デュエマ昔話、ウェーブストライカーの話。
こんにちは、神結です。
デュエプレの第4弾で実装が決定したウェーブストライカーの話をしようと思います。
ちなみにデュエプレだとウェーブストライカーのそもそもの効果が変更されています。
本家:バトルゾーンに「ウェーブストライカー」を持つクリーチャーが他に2体以上あれば、このクリーチャーは次の能力を得る
デュエプレ:自分の「ウェーブストライカー」を持つクリーチャーが他に2体以上あれば、このクリーチャーは次の能力を得る
ちなみにこの違いは結構重要で、これは後述します。
本家ウェーブストライカー
本家のウェーブストライカー(以下ウェブストと略します)が登場したのは聖拳編第2弾の無限軍団の飛翔(エターナル・ウェーブ)になります。発売は2004年。
恐らく開発背景にはサバイバーがあったと思います。サバイバーは非常に面白い能力であったのですが、処理の面倒さとわかりにくさがあり、強さの調整も難しく、また多色カードもない状況だったのでデッキの構築が困難な部分もありました。
ウェブストはそれらの反省を生かして登場したギミックだったのでしょう。
(余談ですが、ウェブストとサバイバーをぶつけると基本的にはウェブストが優勢になるんですが、《モビル・フォレスト》の展開枚数次第ではトップ《シェル・ファクトリーγ》からの大量展開、《シグマ・トゥレイト》の着地で逆転するケースもあります)
このウェブストはどういうデッキだったかというと、端的に表すなら以下の通りです。
「《略奪秘宝ジャギラ》で手札を奪い、盤面を《炎舞闘士サピエント・アーク》で制圧した後、大量展開をして《星雲の精霊キルスティン》を投げて圧殺するデッキ」
登場時に手札を3枚飛ばすジャギラと、アンタップキラーのサピエントアークが特に優秀で、他のウェブストがそれらをサポートします。
ドローソースは《雷鳴の守護者ミスト・リエス》が担い、その他最強カードの《母なる大地》や、殿堂後ながら同じく最強カードの《無双竜機ボルバルザーク》、山札からリクルート出来る《破壊と誕生の神殿》とトリガーなどで構成。
当時のリストはだいたいこんな感じだったと思います。
ちなみに私がウェブストで遊んでいた頃は戦国編の終わりから神化編の始め辺りで、初期のスーパーカードたちが軒並み規制を喰らったあとでした。リストはこんな感じだったと記憶しています。《光牙忍ハヤブサマル》は3枚あるし、トロンボで拾えるしで結構速攻には負けなかった記憶なんですよね。
ところで本家ウェブストは先述した通り、「バトルゾーンに他に2体いれば」いいので、相手のバトルゾーンも参照出来るんですよ。
だから相手がウェブストデッキであれば、自分のデッキにウェブストが入ってなくても効果が起動するんですよね。
これを逆用して、ウェブスト対策として積まれたカードが《爆輪男》だったりします。
これを出すと、展開が命のウェブストの盤面が壊滅します。
逆に《爆輪男》を迂闊にマナに置いておくと、自分が盤面で優勢を作っていても《母なる大地》でこのカードを引っ張り出されて強制リセットされる、みたいなことも起こるのですが。
とりあえずデュエプレ版ではこういった悲劇のような喜劇のような現象は起こることはなさそうです。
ウェブストは大きな大会での実績が豊富ということではないのですが(ググって出てくるのはこの辺)、レギュラークラス(小学生以下限定のレギュレーション)では大活躍していたという記述もあり(参照:【DM古代史】公式大会風雲録(前編))、非常に使いやすいデッキであったことは間違いないでしょう。
デュエプレウェーブストライカー
ではデュエプレのウェブストはどういったデッキになるのでしょうか。
個人的な感想では「パワーラインを高く保てる」ところがポイントだと思っています。複数除去を持つカードがどうしてもパワー依存になるので、このメリットは大きいと思います。パンプされたあとにWブレイカーが付与されるのも、大きな利点です。
そして実装されたカードは《堅防の使徒アースラ》、《炎舞闘士サピエント・アーク》、《略奪秘宝ジャギラ》といったお馴染みのカードたちです。(詳しくはこちらのカード一覧を参照してください)
その中でもジャギラがそのまま(レアリティは変わったけど)採用されたのはかなりプラスで、従来のウェブストの強みはそのまま継承されていると言えます。
ただしサピエントアーク(余談ですが、文字で書くとサピエントアークなんですけどついついサピエンタークって発音してしまいます)については明らかにその役割を没収されています。よって、ジャギラから盤面の完全コントロールは不可能になりました。
また、7面までしか展開出来ないという制限も、ウェブストにとっては大きな下方修正です。このデッキはジャギラのあとにドロソやラディッシュ、トロンボを搦めて大量展開するのが肝でした。
よって、デュエプレのウェブストは以下のようなデッキになるのではないでしょうか。
「ジャギラでテンポを奪ったあとに素早くキルスティンを着地させ、ボルバルが降臨する前の7~8ターン目での決着を付けるミッドレンジデッキ。ただし自身がボルバルを使うことも可能」
《星雲の精霊キルスティン》のコストが6になったのはかなり大きなメリットで、ジャギラから即座に繋がるんですよね。ですので、デュエプレでは自分の動きを終始押し付けるようなデッキになるのではないでしょうか。
まあこの辺りは《アラーム・ラディッシュ》や《予言者ラメール》がどういった形で実装されるか、続報を待ちたいところです。
まとめ
というわけで今回はウェブスト特集でした。
今回デュエプレで登場出来たのはサバイバーと違って処理が比較的楽という要因もあったも思います。
(恐らくですがサバイバーをDCGに実装する場合、一つのサバイバークリーチャーに全てのサバイバー効果をマスクして入れておく必要があり、その実装は容易ではなさそうに思えます。
同様の理由で、ダイナモの実装もほぼ無理ではないでしょうか。対してウェブストは「条件を満たしたらトリガーする」という処理だけ入れておけばいいと思うので、比較的楽な気がします)
ちなみに本家のウェブストのギミック自体は特に制限もされておらず、現代カードを使った令和の足回りでウェブストを作ることも可能です。
誰か挑戦してみてください。どうやってもデイヤーに勝る部分が無さそうだったので、私は諦めました。
それではまた。