【デュエマ】ドラグナー最強王における5cモルトの考察

こんにちは、神結です。

タイトルにある通りなのですが、現在開催されているドラグナー最強決定戦における5cモルトの考察をしていきたいと思います。

【5cモルト】はアドバンスでもちょくちょく愛好家がいるデッキで、関西では常時、関東ではちょくちょくCSにいけば対戦することになります。

踏まえて、ドラグナー最強王環境における【5cモルト】は充分に戦えるデッキ性能ではないかと考えるに至りましたので、その点について書いていきたいと思います。

【5cモルト】の優位性について

ドラグナー最強王のレギュレーションについての説明は省略。

【5cモルト】視点で考えた場合、軸の1つである《邪帝斧 ボアロアックス》を失うことになりました。このデッキはマナからも墓地からも《とこしえの超人》を拾えて維持することが可能である点や、マナからリソースカードを繰り出すことができるといった点が動きの肝であるのは事実で、その点大きなマイナスを背負ったスタートと言えます。

ただしその代わり、《邪帝斧 デッドアックス》を占有することができました。

また、【5cモルト】を使うにあたって赤いドラグハート群の《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》、《将龍剣 ガイアール》、《熱血剣 レジェンドホーン》、《始まりの龍装具 ビギニング・スタート》、《銀河剣 プロトハート》などは使用可能であり、《龍覇少女隊ハラグロX》を除いて考えると、恐らくは相当被害が少ない方に該当するでしょう。

実際に赤いドラグハートで失っているのは《爆勇王剣 ラッシュ・ギガハート》くらいなもので、他のモルトたちが多くの手数を失っていると考えれば、トータルで相当なプラスと言えます。

左が無制限のパターン。右は本ルールで次元構成を考えるときの案です。

1枠自由かなーといったところ。《邪帝斧 デッドアックス》に欠かせないカードたちが生き残っているのは大きな利点です。

 

続いて、《最終龍覇 グレンモルト》の話をしていきましょう。

  • スピードアタッカー
  • パワード・ブレイカー
  • 自分のドラグハート1枚につき、このクリーチャーのパワーを+3000する。
  • このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト5以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(このクリーチャーに装備する)
  • このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のドラグハートを1枚、超次元ゾーンに戻してもよい。

通常環境では《双龍覇王 モルトVERSUS》と比較したとき《最終龍覇 グレンモルト》の利点は少ないです。まぁ、しょうがないです。《最終龍覇 グレンモルト》ってもう5年も前のカードですからね。

そういう意味では、《双龍覇王 モルトVERSUS》の火力となるカードに限りがあるドラグナー最強王の方が《最終龍覇 グレンモルト》は生きる可能性が高いのではないかと思います。

というわけで《最終龍覇 グレンモルト》の強みを考えると、素のスピードアタッカーを持っているので今回のルールでもドラグハートに頼らず打点を出せる点と、そして大真面目にパワーパンプが該当するのではないでしょうか。

《最終龍覇 グレンモルト》、意外と簡単に5点パンチできるんですよ。

その鍵になるのが、はい、ご存じ《邪帝斧 デッドアックス》です。

  • これを装備したクリーチャーに「マッハファイター」を与え、パワーを2倍にする。
  • これを装備したクリーチャーがバトルに勝った時、負けたクリーチャーと同じ文明を持つクリーチャーではないカードを1枚、自分の超次元ゾーンから出してもよい。
  • 龍解:自分のターンの終わりに、自分のすべてのドラグハートのコストの合計が20以上であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返してもよい。
    (ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーが離れた場合、そこに戻す)

デュエル・マスターズのルールでは、パワーの計算は足した後にかけ算するので、《最終龍覇 グレンモルト》は《邪帝斧 デッドアックス》+任意のドラグハート1枚でパワー24000の5打点になります。

今回のルールでなおワンショットできるドラグナーはそこそこあるものの、除去耐性を維持しつつ裏に《熱血剣 レジェンドホーン》の龍解を準備させたり、或いは《銀河剣 プロトハート》で2回攻撃したり、といった打点の組み方できるデッキはそんなに多くは無いです。

ぶっちゃけ、《邪帝斧 デッドアックス》の強い点って結構ここにあると思うんですよ。

《とこしえの超人》、《PP-「P」》を維持しつつ、空中戦の相手には《龍風混成 ザーディクリカ》。地上戦の選択なら《最終龍覇 グレンモルト》+《邪帝斧 デッドアックス》で盤面を制圧し、最終的に《最終龍覇 グレンモルト》の高打点を通す……というのは充分にやっていけるデッキになっているのではないでしょうか。

このレギュレーションは、全体としてドラグナーの火力が低めです。

その中で、ドラグナーの火力を維持できているのは相対的に見たときに強さを発揮できていると言えるでしょう。

 

もう1つ付け加えておくと、23年後期~24年前期のアドバンスをやっていたプレイヤーならわかると思うのですが《邪帝斧 デッドアックス》は戦略兵器的な要素を持ちます。

要するに脅しの道具です。相手は《邪帝斧 デッドアックス》がある都合、安易に火のクリーチャーを展開できません。例えば《ボルシャック・栄光・ルピア》+《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の盤面に《邪帝斧 デッドアックス》が走ると本当に大変なことが起こります。

ですので相手に《邪帝斧 デッドアックス》がないことで自分だけが自由に展開が可能というのはこのルール上で大きなプラスであり、更に相手にワンショットを強要することにも繋がります。なんか相手も全体的に赤いし。このワンショットを受けやすい構造にすれば勝てそうですよね。

また《邪帝斧 デッドアックス》で最初に付けるバトルソードについても《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》から消費してOKです。相手にも《邪帝斧 デッドアックス》があるとそうはいかないのですが、《勝利の覇闘 ガイラオウ》に龍解しちゃって問題ないので、盤面の打点も伸ばせます。

またこのレギュレーションで最強格の《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》との対面になった場合も、《双龍覇王 モルトVERSUS》以外の相手であれば《最終龍覇 グレンモルト》をポン置きして返してもよいと考えています。

睨みあいの展開ならば流石に《最終龍覇 グレンモルト》側の方が強く、最終的にターン開始時に実行を経由せずに除去できるんですよね。

 

というわけで(全体的に相手が背負っているハンデが大きいこともあり)【5cモルト】、実は結構普通にに強いのではないかと考えております。

デッキリスト考察

というわけ、上記の前提をもとにざっくり構築してみました。

理屈としては、このレギュレーションでは《PP-「P」》がかなり初動換算できそうなので採用し、これで《邪帝斧 ボアロアックス》のリソース不足を補います。もちろん《とこしえの超人》は4枚。基本的に破壊の除去がメインとなるので、1枚引けば《獄龍刃 ディアボロス》である程度は使い回せます。

《流星のガイアッシュ・カイザー》の採用については対《双龍覇王 モルトVERSUS》を意識していて、《とこしえの超人》を引けなかった試合ではこれを鬼キープして戦い、相手の《双龍覇王 モルトVERSUS》からの《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》が出てきた場合、《流星のガイアッシュ・カイザー》+《真気楼と誠偽感の決断》でカウンターします。

一応理想としては《真気楼と誠偽感の決断》→《ドラゴンズ・サイン》→《最終龍覇 グレンモルト》と展開して《銀河剣 プロトハート》を装備し、次のターンの始めに《邪帝斧 デッドアックス》を装備して顔に突っ込みます。

《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》にブロックされたらバトルに勝ったときの効果で《熱血剣 レジェンドホーン》が付きますが、《最終龍覇 グレンモルト》がG・ストライクで止まらなければ《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》でそのまま殴り倒せます。

対《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》は《PP-「P」》と《とこしえの超人》を維持しつつ頑張って《ロスト・Re:ソウル》を通し、最終的には盤面を並べたのちに《魔天降臨》を撃って《PP-「P」》を有効にしながら殴り倒します。

《イミッシュ・イツァヤナ》は《とこしえの超人》を頑張って維持してください。あと奴ら、ちょっと《流星のガイアッシュ・カイザー》が苦手です。

赤いドラグナー相手はかなりG・ストライクが有効なので、こちらを多めに採用しています。《爆炎龍覇 モルトSAGA》は結構ヤバ目の匂いを感じるので、一応《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》の採用可能性があります。

 

まーみたいな感じでこのレギュレーションに則した形ではありますが、結構やれるリストではあるんじゃないかという気がしています。

おわりに

というわけで、「デッキを制作する」というアプローチとしてはともかく、ドラグナー最強王において《最終龍覇 グレンモルト》+《邪帝斧 デッドアックス》は結構勝てる方なんじゃね?というお話をしています。

デッキのフルパワーを発揮できないのは美しくないという見方もありますが、このレギュレーションでフルパワーを発揮できるデッキは存在していないので、そこは気にしなくていいと思います。《龍覇少女隊ハラグロX》すら《邪帝斧 デッドアックス》没収されていますからね。

 

ふと思ってみると、《邪帝斧 ボアロアックス》ってその希少さからアドバンスの壁として言われることもあるカードで、たぶん欲しくても持っていないという方も多いんじゃないかと推察しています。

《最終龍覇 グレンモルト》自体は《邪帝斧 ボアロアックス》で本領を発揮するとは言いつつも、中間的な着地点として《邪帝斧 ボアロアックス》抜きの【5cモルト】もあって然るべきではないかと思いました。

《邪帝斧 ボアロアックス》、別に持っていなくてもいいです。【5cモルト】を触ってみてはいかがでしょうか?

 

というわけで、今回はここまで。

ちなみに《伝説龍覇 モルトLEGEND》は本当にキツい。


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