ご挨拶
みなさん初めまして。
この度、flat工房blogにて記事を執筆させて頂く事になりました のすけ(@DnosukeM)と申します。
知らない方が大多数だと思うので、軽く自己紹介を挟みます。 活動地域は関東で、デュエマを競技プレイヤーとして楽しんでいます。
歴は割と長くて、大会に出始めてからは今年で丁度10年になりました。
そんな私ですが、WiNGcs(@DM_WiNG_CS)所属のプロとしても活動を行っていたり、自身で競技DMのメンバーシップ運営をしているんです。
それぞれ皆さんの参加、ドシドシお待ちしていますね!
目次
結局何が殿堂するの?
で結局のところ赤青マジックからはなにが殿堂すると思っているのか、私の結論から先に述べましょう。
赤青マジックからは《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》がプレミアム殿堂するのみだと考えてます。
クリーチャー面
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、数字を1つ選ぶ。その数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。呪文面
■数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つクリーチャーと呪文を召喚したり唱えたりできない。
なぜ《単騎連射マグナム》ではなくこちらがプレミアム殿堂になると考えたか、これは赤青マジックがどのようなデッキなのかを簡単に説明しつつ、その中で紐解いていこうと思います。
実はこれ、図らずも前回上がった神結さんの記事とデッキは同じでも全く別の話をしているので、そちらも併せてチェックをお願いします♪
赤青マジックに関して、まずは3つの項目に分けてお話していきますね。
赤青マジックってどんなデッキ?
デッキの概要
赤青マジックは魔覇革命期から登場し、竜皇神爆輝期にて《氷柱と炎弧の決断》を獲得して両フォーマット最強となったテーマデッキです。
《低コストマジック》→《芸魔隠狐カラクリバーシ》→《瞬閃と疾駆と双撃と決断》or《調律師ピーカプ/♪音速で 本番中に チューニング》→《芸魔王将カクメイジン》
の3キルルートを有したアグロ~ミッドレンジ帯のデッキである為、押し付け能力も非常に高くリリース当初からTier1に君臨するパワーを見せました。
この動きに《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》や《単騎連射マグナム》《同期の妖精》を絡めていくことで様々な受け札を貫通して行くことが可能です。
両フォーマット最強と述べたように、上記の動きはアドバンスフォーマットでも十分すぎる程の存在感を示しているんです。
アドバンスでは《ドキンダムX》を採用する事で、デッキ圧縮と《芸魔王将カクメイジン》と《芸魔隠狐カラクリバーシ》がコマンドであることを活かしての封印からの呪文掘削、禁断解放による打点追加などさらにできることが増えています。
これらの3キルへの寄与度は地味ながらも高く、しっかりアドバンスでも最強デッキとしての威厳を放ってますね。
デッキの強さのイメージとしては、青黒サガとJO退化の合の子って言えばヤバさが伝わるかな。
デッキリスト
この2つがそれぞれのテンプレリストです。
期間ごとに大きく構築理念に差があって、これはエキスパンションを挟んだのも当然ありますがデッキが置かれた環境によるところが大きいですね。
魔覇革命期はアナジャオウガを軸にして環境が回っていたため、マジック側もVSアナジャを強く意識する必要があり、《5000VT》《ボンキゴマイム》を厚く採用する型が主流でした。
加えて、この当時は《ボンキゴマイム》スタートのような3ターンスタートが許容されやすく、2tを《淡いと濃い ケローラ/♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル》のようなサーチで過ごして3tから始動するというのをメインプランにしていました。
このメインプラン自体が竜皇神爆輝で《氷柱と炎弧の決断》を獲得してからは大きく変わります。
まず竜皇神爆輝期のリストと魔覇革命期では採用されている2コストクリーチャーの枚数に大きな差があります。これは下記の2コストクリーチャーを起点として動くようになった変化に由来しています。
竜皇神爆輝期のメインプランは
2ターン目にマジッククリーチャーを召喚して3ターン目に《氷柱と炎弧の決断》《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》をプレイしてパーツを探しに行く。
というものに大きく様変わりしました。
最強メタの《ボンキゴマイム》が抜けたのにもちゃんと理由があります。
今までは3tにリソースを挟むことがなかったためプレイするターンが被ることはなかったのですが、ドロソ組とコストが被ってしまうため自然と抜けていきました。
(ファイア絡みの見切り発車の着地点として1枚積むのはめっちゃ強いよ)
というかそもそもデッキが強くなりすぎてメタを挟む必要がなくなったみたいな話でもあるな。
デッキタイプとしての強み
・緩急をつけられる
緩急とは何ぞやってところから始まるんですけど、この緩急こそが今回の《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》のプレミアム殿堂入りの理由の1つといっても差し支えないくらい大事な要素なんです。
この緩急を意識するって話は、赤青マジックというデッキそのものを理解するにも必要なのでぜひ覚えて帰ってくださいね!
~緩急とは~
ゆるやかなことと、急なこと。遅いことと、速いこと。ゆるいことと、厳しいこと。「—をつける」
これをカードゲームに当てはめると
・リソース獲得ターン(緩)
・勝ちに行くターン(急)
という意識を対面毎のキルターンに合わせて使い分けていく、といった感じでしょうか。
この意識があるだけで、対面を選ばず受け札のケア範囲が一気に広がります。
そして、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》は疑似的に相手のキルターンを引き延ばす事ができるカードなので、無理矢理に’’緩’’のターンを生むことができる為、パーツをある程度探す必要がある赤青マジックと封殺札以外の面も相性が良いです。
《単騎連射マグナム》と明確に違うのはこの点で、デッキ内での役割が比較した際に多すぎるんですよね。
詳しくは後述の
《赤青マジックのラッキーナンバー、ここがヤバい》
のコーナーで掘り下げられればと思います。
・一定の確率で3キルができる
それなりの確率で3キルができるというのは、それだけでデッキの強さに関わってきます。
実際今のデュエルマスターズは4ターン目にアクションを起こすデッキが非常に多くて、しかもそれらはかなり強力なものが多いんですよね。
なので、後手でもこれらのデッキより先にアクションを起こせる3キルはもう本当に大きな主張点となります。
4ターンデッキ同士がぶつかったらそりゃ先行が有利だし、後手を捲れるってのは本当に大事。
なので4tに確殺できるとか、受けが硬いうえで再現性が高いとかじゃないと4ターンデッキの主張点が薄いみたいな話はあるんですよね。
この辺の話はもっと掘り下げたいからまた今度できたらいいな。
・山札を掘るスピードが非常に速い
このデッキは緩急をつけることが大事という話をしたのですが、実はこのデッキ、メインプランだけでも十分に’’緩’’の要素を満たしちゃってるんですよね。
《芸魔隠狐カラクリバーシ》が革命チェンジを持っていることもあってメインフェーズで’’緩’’アタックフェーズで’’急’’の行動を行うことが可能です。
2コス→3t《氷柱と炎弧の決断》手撃ちから2コスをチェンジを《芸魔隠狐カラクリバーシ》にチェンジしてリーサルを狙う。
というのがまさにこれ。
で、実際に《氷柱と炎弧の決断》が絡んだ場合では異常なスピードで山札を掘削します。
先3tであれば
初手の5枚、ターンドローで2枚、《氷柱と炎弧の決断》で4枚、《芸魔隠狐カラクリバーシ》で1枚、《芸魔王将カクメイジン》からの《氷柱と炎弧の決断》で4枚
の計16枚も触る事ができます。ここに《灼熱の演奏 テスタロッサ》などのドローを進めるクリーチャーが絡むことで追加で山札を掘ることが可能です。
この山札掘削速度があるからこそ、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を始めとした封殺札を早期に触ることが可能になっているんです。
ここでも《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》の活躍は凄まじく、盾を詰めていく間で《芸魔隠狐カラクリバーシ》→《芸魔王将カクメイジン》とそれぞれで
《「本日のラッキーナンバー!」》を使うことができるため、ターンを返した際も負けることがありません。
仮にパーツがそろっていなくても、3t《氷柱と炎弧の決断》→4t《「本日のラッキーナンバー!」》→《芸魔隠狐カラクリバーシ》といった動きもできるので、《「本日のラッキーナンバー!」》は一回ドロソが挟めればその後は十分山札を掘削するカードとして運用が可能なんですよね。
赤青マジックのラッキーナンバー、ここがやばい!
ここまではデッキ自体の解説の流れとして《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》の強さを語ってきましたが、ここからは箇条書きでどう強いかを解説していきますね。
・テスタロッサやアルラパンの捨て先として利用できる。
《芸魔王将カクメイジン》で墓地から使うことができるため、捨てられるときはバンバン捨て先にしちゃいましょう。
・成長プランの際に実質的な《瞬閃と疾駆と双撃と決断》として運用できる
ターンを跨ぐことになるが、基本《芸魔隠狐カラクリバーシ》が生きて帰ってくるためそのまま《芸魔王将カクメイジン》になることが可能です。
・1枚でクリーチャー、呪文両方を止められる。
先ほど話したように、同一ターンで2回プレイすることができるため相手の後続を止めたりクリーチャーと呪文の受けを両方止めることができたりと止め方が多岐にわたります。
ここまでで一旦赤青マジックの話は区切りにして、ここからは《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》が過去どのような使い方をされてきたのかについて掘り下げていきましょう。
機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」の軌跡
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》は過去の最強デッキ群のなかでも、飛びぬけた採用率を誇っています。
ざっと上がる中でも
- ダンタルサガ
- 赤青ミッツァイル
- 青黒カリヤドネ
- 青単ムートピア
と錚々たるメンツが並んでいます。
これらのデッキでの使われ方は赤青マジックとはまた違ったものがあって非常に面白いんですよ。
・ターンを稼いで置きリソースを強く運用する
これは《Wave All ウェイボール》や《海底鬼面城》の起動ターンを長くすることだったり、《魔導管理室カリヤドネ》の軽減をしつつ次のターンにつなぐ等が主だった運用です。
・ループのフィニッシャー
これは軽量呪文をフィニッシャーにするデッキすべてに該当しますが、その中でも青黒ダンタルサガが特に目立った活躍をしていました。
・トリガーケアとしての運用
これが一番メジャーな使われ方かな。《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を採用しているデッキ全てがこの運用をすることができますね。
このカードを採用しているデッキは大体何かしらの使い回すギミックを持っているので、実際この運用はかなり成立しやすいです。
・メタカードとしての運用
超天篇、特に第三弾環境はこの運用が最も多かったですね。
当時はGRゾーンが急に強力になったタイミングで、青が入った多くのデッキが採用を余儀なくされました。
シータミッツァイルや青黒カリヤドネを始めとした数々のデッキを輩出した夢のパック。
《瞬閃と疾駆と双撃の決断》や《天啓CXー20》、《生命と大地と轟破の決断》もここが出身地
特にこの環境で行われたGP9thは《「本日のラッキーナンバー!」》を持って《「本日のラッキーナンバー!」》を制すると言っても差し支えないほどにこのカードが飛び交っていましたね。
環境終期で全体の理解度が高まったタイミングでは、シータミッツァイルミラーの《「本日のラッキーナンバー!」》の投げ合いを制するため、GRゾーンの中身を4コストで統一する事によって《「本日のラッキーナンバー!」》ケアの3宣言の上から勝つ、のようなテクニックが使われるようになるほど支配度の高いカードでした。
単騎マグナムはなぜ規制されないのか
ここまでは《「本日のラッキーナンバー!」》がプレミアム殿堂入りするに足るカードであることを長々と話してきましたが、ここでは《単騎連射マグナム》がなぜ規制されないと考えるのかについて話していきます。
いやまあなんというか、必要悪なんですよね、このカードって。
受けが硬いデッキは日々増えていて、3キル以外の大真面目に殴るデッキは日々肩身が狭くなっています。
直近では《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》のリリースで最終形態となった白単カウンター、現代版トリガービートとして突如現れた青黒COMPLEXがそれに該当するでしょうか。
これらのデッキをビートダウン側が捲るのは《単騎連射マグナム》無しとなると無理をいうなって話になってきます。
なので、環境に存在するアーキタイプの均整をとるため、最後まで規制は避けるんじゃないかなーとは思うな。
殿堂入りする確率
最後に《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》と《単騎連射マグナム》がそれぞれ体感どのくらいの確率でプレミアム殿堂するかをお話できればと思います。
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》70%
《単騎連射マグナム》30%
といった具合でしょうか。
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》は元々競技慣れしているプレイヤーからの受けはかなり良かったものの、初心者の方にはハードルが高く難しいカードだったように思います。
なんとなく運営側もプレミアム殿堂にするタイミングを伺っているような印象があるカードでしたが、最後の最後に《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》を隅々まで使った1強デッキが現れたため、まあもういよいよだな…って雰囲気が漂っていますね。
《単騎連射マグナム》に関しては前項で述べたような事をそのまま書くことになるので割愛しちゃいます。
終わりに
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
初めての投稿が思い入れがあるカード、デッキについてだった為ついつい筆が乗ってしまいましたね。
今後ともこちらにお邪魔する機会も増えるかと思いますが、何卒ご贔屓いただければ幸いです。
本業はプレイヤーなので、CS会場で皆さんに会えるのを楽しみにしています!
3/31に行われる全国大会2023にも参加予定なので、皆さんどうかこちらも応援よろしくお願いします!
最後に改めて、今後ともよろしくお願いします。
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