高速即死コンボ 契約マチュー解説

杓文字です。

さて、今回の記事は超高速即死コンボ『契約マチュー』の解説となっています。

今回はブログ向けということで

①そもそも契約マチューとは

②リストと各カード解説

③回す上で最低限必要なテクニック

の三点に絞った解説をしていきます。
また、構築の経緯や細かい確率等少々込み入った話はここではなく今後書くであろうvaultに載せておく予定ですのでこの記事で興味を持った方は是非覗いてみてください。

それでは本編が始まります。
かなり文量がありますが最後まで読んでいただければ幸いです。




【第一項:そもそも契約マチューとは】

はじめに、リストと主役となるカードは次の4枚です。

⦅リスト⦆

 

《爆獣マチュー・スチュアート》

【文明】自然
【コスト】4
【パワー】2000
【種族】ドリームメイト/ナイト
【テキスト】
・自分が呪文を唱えた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。

 

《ラブ・エルフィン》

【文明】自然
【コスト】2
【パワー】1000
【種族】ツリーフォーク
【テキスト】
・このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の呪文を唱えるとき、支払うコストは1少なくなる。ただし、コストが1のときは少なくならない。

 

《悪魔の契約》

【文明】闇
【コスト】2
【テキスト】
・自分のマナゾーンから好きな枚数のカードを自分の墓地に置く。その後、その枚数と同じ数のカードを引く。

 

《永遠の少女 ワカメチャ》

【文明】水
【コスト】1
【パワー】1000
【種族】ムートピア
【テキスト】
・ブロッカー
・このクリーチャーは攻撃できない。
・このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、自分の墓地にあるカードをすべてシャッフルし、山札の一番下に置く。

全体的に怪しいカードが多く、特に2コス帯の量がとんでもないデッキですが、この中でもまず注目していただきたいのは『マチュー』と『エルフィン』の2枚。
これらがバトルゾーンで揃うと呪文のコストが1減り、呪文を唱える度に1ブーストすることができるようになります。
つまりこれは

①2コス以下の呪文、又は3コスのブースト呪文を撃ってもアンタップマナが減らない

②フェアリーライフなどの2コス以下のブースト呪文を撃てばアンタップマナが増える

という状況であることを意味し、デッキの中身のほとんどが①、②のどちらかを満たせるカードであればほぼ呪文を撃つためのマナの『枚数』はゼロになることは無いと言えます。

よってこの条件下で

①呪文を次々と撃てるだけの無限の手札、或いは恒久的なドローソースがある

②山札が無限にある

③色が絶対に不足しない

というこれらの条件を満たせるのならば無限にマナを使ったり増やしたりすることができる、ということになります。

そこで、①と②を『契約』のタップマナ墓地送りからの大量ドローと『ワカメチャ』の山回復によって、③を『神秘の宝箱』や『セイレーンコンチェルト』などの唱えることで他の色を作れる呪文によってある程度これを再現してしまおう、というのが『契約マチュー』というデッキの狙いとなっています。

また、これは一見するとループのようですが、あくまでも『ループのような状態をある程度再現した』のであり、ワカメチャのシャッフルという不確定要素も相まって分が良いパチンコを外れるまで打ち続けているようなもので、基本は現状維持以上ですがたまに止まってしまうこともあります。

もちろんこの状態でもフィニッシュまで持っていくことは可能ですが、いささか不安が残ります。その不安を幾分解消するため
『パチンコを繰り返して増えたマナを利用してなるべく早く2体目のマチューを場に出す』
ということが重要となってきます。
このようにしてマチュー2体目が並ぶことで

①2コス以下の呪文、又は3コスのブースト呪文を撃つとアンタップマナが1増える

②フェアリーライフなどの2コス以下のブースト呪文を撃てばアンタップマナが2増える

と、このような状況が出来上がるため基本的に何をしてもアンタップマナが増え続けるようになり、そもそものブースト量が2倍になるので色事故やマナにパーツが見えない、ということがまず無くなります。

このようにしてマナを爆発的に伸ばして最終的にはシャコガイルを召喚、山札枚数<マナ枚数という状況から契約を撃って山札のカードを引き切ることでゲームに勝つ、というのが契約マチューでのフィニッシュとなります。




【第二項:リストと各カード解説】

▽《セイレーン・コンチェルト》 →マナ回収兼色事故防止。 素で1コスなので0軽減マチュー下でもアンタップマナを増やすことが出来ます。 また、バイク等速いビートダウン相手には緑単ループのナッツのようにこれを搔き集めてカウンター気味にコンボ始動を狙っていきます。 マナ回収、色事故防止、ビートへの回答として非常に重要なカードであるので間違いなく4投確定です。

▽《永遠の少女 ワカメチャ》 →単色の悠久もどき兼たまに壁。 悠久と違い置換効果ではないので呪文に割り込まず、これを捨てるのに使った呪文ごと山に戻すことができる。 また、このカードのおかげで呪文だらけのデッキでありながらそこそこのヴォルグ耐性もついでに獲得出来た。 1枚盾と場以外にあればよく、2投+ドレーンによって盾落ちで完全に使えなくなる確率が0.1%まで下がるため2投。 それ以上は明らかに嵩張ります。

▽《フェアリー・ギフト》 →コスト軽減。 2ターン目にギフトマチューという上ブレを狙うカード、というよりも2体目のマチューを立てるのを補助するのがメイン。 コンボ中呪文は繋げていくもののクリーチャーはまず出ないため、しばらく効果が続く。 軽い緑の呪文としても有能なので確実に採用したいところです。

▽《悪魔の契約》 →チートドローソース兼事実上のマナアンタップ。 基本的にアンタップマナを1枚残して残りを墓地へ、と動いてアンタップマナを多く残すことよりも呪文を多く確保するためにドロー枚数を優先することが多いです。 このデッキだと平気で1コス10ドロー1ブーストとか言えます、正直頭おかしいです。

▽《ラブ・エルフィン》 →コスト軽減兼初動。 とても大事ですが場には1体あればほぼ十分です。 2コス呪文の量がすごいのでこれが立つとヌルヌル動き始めます。 ライフのみならずこれスタートでも4キル可能なのはこのデッキの大きな強み。 とても大事なので4投しましょう。 ▽《フェアリー・ライフ》

▽《鼓動する石版》

▽《時空の庭園》 →初動兼実質Black Lotus。 6投することで先攻2ターン目にエルフィン+これらを引ける確率が84.5%とかなり信頼できる値になり、コンボの継続もしやすくなる。 トリガーのライフは4確定、残り2枚はパワーを上げることで何か役に立つかもしれない鼓動する石版×2か墳墓を見た石版×1+庭園orピクシーライフ×1で今回は後者を選択。

▽《エマージェンシー・タイフーン》 →潤滑油兼サブのワカメチャ切り要員。 クロックタワーよりも1枚見れる範囲が狭いが捌きにくい手札のクリーチャーを捨てられるのがこちらの強み。 枚数が無いと契約からワカメチャ切れなかった時の復帰が難しい場合があるため可能な限り枚数は積んでおきたいところです。今の時点では4投ですが今後枚数減りそうです。

▽《シークレット・クロックタワー》 →潤滑油。 こちらは見れる範囲が3枚と広く、ボトム固定のほかトップ固定によってマチューから落とす色を決められるのが大きな利点。 問答無用で強いカードなので4投推奨です。

▽《デビル・ドレーン》 →盾回収兼チートドローソース。 数少ない低コストで大量の手札を得られる黒い呪文。対ハンデスの切り札。 また、エルフィン→宝箱盾確認黒埋めからこれという動きが最強だったりします。

▽《再誕の社》 →ブースト兼墓地回収。 懐かしのエマジェン社の他、置くマナの色を選べるのが本当に強く、山を減らさないので山が少ない時にも活躍します。 入れておかないと困る局面がたまに出てくるので入れ得です。

▽《神秘の宝箱》 →色事故防止兼ブースト。 軽い黒の呪文でロクなものが居ないためこれで黒マナを確保しつつ色事故も防いでもらう方向に。 コンチェンと組み合わせたサーチも出来る他、エルフィンが立つと一気にチートクラスに性能が化けます。 黒の枚数からも必然的に4投。 ▽《爆獣マチュー・スチュアート》 →エンジンであり小型ダイシャリンないし呪文版ベイBジャックです。 これに行き着く過程は長いのでvaultに書きますが『フェアリーライフから勝てそうなカード』ということで白羽の矢が立ちました。 最重要パーツなので4投確定。

▽《水上第九院 シャコガイル》 →フィニッシャー。 元からあるブーストと悪魔の契約のおかげで特別なギミックを必要としないため最も省スペースかつ簡潔であることから採用。 ダンテを食らっても投げられるのが強かったりもします。




【第三項:回す上で最低限必要なテクニックなど】

▽3キルルート(実用性低)

①2tエルフィン→3tギフトマチュー契約(後手なら契約の前に何かを挟むことが可能) ②2tギフトマチュー→3tエルフィン契約、若しくはライフや宝箱でブースト→契約からコンチェルトでマナ起こしてエルフィンなど 基本的にアンタップマナを単独で増やせる関係でエルフィンよりもマチューを優先した方が得をすることが多いです。

 

▽4キルルート ※3キルルートが崩れたようなものは省略

①2tライフ→3tマチュー→4tエルフィン契約+α

②2tライフ→3tエルフィン+α→4tマチュー+契約

③2tエルフィン→3t宝箱黒埋め+α→4tマチュー+契約+α 最も安定したルートです。基本これを目指しましょう。

④2tエルフィン→3tライフ+α→4tマチュー+契約+α ③の変形です。こちらは3tで色を揃えられませんがドロソを2発撃てる可能性がある点でそちらに勝ります。

⑤2tエルフィン→3tエマジェン+社+α→4tマチュー+契約orドレーン+α 最強ガイジムーブの1つです。 マナが貯まっている分契約が強力になっています。

⑥2tエマジェン緑捨て→3t社+エルフィン→4tマチュー+契約orドレーン+α ⑤の変形です。ただし3ターン目の自由度でそれに劣ります。

⑦2tハンドを減らさない行動→3tライフ+エルフィン→4tマチュー+契約

⑧2tハンド減らさない行動→3t宝箱→4tマチュー+コンチェルト+契約からコンチェルト、ギフトを用いてエルフィン

 

▽重要なテクニック

①コンボ成立時のコンチェルトと契約の所持 →基本的にこのデッキは契約からブーストを挟んでまた契約を撃つ、という行動が要求されるデッキです。 そのため、契約本体、若しくはそれを引けなかった時にマナから契約本体や黒マナを作るための宝箱に変換できるコンチェルトはなるべく抱えておくことをおすすめします。

②1軽減1マチュー下の契約からアンタップマナ1残し →こうすることでハンドの宝箱や社、ドレーンが有効札になり、契約からライフを引き込めず、マナが緑1マナでコンボが止まってしまうといったことを防ぎます。 契約の項でも触れましたが、基本的にアンタップマナや色を中途半端に残すよりも、ドロー枚数を優先した方がコンボが繋がりやすいです。 ただし、2軽減若しくは2マチューが立った場合はこの限りではありません。

③ドロー呪文と宝箱の順番 →エルフィンスタートの場合、3ターン目でドロー呪文と宝箱を同時に撃てることが多いです、その順番についてですが山札の存在枚数から基本的には ・手札に黒呪文を持っている →もう黒呪文は要らないので宝箱で黒埋めが先 ・手札に黒呪文がない →ドロー呪文で黒呪文を探すのが先 となります。

④2t目の優先度 →基本的にギフトマチュー≧エルフィン≧ライフ>ドロー呪文です。
また、エルフィンを埋めずとも2→4とマチューに繋げられるのならライフでマチューキャストをした方が契約キャスト時のマナが増えて得、緑がエルフィンとライフしかないのならライフを埋めてエルフィンを立て、次のターンにドロー呪文などから4キルを狙いに行った方が得です。

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如何でしたでしょうか?
今回はジャックにそろそろ規制がかかってしまいそうだったのでそれが全く関係ない速度のあるコンボデッキを作ってみました。

もちろん、ジャックが生きている今のうちはデッキパワーが高く、より完成されたメタリカや猿を使うべきだと思います。
しかし、今後訪れるであろうジャックの規制後、或いは何かしら相性の良いカードが登場するのならばそこそこやれるデッキではありそうです。

それではここまでご覧いただきありがとうございました!
また、次回の記事もよろしくお願いします!

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