【アドバンス】ゲーム解説 5cバロム vs ラッカバクオンソー

こんにちは、神結です。

 

最近関東のアドバンスCSであるPleiadesCSが、YouTubeでCSの対戦動画をアップし始めたんですよ。

デュエル・マスターズはYouTubeが本当に盛んで、編集も技術も高いし、「知る」「学ぶ」「笑う」「楽しむ」についてはまず不足することはないでしょう。

しかし企画・編集が進みすぎた結果なのかもしれませんが、逆に一周回って「実戦動画が少ない」という事象は発生していました。デッキ紹介動画は多数あれど、ガチ対戦を投稿しているチャンネルは限られていますし、CSなどで動画を撮ることも少なくなりました。

まぁ需要がかなりニッチ寄りなのはわかりますし、これに大きな労力を割いてもリターンはそこまで見込めません。

とはいえ、その昔YouTubeやニコニコでほぼ無編集CS動画を観ていた人間としては、「まぁそこまで労力なく出来るなら」として始まったのが、PleiadesCS・烈火CS合同chということになります。

よりCSに即した対戦をご覧いただければと思います。

 

とはいえ、何の解説もなく試合が進行しているのを観るのは、やっぱりニッチの中でもよりニッチといいますか。

「現行フォーマットとして主流とはいえないアドバンスのCS動画」というのを観るのは、そもそも基礎の知識がないと難しいかもしれません。

そこで今回は実験的にはなりますが、投稿されている動画の1つを私が解説していきたいと思います。

今回の試合はアドバンスらしさを重視して「5cバロム vs ラッカバクオンソー」としました。

動画はこちらです。

5cバロム vs ラッカバクオンソー 解説

というわけで、今回は6/14に開催されたPleiadesCSより、準決勝から5cバロム(卍しょーけん卍)vs. ラッカバクオンソー(エダ4)の対戦となります。

まず最初にラッカバクオンソーについて触れておきましょう。

3月の全国大会の前後に流行を見せていたラッカバクオンソーは、《金天使 エン・ゴルギーニ》を使用した「メタビート」に近いデッキであり、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》などを《金天使 エン・ゴルギーニ》で守りつつ殴っていくというデッキになっています。

 

《頂上混成 BAKUONSOOO8th》の着地については当然狙っていくのですが、色や手札都合などからマナに置くケースも多く、必ずしもフィニッシュに《頂上混成 BAKUONSOOO8th》が絡むとは限りません。

一方で、最近流行を見せつつあるラッカバクオンソーが、《ポッピ・冠・ラッキー》をによってゲームを伸ばしつつ《T・T・T》や《氷柱と炎弧の決断》などでリソースを維持しながら戦いつつ最後には《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》なども絡めて安全にフィニッシュするというタイプのものです。

こちらはGP直前になって新旧?アドバンスの伝道師であるマイケル・あんだんてが「一緒に調整していたわけではないのに、それぞれ同タイミングで持ち込んだ」というちょっと変わった経緯で使われ始めたデッキになります。

(より正確に言えば、マイケルが最初に触っていた時期は去年の11月とかになるけど、全部の経緯を書くと長いので省略)

どちらが強いのかについては環境次第ではありますが、いわゆる「エンゴル型」は《金天使 エン・ゴルギーニ》を標的にされると苦しいというのがバレていることもあり、また盤面のやり合いで自身より強いデッキ(ドリームメイト・ジャイアント・5cバロム)が多いこともあって、中々厳しい時期を過ごしています。

まぁ、そもそも「エンゴル型」が環境的にマッチしているのであれば、別な形のラッカバクオンソーを模索したりはしませんからね。

ただ今回については、エダ4選手の使用はその「エンゴル型」でした。理由として挙げられるのは先述したドリームメイト・ジャイアントといった盤面デッキが現在ほぼ一掃されているのが大きいでしょうか。

対してしょーけん選手が使っているのが【5cバロム】です。

以前「マーシャルしか使っていなかった男」として当ブログで紹介したのが彼なのですが、ここ最近は【5cバロム】が手に合ったらしくずっと使っているのですが、勝ちまくっています。具体的には、こう。

なんですかね、これは。

関東アドバンス界隈という限定的な枠組みの中では、今もっとも強いプレイヤーと言って差し支えないでしょう。

 

さて、というわけで5cバロム vs 「エンゴル型」ラッカバクオンソーの一戦ですが、個人的にはバロム側が有利だと思っています。

というのもバロム側が《金天使 エン・ゴルギーニ》を処理するのに苦戦することがなく、マッハファイター軍団や《D2V3 終断のレッドトロン》によるスレイヤー+バトルなど、何かしらのコマンドを引けていればたいだい対処可能なんですよね。

基本的に、エンゴル型はいま盤面に作られている強い盤面を維持することで強さを発揮するデッキですので、《金天使 エン・ゴルギーニ》を素直に処理してくるデッキにはだいたい厳しいのです。

また《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》があれば《魔令嬢バロメアレディ》からの《悪魔世界ワルドバロム》+《時空の禁断 レッドゾーンX》4枚といういわゆる“完全魔誕”は防げるのですが、これらもやはり《雷撃の冥将クーゼン / ダーク・ライフ》などのマッハファイター軍団でやはり処理が可能です。

手札を盤面に吐けばマッハファイターが、手札にリソースを残せば《修羅の死神フミシュナ》がいずれも致命傷になりうるということで、かなり窮屈な戦いを強いられることになります。

ただ《頂上混成 BAKUONSOOO8th》には、こうした前書きを覆す力もあります。

実戦のエダ4選手はどうするのかと注目していたところなのですが、2ターン目にまずは《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》から入り、3ターン目に《“必駆”蛮触礼亞》+《頂上混成 BAKUONSOOO8th》という完全な回答を見せてきました。

そう、やっぱりこれなんですよ。《頂上混成 BAKUONSOOO8th》はいかなる構築であっても、常にこの勝ち筋は用意するべきなんですよ。これは《頂上混成 BAKUONSOOO8th》そのものの強さです。

そしてバロムというデッキは受けが固そうに見えてその実、案外そうでもないんですよね。

《頂上混成 BAKUONSOOO8th》に対しては《フォビドゥン・ハンド》しか回答とならないケースが多く、それ以外だと《「この先は修羅の道ぞ」》を2枚踏ませるor1枚+《悪夢神バロム・ナイトメア》を用意する、といったように早期であればあるほど受けの要求が厳しくなり、結局は早期にBAKUONSOOOで走ることが一番固い勝ち筋と言えます。

いかに手出しの《頂上混成 BAKUONSOOO8th》を重視している「エンゴル型」と言えど、《“必駆”蛮触礼亞》をなるべく採りたいと私が考える理由はここにあります。

ですが実戦では《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》の1点で《フォビドゥン・ハンド》を踏み抜き、《頂上混成 BAKUONSOOO8th》が封印。エダ4選手は手札を使い切っているので非常に厳しくなります。

ひとまず一旦受け切ったしょーけん選手が《カオス・チャージャー》を持っていたことで、更に一方的な展開に。

リソースを伸ばすと、その後は《魔令嬢バロメアレディ》に《聖魔連結王 ドルファディロム》といったデーモン・コマンドを連打と理想的な展開となりました。

エダ4選手としては5マナにしてトップから引いた《金天使 エン・ゴルギーニ》を召喚して《頂上混成 BAKUONSOOO8th》の封印を外す、というのが勝ち筋だったと思うので、4ターン目の《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》については恐らくマナ置きでターンを返した方がよかったかもしれませんね。

最終的にしょーけん選手は《魔令嬢バロメアレディ》から《悪魔世界ワルドバロム》を魔誕させ、マナを全部縛ったのに顔を全力で詰める、というの選択をしていますが、これはわかりやすい締め方だったと言えるでしょう。

基本的にラッカバクオンソーが楯から捲るパターンは《終止の時計 ザ・ミュート》ということになるのですが、この場面では《終止の時計 ザ・ミュート》は何枚踏んでも負けになることはないです。

またマナが0の状態だと、手札がどんなに多くても《頂上混成 BAKUONSOOO8th》に出来ることは殆どないので、機を逃さず顔を詰めることが重要になります。

というわけで、ゲームはしょーけん選手がそのまま勝利し決勝進出となりました。

 

ってな感じで簡単ですがゲーム解説の方をさせていただきました。

一発目はアドバンスのデッキらしい対戦を抽出して解説していったのですが、今後は特に縛りはなく様々な対戦のお話をできればと思います。

ぜひアドバンスをもっともっと身近に感じていただけますと、アドバンスのCS主催者としては嬉しく思いますね。

 

というわけで、今回はここまで。

それでは、また。

 

なお、しょーけん選手について書いた記事は以下にあります。

【デュエマ小話】マーシャルデリートと、それに魅入られた男の話


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