王道W 第4弾終淵～LOVE＆ABYSS～注目カード４選【part1】

皆さんこんにちは！のすけです。

今回は来る2025年12月20日に発売の『王道W 第4弾終淵～LOVE＆ABYSS』に収録されるカードの中でも特に注目のカードをいくつか紹介していきます。

強力なカードが数多く収録された王道Wの集大成に相応しいセットとなっているので、是非最後までご覧ください。

①評価（10段階）
②評価の理由
③使い方（相性良いカード、デッキ）

といった軸で評価していきます。

それでは早速見ていきましょう。

大集合！アカネ＆アサギ＆コハク

NEOクリーチャー：ジャイアント・スノーフェアリー　3000

自分のマナゾーンに光、水、自然の各文明があれば、このクリーチャーを[無色(2)]支払って召喚してもよい。

NEO進化：光、水、また自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(カードが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)

このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚を見る。その中から1枚を手札に加えるかマナゾーンに置き、残りの1枚を山札の下に置く。

評価：10

理由

この《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》、ぱっと見では強さが伝わり難いタイプの足回り系のカードですね。

しかしながら、この《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》は光水自然（トリーヴァ軸）のデッキにおいて、革命ともいえる進化をもたらしました。

まず目を引くのは”自分のマナゾーンに光、水、自然の各文明があれば、このクリーチャーを[無色(2)]支払って召喚してもよい。”というこのサイクルが持つ特有の召喚条件でしょう。

これにより、1ターン目に《心転地と透幻郷の決断》のような光水自然を持つ3色カードを置く事が出来れば、2ターン目にボディが付いた《地龍神の魔陣》のような複数ルックのマナブーストor手札補充の強力な初動として運用が可能になるのです。

必要コストが[無色(2)]である事が特に大きく、実際にマナにある文明に左右されやすい【光水自然ゴルギーオージャー】のようなチェインデッキでも大きな活躍が見込まれるでしょう。

種族も優秀で、『ジャイアント・スノーフェアリー』というサポートを受けやすいものであることから、マナブーストをしながら《アシステスト・シネラリア》をくっつけて余った1マナでメタカードを添えるといった動きも可能になりますね。

正直、あまりの汎用性の高さから相性の良いカードが多い為一部抜粋して次項で解説していきます。

相性が良いカード

心転地と透幻郷の決断

この呪文の「D・D・D」をマナゾーンから使ってもよい。

D・D・D 5

次の中から２回選ぶ。この呪文を「D・D・D」で唱えたなら、かわりに３回選んでもよい。（同じものを選んでもよい）
▶カードを２枚引き、自分の手札を１枚、山札の上か下に置く。
▶コスト３以下のカードを１枚、自分の手札からコストを支払わずに実行する。
▶コスト６以下のエレメントを１つ選び、持ち主のマナゾーンに置く。

《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》の特性上、初手で光水自然の3色を埋める必要がある為、前提としてこの3色持ちは全て好相性です。

その中でこの《心転地と透幻郷の決断》が特に相性が良いとされるのはやはり

この呪文の「D・D・D」をマナゾーンから使ってもよい。

というテキストでしょう。

《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》がマナブースト可能なクリーチャー初動という点が前提として攻撃を起点とする「D・D・D」と相性が良いのですが、初手で埋めた《心転地と透幻郷の決断》を「D・D・D」で還元できるという点が特に大きいですね。

《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》が採用圏内となるデッキと《心転地と透幻郷の決断》の相性が良い事が相まって改めて《心転地と透幻郷の決断》というカード自体の評価を上げる事となりました。

2→4のマナカーブで動けるのも強いですしね。

巨魔天アオフェシー

革命チェンジ：コスト３以上のジャイアントまたはコスト３以上のマジック（自分のコスト３以上のジャイアントまたはコスト３以上のマジックが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい）

W・ブレイカー

このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、カードを２枚引く。

相手のクリーチャーは、出たターン、攻撃できない。

《全能ゼンノー》と全く同じ、超強力な攻撃抑制効果を持っている1枚ですね。

《学識妖精サイクリル》のような特殊なカードでないと運用が難しかったこの《巨魔天アオフェシー》ですが、《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》の登場によって扱いやすさが格段に向上しました。

《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》が2ターン目に出せる3コストのジャイアントとして超優秀なスペックであることもあって、3ターン《巨魔天アオフェシー》の再現性が以前と比較して大幅に担保できるようになったんですね。

《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》がNEO進化であるというのも大きく、仮に2ターン目に出せなかったとしても適当に出した2コスクリーチャーの上に進化して革命チェンジで出すといった運用も可能になりました。

《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》、そして冒頭で述べた《学識妖精サイクリル》を採用しやすいデッキである【光水自然der’Bande】や【光水自然スノーフェアリー】といったデッキで特にみられるギミックとなるでしょう。

ソウルサンライトコハク

このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは離れない。

超魂X（これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える）

自分のNEOクリーチャーの召喚コストを１少なくする。ただし、コストは０以下にはならない。

【光水自然ゴルギーオージャー】などで特にみられるギミックになると予想されますが、《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》がNEOクリーチャー且つ無色2マナで召喚できる点を活かして1マナで不要な色を消費して新たに足りない色を探しにいくという動きを《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》の枚数分こなせます。

特に前述した【光水自然ゴルギーオージャー】でこのギミックの重要度が高く、実質0マナで《轟䡛合体ゴルギーオージャー》のカウントを稼ぎつつ色を補完できるこのギミックによってワンショットの成功率が格段に向上しました。

もちろん他のデッキにも出張可能な《ソウルサンライトコハク》＋《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》の基盤は新たなデッキを生むカギとなるでしょう。

ペテンズ・ゲート

S・トリガー

相手のクリーチャーをすべてタップする。自分はカードを1枚引き、自分のシールドをすべてブレイクする。

評価：10点

理由

評価点、正直めちゃくちゃ迷いました。というのも、この《ペテンズ・ゲート》というカードは採用可能なハードルが高いんですよね。

・光水闇の3色である。

・《聖霊左神ジャスティス》や《邪眼教皇ロマノフⅡ世》のサポートから外れている。

・《ペテンズ・ゲート》自体で出力するS・トリガーを用意して勝たなければならない。

といった点が挙げられるでしょう。

逆に、前述した《大集合！アカネ＆アサギ＆コハク》は新しく生み出す力があると考えています。要はフィニッシュではなく、初動から逆算してパーツを埋めていける程度に強力なカードという訳ですね。

そうなってくるとこの《真気楼と誠偽感の決断》ありきで、構築段階での扱いが難しいカードは満点なのか？という点が悩ましいものでした。

ですが、こうした前提を踏まえてなおこの《ペテンズ・ゲート》に対しては今回10点満点をつけたのにはもちろん理由があります。

それは主に2つ

・S・トリガーとして強すぎる。

・強いトリガーが入ってる構築で《真気楼と誠偽感の決断》で撃てたらゲームが終わる。

ですね。

アホっぽい文言で申し訳ないのですが、マジでこの2要素が《ペテンズ・ゲート》を10点たらしめる大きな理由となっています。

まず、この《ペテンズ・ゲート》はなぜかスパーク効果を持っているんですよね。

この時点でいっぱしのS・トリガーとしては充分なのですが、もちろんそれだけにとどまりません。

”自分はカードを1枚引き、自分のシールドをすべてブレイクする。”

殿堂カードである《黒神龍ブライゼナーガ》を彷彿とさせる超超強力な効果を与えられました。（キャントリップが付いてる分強力になったという説とループで使えないようにする配慮という2説で界隈は揺れている）

そして、このスパークとブライゼ効果は組み合わさる事で歴代最強格の受け札としてその凶悪性をあらわにします。

このカード、兎に角ビートダウンの刻みに対して強いんですよね。

これまでのスパーク系トリガーの弱点として挙げられるのはやはりハンデスされた状態、パーツが欠けた状態で詰められると踏んだとしても切り返しができないという点でしょう。

ですが、この《ペテンズ・ゲート》はこの点を完全に解消しています。

スパーク効果で1ターンを稼ぎつつ自身の盾を全ブレイクするという事は、残りのシールド分の手札を確実に次のターンに持ち越せるという事なのです。

加えてブレイク効果である事から自身のＳ・トリガーも使用できる為、ノーリスクで抽選を受ける事も出来るんですね。

こういった超強力な効果のマリアージュによってこの《ペテンズ・ゲート》は扱いにくさを考慮して尚満点のカードとなったと言えるでしょう。

《真気楼と誠偽感の決断》で撃ったら勝ちに関しては最早言う事は無くて、強力なＳ・トリガーを起爆しに行くデッキで自発的に全部ブレイクしたらそりゃ勝つでしょうよという話です。

相性が良いカード

真気楼と誠偽感の決断

相手のターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが３体以上出ていれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。

次の中から２回選ぶ。（同じものを選んでもよい）
▶カードを２枚引き、自分の手札を１枚捨てる。
▶「S・トリガー」を持つカードを１枚、自分の墓地からコストを支払わずに実行する。こうして呪文を唱えたなら、それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
▶クリーチャーを１体選び、シールド化する。

2025年を象徴する1枚であるこの《真気楼と誠偽感の決断》、最後の最後にとんでもない相性のカードが誕生しました。

《ペテンズ・ゲート》との相性は名前とカラーリングでわかるようにもちろんデザイナーズなのですが、その内容は単純明快で、『撃ったら勝つから踏み倒してね』というものです。

正直、現状《真気楼と誠偽感の決断》抜きで《ペテンズ・ゲート》が採用されるというのは考えにくくほぼほぼニコイチのような状態ではありますね。

同様のカラーリングに《ブレイン・スラッシュ》のような強力な蘇生札が存在する事から、基本はそういった構成でデッキを構築する事が予想されます。

このクリーチャーが出た時、自分のシールドを１つブレイクする。

以下下面

S・トリガー

次の自分のターンのはじめまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。このターンが自分のターンなら、クリーチャー側を出す。

よくある暴発ブライゼギミックそのままですね。

《超光喜エルボロム》で《ペテンズ・ゲート》を仕込んで《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》で起爆、というパターンが最も見かける事になるでしょうか。

これもまあ、起爆したら勝ちますよそりゃ。

後述する《～そして覚醒へ・・・～》もこの《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》と同様の理由で好相性ですが本当に理由が同じなので割愛いたします。

※今は何だかんだ9~9.5くらい。

《真気楼と誠偽感の決断》と4:2~3で積むのがバランスは良さそうかなって思った。

緊急脱出装置運用の1だっていい。4はデッキ選ぶ。

創世竜ゴルファウンデーション

G-NEOクリーチャー：ジャイアント・ドラゴン　12500

自分のエレメントが出た時、そのターン、自分のエレメントが4つ以上出ていて、自分のマナゾーンに光文明があれば、このクリーチャーを自分の手札から出してもよい。

G-NEO進化：光、水、また自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。

ブロッカー

T・ブレイカー

このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、シールド化してもよい。

評価:8.5

理由

分かり易く言うと、オリジナル版の《轟く覚醒レッドゾーン・バスター》ですね。

メインデッキに採用しなければならない点、4体エレメントを出すという厳しめの条件こそあるものの打点が不足しがちだった光水自然基盤のデッキにおいては強力な打点増強カードです。

もちろん0コストの即時3点という点も見過ごせませんが、0マナでだせる除去兼巨大ブロッカーである点も切り返しに際して強力なんですよね。

まあ、それにしてもやはり即時3点が強すぎます。

オリジナルでありがちな

1＋2＋2＋1

みたいな打点の作り方を

2＋3＋1

のような形に変える事が出来、元の4枚出しの条件を考慮してもなお全体的な打点水準は大幅に向上したと言えますね。

革命チェンジや侵略といった攻撃フェーズに反応する

今後出る光入りデッキ全てに投入が検討できる超強力な1枚と言っても良いでしょう。

現環境では【光水自然der’Bande】や【光水自然ゴルギーオージャー】では即刻採用が見込めるのが嬉しいですね。

相性の良いカード

ピザスターのアンティハムト

このクリーチャーが出た時、カードを１枚引く。その後、コスト３以下のクリーチャーを１体、自分の手札から出してもよい。このターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与え、パワーを+3000する。

光水自然基盤ではよく【光水自然der’Bande】で採用が見られるこの《ピザスターのアンティハムト》ですが、今回紹介している《創世竜ゴルファウンデーション》との相性もまたピカイチと言えます。

《ピザスターのアンティハムト》が続く限り展開と打点増強が可能である為、展開数を条件にしている《創世竜ゴルファウンデーション》とは分かり易くかみ合っているのですが、なによりこの《ピザスターのアンティハムト》自体が進化元になるのが大きな利点です。

1体目の《ピザスターのアンティハムト》は基本打点計上できないのですが、《創世竜ゴルファウンデーション》を進化させることで3点に変化し、見込みだけでも4点計上が可能になるのです。

《ピザスターのアンティハムト》が採用されるデッキは元来即時打点を形成する事が得意なのですが、この《創世竜ゴルファウンデーション》の登場により総打点量は更なる次元に至ったと言えるでしょう。

正直、あまりの拡張性の高さゆえに紹介するとキリが無いので例としてこちらの《ピザスターのアンティハムト》を挙げて〆させて頂きます。

グレートブルーの海幻

シンカライズ

このタマシードが出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からクリーチャーとクリーチャーではないカードを最大1枚ずつ手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。

超魂X（これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える）

このクリーチャーが攻撃する時、コスト4以下の、クリーチャーではないカードを1枚、自分の手札からコストを支払わずに実行してもよい。

評価：7

理由

優秀な3ターン目のドローソース且つ強力な超魂Xを持つタマシードです。

まあ《カーネンの心絵》（2025年の姿）という捉え方で問題ありません。

とはいえ非常に採用デッキを選ぶんですよ、このカード。

何か新しいデッキが生まれるか、既存のデッキが強化されるかどちらかというと現状は前者になるでしょう。

勿論【光水自然der’Bande】に投入して《俳句爵 Drache der’Bande》に進化させてアンタップ呪文と《キユリのASMラジオ》を同時に撃つという夢が叶うカードではあるので、環境で見かける事もあると思いますね。

個人的な意見としては、優秀だが現状は将来に期待の枠、という点を考慮して7点という評価を下しました。

相性の良いカード

俳句爵 Drache der’Bande

G-NEO進化：光、水、または自然のクリーチャー１体の上に置いてもよい。

パワード・ブレイカー

このクリーチャーが攻撃する時、コスト４以下の、クリーチャーではないカードを１枚、自分の、手札またはマナゾーンからコストを支払わずに実行してもよい。

自分がクリーチャーではないカードを実行した時、このターン、このクリーチャーはブロックされず、パワーを＋3000する。

前述したように、やはりこの《俳句爵 Drache der’Bande》が現状最も相性が良いと言えるでしょうか。

安直に進化して攻撃時効果2回でアンタップ呪文＋《キユリのASMラジオ》というよりは《運命の選択》＋《邪尾の魔法陣》のような組み合わせで『※邪尾ループ』を狙う方が良いのかは判別が難しいところではありますが、何はともあれ決まれば超強力なコンボなのは間違いありませんね。

※《邪尾の魔法陣》＋《S級「原始」サンマッド》＋《俳句爵 Drache der’Bande》で発生する無限ドローループ。

このコンボ自体、《葉鳴妖精ハキリ》や《心転地と透幻郷の決断》を用いる事で最速3キルが狙えるのも含めてスペックは文句なしだと言えます。

part1はこれにて終了、また次回お会いしましょう。