flat-です。最近ちょっと忙しいです。理由は当然現在YouTubeで行っている「12月毎日投稿」のせいなんですが、この毎日投稿の中心企画として【GPヒストリー】と【歴代最強デッキ選手権】というものがあります。
そして、ここのブログ見てる方は何となく察してると思うんですが、これらの企画はこの工房blogにあるのすけ、神結が書いた記事を参考に制作しています。ただ当然ながら丸々パクってるわけではなく、あくまで当時のデッキについて俺が一々調べずに済むようにというまとめサイト的な使い方が主目的ではあるんですけどね。
そのため動画完成までの流れとしては
②出来上がった記事を元にflat-が動画用原稿を作成
③それを元に撮影、編集(12月中はあさかさんが一部担当)を行い動画投稿
こんな感じになっています。外注できるところは外注するようにはしているのですが、動画用原稿の部分を外注してしまうと収録時に感情が乗らないのでここは自分でやるしかありません。
なんなら同様の理由で元々は編集も全部自分でやってたんですけど、毎日投稿する場合編集を全て自分で行うのが到底不可能だということが早々にわかり、12月中は編集者をつけることにしました。そこで抜擢されたのがイラストレーター兼動画編集者兼flat-工房リスナーのあさかさんです。
※ドロソは企画系の編集と本デュの編集でいっぱいいっぱいだった。
視聴者なだけあって特に指定しなくてもかなりの精度でトレース出来ていたので、現在この2企画は半分ほどあさかさんに初回編集を頼んでいます。
ただ100%そのままにしてしまうと悪ふざけ感が足りないので、それをflat-が再編集することでよりflat-工房っぽい動画に仕上げています。
例えば先日投稿した赤青ミッツァイルの動画の場合だと


このように土台となる基礎編集をあさかさんに頼み、悪ふざけ部分をflat-が担当することでflat-の労力を大幅にカットしながらクオリティの担保が出来るといった寸法です。
但し労力をカット出来ているといってもそもそも動画用原稿の作成自体が実は結構ハードなのでぶっちゃけ12月中に歴代最強デッキ選手権を終わらせるのは厳しそうだな…と思ってます。ごめん。
ということで折角なので下記に先日作った赤青ミッツァイルの動画原稿を貼っておきます。暇な方は是非見てみてください。俺は動画原稿制作に戻ります。
※()で書いてあるところは編集者のあさかさんに対する指示文です。
【歴代最強デッキ選手権S】火水ミッツァイル【デュエマ】
さて何個かフライングはしましたがいよいよ歴代最強デッキ選手権も正式にSランクに突入しました。ここから先は基本的に理不尽の極みみたいなやつらが続きますが皆さん勘違いしないでくださいね。デュエマって基本的にはこんなイかれ狂ったゲームじゃないんですよ。
あくまで「こんな時代もあったんだな」と程度に見ていただけると幸いです。
まぁ現代にいないとは言ってないんですけどね。(テロップ表記だけでOK。何も写さなくていい)
ということで歴代最強デッキ選手権S、今回紹介するのがこちら火水ミッツァイル。
そのあまりの暴れ具合から環境に存在出来た期間は僅か2ヵ月半(74日)。ミッツァイルの殿堂入りを決定付けたミッツァイル、いや超天篇の最高到達点ともいえるデッキです。
一体どのようなデッキなのか、早速デッキリストの方見ていきましょう。はいドン。(最初期のリストを出す)
はい。火水ミッツァイルは必殺!!マキシマム・ザ・マスターパックにて収録されたマジゴッドマグナのリリースによって誕生したデッキとなっております。
こいつの効果は前回のドッカンデイヤーで紹介したので覚えてる方も多いでしょうが、
ドッカンデイヤーではマジゴッドマグナの出力を100%使えていたとは言えなかったでしょう。
というのもドッカンデイヤーは「GR召喚を3回する」というテキストを重要視していましたが、火水ミッツァイルはそれに加えこの手前にあるテキスト「マスターゴッドオーバーダイナマイトスペル」の力をもフルに使っています。
こちらちょっと癖の強いテキストで、
「手札を1枚捨てて唱えると、このターン中に捨てた自分の手札1枚につき詠唱コストが2下がる」
というものなのですが、以前紹介したドッカンデイヤーは自身の効果で手札1枚捨てて詠唱するだけだったので6-2で4マナ詠唱することが常でした。
しかしこの赤青ミッツァイルにはメラメラジョーカーズとザババンジョーカーズが採用されているため(それぞれテキストを要約した文章掲載)1マナでこれらを打ってからマジゴッドマグナを詠唱すると、マジゴッドマグナのコストが2まで下がるんですね。
そして2マナのマグナと前述した1コスルーターの合計コストは3。つまりこのデッキの最速始動ターンは3ターン目となります。
実際の動き方も説明しておきましょう。
まず1,2ターン目にトムのゼリーや花子を出し3ターン目にメラメラジョーカーズ、ザババンジョーカーズで手札交換をしてからマジゴッドマグナを詠唱。
GRクリーチャーにはジョーカーズしか入っていないためジョーカーズクリーチャーが3体出てくるわけですがこれで盤面が4体になったところで詠唱するのがこちら夢のジョースター。
こちらコストを支払う代わりに場のジョーカーズ4体をタップすることで詠唱でき、山上4枚を見て手札マナ、山下、山上に置くことが出来る呪文です。
なんかこいつ今デュエプレで大暴れしてるらしいんですが、こっちの世界でも大暴れしていました。
なんならデュエプレより数段酷いです。
というのもデュエプレって最速でジョー星打ったターンは殴れるクリーチャーほとんどいないから大体エンドするじゃないですか。
しかしこっちはジョー星で浮いた1マナがあればタップしたクリーチャーを全部砕いてミッツァイルが飛んできます。
なんなら累計7回GR召喚した中にパッパラパーリ騎士がいると墓地に行ったメラメラジョーカーズがマナに行くのでその1マナでまたマジゴッドマグナが詠唱出来てしまいます(累計手札3回捨ててるため1コスに。)
因みにドローカードも2種4枚(メカーネン、ガヨンダム)入ってるので手札補充もできます。
そして盤面にアンタップクリーチャーが無数にいるということはそこからさらに夢のジョー星が打ててしまうわけですが、
ここでこのターン使った呪文を数えてみましょう。
メラメラジョーカーズ、マジゴッドマグナ、夢のジョー星、マジゴッドマグナ、夢のジョー星。
はい呪文5回打ったからスコーラーと。
因みに場にいるクリーチャーはミッツァイル効果で全員SAを持ち。
え、相手のトリガー呪文が怖い?
自分の場とマナを見てください。場にはジョーカーズが7枚。マナにはパーリ騎士でマナが増えてジョーカーズが4枚。
はい合計11枚あるからG0ジョジョジョマキシマムと。でもハヤブサマルで止められたらどうするんですか!
はい、その場合はGRクリーチャーにいるJショッカーで適当な3コス戻してください。
ハヤブサマルどころか3コスクリーチャー全てが出なくなります(クロック映す)。
えーつまり3ターン目にデュエプレの盤面制限を優に超えるクリーチャーが並びEXターンが確定し呪文、クリーチャートリガーを完封しながら殴ってくる異常デッキ。それが火水ミッツァイルです。
いいですか皆さん、Sまでくるとやってることはデュエマではなく一方的な蹂躙なんです。
Aの連中とは出力の次元が違います。
ということでそんな災害ともいえる火水ミッツァイルの歴史を紐解いていきましょう。
といっても実は先ほど見せたリストが火水ミッツァイル最初期のリストなんですけどね。
皆さん、これが何を意味するか分かりますか。
今解説した動きが出来るこの構築がこれから紹介する火水ミッツァイルのデッキリストで一番弱いということです。
その最たる理由がこのスッポンジトムですね。
こちら攻撃時他のジョーカーズ1体を手札に戻すことで2ドローできるクリーチャーなんですが、これって最速2ターン目に出して3ターン目に殴って初めて2ドローなのでドローしたカード使えるのが最速4ターン目なんですよ。
この背景からわかるようにこのころの火水ミッツァイルは4killがメインで3killはあくまで超上振れたときのルートでしかありませんでした。
ということで現状はまだ発展途上のリストではあるんですが、スッポンジトム以外はこの後も出てくるカードなのでついでにまだ紹介してないカードについても触れておきましょう。
まず1つ目がこちらオケ狭間官兵衛。
3コスのジョーカーズのブロッカーで登場時GR召喚持ちっていうただそれだけのカードなんですが、なんでこんな単純なカードを入れてるかっていうとシンプルにジョーカーズを2面展開出来るからですね。
要は1tトムのゼリー 2tハナコ 3t官兵衛出してGR召喚
すると盤面のジョーカーズが4体になるのでそのまま夢のジョー星が打てるってことです。
そしたら後はそのまま全部砕いてミッツァイル出すだけで6点あるからノートリなら勝ちというわけです。このように最悪マグナなくても何とかなってしまうのがこのデッキの恐ろしいポイントです。
後はフンバルさんぐらいですか。
こいつはシンプルに下の1コス3000除去が目的です。
当時環境にいたミクセルや同型の全能ゼンノーを焼くためのカードですね。後地味に赤単B-我のチュチュリス焼いてこっちが先にアクション取れるようにするって言う目的もありました。
というわけで一通りリスト紹介したところで次のリスト見てみましょう。
はい、こちらは最初期のリストとほぼ同時期に存在したものなんですけど、こっちはルタチノ+イワシンを採用することで3t目マグナをより打ちやすくした構築ですね。
より3killに特化したタイプと言えるでしょう。
因みにこのデッキ、2ターン目にルタチノのGR召喚でパッパラパーリ騎士が出てきたうえでルタチノ効果でイワシンを切ってそのイワシンで火文明のジョーカーズを捨てた場合なんですが、
このジョーカーズがパッパラ効果でマナに行くから火文明マナ確保出来る上、この時点で手札2枚捨ててるので1マナでマジゴッドマグナが打てちゃうんですよ。
マジゴッドマグナが撃てるということはさっきみたいなルートでワンチャン勝てるという意味なんですが、これなんと2killなんですね。
まぁGR召喚でパッパラパーリ騎士の1/6ガチャにかけないといけないので確率的にはそう頻繁に起こるものではありませんが、実践で発生した報告も複数確認されており「現実的に起こり得る」確率で2killが起こってしまうのは驚異的と言わざるを得ないでしょう。
そしてこの時点で何となく察してるかと思いますが、対環境デッキに対する勝率ですね。
当時環境シータミッツァイル、アナカラーデッドダムド、火単ミッツァイル、水闇カリヤドネといった錚々たるメンツの中、カリヤドネのみ五分でそれ以外は全て有利という完全なる1強でした。
因みに対カリヤドネは一見有利そうに見えますが、当時のカリヤドネに4投されている本日のラッキーナンバーが強すぎて遅延されてしまうのが原因でなんだかんだ5分までもってかれてましたね。向こうも伊達にAランク張ってないってことです。
というわけでボルト張りのクラウチングスタートを決めた火水ミッツァイルですが、
登場から2週間が経った頃、とあるカードの発見でさらに1段階ギアを上げることとなります。
それがこちらウェイボール。
効果は非常にシンプルで各ターン初めて呪文を唱えたときにGR召喚するだけなんですが、
このデッキはスコーラー撃てるぐらい呪文入ってるのでほぼほぼGR召喚はできます。
そうなってくると冷静に考えて3マナでGR召喚するだけのやつが4投されてるのに2マナでGR召喚するカードが入らないわけないんですね。そしてこのウェイボールの搭載により3~4ターンでのkill率がさらに向上。高い安定感を獲得するに至りました。
というわけで正直既にデッキとしては大分終わってるのですが、この2週間後に発売した
ガチヤバ4! 無限改造デッキセットDX!! ジョーのビッグバンGRにガチヤバ4どころかガチヤバトリリオン過ぎるカードが収録されたことでこのデッキは遂にデッキとしての「最高到達点」を迎えます。(トリリオン=100京←全て0で表記)
そのカードがこちら。無限合体ダンダルダBB(ビッグバン)です。
こちら攻撃時に他のジョーカーズを最大2体まで戻しその合計コスト以下の呪文を手札か墓地から詠唱するというものなんですが、そうです。このカードでマジゴッドマグナが撃てるんです。
しかも1回殴ってタップしたクリーチャーを戻してGR召喚出来、当然それらもミッツァイルでSAが付与されているため打点の増加量が尋常ではありません。
ただ、このカードで撃って最も強いカードはマジゴッドマグナではありません。
というかマジゴッドマグナじゃなくなりました。
ダンダルダBBの登場によってつい先日まで天敵だったあのカードが味方になったのです。
ここまで言ったら皆さんもお判りでしょう。そう、かつてカリヤドネの相棒だった「本日のラッキーナンバー」です。
ダンダルダBBでこいつを打つことで容易に相手のトリガーが完全にケアできるようになったため、ジョジョジョマキシマムやスコーラーを入れる必要が無くなったのです。
しかもこのラッキーナンバーの登場によって道中の安定感も飛躍的に向上します。
というのもこのデッキは先ほどカリヤドネがやってた「自分のキルターンが来るまでをラッキーナンバーで凌ぐ」アレをウェイボールと組み合わせて行うことでGR召喚をしながら行えるのです。
しかも墓地に行ったラッキーナンバーは後でダンダルダBBを使えば再利用できるため動きに一切の無駄がありません。元々最強だったこのデッキの強度面を《「本日のラッキーナンバー!」》は更に底上げし、【火水ミッツァイル】は完全体且つ最強のデッキとなったのです。
以降カリヤドネすら超越した火水ミッツァイルに敵はいなくなり約1か月の間環境を荒らし続けました。
因みにこれ本当に恐ろしい話なんですけど、デュエマには2ブロックというレギュレーションがありまして、これそのまま名前の通りカードの右下についてるブロックマークが直近2個分までしか使えないレギュレーションのことですね。
で、この時は双曲篇と超天篇の二つだったんですが、普通に考えたら当然通常環境と比較するとデッキの出力は数段落ちるじゃないですか。
えーこの赤青ミッツァイル最終系、なんと全カード2ブロック対応しております。
そして通常環境最強デッキということは当然2ブロックは超最強デッキとなります。
その結果2ブロック限定構築戦のエリア代表戦は関東、九州、東海、中四国の4箇所で火水ミッツァイルが優勝。文字通り圧倒的な活躍を見せました。
しかしそんな無双状態を公式が許すはずもありません。
ダンダルダBBが登場してから約1か月後となる12/17に殿堂発表が施行。
ミッツァイルの殿堂入りが発表されこのデッキは人々の心に感謝と感動と憎悪とトラウマを植え付け終焉を迎えたのでした。
ということで最後にSランクの理由なんですが、まず挙げられるのがキルターンの速さでしょう。昔、俺動画出したことあるんですけど、有志の方が速度特化にした構築で先後50回ずつ1人回ししてキルターン集計してくれたことあったんですよ。
その結果3kill率が先手で28%、後手だと48%あったんですね。因みに4kill率まで入れると先手78%,後手96%でした。
この速さははっきり言って常軌を逸しています。
そしてそのまま二つ目の理由に行きますが、こいつトリガーケア完璧なんですよ。
ラッキーナンバーとジェイショッカーを絡めて殴るので受けデッキが一切機能しません。
3kill出来る高速ビートデッキがトリガーケア出来たらそりゃもう最強に決まってるんですね。
じゃあ逆にこんな最強デッキがなんでS止まりかというと答えは非常にシンプル。受け札が一切搭載されてないからです。
一応トリガー自体はフンバルさんが入ってるんですけど、こいつSTの癖に登場時効果何もないからトリガーで踏んでも全く意味ないんですよ。
「自分もクソ早いけど代わりに相手に6点作られたら即敗北」という武士のような潔さが唯一の欠点と言えますね。
とはいえそれでも正直歴代すべてのデッキを総合したとしても間違いなく10指に入るスペックのデッキだったと言えるでしょう。インフレの年と言われた、超天篇の中でのブッチギリの最強デッキがこの火水ミッツァイルだということだけでも覚えていっていただけると幸いです。
というわけで今回少し長くなりましたがここまでとなります。次回歴代最強デッキ選手権Sは知る人ぞ知る伝説のロックデッキ、ジョバンニスコールです。お楽しみに。それではご視聴ありがとうございました!


