、そのターン、バトルゾーンに自分のパワー7000以上のクリーチャーを出していた場合、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
  • W・ブレイカー (ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
  • バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーすべてのパワーは+2000され、そのクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーにブロックされない。
  • T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)

覚醒条件は比較的緩やかではあるものの、能力としては特段見るべきものがある訳では無く、覚醒してくれれば一応全体バフとアンブロッカブルを付与してくれる。一応未覚醒でもW・ブレイカー持っているのが偉いかな、くらい。

何故そんな平凡なサイキック・クリーチャーが【ドリームメイト】に入っていたかと言うと、一応理由があって、それはサポートカードの存在にある。

というのも自然の7コストのサイキックということで、《超次元フェアリー・ホール》から繰り出すのが一般的(?)であると思われるが、《時空の役者カンクロウ》には専用の発射元がいて、それが《ベア子姫SP》というカードである。

  • 呪文の効果によって、相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、自分のパワー6000以上のクリーチャーを選ぶことはできない。
  • このクリーチャーで攻撃するかわりに、このクリーチャーと自分のマナゾーンのタップされていないカードを5枚タップして次の能力を使ってもよい。
  • バトルゾーンに自分の、名前に《カンクロウ》とあるサイキック・クリーチャーがなければ、《時空の役者カンクロウ》を1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。

ベア子姫、の名を冠しているのでお馴染みだとは思いますが、この子の種族がドリームメイト。

つまり超次元に《時空の役者カンクロウ》を置くことによって《ベア子姫SP》を入っていると誤認させる……というのがアドフィクさんの主張。一応。

 

超次元ブラフ自体はアドバンスの常套的な手法であり、例えばハンデス用の超次元を置いて赤単速攻を使う、というのはおじいちゃん的には一般的。

これは後攻を取った際に、相手の先攻のマナ埋めの判断を誤る可能性を期待出来て、例の場合だとハンデスコントロールだと誤認させることで初手の《光牙忍ハヤブサマル》を置いてくれるかも、といった効果を期待している訳だ。

また、デッキ毎の判断ではなく、採用カードの判断を誤らせるというパターンもある。

例えば実際に入ってなくても超次元に《邪帝斧 デッドアックス》絡みのドラグハートを置いておくことで、「相手のデッキに《最終龍覇 ロージア》とか、何かのドラグナーが入ってたりするのかな?」と思わせて相手に《邪帝斧 デッドアックス》のケアを強要する、という感じ。

今回のブラフの性質はこちらに該当するわけだが。だが。

……が、このブラフはぶっちゃけ意味がないというか、場合によっては普通に利敵行為なんだよな。

Q.何故《時空の役者カンクロウ》がブラフとしてカスなのか

A.ブラフとして役に立たず、その上で要らん情報を提供をするから

まず大前提として《時空の役者カンクロウ》の知名度が無いに等しいので、ブラフとしての意義が薄い、というか無い。

このツイートを見て「確かに!」と思った人は1回考え直した方がいい。

《時空の役者カンクロウ》から《ベア子姫SP》にアクセス出来る人は全体の1%もいない。

そもブラフというのはその文脈の理解し合えるもの同士で始めて成立する行為であり、そうで無ければ「なんか変なカードを次元に入れている変な奴」で終わる。

仮にも《時空の役者カンクロウ》のテキスト内に《ベア子姫SP》の名前があれば、ジャッジ経由でテキストを確認出来るが、実は《時空の役者カンクロウ》のテキスト内に《ベア子姫SP》の名前はないので、逆探することは出来ないのだ。要は次元の《時空の役者カンクロウ》を見て、《ベア子姫SP》を思い浮かべることもない。

ただこれだと別にマイナスではないからいいじゃん、と思うかもしれないが、ここからが本番だ。

「でも《時空の役者カンクロウ》を知っている歴戦のオタクと相対した場合なら……」となった人もいるかもしれないが、それであっても役に立つのかと言われると、むしろ逆だ。

これは利敵行為になり得る可能性がある

冷静になって欲しい。

《時空の役者カンクロウ》+《ベア子姫SP》の組み合わせを知っているプレイヤー視点から、この超次元がどのように映るかというと、「私のデッキはドリームメイトです!!!」という自己紹介をされていることになるのだ。

《ベア子姫SP》が入っているかどうかはどうでもよく、とりあえずドリームメイトであることは確定で透けるのである。

ブラフを置いた結果、相手に情報アドバンテージを与える奴がいるらしい。

ドリームメイトは超次元を幾らでも偽装出来るデッキであり、実際にプレイしうるカードって《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》くらい(最近《魔導竜バジュラ》も出来た)だから《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》+《死海竜ガロウズ・デビル・ドラゴン》セットとか、そういうので隠せるんだけどな。

またそもそも超次元の8枚って、《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》セットの中でプレイ出来るカードがあれば、それを4枚に加えて残りのパーツを2枚、そこに《超時空ストームG・XX》と《蒼き覚醒 ドギラゴンX》を置くことで「メインデッキのパーツを一切使わずに、確度のあるリーサルを作れる」組み合わせを実現できるわけで。

(このパターンだと、《頂上龍素 サイクリタ》を4連打することで《超時空ストームG・XX》に進化、覚醒後に《超覚醒ラスト・ストームXX》から《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》+《蒼き覚醒 ドギラゴンX》という射出が可能になるので、ブロックされない+ジャストダイバーを持った《蒼き覚醒 ドギラゴンX》が《超覚醒ラスト・ストームXX》のワールド・ブレイクの後に用意されることになる)

或いは単純にプレイ出来るカードで8枚揃えるでもいいんだが。

だからそれをわざわざ捨ててまで《時空の役者カンクロウ》を用意するには相応の理由が必要な筈だが、その理由とは利敵行為というオチなのである。

 

《ベア子姫SP》のアンタッチャブル付与自体は相応に強力ではあり、カードの知識が凄まじく豊富かつ凄まじいほど疑り深い人に「次のターン、《ベア子姫SP》をプレイされるかもな……」という懸念させて先に除去を吐くプレイを強要させる可能性はある。

でも可能性があるだけでほぼ存在しないし、《ベア子姫SP》の有無に関わらずどうせ《森夢のイザナイ メイ様》には除去当たるんだけどな。

 

そして何度も言うけど、先に利敵行為しているのはこっち側なんだよね。

先述の通りこのブラフが通る可能性があるのって《ベア子姫SP》の存在を知っている人間だけであり、ソイツにはそもそも試合前にこちらがドリームメイトである旨を自己紹介している筈なので、余裕でデメリットの方がデカい。

 

まー私が仮に《ベア子姫SP》のアンタッチャブル効果を何かしらの理由で使いたくなった場合でも、《ベア子姫SP》の存在は隠していた方がいいわけで。

そうなると、少なくとも自分は超次元に《時空の役者カンクロウ》は置かないんだよな。だって匂わせする必要がないし、《時空の役者カンクロウ》を出す効果を使う事もまずないし、その効果を使ったお陰でゲームに勝利することはもっとあり得ないから。

 

…… といった上記の内容をわざわざ15分以上掛けて、複数人から丁寧に説明したんだけどな。

それにも関わらず2ヶ月後に出してきたのがこれ。

コイツ、人の話をマジで話聞いてない!

 

その後

なんかまだ抵抗してきた。

当たり前の話だけどカードの採用・不採用を考えるときにメリットが一切存在しないことってなくて、すげー細かい部分に着目すればどんなカードにだって役立つ時があるんだよね。

で、その上で腐る場面のデメリットととか、他のカードのメリットとかを照らし合わせて総合的に判断することになるんだけど、この場合は理屈的にメリットが通る可能性のある相手に対しては絶対その前に「カンクロウからデッキバレしている」という大きなデメリットが不可避であるの面白いんだよな。

「捨て台詞」の例として用例集とかに載せてくれないかな。

→NEXT:卍夜弁護士出廷事件

 


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