一考察なんてお堅いタイトルがついていますが、いつものようにふやけた感じの文章です。
というわけでこんにちは、神結です。
今回の記事は掲題の通り《一なる部隊 イワシン》殿堂後の【青黒サガ】についての話となります。
【青黒サガ】自体が登場からまだ1ヶ月ほどしか経過していないデッキであり、今後洗練される余地があることや、新たなデッキの登場によって環境へ変化が生まれることなど、想像の及ばない部分もあります。そのため、あくまで現時点でわかっていることを軸にした話になります。
さっそく、始めていきましょう。
《一なる部隊 イワシン》の殿堂についての前提
3/20より、《一なる部隊 イワシン》は殿堂となります。
- このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、カードを１枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を１枚捨てる。
第一感としては、「それはそう」ですかね。
《一なる部隊 イワシン》は墓地ソのインフラであり、サガの巻き添えを食らったみたいな主張もあるとは思いますが、個人的にはあんまりそうは考えてないです。
イワシンは「引けたら引けた分だけ使うことが出来る」というところに、他のカードにはない特異性があると思っています。
これはどういう話かとというと、普通は同じカードが手札にダブったところで、そのターンに使えるのは1枚だけな筈なんです。イワシンはそれを逸脱していますが、その上で手札交換まで出来ます。これは実質的に1ブーストに近い役割をするわけですが、それ以上にデッキ圧縮をしているということでもあります。
デュエマというのはデッキの枚数を増やすことは（《13番目の計画》のお陰で）出来ても、減らしてはいけません。4枚あるキーカードは4/40でしかアクセス出来ないのです。
しかしイワシンはその確率を変えています。もちろん一定の条件はありますが、イワシンはデュエマのルールを変えているということに等しいのです。《天災 デドダム》はどんなに便利でも、ルールの範囲内に留まっています。ここがイワシンとは明確に異なっている点ですね。
イワシン自身が重なったときの爆発力も加味すると、《絶望神サガ》抜きにしても殿堂にいくスペックではあるでしょう。
それでも先の記事に書いたように半信半疑な部分はあったのですが、《絶望神サガ》が出てしまったら流石にもう逃れられないでしょうという話になります。
うん、いままでお疲れイワシン。まぁ墓地デッキには引き続き1枚採用されていくのは間違いないので、1枚だったらまぁ、「特定のデッキでズルが出来る枠」ということで、インフラって表現しても許されそうですね。
【青黒サガ】における《一なる部隊 イワシン》殿堂の影響について
『青黒サガ 殿堂後（2023/3）サンプル』
1 x セイレーン・コンチェルト
1 x 一なる部隊 イワシン
4 x 冥界の不死帝 ブルース／「迷いはない。俺の成すことは決まった」
2 x ブラッディ・タイフーン
1 x 黙示賢者ソルハバキ
4 x 絶望神サガ
1 x 終末の時計 ザ・クロック
4 x 龍装者‘‘JET‘‘レミング／ローレンツ・タイフーン
4 x 蒼狼の大王 イザナギテラス
3 x 「敬虔なる警官」
4 x 氷牙レオポル・ディーネ公／エマージェンシー・タイフーン
1 x 終断γ ドルブロ／ボーンおどり・チャージャー
2 x 龍装鬼 オブザ08号／終焉の開闢
2 x 禁断竜王 Vol－Val－8
4 x 龍頭星雲人／零誕祭
2 x 超神星DOOM・ドラゲリオン
リストとしては色々精査されていくことになるでしょうが、一旦はこんな感じになるんじゃないでしょう。
《禁断竜王 Vol-Val-8》は1枚《水上第九院 シャコガイル》でもいいと思いますが、シャコ2のボルバル1は、《一なる部隊 イワシン》盾落ちを考えると危険でしょう。
さて、イワシン自身は【青黒サガ】のメインギミックを補助していただけでなく、《水上第九院 シャコガイル》と併せた実質的なループのフィニッシャーとしての役割も担っていました。
まるで【イメンループ】の《霞み妖精ジャスミン》のようですね。「イメンのジャスミンって何してたの？」とわからない方に説明すると、そうですねぇ……。だいたいサガのイワシンと同じ事をしていますねぇ……。ん？
というのはさておき、イワシン殿堂の影響範囲はそれなりに大きそうだ、というのがなんとなくわかってきました。
まーループのフィニッシュそのものは盾落ちしても《電磁封魔ルチアーノ》のようなカードで代替可能なんですが、ルチアーノにはそれしか役割がなく、デッキの中での貢献度が違い過ぎます。当然ながら動きに一切関与しませんからね、ルチアーノ。
ただそれ以上に、《龍頭星雲人》ルートの弱体化が痛いと思っています。
イワシン絡まないと、単純に1ターン遅れるんですよね。
例えば先攻で2ターン目に《ローレンツ・タイフーン》→3ターン《終焉の開闢》→4ターン《終焉の開闢》って繋ぐと、墓地のカードは8枚になります。
この時にイワシンが1枚絡んでいれば、4ターン目に《龍頭星雲人》が召喚出来るんです。また2ターン目に《ブラッディ・タイフーン》→3ターン《終焉の開闢》→4ターン目に《エマージェンシー・タイフーン》などと動けると、イワシン1枚でこのターン中に星雲人が2体召喚出来るようにもなります。
《龍頭星雲人》というカードの都合上、ハンデスを1ターンの早く撃てるかどうかはゲームの勝敗に直結します。また1ターンの猶予を与えれば、それだけ相手に墓地リセットを引かせるターンを与えることにもなるわけです。この1ターンの差はかなり大きいです。
メタカードが飛び交う現環境においては、サガはサブプランへの依存度を高めています。その中での弱体化というのは、サガを使う側にとっては愉快ではないでしょう。
そういう意味ではかなり打撃は受けていると思います。イワシン強いっす、やっぱり。
今後のサガ
とはいえ、一瞬目を離した隙に決める3ターンループなどは凶悪であるため、なんだかんだでTier1の地位からずり落ちるともそんなに思っていません。無視していいデッキではありません。
というかねぇ、サガが減るとそれはそれでまた【4ｃ邪王門】の天下が帰ってくるのが目に見えているんですよね。
4邪とやってちゃんと勝てるデッキって本当にごく少数なので、サガ使ってる側も迂闊にサガからデッキを変えにくいです。あと皆もサガをメタって大会に臨んでいるわけですが、サガと当たること自体はまぁ「今更」となるわけです。
むしろ4邪と当たる方が嫌な部分もあるんで、CS環境的な話でいくと、サガにはもうちょっと居続けてもらった方が全然いいというか、むしろありがとうまである、可能性もあります。
【アナカラーオービー】なんかも虎視眈々とレギュラーの座を狙っていますし、サガを使う側にとっては窮屈な環境になると思いますが、まーなんだかんだで理不尽な勝ち方を一番出来るのは【青黒サガ】ですからね。なんだかんだまだ一番強いデッキだとは思っているので、結果は残し続けると思います。
ただ、もしかしたら十王篇時代の【青黒カリヤドネ】みたいな立ち位置になる可能性もあるとは思っています。ちょっと目を離すと一瞬で優勝を重ねて、メタカードに溢れるとまた潜伏して時を待つ、みたいな感じですね。
ちなみに別に十王篇時代のカリヤドネの滅茶苦茶理不尽なデッキだったんで殿堂はしたんで、直近で結果が残ったとしても残らなかったとしても、心配はしなくていいと思います。半年後には殿堂でしょう。
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