【デュエマ】殿堂予想選手権2024夏 第2回 ~ヘブンズ・ゲート~



こんにちは、神結です。

殿堂解除選手権ですが、今回はオリアドともに戦える優良デッキからの紹介となります。

皆さん大好き守りの王道デッキ、《ヘブンズ・ゲート》になります。

本日の殿堂候補デッキ

先に結論から

今回殿堂する可能性があると思っている唯一のカードは《超七極 Gio / 巨大設計図》のプレ殿だけです。

他はないでしょう。

理由は1つ。いきなりつよいデッキの存在が大きすぎます。

商品展開と殿堂については、過去に様々な事例があるため、一概に「〇〇で再録されたので殿堂はない」と言うと様々な反例が挙がると思うのですが、

①過去の事例がどうであれ、直近で再録したカードをすぐに殿堂させることは避けたいとは思っているのは間違いないだろうこと
②その上で「いきなりつよいデッキ」は性質が初心者向け・デュエマの入り口として設定しているはずで、今年発売した商品の中でも特殊な立ち位置であること

という要素もありますし、まぁさすがにこのデッキから殿堂を出すことはないでしょう。

単純な強さとかを考えると通常版の《巨大設計図》や《闘門の精霊ウェルキウス》などは候補に挙がりうるカードだとは思いますが、今回に関してはないでしょうね。

この系統のデッキから殿堂があるとしたら、上記のデッキに収録しておらず、失ったとしてもデッキを継続的に使用することが可能であり、かつ物理的損失の少ない(既に殿堂カードであるので、1枚の入れ替えで留まる)、《超七極 Gio / 巨大設計図》のプレ殿しかないだろう、と考えております。

「いきなり強いデッキで始めた初心者には是非殿堂も味わってもらい、デュエル・マスターズの深淵に誘おう」というような謎のエリートアビス教育思想を開発側全体が共有していない限り、《巨大設計図》も《闘門の精霊ウェルキウス》も大丈夫でしょう。

というわけで、それを踏まえて以降の記事をお読み下さい。

天門の概要

2023年10月に発売されたデュエキングMAX2023に於いて、《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》や《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》といったカードがリリースされたことで《巨大設計図》+《ギャラクシー・チャージャー》をリソース源とした【光自然ヘブンズ・ゲート】が成立。

同時期に登場した《邪帝斧 デッドアックス》と《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》、更に元来より白単の展開天門系で使用されていた《闘門の精霊ウェルキウス》との相性が非常によく、一気に環境入りすることとなりました。

以降は、自分より弱いドラグナー系のデッキをカモにしつつ、《巨大設計図》からの高い安定感と再現性を武器に活躍します。特に2024年の年明け以降は【火水マジック】と並びアドバンスを代表するデッキとして君臨し三強、二強環境を形成。《死神覇王 ブラックXENARCH》登場までの環境を支え続けました。

実は当初はそこまで受けの強いデッキではなかったのですが(すんごい気まずい顔で《水雲の聖沌 5u170n》を積んでいた)、《光開の精霊サイフォゲート》を獲得して以降はその弱点も解消します。

殴りにいけば2種8枚のトリガーが待ち受けており、かと言って黙っていても4ターン目には《闘門の精霊ウェルキウス》から《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》やら《∞龍 ゲンムエンペラー》が建つデッキとなり、攻守に隙のないデッキとなりました。

一方、オリジナルの方はというとアドバンスでの台頭以降オリジナルにチューンする試みが行われましたが、長らく緑不足に苦しむこととなりました。

現在でも抜本的な解決はしていないものの、デュエパデッキで登場した《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》がある程度の問題を解消してくれました。

以降、《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》が高騰の道を歩んだことはさておき、《∞龍 ゲンムエンペラー》を使える受けデッキとして「マジック・アビス」環境の中で、一定の地位を築きながら上手く立ち回っていました。

 

ただオリジナルはファンタジーBESTにて登場したファイアー・バードが台頭。マジック・アビス環境にも変化が生じ、今後の立ち位置はやや不透明といったところです。

アドバンス

 

絶対的・相対的両面から評価しても、恐らくアドバンスの方が「強いデッキ」という認識にはなっていたでしょうか。《死神覇王 ブラックXENARCH》が出る前までは。

実はアドバンスの天門(アド天)については、以前結構ガッツリと解説した記事を上げているので、そちらを参照して貰えればと思います。

【デュエマ・アドバンス】光自然ヘブンズ・ゲート 解説

上記の記事からの変更点としては、《∞龍 ゲンムエンペラー》を抜いて、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》をドカ積みしました。

《∞龍 ゲンムエンペラー》は5以下のカードしか使われない環境ではスーパーエモコアと化すが、全く色が合わない点や《闘門の精霊ウェルキウス》とのセットが必須な点なども含めて、搭載するリスクはそれなりあります。

現状、《死神覇王 ブラックXENARCH》が6コストなのもあって《∞龍 ゲンムエンペラー》の影響力は個人的にはやや低下していると思っています。

個人的な基準ですが、上記のように採用にややリスクのあるカードではあるので、「天門で展開しても勝てない相手である」+「ソイツらにはゲンムを出せば全部詰む」くらいの状況じゃないと積みたくないんですよね。ゲンムで詰むけど、別に天門で展開して圧殺すれば勝てますよ、って相手には必要ないですし。

そもそも《死神覇王 ブラックXENARCH》がコスト5だったらゲンムドカ積み+《蒼神龍アナザー・ワールド》入りの天門を多分使っているんですよね。なんでアイツ6なの?(ちなみにアドフィク曰く、コスト7だったら手出しのプレイもほぼ無くなるから、考え得る限り一番強いコストを貰っている、とのこと)

ですので、まぁ《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》かなぁ、と。4枚なのは複数プレイを前提とするからですね。《死神覇王 ブラックXENARCH》+《DARK MATERIAL COMPLEX》とか。

ま、それでも勝てないんですけどね。

ブースト枠が《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》になっているのも、せめてもの抵抗みたいな感じですね。ま、そこでもやっぱり勝てないんですけどね。

最強デッキに対して不利は免れず、ゼナーク絡みの殿堂も怪しく、前回の零龍の最後で書いた通り「天門が最強である分には、まだ健全な環境」説はあるので、いきつよの有無に限らずいずれにせよ夏環境で殿堂を掛ける必要はないんじゃなかな、というのが私の意見です。

オリジナル

オリジナルの天門、通称「オリ天」……と呼んでいるのはアドバンスも遊んでいるプレイヤーたちだけらしく、一般には普通に「天門」と呼んでいるらしいですね。

相対的な強さで言えば、オリ天はまずまずといったところ。

大きいのは結局《∞龍 ゲンムエンペラー》の存在。

オリジナルの天門は「物量で圧殺」とか「高い防御力で耐える」とかいうよりも、「4ターン目に《∞龍 ゲンムエンペラー》を投下出来る」のが一番の主張点なんじゃないかと思っています。

特に【水闇COMPLEX】に対しては《∞龍 ゲンムエンペラー》がかなり詰みに近いカードとなることもあり、高い勝率を出します。

とはいえ環境的にはファイアー・バードが流行している現在、直接対決に於いては《ハンプティ・ルピア》+《ハッター・ルピア》で辛い目に遭わされており、頼みの《∞龍 ゲンムエンペラー》は素直にハンデスされるため中々苦しい戦いが続いている、というのが現実のようです。

ファイアー・バード側も最後の切り札として《ルピア炎鬼》も残しているため、現状のカードプールでは環境の隙間を突いて勝つことはあると思いますが、爆発的に天門が流行することはほぼないと見ていいでしょう。

デュエマの殿堂制限は「Aを規制したときに潜在的にヤバくなるBも規制」という対処をすることがありますが(過去でいうと《禁断機関 VV-8》とか)、発売時期的にファイアー・バード絡みのカードが殿堂になることはまずないので、やはり今夏に天門絡みのカードを掛ける必要はないんじゃないか、と思っています。

 

.……と、見ていくと将来的な話は置いておいて、現状の環境ではどちらもやや苦戦中。

天門って結構暴力的なデッキだと思っていたんですけど、こう考えるともしかして常識人枠だったりするんですかね……?

将来的な話

とはいえ折角なので、将来的な話もしておきましょう。

半年先のカードプールは流石に予想が付きませんが、天門以上に再現性が高く安定したデッキは中々現れないとは思っています。それってつまり、《巨大設計図》並のヤバい奴が出てくる、ってことになるし……。

そう考えると将来的には《超七極 Gio / 巨大設計図》に留まらず《巨大設計図》はかなーり怪しいカードだと思っていますけどね。

《闘門の精霊ウェルキウス》+《∞龍 ゲンムエンペラー》はまぁまぁ下らないという見方もありますが、《巨大設計図》を落とすならまぁ。

光水系で《理想と平和の決断》を使った【光水ヘブンズ・ゲート】みたいなデッキも考案されていますが、まぁ4ターン目に《理想と平和の決断》で4枚キャッチして、5ターン目に出てくる分にはいいんじゃないですか。

《∞龍 ゲンムエンペラー》が《ギャラクシー・チャージャー》の圏外なのがバランスを保っているかな、という。

 

というわけで、今回はここまで。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。


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