※没理由 なんかいつの間にか流れた
まぁこれも割と歴代名作シリーズに近いですよね。
既に環境から消えたデッキでも、全盛期はその強力さ故に多くのプレイヤーから愛され、多くのプレイヤーのヘイトを買ったものです。
今回紹介するのは、「全盛期のイメンブーゴ」になります。
イメンループってどんなデッキ?
2014年末~2015年初夏にかけてがほぼほぼ制限されることなくフルでデッキを組むことが出来た「全盛期」。まあこのデッキに関して言えば、そのあともヤバかったんだけど。
リストはだいたいこんな感じ。
《龍覇 イメン=ブーゴ》でマナを染色しながら《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を建設するデッキです。一度ボアロが建ってしまえば《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》+《霞み妖精ジャスミン》の効果で有限マナブーストが可能となります。《霞み妖精ジャスミン》をプレイする過程でマナから各種カードを好きなように並べることが出来まして、締めは《爆轟 マッカラン・ファイン》+《無双恐皇ガラムタ》で全体SA+トリガー無効状態で殴ります。
なお《無双恐皇ガラムタ》自体は《飛散する斧 プロメテウス》で回収が可能で、ガラムタの召喚コスト自体も《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》が下げてくれる上に、シンパシーまで付いているので特に困ることはありませんでした
このデッキの対策としては、一度建設されたフォートレスを退かす手段は極端に少ないため、とにかく《邪帝遺跡 ボアロパゴス》を建設させないことでした。ただパゴス建設の条件である「盤面にコスト20」というものは、《龍覇 イメン=ブーゴ》+《電流戦攻セブ・アルゴル》+超次元クリーチャーで最大17まで作ることが出来るため、盤面に何かしらのクリーチャーが1体いれば問題なかったんですよね。まーここを妨害するのは盤面を処理していくというよりもハンデスで干渉するくらいしかありませんでした。
ちなみにオチャイメンアルゴルパックン龍解! は出来ないので注意しましょう。当時はたまに見掛けました。
またこのデッキは《パクリオ》を積むことが可能なため、自身を妨害してくるカードに先に干渉出来るという強みも持っていました。
環境上では大きな不利がほぼなく、【黒単ヘルボロフ】とは互角で【赤単ガトリング】にはじゃんけん。【ヘブンズゲート】には1ターン手勝ちが出来る上に《パクリオ》《イオの伝道師ガガ・パックン》の妨害が出来るため有利で、【白刃鬼】のようなビッグマナにはキルターンに大きな差があるためこれも有利でした。
イメンブーゴの成り立ち
2014年10月に発売された「三段変形! 龍解オールスターズ」という(奇人が考えた)パックが、《龍覇 イメン=ブーゴ》の初出になります。同時に《邪帝斧 ボアロアックス》も実装。
当初は《神聖麒 シューゲイザー》と同系統のデッキになると考えられましたが、《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》との組み合わせが見付かると青緑を中心とした【イメンループ】が成立します。
元々《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》と《霞み妖精ジャスミン》で半永久的にマナを伸すコンボ自体はあったのですが、このループって使えるマナは増えなかったんですよ。
ところが《邪帝遺跡 ボアロパゴス》から《掘師の銀》を出し入れすることで、なんとこの問題も解決するようになります。要するにマナを浮かせながらブーストが可能になったんですね。
結果としてこの有限マナブーストループの核である《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》は殿堂、そして最終的にはプレ殿となりました。
ライフトレマ論争?
ところでこのデッキは初動に《フェアリー・ライフ》を取るパターンがあります。どちらかというと、ライフ+ジャスミン8枚体制の方が、これまでのデュエマの歴史の蓄積的には馴染みが深かったんですよね。
ですが世の中には前例に囚われない発想を出来る人もいまして、彼らは《フェアリー・ライフ》の存在に疑問を持ち《トレジャー・マップ》という初動を発見してきます。
この《トレジャー・マップ》ですが、初動である《霞み妖精ジャスミン》をサーチ出来ることはもちろん、《天真妖精オチャッピィ》をサーチしてきてもマナを増やすことが出来ます。
また【黒単ヘルボロフ】などのハンデスが強いデッキに対してキーカードである《龍覇 イメン=ブーゴ》をデッキの下に隠しておき、後から《ドンドン吸い込むナウ》や追加の《トレジャー・マップ》で引っ張ってくるという芸当も可能にしています。
ただもちろん《フェアリー・ライフ》にも明確にメリットがあって、単純に2ターン目にブーストを撃つのはバリューが高いことや、【赤単ガトリング】といった速攻デッキに対してはトリガーさせることで勝ちにも繋がるカードなんですよね。
結局どちらがいいかというと結論が保留され、「ライフ2枚、トレマ4枚」といった折衷案も生まれました。GP1st優勝の垣根選手の構築も、このライフ2+トレマ4ですね。
ちなみにこの「初動トレマ」構築の基盤は、後の【緑単サソリスループ】にも継承されていきます。
イメンブーゴその後
もっとも制限なしに作れたのはGP1st前の6月とかだったのですが、大会での活躍というとこの後1年くらいは続きます。
むしろここから【黒単ヘルボロフ】との戦いの中で構築もプレイもどんどん洗練されていきます。最終的には《終末の時計 ザ・クロック》が抜けたり、《ドンドン吸い込むナウ》が4枚になったりします。
《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》のプレ殿後も《アクア忍者 ライヤ》+《S級原始 サンマッド》でループする構築が発見。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》登場後は流石に環境で見なくはなりましたが愛好家たちには使われ続け、結局《S級原始 サンマッド》の殿堂まで存在し続けました。
と、いうわけで【イメンループ】の全盛期の話でした。
また他のデッキについて書くこともあるかもしれないので、その時は是非。
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