【デュエマ】GP8thのお話 day2 ~そして動き始めたGR~【GP振り返りシリーズ】

この年環境を席巻したGRシステムの活躍は、既に始まっていた。

 

こんにちは、神結です。

前回に引き続きGP8thの振り返りをしていきましょう。

今回はday2になります。レギュレーションは“殿堂”です。

 

day1はこちら。基本情報などはそっちに書きました。



事前メタゲーム予想

連日開催の2日目ですが、2ブロックとは事情がそれなりに違ってきます。

デュエル・マスターズの大半のプレイヤーは殿堂(現アドバンス)レギュレーションを中心にやっていて、上位プレイヤー以上にこちらに焦点を合わせてきているからです。

要するに、出てるプレイヤーが全員本気というか本業なんですよ(2ブロックは結構「せっかくGP行くし、どうせならこっちも出よう」といったような層が少なからずいました)。

 

さて、そんな環境ではありましたが当然ながら「環境上位デッキ」というものは存在します。

まずはお馴染み、全国大会2018を制した【ジョラゴンジョーカーズ】。

このシリーズ、毎回NEXTかコイツの解説を書いてる気がするな。

お馴染みゼロジョーカーズはもちろん、全国大会で活躍した【緑ジョーカーズ】と択がありました。緑の方がややリスクを負うものの速度重視という側面があり、ゼロジョはそれなりに安定感があるという側面があります。

但しいずれを選択しても、GRの登場によって大幅に強化された【赤白轟轟轟】に挑むにはやや不利な戦いを強いられることになります。

2ブロの最強デッキですが、殿堂においても間違いなく最強の一角でした。

殿堂では特に《超次元サプライズ・ホール》が使用出来るのが大きく、《イオの伝道師ガガ・パックン》や《時空の英雄アンタッチャブル》、《小結 座美の花》などを使って多様な攻めを繰り出すことが可能でした。

一方で【赤白轟轟轟】に対しては、《Dの牢閣 メメント守神宮》を使える【チェンジザドンジャングル】が充分対抗出来たため、必ずしも「最強」ではなかったのがまた絶妙なところです。

全国大会でも3位になりましたが、その防御力や対応力は未だ健在といったところ。

ところがそのチェンジザはジョラゴンはもとより、直近で台頭していた【黒緑ドルマゲドン】にも完全に不利(というか無理)でした。

《悪魔龍 ダークマスターズ》だけでなく、単純にチェンジザを除去され続けるのも辛いんですよね。

ちなみに余談ですが、このGPで《超竜バジュラズテラ》入りの【ヒラメキウォズレック】をカロン選手が持ち込んでいます。使用したのも恐らく彼だけで、7-2で惜しくも予選を抜けられなかったため話題には取り上げられなかったのですが、このあと台頭してくるのは皆さんご存知のところだと思います。

また更に余談にはなりますが、九州にて長らく秘匿(?)され続けていた【3333c】がお披露目されたのもこのGPでした。そういう訳で私がみみみちゃん(と、ぐみんさん)にご挨拶したのもこの時です。

こんな具合に、アグロミッドレンジコントロールと各デッキが絶妙にバランスよく配置されていたため、色々なデッキにワンチャンあったんですよね。

 

「赤白一強」だった2ブロとは全く違う様相で、day2は幕を開けることになります。

 

当日の結果

優勝
デデンネ(メタリカミッツァイル)

2位
セキボン(白ゼロサッヴァーク)

3位
鍋っきー(黒緑ドルマゲドン)

4位
plus α(黒緑ドルマゲドン)

ベスト8
じゃきー(ジョラゴンジョーカーズ)

まひろ(チェンジザドンジャングル)

朱鷺(5c蒼龍)

晴Haru(チェンジザドンジャングル)

様々な可能性を秘めた環境だっただけに、多くのアーキタイプがトップ8に残りました。

プレイヤーにもお馴染みの名前が多いですね。

それではいつも通り、各デッキの振り返りをしていきましょう。

 

ミッツァイル系統

頂点に立ったのは、【メタリカミッツァイル】を使用したデデンネ選手でした。

赤白系統のデッキの前評判は高かったのですが、メタリカ軸で組まれたことで圧巻の展開力を手にします。

このデッキ、勝っているときの見た目がド派手なんですよね。

(GP8thday2 優勝 デデンネ)

特に決勝戦ではセキボンの【白ゼロサッヴァーク】と強烈な「GR勝負」を披露。

互いが自分の盤面をGRクリーチャーで埋め尽くす様は圧巻で、デュエマにまた1つ新時代が到来したことを予感させました。

DMGP8th DAY2 決勝戦:セキボン vs. デデンネ | デュエル・マスターズ (takaratomy.co.jp)

 

一方でこのメタリカミッツァイルですが、本人に伺ったところ「ジョーカーズに不利らしく」、「初見殺しと《“轟轟轟”ブランド》で勝っていた」とのこと。

そういった意味もあってGP決勝で強烈な印象を残した一方で、その後の活躍は【赤白轟轟轟ミッツァイル】に取って変わられることになります。

リスト自体は、既にGP時点で使用されていたんですよね。

このデッキ、或いは轟轟轟殿堂後に現れたこのデッキの後継とも言える存在がGP以降の環境――それこそトリプルS級の天災が降りかかるまで――を定義していくことになるのです。

 

ジョラゴンジョーカーズ

ジョラゴンジョーカーズも一定の成果を残しました。

2015年全国チャンピオンで、現在Nextprosのプロプレイヤーでもある“天門のカギを持つ者”じゃきー選手が見事トップ8に進出しています。

(GP8thday2 ベスト8 じゃきー)

トップ8を決める戦いではかずー選手の【青単ムートピア】と激闘。最後は《バイナラドア》を2枚トリガーさせ、逆転勝利を収めます。

DMGP8th DAY2 決勝第4回戦:じゃきー vs. かずー | デュエル・マスターズ (takaratomy.co.jp)

 

このデッキもGP以降は主流をまた【緑ジョラゴン】に渡すことになりますが、《ガヨウ神》の殿堂まではしばらく環境上に留まり続けることになります。

 

黒緑ドルマゲドン

前評判と以上の躍進を見せたのはこのデッキでしょうか。

(GP8thday2 3位 鍋っきー)

このデッキの特徴としては「GPにいる大抵のデッキに勝ちやすい」というところでしょうか。

《解体人形ジェニー》《悪魔龍 ダークマスターズ》という強力なピーピングハンデスは初見のデッキに対しても刺さりやすく、また《終焉の禁断 ドルマゲドンX》というわかりやすい終着点もあるため苦しい場面でも逆算でゲームを組み立てやすいんですよね。

ただその分リソースの確保が《凶鬼09号 ギャリベータ》に頼らざるを得ず、《フェアリー・ライフ》や《霞み妖精ジャスミン》といったトップドローしたくないカードも多いため、許容量を超える盤面を作られると打開は難しいです。

そういった状況を押し付けてくるのが【ジョラゴンジョーカーズ】だったりするので、どうしても不利な対面の存在が大きく……。

安定して上位を目指すならこのデッキで、優勝を目指すならもっとパワーのあるデッキを、といった選択になったのでしょうか。

 

チェンジザ系統

【赤白】系統に強い、という大きな主張を生かしてトップ8に二人が残りました。

(GP8thday2 ベスト8 まひろ)

ただしそれ以外のデッキは厳しいんですよね。

【黒緑ドルマゲドン】はハンデスとドルマゲドンが、【ジョラゴンジョーカーズ】にはなんかこう全てがダメです。《時の法皇 ミラダンテXII》があったときはまだギリッギリ活路があったんですが、これがないと流石にね……。

とはいえ繰り返しますが【赤白】系統には強いので、赤白が勝ち続ける環境では一定の存在感を残すことになります。

 

その他

【ヒラメキウォズレック】なども上で少し触れましたが、やはりこの大会を振り返る上で「大魔術」を披露したセキボンと【白ゼロサッヴァーク】の話をしないわけにはいかないでしょう。

(GP8thday2 2位 セキボン)

圧倒的な不利対面である【黒緑ドルマゲドン】との準決勝は、さすがにセキボン選手のやり込みを感じました。

私はデデンネ選手とずっとお話をしていた(インタビュー)ためこの試合を直接は見ていなかったのですが、戻ってきたイヌ科の興奮がすごかったので、壮絶な試合だったんだろうとは思っていたんですが、カバレージには全てが綴られていました。

DMGP8th DAY2 準決勝:plus a vs. セキボン | デュエル・マスターズ (takaratomy.co.jp)

 

また【3333c】こと【5c蒼龍】も最終的にトップ8に食い込みました。

このデッキはカバレージでも結構残っているので、興味ある方は是非。

DMGP8th DAY2 Round 7:みみみちゃん vs. 腐れじじい | デュエル・マスターズ (takaratomy.co.jp)

DMGP8th DAY2 Round 8:イドガエル vs. ぐみん | デュエル・マスターズ (takaratomy.co.jp)

 

まとめ

というわけで、2日間に渡ったGP8thの振り返りもこれにて終了です。

ちなみにこの8thのときの打ち上げはいままでで一番「やりきった感」があった気がします。垣根くんは酔って謎の言語を呟いていました。

 

ところで2日間開催なんて最初で最後だろうと思ってたんですが、まあそうはならなそうで……。

GP10th、開催が楽しみですね……。

 

さて、次回はいよいよGP9thになります。

遂にここまで来ましたね……。

お楽しみに。

 


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