【オリジナル】CS優勝!! 喜びの『自然零ゼニス』解説(※追記あり)

こんにちは、神結です。

様々な記事案件が溜まっているのですが、気分転換にこの記事を書いています。

ありがたいことに先日CSで優勝させていただきましたので、その際に使用した【自然零ゼニス・セレス】の解説をさせていただきます。

今回は優勝も含めて計3回使用しましたが、いずれも予選抜けで戦績も計18-4(6-1、8-1、4-2)なので、まぁかなり強いと思っています。

普段はアドバンスの話しかしていないのですが、たまにはオリジナルの話でもゆっくりしましょう。



デッキリストと大局観

まずはデッキリストから。

色枚数については自然17枚を確保、初動となるカードは10.5枚の認識。

(《ピクシー・ライフ》は《「これは命懸けのデュエルなのです」》とセットで初動の認識です)

序盤は2~3枚のカードを裏向きマナを作ることを目的とする。3枚で《黙示録の水晶》、4枚で《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》がプレイ出来ます。

以降は《水晶設計図》と《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》と組み合わせながらデッキを掘りつつ、《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》+《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の盤面を作ってフィニッシュをするのが最終目標になります。

《偽りの名 ワスプメリサ》が絡むとクリーチャーのケアまで可能に。

また《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》が絡むとマナが起こせるようになるため、全盛期のNエクスを彷彿とさせるような動きも再現できます。

1ターンに2体《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》が出たり、《偽りの名 ワスプメリサ》+《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》が決まったり。

受けとしてはG・ストライクが8枚に加えて、任意のトリガーを3~4枚採用することが可能と考えています。

ただし採用出来るカードに条件は当然ながら存在していて、「自然のカード(単色が好ましい)」「ファイアー・バードに対して1点から有効になる」である必要はあると思っているので、個人的には現状だと《ア:グンテ》が最適であると考えています。

(次点で多色ですけど《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》)

個別のカード解説については、後述します。

現環境認識とデッキの主張点

現オリジナルはGPより続く【ファイアー・バード】と【マーシャルループ】の二強環境です。

続いて【水闇コンプレックス】や【アナカラーマルル】が第2グループに位置し、その他【青白天門】【ドリームメイト】もいるかな、みたいな感じです。

ですので【ファイアー・バード】に根本的に有利を付けるのは難しいにしても定の勝率を出しつつ、【マーシャルループ】に有利を取れるデッキであれば環境への参加権があると思っています。

その中で【自然零ゼニス・セレス】については【ファイアー・バード】には流石に不利と言えますが、【マーシャルループ】に対しては《黙示録の水晶》と《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》があり、かつ第2グループの2つのデッキに対してもある程度有利に戦えることから、現環境の立ち位置はかなりいいものとして認識しています。

また【ファイアー・バード】に対しても先攻からの《黙示録の水晶》だったり《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》という本来狙っている動きを通せば勝つことが出来るため、上記した条件の「一定の勝率」は満たしていると考えています。

そもそもゼニスというデッキは後ろにゲームが倒れればそれだけで強いこともあり、メタクリーチャーや置物に対しても《黙示録の水晶》という対抗手段が強く、更に安全なフィニッシュも備えていることで雑多耐性もあるので、それだけでCS適正も高いという認識です。

各種カード解説

《「この私のために華を咲かすのだ!」》

私は「この華」呼び。

このカードから入ると、後続の《シャングリラ・クリスタル》or《「これは命懸けのデュエルなのです」》と合わせて7マナに到達出来るので、裏向き3枚でも4ターン目に《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》が立ちます。

上記の動きが特に強いこともあって、初動としては何だかんだで一番評価しています。4枚。

《水晶設計図》

初動から中盤・終盤まで手札にあったら撃つカードです。山札の中にある《水晶設計図》は全部撃つし、《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》で拾い直して撃つため1試合で何枚撃つかもわかりません。

最終的に山札を1周させるので、その点でも当然大活躍です。

わざわざ理由を説明するまでもないでしょうが、4枚です。

《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》

スイッチを押せばNエクスを実現させてくれる1枚。

ただ使われる方と使っている方のギャップがありそうな1枚で、個人的な評価はそこまで高くないです。

複数枚絡むことがないこと、コイツ単体がリソースを生むわけではないこと、2枚目以降が弱いこと、なくても勝てることから採用しなくてもいいのですが、2マナで裏向きを作れる初動としては評価しており、その辺りを折衷して2枚採用です。

《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》

初動ではないです。

基本的にはほぼマーシャル専用カードだと考えています。バードに対してそこまでクリティカルなカードだと思っていません。

あとコイツ貼ると自分の動きも抑制しなきゃいけないんでね……。

後手からマーシャルに高い勝率を出すことを考えると枚数が必要だと思いますが、自分は対マーシャルのメインを《キール・ロワイヤル》を流せる《黙示録の水晶》で考えており、《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》はその補佐、及び最終的な蓋としての役割で考えています。

その上で後手で《水晶設計図》が絡んだ試合だと半々くらいの確率で3ターン目までに触れるので、後手の勝率としてはそれで充分かなと考えています。

ちなみに「山札を1枚掘る」カードとしての評価は高いです。《水晶設計図》で作った山札の中から、任意のカードを引きたいときにプレイしたりしますね。

《ピクシー・ライフ》

リストのところで説明している通り、《「これは命懸けのデュエルなのです」》と合わせて初動になります。それ以外だとあんまり。

「初動にもなりうるカードで、終盤に強い」カードなので、潤滑油として1枚差しています。

他のマナ回収で言えば、初動にはならないけど受けトリガーである《ニアピン・モスキート》もいるので、これは好みかなという気がしています。

《シャングリラ・クリスタル》

《水晶設計図》のお陰で大変便利になりました。

説明不要。当然4枚。

《「これは命懸けのデュエルなのです」》

略称は「なのです」呼び。

結局序盤は裏向きをいかに作れるかなので、複数作れるこのカードの評価は個人的には高めで、緑であることも含めて4枚確定だと思っています。

《ア:グンテ》

トリガー枠。《ア:グンテ》である理由は上記の通り、1点から踏ませて【ファイアー・バード】に有効である必要があるためです。

また分割除去である点も強く、最近流行の《アシステスト・インコッピ》のセイバーを無視して除去を飛ばせることも可能です。これは《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》との一番大きな違いです。

対ファイアー・バードで楯にいて貰うだけでもお釣りが来るので、引いたとき死に札になっても仕方ないなと思っていたんですが、相手の《カレイコの黒像》の退かせる役割があったので、手打ち可能な汎用エレメント除去としてそこまで悪くないなとなっています。

正直4枚欲しいので、どっか動かせる枠がないか日々考察中。

《偽りの名 ワスプメリサ》

ゼニスでないため《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》が反応せず、軽減効果もないため「使いづらい」カードです。

そもそも大抵の相手は《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》+《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の盤面を突破することは難しいです。

ただフィニッシャーとしては唯一無二の性能を持っており、対【水闇コンプレックス】などには必要であるため、最低限ではありますが1枚採用しています。

あとパワーライン操作があるから、地味に同型でも使うんだよな。

《黙示録の水晶》

デッキの核というか、ゼニス・セレスのアイデンティティはこのカードだと思っています。

ゼニスというデッキが「横に広げて殴れば勝てる」とか「《キャディ・ビートル》や《ベイB セガーレ》立てればOK」とならない理由そのものであり、「雑多耐性が高い」理由でもあると思っているので、これを4枚入れるところからスタートだと思っているのですが……。

これは《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》とのセットでどう考えているかだと思うんですよね。マーシャルループに対して限りなく高い勝率を求める場合は《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》の枚数が増えるので、必然的にこっちの枚数が落とされるという。

3:3で妥協する択もありますが、私はこれは4枚確定だと思っています。

《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》

デッキを回すカードで、最後はフィニッシャーにもなってくれるという至れる尽くせりな1枚です。

基本的に《水晶設計図》とセットで山札を掘りつつ自身を横に展開していき、最後は《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》にチェンジして勝つ、というのがゼニスというデッキ。

ハンデスギミックなどが含まれるデッキに対してはトップでこれをツモったときにG0でプレイ出来るよう、とにかく裏向き5枚は必死に用意しましょう。

無色だけでなくゼニスも触れるので、《ハンプティ・ルピア》で狙われやすい《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》を墓地から拾えるのも大きいです。

ちなみにシク版がありますが、イラスト内でクリスタの占める割合が小さいので、通常版で使っています。

《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》

ゼニスがこれを出すためのデッキなので、特にコメントがないです。強いです。

《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》

フィニッシャー。

何度も書いているように、このデッキが《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》+《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》を目指すデッキです。

枚数については序盤に引いたらマナに置くこと、序盤の《水晶設計図》ではキャッチしないこと、その上で絶対に試合に絡める必要があること、マナ回収がそこまで多くないことを総合的に考えた結果、3枚は必要だろうと判断しています。

イラストが強い。

今回採用していないカード

《清浄のカルマ インカ / オキヨメ・水晶チャージャー》

2ブロックでは初動として採用されているカードですが、《水晶設計図》のあるオリジナル環境においては初動としてはかなり弱めのカードになります。

その上で墓地メタで1勝を計算できる【火光水ゴスペル】のようなデッキも現在は環境に少ないため、なくてもいいかなぁという認識です。

おわりに

というわけで、私が使って優勝した【自然零ゼニス・セレス】の解説でした。

ゼニスはキャラプレミアムデッキのお陰でかなり安価で組めるデッキとなっており、特にレートにこだわりがなければ1万も出せば組める筈です。

と思って調べてみたら、工房ネットショップの出来合いのものが8500円でした。まぁそんなもんよね。

クリスタのイラスト版などもあってレートを上げていく楽しみもあるので、気になる人はぜひ。

それでは、また。

 

追記:2024/12/03 《ラブ・エルフィン》型について

11/28、《ラブ・エルフィン》4枚投入した型で優勝しました。

《ラブ・エルフィン》投入までの経緯

《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の着地って最速4ターン目だったんですけど、これがまぁ《「この私のために華を咲かすのだ!」》→《シャングリラ・クリスタル》or《「これは命懸けのデュエルなのです」》か、《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》→《シャングリラ・クリスタル》のパターンに絞られていたんですよ。

で、これって私はデッキとしてそういうものだと思っていましたし、4ターン目に《黙示録の水晶》は《水晶設計図》スタートでも別ルートでちゃんと撃てるので、別にデッキの課題だとは思っていなかったんですよ。

その上で漠然と《「これは命懸けのデュエルなのです」》は上手く使えていないなぁ、というのは感じではいましたが、これを上手く使えるようになる《ピクシー・ライフ》はマナ回収としては優秀ですが、初動としての評価は低かったのでそこまで増やしたいというカードでもなかったという。

 

ですが、やっぱり世の中には色んな人がいてですね。

特に「どうしても先4に《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の着地したい!」と情熱を燃やしていた某おじがいたんですよ。

最初は《水晶のセレナーデ》とか試していたんですが、まぁご存じの通りアレって《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》とは相性よくないので。先5より早くなることは結局なかったんですよ。

ところがそのおじがある日突然持ってきたのが、《ラブ・エルフィン》だったんですよね。

  • このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の呪文を唱えるとき、支払うコストは1少なくなる。 ただし、コストが1のときは少なくならない。

おじは序中盤の再現性というのをかなり重視しているタイプの人間で、そのためにあんまりカードの古い新しいとか、単体のカードパワーの強弱の偏見なく提案してくるんですよね。私はオールレンジで程々に強いカードを求めるタイプなので、《ラブ・エルフィン》の発想は普通になかったです。

個人的に最初聞いた時はかなり状況限過ぎるカードで、2以外でのプレイをしたいカードではないなぁという印象ではあったんです。

ただそれを差し引いても2ターン《ラブ・エルフィン》からの《「これは命懸けのデュエルなのです」》+《シャングリラ・クリスタル》という上振れの動きが強すぎるんですよね。これは《ピクシー・ライフ》でも《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》でも出来ない動きですからね。

確かに試す価値ありだな、と思い1人回しを繰り返しましたが、最終的に持ち込むことにしました。

メリット・デメリット

《「これは命懸けのデュエルなのです」》についてはこれまであまり上手く使えていないというのは事実だったので、《ラブ・エルフィン》によって序盤の動きについてはかなり強化されたという認識でした。

その分、構築としては上記の《ア:グンテ》による受けを完全に切っています。より尖った構築にはなって、「元々勝つ相手にはメッチャ勝つ、不利を覆している訳では無い」という認識です。まぁ「《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》の着地速度を上げること」をそのまま守備力になっている、とも考えることは出来ます。

また、《ラブ・エルフィン》の採用に合わせて、構築も微妙に変化しています。

最初提案された時は枠を空けて《ラブ・エルフィン》を2枚差し込んだといった構築だったのですが、上記の通り《ラブ・エルフィン》は尖らせ上振れカードの認識だったので、最大数入れるのが妥当だろうと考えて4枚に。

その他、枠の都合で《蠅の王 クリス=タブラ=ラーサ》の枚数を落とさざるを得ず、マナから拾うパターンが増えると考えマナ回収カードを増量。

そしてマナ回収カード自体も、序盤にリソースを吐きやすい構築にした都合もあり、ゲーム上プレイすることが必須になるだろうと考え《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》で触れることが可能なクリーチャーである方がよいと考え、《ニアピン・モスキート》へと変更。

あとは《「これは命懸けのデュエルなのです」》を撃ちやすくなったことで2マナ余ることが増えると考え、現環境でかなり強力なメタカードである《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》を増やす方向に倒しました。

「《ラブ・エルフィン》のお試し」という感じでCS自体には参加したのですが、もっともよい結果となったことで逆に驚いています。

 

個人的には「《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》型の上位互換」などとは考えておらず、あくまで構築の1つの選択肢だと思っています。

例えば《ラブ・エルフィン》をプレイするには自然の枚数を確保せねばならないんですが、そのために《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》を埋めるというのは「戦鬼を先4で出すためのアプローチ」と矛盾するじゃないですか。

ですので自然の枚数は多めの20枚にしているんですが、その弊害として《水晶設計図》を実戦中に2回外しています。

あとは当然ですが、《エメラルド・クーラー》を狙い撃ち出来るデッキや、マーシャルの《学校男》とかはちゃんと裏目ですからね。

 

ただこれは自分でも意外だったのですが、《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》がないことによる弊害にはあまり遭遇せず、むしろ5ターン目とかにマナが伸びた先で投下した《ラブ・エルフィン》から《水晶設計図》なりがかなり連鎖させることが出来たので、《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》ありの状況に近い動きをすることは可能でした。

もちろん《偽りの名 ワスプメリサ》の着地にはかなり影響を与えていますが、《水晶設計図》での山の作り方で、ある程度は補えていると思っています。

 

というようにメリットにはデメリットがひっついてくるものですので、環境に合わせて使う感じにしていくのがいいと思っています。

個人的には現環境はある程度尖った構築の方が勝ちやすいかとは思っているので、《ラブ・エルフィン》型は悪くないだろうという認識です。


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