【デュエマ】歴代最強デッキ選手権 Sランク~火闇自然ドギラゴン剣~

こんにちは、神結です。

今回は歴代最強デッキ選手権より、Sランク【火闇自然ドギラゴン剣】、通称デアリバスターの紹介をさせていただきます。

このデッキは、今回のシリーズの中で紹介する歴代デッキの中でもっとも思い入れのあるデッキです。

そのため若干の主観は混じっていると思いますが、そこも含めて楽しんでいただければと思います。

(※なお、今回登場するデッキ名については、なるべく当時の呼称で記載しようかと思います)

 

今回の殿堂・プレ殿カード

・《フェアリー・ギフト》
・《メガ・マナロック・ドラゴン》
・《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》→後に解除
(・《勝利のアパッチ・ウララー》→後に解除)
(・《蒼き団長 ドギラゴン剣》)

ドギラゴン剣伝説の始まり「デアリバスター」

火闇自然ドギラゴン剣、通称「デアリバスター」は、2016年7月に登場したデッキです。

登場については、これは明確に覚えていますし、記録にも残っています。2016年7月3日、志太CSでまさ選手が使用し、優勝。これがデアリバスターの始まりです。

初期リストからの調整を経て、程なくして成立したのが《神秘の宝箱》と《解体人形ジェニー》を採用したタイプになります。

《蒼き団長 ドギラゴン剣》の登場は2016年5月28日ですから、このデッキの登場まで約1ヶ月ほどの開発期間がありました。

当時のCS事情について、少し触れておきましょう。

当時は現在のように「店舗で主催・運営されるCS」というのは主流では無く(ブルーホースのような例もあるけど)、CSを運営するチームが公民館などを借りて企画されるケースが多かったです。

そういった事情もありますので、毎週のようにCSが開催されていたわけではありません。

実際の数字が気になったので調べてみたところ、田園補完計画さんの方に「【デュエルマスターズ 大会】2016年に開催された公式大会&チャンピオンシップ一覧【全大会結果まとめ】」という記事がありましたので共有しておきます。

これを確認すると、2016年7月の1ヶ月間、全国で24回のCSが開催されています。参考までに2025年7月のCS開催数を確認したところ、586回でした。

というわけでCS開催数が違いすぎるので、発売後1ヶ月という期間は長いのか短いのか、各々で捉えてもらうことにはなりますが(新カード情報自体も、当時は「発売をもって発表」されるようなカードも多かったですね)、ともかくこの志太CSでの優勝以降、「デアリバスター」は一気に認知されました。

そしてそこから約2ヶ月間、環境の頂点に君臨することになります。

全盛期の火闇自然ドギラゴン剣

デアリバスターのデッキコンセプトはかなりシンプルです。

「いかに再現性高く4ターン目に《蒼き団長 ドギラゴン剣》で走れるか」という部分にリストが集約されています。

  • 革命チェンジ:火または自然のコスト5以上のドラゴン
  • T・ブレイカー
  • 自分の多色クリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
  • ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、コストの合計が6以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを好きな数、自分のマナゾーンまたは手札から選んで出す。

デッキのプランとしては大きく2つあるでしょうか。

1つはシンプルに超次元呪文から《勝利のガイアール・カイザー》へと繋ぎ、そのまま《蒼き団長 ドギラゴン剣》へとチェンジして攻め込むというもの。これらをブーストだったり、《神秘の宝箱》だったりで補佐します。

特に《神秘の宝箱》を初動として《勝利のアパッチ・ウララー》をマナに置き、そのまま5コストの超次元呪文に繋ぐというのは王道パターンの1つでした。デアリバスターの強さの一因として、《神秘の宝箱》は間違いなく寄与しているでしょう。

そしてこの《蒼き団長 ドギラゴン剣》+サイキック+《勝利のアパッチ・ウララー》というワンショットは防ぐのが非常に難しいです。

そもそもの話、盤面0からフィニッシュできるというギミック自体が稀でした。

また《勝利のアパッチ・ウララー》が呼び出すサイキックも曲者が多くて、返しの反撃を封じやすい《勝利のリュウセイ・カイザー》、後続を確保できる《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>》、そしてブロッカーや《光牙忍ハヤブサマル》などの受けを無効化してくる《紅蓮の怒 鬼流院 刃》がいます。

このうち特に《紅蓮の怒 鬼流院 刃》が本当に厄介で、ハンターがバトルに勝つとサイキックを呼び出すとかいう訳わからんギミックのあるお陰で、《光牙忍ハヤブサマル》で受けてもなんか《勝利のリュウセイ・カイザー》出てきたりするんですよ。サイキックを横並べして封印を剥がしつつ禁断解放だったりや、逆にデアリバスター側が《光牙忍ハヤブサマル》を使って受けを成立させたりと、かなりテクニカルなカードだったと思います。

ちなみに最盛期は3000円くらいだったと記憶しています。

 

まぁ仮に、仮に超次元呪文だったり《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》からのワンショットを対策したとしましょう。

 

その際はデアリバスターのもう1つの武器である《メガ・マナロック・ドラゴン》と向き合うことになります。

  • W・ブレイカー
  • このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを各文明1枚ずつ選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらのカードはアンタップしない。

これがねぇ……これさえ無ければまだねぇ……。

それでいうと、デアリバスターが登場するまでに考案されていた《蒼き団長 ドギラゴン剣》のデッキは、ここが欠けていたために最強になれなかったような気がします。当時の成長バスター系とか、初期に流行していた【クローシスバスター】(後に活躍する《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》などが採用されたものとは別物)とか、この2軸目がなかったんですよね。

対デアリバスターを考えたときに、上の《蒼き団長 ドギラゴン剣》絡みのワンショットを受けるみたいな話であれば、まだ《オリオティス・ジャッジ》とか何か対策を立てることも考えるんですが、そうなるとこの《メガ・マナロック・ドラゴン》がヤバいです。

最速は《フェアリー・ライフ》→《フェアリー・ギフト》+《メガ・マナロック・ドラゴン》の3ターン着地。当時の《フェアリー・ギフト》は4枚。「ギアギフトモルト」なんて言葉があったくらいですし、一定確率で発生します。

  • このターン、次に召喚する自分のクリーチャー1体のコストを3少なくする。ただしコストは0以下にはならない。

まぁそもそも、ブースト→ブースト→《メガ・マナロック・ドラゴン》でも別に普通に致命傷です。

それこそ《オリオティス・ジャッジ》なんかを撃つデッキはだいたい3色がちなので、一度着地した《メガ・マナロック・ドラゴン》って楯から返すしかないんですよね。

加えてこのデッキは、《メガ・マナロック・ドラゴン》を「前座」として扱えるのも強い点でした。

《メガ・マナロック・ドラゴン》の運用上の問題として、「《メガ・マナロック・ドラゴン》の着地にリソースを使ってしまい、後から投げて強いカードまで持てない」というものがありました。例えば登場順は前後しますが、【NEXミラダンテ】なんかはまさにその典型例と言えるデッキかもしれません。

でもこのデアリバスターね、スゴイんですよ。

とりあえず《メガ・マナロック・ドラゴン》さえ着地しておけば、次のターンの動きが《五郎丸コミュニケーション》でもバッチリ後続問題を解決しているんですよね。

《メガ・マナロック・ドラゴン》ってカードを《蒼き団長 ドギラゴン剣》をサーチするための時間稼ぎ要員・革命チェンジ元として運用できるため

もちろん、デッキによってはそれこそ《メガ・マナロック・ドラゴン》を動かしているだけでいいケースもあります。

ちなみに、この《メガ・マナロック・ドラゴン》へのアクセスを高めるため、《ライフプラン・チャージャー》を採用しているタイプの【デアリバスター】も存在していましたね。

 

といった具合に、2軸から攻め込めるデアリバスターは非常に対策の難しいデッキでした(そもそもカードのプレイすら許されない可能性があるのだから、対策しようがない)。

 

もちろん、各プレイヤーこのデッキへの対抗策、メタデッキなど色々考えています。

例えば、《制御の翼 オリオティス》+《タイム3 シド》でゲームを伸ばして戦う【青白サザン】。早期の《蒼き団長 ドギラゴン剣》の着地を防ぎつつ、対策カードの《超次元ムシャ・ホール》には《タイム3 シド》を用意しています。

しかしこれも《霞み妖精ジャスミン》のブーストは防げないので、なんやかんや《メガ・マナロック・ドラゴン》や《勝利のアパッチ・ウララー》などでゲームを無理矢理作られて8マナ作られて走られて負け、みたいなゲームが発生します。

そもそも【青白サザン】は《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》が着地するまで別に動きが安定しているわけでもないので、普通に対策札を引けずに死にます。

例えば、受けるデッキの【ヘブンズゲート】。初期のリストに対して、サーチから《奇跡の精霊ミルザム》を持ってきて、そのまま殴らせて楯からループ、といったゲームになれば勝てます。

しかしこれに対しては【デアリバスター】側も《解体人形ジェニー》の採用で回答。《メガ・マナロック・ドラゴン》で相手の動きを止めた後に《解体人形ジェニー》で《奇跡の精霊ミルザム》を引っこ抜いてちょっとずつ詰めていく、という戦い方で勝率を出せるようになりました。

そもそも《神秘の宝箱》を採用している都合、【デアリバスター】側には最終手段として「《音精 ラフルル》を採用する」という選択肢が残っているので、まぁ【ヘブンズゲート】側が大きな顔することは出来なかったでしょう。

例えば、ハンデス+メタクリーチャーで戦う【ドロマーハンデス】。これは実際《ブレイン・タッチ》を獲得したことで大きく強化されましたし、ランダムハンデスが刺されば一定の勝率を残すことができました。戦えないことは全然なかったです。

そして【ドロマーハンデス】の偉い点は、仮に先にバスターで走られてしまっても《オリオティス・ジャッジ》で切り返して、そのあと《制御の翼 オリオティス》で蓋をする、という動きを取れたことですね。

しかしここでヤバいのが《メガ・マナロック・ドラゴン》です。なんせマナの伸びない3色デッキです。一旦着地してしまうと、次のターンパスすることになります。攻撃されても同じ事が起こります。革命チェンジしてくれないマナロックが一番困ります。

こうして2ターンほど思うように動けなかったところに、トップ《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》なりトップ《超次元リバイヴ・ホール》なりが駆け付けてきて、これでゲームオーバーという展開がよく起こりました。そもそもの《オリオティス・ジャッジ》のトリガー率とか、そういうことまで考慮すると、まーーーーー流石に有利を主張するのは烏滸がましいですね。

また初期の段階で【デアリバスター】に好成績を残していたのが【赤黒バスター】でした。

これは所謂「カウンターバスター」と言えるデッキであり、《ゴーゴー・ジゴッチ》なんかでカードを集めて戦うというバスターデッキになります。デュエプレやっている方なら、お馴染みかもしれませんね。

で、このデッキなんですけど初期には《熱血龍 バトリベンジ》という引っ掛け択を用意していたんですよ。要するに超次元から《勝利のリュウセイ・カイザー》を出したら《熱血龍 バトリベンジ》が反応して、そのまま《蒼き団長 ドギラゴン剣》にチェンジする……というものです。

また《蒼き団長 ドギラゴン剣》+《勝利のリュウセイ・カイザー》+《勝利のアパッチ・ウララー》というお馴染みのワンショットに対しては《ボルシャック・ドギラゴン》+《革命の鉄拳》を2枚以上構えることで防ぎ、返しにそのまま《蒼き団長 ドギラゴン剣》へチェンジして勝つというプランもあります。ボクも引っ掛かって負けかけました。

が。

まぁやはりこの辺りの引っ掛け択は《解体人形ジェニー》の採用によって瓦解してしまったのと、デアリバスター側も「パワー13000以上のクリーチャーでダイレクトアタックをする」というこちらもお馴染みの戦術によって結局デアリバスターが勝てるという話になっていきました。

そもそも【デアリバスター】は構築に自由度があるために、例えば《獣軍隊 ヤドック》を採用して【赤黒バスター】を牽制したり、なんてことも可能だったんですね。

唯一、わかりやすく対応出来たのは【緑単サソリス】だったでしょうか。ほぼ単色デッキで《メガ・マナロック・ドラゴン》がそこまで刺さらず、受けとして《古龍遺跡エウル=ブッカ》が存在していて、これさえ踏ませればそのまま《革命目 ギョギョウ》でロックして勝てます。デッキ強度が高かったのも、勝率に繋がった要因でしょう。

ただ当然ながら《古龍遺跡エウル=ブッカ》の枚数と踏ませる確率を考えると、有利主張は中々できません。

ちなみに【赤黒デッドゾーン】はカモだった上に、ちょっと面倒くさい【青白サザン】や【緑単サソリス】をムシャムシャしてくれたので、デアリバスターによって優秀な相棒でしたね。

 

このデッキ好きすぎて、ぺちゃり始めると止まらないんだよな。

一旦話をまとめましょう。

 

このタイプの《蒼き団長 ドギラゴン剣》のデッキは、《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》に《メガ・マナロック・ドラゴン》が殿堂する2017年の2月までは環境で一定以上の強さがありました。

しかしその全盛期という話で言えば、2016年7月から9月までが、もっとも影響力を発揮していた期間と言えるでしょう。

最終的に2016年9月に最大の上振れ要素であった《フェアリー・ギフト》が殿堂入り。

これによって主役を一時【赤黒バスター】へと譲りますが、後に復権。

【ジョバンニスコール】と一定レベルで試合が可能で、【モルトNEXT】に強かったことが評価されていました。

ただ《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》+《メガ・マナロック・ドラゴン》を奪われてからは、流石に消えました。すんごいしょんぼりしました。

 

おわりに

最盛期のデアリバスターは正直弱点がないレベルです。

不利デッキと言われるようなデッキもなかったと思います。

たまーに【デアリバスター】と【赤黒バスター】を同列で扱われることがあるんですが、流石にそんなわけありません。

あと誤解のないように言うと、この時期の【赤黒バスター】は相対的にそんなに強いデッキではなかったです。

 

といった背景を考慮して今回のデアリバスターは堂々のSランクに設定しています。

ここはあくまで自分の考えですが、超天篇始まるまでは【ジョバンニスコール】と並ぶ「歴代最強デッキ」だと思っていました。

ま~これに関しては、超天篇以降のデッキが強すぎますね。

歴代最強デッキ選手権、もうちょい続きます。お楽しみに。

 

それでは、また。

 


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