【新カード情報】《ファビュラス一番ドリップ》の悪口

こんにちは、神結です。

昨日、新たに1枚のカードがいやほいゲーム(いやほいの語源はよくわからないのですが、新カードの名前を伏せてクイズ形式で出題するというもの)にて回答とともに公開されました。

それがこちら。

《ファビュラス一番ドリップ》
クリーチャー:トリックス/チームウェイブ 12000

バズレンダ3
・カードを5枚引く。
・Tブレイカー
・このクリーチャーのバズレンダ能力を使った時、それがこのターン中3回目なら、自分のマナゾーンのカードをすべてアンタップする。
・このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分の手札を5枚、山札に加えてシャッフルしてもよい。
・自分の山札にカードがなくなっても、自分はゲームに負けない。



えー……っと?

正直、意味がわからなすぎて気味悪いというのが第一感なんですよね。

なんなんでしょうかね、この不可解さ。

まず「ファビュラス一番ドリップ」という名前なんですけど、これで名前当てクイズをしようという神経がイマイチよくわからないんですよね。正解をわかったところで「なるほど!」となるわけでもないじゃないですか。この記事を書くために既に4回くらい声に出して読んでるんですけど、何回読んでも「……?」ってなるばかりで、理解が進むことはなかったです。

一応、名前の由来を辿ってみましょう。

ファビュラスは叶姉妹がよく使っている「ファビュラス」から取っていると思われます。イラスト左上部の「BRO」はbrotherの意味だと解釈することが出来、sisterを反転させたものということなんでしょう。そして一番ドリップは多分「一番搾り」から来てると思います(基本的に未成年向けのコンテンツでお酒や煙草に関する表現は避けられるので、「一番搾り」はどうしてもビールを想起させるため表現は変えていると思われます)。

まあそれはいいんですけど、なんで足したんですかね?

ファビュラス? 一番ドリップ? いや、不明過ぎる。「一番搾りうめ~~~~」ってことなんでしょうか……?

チームウェイブは主にインターネット文化から名前を引っ張ってきてるわけですが、これは引用元が謎です。もしかしたらオタクが好きな、俗に言うパワーワードを表現したんでしょうか? だとしたら「オマエらが喜んでるパワーワードって、こんな程度の日本語だぞ」と公式からのメッセージなのかもしれません。

いや、深いですね。本当か?

 

とはいえこの辺りはまだ序の口です。

このカードをより不可解たらしめてるのは、そもそもカード本体の能力にあります。

テキストには「このクリーチャーのバズレンダ能力を使った時、それがこのターン中3回目なら」とあります。

この「それ」が指しているものが汎用的なバズレンダ能力(つまりターン中に他のクリーチャーのバズレンダ能力を使ってもカウントされる)なのか、或いは「このクリーチャー(=ファビュラス一番ドリップ)のバズレンダ能力」なのかは現状はっきりしない(詳細な裁定は追って発表されると思います。よくある質問とかで)です。

仮に2回までは他のバズレンダを使ってもいいという場合でも、現在発表されているカードで一番軽いのは《【削除】山札の裏側教えます【覚悟】》で、コストは合計3になります(コスト2でバズレンダ能力は1)。

というわけで、最低でもマナをアンタップするには12は必要という話に。場合によっては15です。

というか、書き方的には多分15なんじゃないですかね。「使った」の主語は「バズレンダ能力」ではなくて「このクリーチャーのバズレンダ能力」だと思います。たぶん、バズレンダがなんでもいいなら「それがこのターン中に使う3回目のバズレンダ能力なら」みたいな書き方になると思うんですよね。(ちなみに仮に他のバズレンダをカウントするとしても、《【削除】山札の裏側教えます【覚悟】》を入れるのって、かなりデッキパワー落としてます)

ちなみに《ボルバルザーク・エクス》は7マナ(これは殿堂カードなのでカウントしなくてよさそうですけど)、バラギアラは9マナでアンタップです。15マナって《セブンス・タワー》2回打っても足りないんですよね。

更に更にギアラ一族と違って「このターン中3回目なら」と書かれているので、3回目のタイミングでしかアンタップ不可=2体以上ばらまけないんですよ。

確かにドローとマナアンタップという二つの効果の噛み合い自体はかなりいいんですが、そもそもマナアンタップの効果が起動しないなら噛み合いも何もないんですよね。

9マナの5枚ドローと考えたとしても《サイバー・A・アイアンズ》が使われていないように、現代デュエル・マスターズでは明らかに悠長です。

結局コイツ、何に使うカードなんですかね? というか、どう使わせたいカードなんですかね?

一応十王篇レギュレーションだと《コスパンダメソット》で追加ターンが取れるマナ(=13以上)が溜まったけど、手札にパンダがないときにこのカードを出して5枚引いてパンダを探しにいく的な……? 確かにその場合、場に3点が残るので超過打点は作りやすい……?

ビッグマナのマナカーブってピラフを搦めて刃鬼を拾って出せる12~13が頂点だと思っていた(そもそもそれ以上のマナを要求すると、デッキが成立しにくい)んですけど、15というと……。ウマキンのバズレンダなどを駆使すればマナの到達自体は不可能ではないとは思いますが……。

バズレンダのコストを下げるカードが今後出てくるということも無い限り、ちょっと実戦的なカードとは言い難いと思います。



というわけで、評価は1.5くらい。

少なくとも殿堂で使うカードではないのは間違いないんですが、それ以上に不可解さが印象に残っているカードです。


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