【デュエマ】DMGP2023-2nd のお話 ~頂上決戦(物理)~【GP振り返り】

こんにちは、神結です。

今回は以前予告しました、DMGP2023-2ndの振り返りになります。

それではどうぞ。



DMGP2023-2nd 基本情報

開催日:
2023年10月14日

会場:
Aichi Sky Expo(愛知国際展示場)

参加人数:
4000人規模

フォーマット:
オリジナル

プロモ
TOP8:我我我ガイアール・ブランド
TOP128:キユリのASMラジオ
参加賞:ボルシャック・栄光・ルピア

備考:
アドバンスなし。馬鹿デカい櫓が出現。

 2023年度の後期GPです。主催はインスパイア、つまりはフルコンプ様です。

 とりあえず2023年度の後期の大型大会はこのGPと超CSってことになりそうです。来年はエリア予選入るので、ちょっと事情が変わってきそうですけどね。

 なお超CSⅤの後期日程……というか超CSⅥの詳細はある程度発表されていますので、こちらからご確認ください。弐天プレマがあまりにもカッコいい。

 

 さて、今回の会場は愛知でした。名古屋ではなく常滑です。ボートレース場とかがあります。

 中部国際空港の近く……というよりも実質的に併設されているAichi Sky Expoでの開催となりました。そんなわけで飛行機遠征組は動きやすそうでしたが、観光は大変そうでしたね。逆に新幹線組は現地に来るまではまぁまぁ苦労している分、道中で美味しいもの食してからやってきた印象です。なんか東京駅の矢場とんに行ってた人もいた気がするけど。

 ちなみに私は名古屋→お伊勢参り→津→高速船のルートで会場入りしました。伊勢参り、大変よかったです。ありがとう空亡。

 プロモの方はCSプロモが先行していたので皆さんご存じでしょうが《我我我ガイアール・ブランド》に《キユリのASMラジオ》。参加賞が《ボルシャック・栄光・ルピア》です。限定グッズは《超次元の王家》のプレイマットなど。

 

 そして今回は1day開催となりました。

 アドバンスの民としてはまー非常に残念ですが。なんというか、残念というか悔しいんですよね。あぁ、足りんかったかぁ……という気持ちです。

 1dayしかなかったらオリジナルになるのはしょうがないとは思ってますけど、でもアドバンスに大きな魅力があると判断すれば企業は意地でも2dayで開催しますし、ユーザーからの要望も多ければ「2dayで開催する前提」で全てをやる筈じゃないですか。年間の大型大会が1:6とかいう比率になるのは気持ち的にちょっとキツいっすね。

 24年度は、せめて2回はやって欲しいかな。アドバンスプロモとか、超CS全部アドバンスにしろとか、そんな過剰な要求はしないので、前期と後期の2回でいい。これは本当に頼む。今年1回しかないの辛すぎる。

 ただそれはそれとして、2day開催って滅茶苦茶負担デカいのも事実なんですよね。あれ単純な体力的にもキツいッスよ。

 

 と、まぁ嘆きはこの辺にして。

 あんまりネガティブな話をしてもしょうがないので話を戻しますが、今回の目玉はなんといってもあの巨大な櫓ですね。

(画像出典:DMGP2023-2nd  フォトカバレージ~会場紹介~

 デカい。

 思ったよりデカかったし高かったです。フィーチャーエリアで試合をすることの特別感が出ますし、(チアリみたいな)ゲストがみんなからも見えるし、松崎しげるならライブも出来るし。

 そんなわけで、決勝は文字通りの“頂上決戦”となりました。

 これはホントに良かったですね。選手からも大好評でした。折角だし、このまま恒例行事にならないかな。

 

 そして私の方は今回もカバレージをやらせていただきました。インタビュー記事を2本と、決勝のカバレージを担当しています。

 私のカバレージは公式サイトの方に掲載されているので、ぜひ併せてよろしくお願いします。

事前メタゲーム

 事前メタゲームについては、本当に事前に書いたものがある意味一番“相応しい”と思うので、是非こちらを参照してみてください。

【デュエマ】DMGP2023-2nd 事前環境予想【DMGP】

 少し纏めると【アナカラージャオウガ】が飛び抜けていて、そこに【黒緑アビス】【赤青マジック】にという魔導具系統(【青黒魔導具】【青魔導具】)が続く感じ。

 そしてそこから一歩下がって【赤緑アポロ】や受けデッキ(【5cザーディクリカ】や【ブレスラチェイン】など)もいるかなぁ……というのが事前記事での予想でした。

Tier1:アナカラージャオウガ
Tier2:黒緑アビス、赤青マジック、青黒魔導具、青魔導具
Tier3:ガイアッシュ覇道、5cザーディクリカ、ブレスラチェイン、赤緑アポロ、グラスパーループ

 ではさっそく、当日の結果を見ていきましょう。

当日の結果

優勝:monokuro(青黒魔導具)
2位:おなかいたい(青黒魔導具)
3位:青木瑠璃(赤青マジック)
4位:にわか(デアリアビス)

ベスト8
ユウキング/わいきん(アナカラージャオウガ)
カイザ/はっちCS(赤青マジック)
たつどら(アナカラージャオウガ)
みぃむ(クローシスバイク)

 青黒魔導具がなんとワンツーフィニッシュ。

 4位には《百鬼の邪王門》や《「必然」の頂 リュウセイ //「オレの勝利だオフコース!」》を採用した【デアリアビス】が入賞しました。

 全体的に前評判の高いデッキが入賞していますが、【クローシスバイク】の躍進なんかもありました。

 その他、TOP128のデッキ一覧はこんな感じ(公式カバレージのメタゲームブレイクダウンより引用)。

TOP128 デッキ分布

【水闇自然ジャオウガ】 29
【水火マジック】 17
【闇自然アビス】 13
【水闇魔導具】 11
【火自然アポロヌス】 11
【ブレスラチェイン】 10
【水魔導具】 5
【水闇自然グラスパー】 5
【闇単アビス】 4
【5cザーディクリカ】 3
【ガイアッシュ覇道】 3
【火自然闇邪王門アビス】 3
その他(母数2以下) 14

 そんなわけで上位デッキや印象深いデッキについて語っていきます。

アナカラージャオウガ

 予選突破数は最大、ベスト8にも堂々の2名を輩出と、前評判通りの活躍を見せました。

 基本的な構築は変わりませんが、ベスト8のたつどら選手を始め《流星のガイアッシュ・カイザー》を採用したプレイヤーも多く見掛けました。相手の踏み倒しに対してガイアッシュを反応させ、《CRYMAX ジャオウガ》と併せてリーサルを取る、なんて動きも何度かあったことでしょう。

 GPに於いては「デッキ内で出来ることを増やす」方向性にシフトした方が良い結果をもたらす事もあり、《絶望と反魂と滅殺の決断》の採用についてもそういった側面があったかもしれません。

 先攻の4ターンジャオウガや《アーテル・ゴルギーニ》や《ボン・キゴマイム》を使ったコントロールプランなど巧みにレンジを変えられるところも魅力的で、相手のトリガーなんかも《同期の妖精》でかなり広くカバー。その上で、最低限のトリガー枚数も確保。本当に隙の少ないデッキです。

 最高成績はベスト8ではあったものの、充分に強さを見せたと言っていいでしょう。

 GP以降の環境の動きを見ても、現在のオリジナルを定義しているデッキであることは間違いないです。

青黒魔導具

 しかしそんな【アナカラージャオウガ】を上回る躍進を見せたのが、決勝の椅子を独占した【青黒魔導具】でした。

 このデッキは【青魔導具】の《卍 新世壊 卍》のような爆発力はありませんぢ、大きな上振れもありません。序盤に使えるルーターやサーチがあることで4~5ターン目には《「無月」の頂 $スザーク$》が安定して狙えるという、とにかく再現性の高いデッキなんですよね。

 また早いデッキに対しても、《堕魔 ドゥポイズ》による除去、そこそこの枚数のトリガー、そして最後には《秩序の意志》と、3段構えが用意されております。状況次第でアポロなんかも受かっちゃうんですよね。

 そしてとにもかくにも、まぁ《「無月」の頂 $スザーク$》が強い。もう底なし。

 GPという大会の性質上、普段そこまで競技シーンでプレイしていない人も多かったでしょう。そんなプレイヤーに対して、《「無月」の頂 $スザーク$》はとにかく脅威的なカードなのです。ぶっちゃけ、慣れてても無理なものは無理だし。

 あとは遅いデッキに対してとにかく強いというデッキの特色も、環境的にも追い風となりました。今回のGPは【アナカラージャオウガ】や【赤青マジック】に対して強く出られる受けデッキが、それなり多かったんですよね。コイツらを食って上位に上がってきています。

 これはアーチーチャンネルでも語られていた内容ですが、「前評判の高かった四強の中でも、【青黒魔導具】は一番立ち位置が良かった」というのが総括となるでしょうか。

 トップオブトップというデッキではないですが、GPという大会に上手くハマったのだと思います。

赤青マジック

 マジックも強かったですね。アグロデッキの主役はすっかりコイツになりました。

 とにかく、《芸魔王将 カクメイジン》がぶっ壊れ。《芸魔隠狐 カラクリバーシ》もイカレてます。2ターン目の《AQvibrato》の圧力も凄く、《流星のガイアッシュ・カイザー》を採用したくなるのもわかります。

 またドローや《♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル》である程度デッキを回せるため、1枚積みの《「本日のラッキーナンバー!」》や《単騎連射 マグナム》にも、思った以上にアクセス出来ます。トリガーをケアしながら3キルされたら、そりゃどうしょうもないです。

 ただ今回のGPではある程度マークもされていたのも事実です。特に【アナカラージャオウガ】は《キャディ・ビートル》を採用しているケースも多く見掛けました。

 最高成績は、青木瑠璃選手の3位。しっかりと全国大会の権利を持ち帰ってきましたね。

アビス(デアリ)

 

 【黒緑アビス】がメタの一角に上げられる中で、トップ8に残ってきたのは赤の入ったデアリカラーのアビスでした。

 アビスの弱点であった受けの弱さを《百鬼の邪王門》が補い、またメタクリーチャーに弱い側面も《「必然」の頂 リュウセイ //「オレの勝利だオフコース!」》によって解消しています。

 特に構築が広まっていなかったこともあって、このGPで初めて見たという人も多かったことでしょう。意識外の全体除去が、弱いわけないんですよね。

 もちろん、《邪幽 ジャガイスト》を始めとしたアビスの主軸たちは健在。

 ただ配信卓でのにわか選手のプレイを見る限り、《邪幽 ジャガイスト》からみの展開はあくまで〆作業で、基本的には《謀遠 テレスコ=テレス》を軸とした除去とハンデスデッキなのかな、という印象を受けました。

 最終的に3位決定戦で敗れてしまったものの、主人公カードらしい活躍を見せてくれました。

その他

 印象的だったのは【クローシスバイク】の躍進でしょうか。どちらかと言えばアドバンスのデッキではあるのですが、オリジナルでベスト8です。

 侵略や革命チェンジといった手札から踏み倒しに対するのメタカードは、現環境には少ないです。《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》くらいでしょうか。テスタ採用しているデッキもほぼないですからね。

 そして逆を言えば、革命チェンジなんかにバイク側の《異端流し オニカマス》が刺さった、なんて試合もきっとあったことでしょう。

 ちなみに魔覇革命のカードで言うと、このデッキは《アーテル・ゴルギーニ》や《武打!rAsh&ルピア》などでちゃんと強化されています。もっと言えばデュエキングMAX2023でもちゃんと強化されているデッキなので、久々にバイクで走りたい人は要チェックです。

 また、今大会の受けデッキとして印象的だった【ブレスラチェイン】については、私がせいな選手にインタビューをさせていただきましたので、併せて呼んでいただけると嬉しいです。

まとめ

 というわけでDMGP2023-2ndの振り返りでした。

 今回のGPは思えばコンパクトでした。

 ご飯を食べる場所が空港のレストラン街くらいで、ホテルもだいたいが東横インだったということで、歩いていると誰かしら知ってる顔に遭遇はしました。ちなみにホテル前のコンビニからは、商品がごっそり無くなっていました。

 会場は広くて凄い、櫓デカいだったんですが、全体的にスマートな進行でした。試合は興奮出来るものも多く、配信も盛り上がったということでいいGPにだったかと思います。

 DMGP2024開催も発表されましたし、来年はどんなGPになるのか楽しみです。私も選手として出る機会があればいいかな、とか思っています。

 

 というわけで今回はここまで。

 それではまた。


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