こんにちは、神結です。
前回のGP1stの記事は如何だったでしょうか? 是非動画も併せてご視聴ください。
そんなわけで今回はGP2ndの話です。
目次
GP2ndの基本情報
開催日:2016年5月28日
会場:東京流通センター
本戦参加者:2013人
プロモ
TOP8:《不敗のダイハード・リュウセイ》》
TOP64:《ドンドン吸い込むナウ》
参加賞:《特攻人形ジェニー》
というわけで第1回のGPからおよそ10ヶ月後に第2回が開催されることになりました。これは秋との年2回開催を考慮しての時期変更でしょう。主催は何かと槍玉に挙げられることの多いホビーステーション。会場はより広い東京流通センターへと変更になりました。
さて、開催日の2016年5月28日ですが、実は「革命ファイナル 第1章 ハムカツ団とドギラゴン剣」の発売日だったりします。流石に発売日のカードは使えなかったため(人類は愚かではないため)、 実質的には昨年より続くレッドゾーン中心環境の最終大会になりました。ちなみに当日はドギラゴン剣を使った最速のトッキュー8大会などもサブイベで開催されたりしています。
今回のプロモとなったのは、GP1stに続き刃鬼でお馴染みの《不敗のダイハード・リュウセイ》。そして極めて汎用性の高い《ドンドン吸い込むナウ》が予選抜けに賞品になりました。
なお本大会が時間が押しに押しまくり、会場制限時間ギリギリと戦っていた記憶があります。
またその影響もあってか、カバレージなんかも幾つか省略されていてブレイクダウンとか残ってないんですよね。
事前メタゲーム予想
先にも書いたように、本大会は実質的にレッドゾーン環境の最後の大会になりました。
【赤侵略】というデッキはプレイの難易度も易しめでわかりやすい上振れムーブがあり、またGPの参加者が競技層だけではないことから間違いなく最も多いデッキと予想されました。
しかし2番手予想が非常に難しい環境でもありました。
まず赤侵略に対して非常に有利な相性を持つ【アナカラーデッドゾーン】。
赤侵略の第一波に対してホール呪文から《復讐 ブラックサイコ》+《S級不死 デッドゾーン》で手札と盤面を処理し、第二波以降についてはサイコを《超次元ガロウズ・ホール》で使い回したり、《光牙忍ハヤブサマル》を抱えることで封殺します。締めは相手の禁断解放に対して《斬隠オロチ》を当てたり、《ヴォルグ・サンダー》を使い回したり、《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》を作って殴ったりといった形になります。
また赤侵略には不利だけども、アナデッドに対して有利な【モルトNEXT】も健在でした。
こちらはお馴染み《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》の他、《ボルシャック・ドギラゴン》の登場によってカウンター型も登場します。速攻にも対応出来る型は出来ましたが、赤侵略以上に相手のシールドと勝負せざるを得ないデッキでもありました。
さらに高い安定感を誇る【緑単サソリス】や【イメンループ】といったボアロパゴス系のデッキも有力候補の一つ。
イメンループは元より、サソリスも《獣王の手甲》と《曲芸メイド・リン・ララバイ》を使うことでループフィニッシュ出来ることが判明しており、そうでなくとも《S級原始 サンマッド》で殴るという強力なビートプランも存在していました。
その他バイクやモルネク系統のデッキに対して有利な【マークロループ】や【天門ループ】といった耐久ループ系のデッキなど……。
これらのデッキに全て有利なデッキを探すのは極めて難解で、多くのプレイヤーは「これまで自分が練習してきた得意なデッキを使う」といった選択をすることが多かったように思います。
当日の結果
優勝:せいな(マークロループ)
準優勝:尖迅(緑単サソリス)
3位:つくよみ(緑単サソリス)
4位:トップライフ(カウンターNEXT)
トップ16のデッキリスト一覧はこちら。予選抜けのアーキタイプ集計などの詳細なデータは残ってない(´・ω・`)
結果的に上位3つをループが占めるという格好になりました。
とりあえず前回同様、上位デッキの雑感を書いていこうと思います。
赤侵略
登場から約半年経ち、動きから対策に至るまで散々研究し尽くされた環境の中心。元々アグロ+手札コンボデッキという隙の多いデッキな訳ですが、そこを使用人数の多さでカバーするという方法でCSでの結果を残していました。
GP2ndでも最大母数だったのは間違いないのですが、あらゆるデッキが「赤侵略に勝てること」を前提に作成されていたため、流石に戦績は伸びず、ベスト16に残ったのは僅か1名でした。
そしてこの後ドギラゴン剣の登場によって第一線から退いていくのですが、奇妙なことに今日まで台頭と後退を繰り返して存在感を放っています(これは後日また別途記事にします)。
アナカラーデッドゾーン
赤侵略には非常に有利なデッキでしたが、ゲームメイクの過程で必要なカードを揃えにくくリソースも補充しにくいというシビアなデッキでもありました。要するに他のデッキに安定して勝てるかと言われると微妙だったんですよね。
また盤面の取り合いに分があるデッキかと思いきや意外とボアロ系のデッキに勝てず、ループ系には《ヴォルグ・サンダー》で攻めるもののそれぞれリカバリーの方法を持たれていたりとしっかり勝とうとすると粗の多さが目立つことに。
こうした事情もあって、アナカラーデッドゾーンは今大会では上手く結果を残せず、早々に敗退することになってしまいました。
モルトNEXT
元々のNEXTがバイクに弱いがアナカラーに強く、デッキパワーは高いという絶妙な立ち位置でした。
そんなNEXTのアグロに弱いという部分を《伝説の禁断 ドキンダムX》+《ボルシャック・ドギラゴン》で補ったのが【禁断カウンターNEXT】です。こちらは若干アナカラーへの相性を落としているものの、見事TOP4入りを果たしました。
ちなみに4位となったトップライフ選手ですが、準決勝の最終ゲームでボルドギからメンデルを捲ったことで一時期Twitterの名前を「トップメンデル」にしていたことがあります。
サソリスループ
2,3位フィニッシュを決め抜群の安定感を見せたのがサソリスループです。
このデッキの長所としては、ループを勝ち筋としながらも《S級原始 サンマッド》を使ったビートプランを採ることも出来るという戦略の幅広さです。加えて《トレジャー・マップ》や《雪精 ジャーベル》といったカードで必要パーツを集めることが可能なため、事故を起こしにくいのもメリットと言えます。
また最大数が想定される赤侵略に対しても《天真妖精オチャッピィ》によるカウンターや《革命目 ギョギョウ》+《掘師の銀》による封殺ギミックもあり、充分勝ちを計算出来る対面だったと言えるでしょう。むしろバイク側すると不利まであった。
マークロループ
見事優勝を勝ち取ったループデッキ。
本デッキはphalanxという天才の手によって生み出され、CSデビュー時にその進行を大幅に遅延させるという話題を掻っ攫ったデッキです(気になった方は「アカレコCS マークロループ」とかで検索してみてください)。
デビュー後も各人によってアレンジが加えられ、優勝したせいな選手はGPの長丁場も鑑みてか、比較的容易にゲームを終わらせられる《転生スイッチ》+《光霊姫アレフティナ》のパッケージを採用しました。
天門ループ
引き続き強かった代表的な盾ループ系のデッキですが、今回は大きな革新がありました。
《黒神龍ブライゼナーガ》の他に《ディメンジョン・ゲート》などを使用した【緑天門】が登場したのです。特に3ターン目にサーチで《奇跡の精霊ミルザム》を回収する動きは対【赤侵略】を想定する意味でも非常に強力でした。
また山札を確認できるのはブライゼの確認を出来るということでもあり、ディメゲで盾確認からの《フェニックス・ライフ》、そしてブライゼを投げるという動きも可能になりました。
まとめ
というわけでGP2ndのまとめでした。
ちなみに本大会ではflat-が青黒ハンデスを使ってベスト32の成績を残し、カバレージなんかも残っています。
私は赤侵略を使って3-3の成績でした。昨年とは違って冬の間にCSに出続けて入賞も経験し多少の自信を付けていたので、前年と全く同じ戦績だったのは結構ショックだったんですよね。
さて、GP2nd以降はというとその日発売された《蒼き団長 ドギラゴン剣》が環境を席巻しました。その勢いは夏の殿堂を挟んでも収まることはありませんでした。
こうして開催されたのが秋のGP3rdになりますが、このGPはこのGPでまた特殊で……。
ということで、次回に続きます。お楽しみに。