そういえば、そんなのもあったなぁ(2024年11月16日現在)。
キーワード能力説明 「バラバラエティ」
というわけで今回紹介する能力は「バラバラエティ」です。
殿堂発表と併設された戦略発表配信かで「後期はこんな能力出します!」みたいに紹介していた記憶があったから、主力 of 主力みたいな感じなのかなと思ったけど、別にそんなことはなかったらしい。
- バラバラエティ3:各ターンの終わりに、自分のクリーチャーをすべてアンタップする。(コストが異なる自分のエレメントが3つ以上あれば、このクリーチャーにこの能力を与える)
さて、バラバラエティも王道篇第3弾「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」で新登場したキーワード能力です。名前の由来がこれ以上ないくらいわかりやすく、如何にもデュエマって感じのいいネーミングですね。
能力の内容としては「バラバラエティn(任意の数字)」で表記され、コストが異なる自分のエレメントがn個以上あれば効果はを発揮するというものです。要するに盤面にバラバラのたくさんの数字があればOKってこと。数字しかわからなくなった恋人がいても、これなら安心。
まぁ「ハイパーエナジー」「ヨビニオン」と同じく、王道後期のゲームデザインである「コストの違うエレメントを並べること」と直接結びついた能力ですね。
代表的な・・・カード・・・?
続いて、「バラバラエティ」を持つ代表的なカードを紹介!
……と、いきたいところですが。
現状「バラバラエティ」を持つクリーチャーは、イベントに行くとテンションも覚醒しっぱなしになってくれる《覚醒の使徒モージ》を含めて6種しかありません。
まぁ実質的にそうだろみたいなやつもいますが……。


あとこれもバラバラエティではなく激似枠ですが、コイツが一番有名までありますね。こっちはエレメントではなく、クリーチャー参照ですが。
- G・ゼロ:コストが異なる自分のクリーチャーが5体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
- バラエティ・ブレイカー(このクリーチャーは、コストが異なる自分のクリーチャーの数、シールドをブレイクする)
- このクリーチャーは、出たターン、相手プレイヤーを攻撃できる。
- このクリーチャーの攻撃中、相手は自分のクリーチャーと同じコストのクリーチャーを召喚できない。
なぜバラバラエティのカードがここまで少ないのか。
これに関してはシンプルに謎なんですよね。
デュエマの新能力ってだいたい新規で出たら「低レアリティで軽めの効果で実装」「高レアリティで条件が厳しいがより強力な効果で実装」っていうのが多いじゃないですか。
で、コモン・アンコモンで「バラバラエティ3」で各文明実装したら、これまでのイメージだとVRで「バラバラエティ5」とかのサイクルで実装しそうなもんなんですけどね。
お陰で新規キーワード能力の中でも今のところ完全に空気になっています。すっかり忘れていました。
まぁVRは逆転撃サイクルが収録されているので、シンプルに収録枠が足りなかったとかなんですかね……?
あるいはバラバラエティってザケルとかレイスみたいな初級呪文と同じ扱いで、ハイパーエナジーの下位キーワード的な感じで設定している、とか……? セイバーみたいに下級クリーチャーにしか設定しない能力なのかも。
あともう1つ気になったのが、現在存在しているバラバラエティってほとんどが全体効果付与カードなんですよね(《光喜 コエル》以外)。
- スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
- バラバラエティ3:自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。(コストが異なる自分のエレメントが3つ以上あれば、このクリーチャーにこの能力を与える)
で、初見でコイツ見たときの感想なんですけど、テキストまぁまぁちゃんと強くないですか?
全体SA付与クリーチャーが3コストなんですよ。
もちろん除去トリガーがコイツに当たったら、みたいな話はありますけど、何かにくっつけたり、早期にポン置き出来るシステムクリーチャーとしてはかなり有用そうに見えます。
ですので「バラバラエティは全体効果付与!」の方向性を作っていったけど、これはこれでちょっと強かったので一旦枚数を抑えて……みたいな感じにしたんですかね。
まぁバラバラエティって、それ同士でシナジーしますからね。大型バラバラエティがちょっと危険だったのかも。
この辺の次弾の展開を待つしかなさそうです。
「バラバラエティ」と「ハイパーエナジー」
というわけで現状6枚しか存在していないカードをあれこれ語るのも難しいので、今後の展望について書いていきましょう。
とはいっても、基本は「ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」の新能力ではあるので、目新しい話は少ないんですが……。
基本はハイパーエナジーと同じで異なるエレメントを場に揃えるというものにはなるので、ハイパーエナジーやヨビニオンと一緒のデッキで併せて使いたいところ。
カードプール増えればそれこそ「ハイパーエナジー+ヨビニオン+バラバラエティを全部載せられる基本基盤」みたいなのが開発されるかもしれません。今でいうライフライフデドダムマルル基盤みたいな。
一方で、弱点も共通になります。
どうしても《飛翔龍 5000VT》みたいなカードには弱いし、現状だと常在効果みたいなのが多いので、《テック団の波壊Go!》みたいな全体トリガーも嬉しくないです。
ハイパーエナジー持ちの大型クリーチャーを威張らせて、バラバラエティで耐性付与する、みたいな合わせ方が出来るようになると強そう。
その他、バラバラエティのいいところは盤面の強度と攻撃力を維持(ようするにクリーチャーをタップさせなくていいという)出来る部分にあるので、ワンショット系の効果が付いていれば上手く使えると思います。
それこそ、《夢の弾丸 ジョリー・ザ・ジョニー》とかはそういう指向のカードです。大型のバラバラエティが出て、それが単独で出張するなら、このタイプのカードになりそう。
逆にハイパーエナジー自体はゲームをコントロールするのに向いているのかもしれません。
ハイパーエナジーはコスト軽減があるお陰で他の行動とくっつきやすいので、細かいクリーチャーを投げて、セットでハイパーエナジークリーチャーを投げてそれで蓋をしてやり過ごす、って運用になりますからね。《爆藍月 スケルハンター》とかがまさにそれ。
(なお、攻撃力を維持しながら《ハイパー・ザ・ジョニー》を投げられるジョーカーズはちょっと特殊な例なんだと思います)
バラバラエティだけだと正規のコストを払うことになりますし、ターンの行動がそれだけになってしまいそうなので、よっぽど単独で価値が高いカードでないと厳しいのかも。
上記のカードたちがテキストが強そうに感じつつも現状使えていないのは、そういうことなのかな。
新弾の展望で言えば、「バラバラエティ」「ハイパーエナジー」両方の能力を持ったクリーチャーが出てきても全然おかしくないと思います。
既存のカードだと《十番龍 オービーメイカー Par100》はそれに一番近いんですかね。
と、まぁこんなところでしょうか。
現状のカードプールが少ないため、正直あんまり語れることが少ないです。
まだ使ったことがないので評価も出来ないんですが、ハイパーエナジーよりもちょっと低いのかなってところ。
根本的には同じギミックなんですが、ただ単独で使いやすいのはハイパーエナジーの方なのかなーという。
ハイパーエナジーはカードさえ強ければ、デッキのギミックを寄せなくてもいいんですよ。例えば《流星のガイアッシュ・カイザー》1人に頑張らせることでなんとかするだろう《神歌の悪夢 ナイトメア・キリコ》とか、或いはちょっと軽くなったら嬉しいかなという運用で済む《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》とか。
そう考えるとハイパーエナジーって強いな。もっと全然使われるべき能力なんじゃないかって思えてきた。
逆にバラバラエティは、「デッキ全体でシナジーさせる」がスタートラインなので、ハードルはどうしても高いよね、という。構築の縛りはこっちの方が絶対にキツイ。
もしかしてバラバラエティのカードが少なかったのって、その辺りの問題が解決しなさそうだったとか、そういうのもあるのかな。
※追記 12/28
「悪魔神、復活」にてカードが大きく増えました。
新規に登場したバラバラエティ持ちのクリーチャーは15枚。デュエチューブリーグのシールド戦に於いては、《光器マドレーヌ》や《ブーパン・リザード》といったバラバラエティサイクルのトリガークリーチャーたちが活躍することになりました。


で、コモン・アンコモンで「バラバラエティ3」で各文明実装したら、これまでのイメージだとVRで「バラバラエティ5」とかのサイクルで実装しそうなもんなんですけどね。
上記したこの状況についても、今弾では上位種である「バラバラエティ5」が登場。
特に《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》については、ジャイアントにエンジェル・コマンドという優秀な種族と、ブロッカー持ちであることから《ヘブンズ・ゲート》系のデッキではすぐさま採用に至りました。
《光開の精霊サイフォゲート》+《支配の精霊ペルフェクト》+《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》+《闘門の精霊ウェルキウス》に《音感の精霊龍 エメラルーダ》などですぐにバラバラエティ5が達成です。
ブロッカー
- Q・ブレイカー
- このクリーチャーが出た時、コストの合計が7以下になるよう、クリーチャーを2体まで、自分のマナゾーンから出す。
- バラバラエティ5:自分のクリーチャーは、破壊以外の方法で離れない。(コストが異なる自分のエレメントが5つ以上あれば、このクリーチャーにこの能力を与える)
アドバンスだと更に《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》+ドラグハートなどで2コスト分稼ぎやすく、バラバラエティ5は達成しやすいです。
そして当然、能力も強力。全軍に破壊以外の耐性を与えます。これによって、弱点であった《オリオティス・ジャッジ》も克服。
この遊んでいたときは、《ヴェネラック-F5》がいるところでも無理矢理展開して、最終的に《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》のバラバラエティで除去を逃れる、なんてことをやっていました。
また関西エリア予選では、優勝した25くんがバラバラエティ3持ちの《パシフィック・ヒーロー》を採用。
- ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
- バラバラエティ3:自分の他のクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない。(コストが異なる自分のエレメントが3つ以上あれば、このクリーチャーにこの能力を与える)
こちらは前弾のカードですが、バラバラエティ3を達成すれば自軍にジャストダイバーを付与するというやはり強力な能力を持っています。
ジャストダイバーを付与された《同期の妖精》というレアな状況もありましたが、決勝でもヒロイックな活躍を見せ優勝に大きく貢献しています。
バラバラエティは「達成するのにデッキ構築レベルで干渉する」という難題は突きつけられていますが、逆を言えばそれを達成出来たら強い能力が多いだけに、自然と採用出来るデッキであればかなり美味しい能力かと思います。それが実戦レベルで証明されるようになってきましたね。
個人的には《剛撃聖霊シェバ・エリクシア》はかなり熱いカードだと思いましたので、【巨大天門】なんてで是非遊んでみてください。
というわけで、今回はここまで。
次回はちょっと戻って「ハイパー化」の話になります。
それでは、また。
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