【デュエマ】DMGP2025-2nd のお話 Day1 アドバンス編【GP振り返り】

こんにちは、神結です。

後期のGPも終わってほぼ1ヶ月ですね。そろそろGP後の環境の流れなども固まりつつあるので、振り返りの方をやっていきましょう。

また12月はflat-工房のYouTubeチャンネルで毎日投稿をやるらしいです。私もドキドキです。ペンライトを振りながら社長の応援をよろしくお願いします。

DMGP2025-2nd 基本情報
事前メタゲーム（アドバンス）
当日の結果
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DMGP2025-2nd 基本情報

開催日
2025年10月25日（アドバンス）、26日（オリジナル）

会場
幕張メッセ

募集人数
Day1（アドバンス）：3800人
Day2（オリジナル）：1400チーム/4200人

プロモ
TOP8：《頂上連結ロッド・ゾージア5th》
TOP128：《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》
参加賞：《配球の超人 / 記録的剛球》

備考
GP1st開催から10周年

というわけで2025年後期GPです。たぶん、GP16th。

開催日時も会場も人数も、特筆する話はあんまりないですね。TOP128の《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》は嬉しいかなくらい。

一番のトピックとしては、GP開始から10周年でしょうか。

会場には10周年を記念し、歴代優勝デッキリストの展示などもありました。

（引用元はこちら）

GP1stの開催が2015年8月。思えば遠くまで来たものです。

ただこの展示なんですけど、試験管（DMGP2024-1st優勝）のリストが間違えていたりとか、本戦が始まると隔離されて見られなく場所に設置されていたりだとか、ちゃんとデュエル・マスターズのお茶目な部分も現れた展示だったんですよね。なんでだよ。

まぁ、こういうところでビシっと決まらないのもまたデュエル・マスターズと言いますか……。ほら、完璧なゲームだったら今日まで続いてないと思うんですよ。お茶目で可愛いです、オレたちのデュエル・マスターズ。

というわけで、事前メタゲームの話に行きましょう。

事前メタゲーム（アドバンス）

事前予想

Tier１：ダーバンデ、水単サイバー、モルトVERSUS、レッドゾーン
Tier２：4ｃゼーロ、ダーツデリート
Tier３：水闇COMPLEXなど

今回の日程は昨年と同様で、デュエキング発売から1週間後のGPとなりました。

ひとまず、10月くらいからの環境を抑えておきましょう。

《轟く邪道レッドゾーン》の登場後、アドバンスはオリジナルと同じく「サイバー・バイク」を軸とする環境となりました。

その中で10月上旬から徐々に台頭してきたデッキがあります。

それが《俳句爵 Drache der’Bande》を軸とする【4ｃダーバンデ】です。

《ネ申・マニフェスト》やジャストダイバー中の《洗打の妖精》の上に進化させることで選ばれない《俳句爵 Drache der’Bande》を作り、それを起点にビートダウンしていくデッキです。最終的には《俳句爵 Drache der’Bande》でアンタップ呪文を複数唱えて勝つか、或いは《キユリのASMラジオ》などからジャストダイバー《一音の妖精》を出して返されない盤面を作ります。

中でもアドバンスのダーバンデは《轟く覚醒レッドゾーン・バスター》によってアンタップ呪文を使う回数が1回少なくてよく、更に盤面を「2，3，6」みたいな並べ方が出来るので、サイバーのメイン防御手段である《裏斬隠テンサイ・ハート》をケアできます。サイバーの受けを突破しやすいこともあり、この相性は有利です。

また速度や安定感が勝っていることや、G・ストライク受けを貫通しやすいこともあってレッドゾーンにも有利であり、更に更に当時流行していた【ダーツデリート】に対しては進化元すら要らない《一音の妖精》で機能停止に追い込めます。

こうして、目立った不利相性のいなかった【4ｃダーバンデ】は一気に環境入りを果たすことになります。

そしてGP1週間前、デュエキングWDREAMが発売されます。

昨年の《頂上混成 BAKUONSOOO8th》や《夢双龍覇モルトDREAM》ほどのカードはなかったものの、《双龍覇王モルトVERSUS》という非常に、極めて、恐ろしく、並々ならぬ、いみじく、抜きん出て並ぶものなきハイパーカードが登場しました。

ジャストダイバー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時または自分のターンのはじめに、カードを２枚引き、自分の手札を１枚、超次元ゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンにあるドラゴン・カードの枚数以下のコストを持つエレメントを１つ、自分の超次元ゾーンから出してもよい。それがウエポンなら、このクリーチャーに装備する。

《次世代龍覇 Q.E.Deux》などによって受けの強化もあり、【火水自然モルトVERSUS】が登場してきました。

流石にGP1週間前ということもあってテンプレ的なリストは広まりませんでしたが、大枠で言えばだいたいこんな感じでしょうか。

その他、当時オリジナルで活躍していた【4ｃゼーロ】や【水闇COMPLEX】なども環境には存在していました。特に《夢双龍覇モルトDREAM》を反射し、《荒ぶる龍跡 B=G=R》などでドラグハートを割れる《魔誕の斬将オルゲイト》はかなり強力な1枚であり、【水闇COMPLEX】も直前のCSはちょくちょく見掛けることに。

というわけでこれらを整理すると、冒頭のTier表のような通りになるでしょうか。

ただこうしたデッキタイプ自体はそれなりに認識されていたでしょうが、一方でリスト自体は【4ｃダーバンデ】も含めてGP前に「テンプレ」と言えるような構築はあまり作られておらず、そのまま本番当日を迎えることになります。

当日の結果

優勝：デンネ（火水自然モルトVERSUS）
2位：とり（火水自然モルトVERSUS）
3位：OKAFUKU（水闇COMPLEX）
4位：ミア..（火水自然モルトVERSUS）

ベスト8：
kaisora（4cダーバンデ）
フライゴン（光水闇ゼーロ）
いわし；（4ｃゼーロ）
らららい（光水闇ゼーロ）

TOP8のトーナメント表は以下の通り（カバレージより引用）。

また、予選を突破した128名のデッキは以下の通りです（メタゲームブレイクダウンより引用）。

35 ダーバンデ
18 火水自然ドラグナー
15 サイバー
12 火闇自然DDD（レッドゾーン）
9 光水闇ゼーロ
7 4cゼーロ
5 ダーツデリート
5 水闇COMPLEX
3 ドリームメイト
19 その他（母数2以下）

予選突破数で言えば圧倒的に【4ｃダーバンデ】が勝ち組でしたが、本戦に入ると徐々に数を減らしていき、決勝は【火水自然モルトVERSUS】のミラーとなりました。

基本的には事前予想の段階で挙げられるデッキたちがそれぞれ活躍しましたが、それぞれの構築の中には画期的なものも多く、GP以降はテンプレとして定着していきます。

というわけで、各種デッキについて確認していきましょう。

火水自然モルトVERSUS

今回のGPの決勝戦は【モルトVERSUS】同士の対決となりました。

ミラーマッチは23年後期の【青黒魔導具】、22年の【ガイアッシュ覇道】、GP7thの【白ゼロサッヴァーク】に続き4例目……な筈。

構築の特徴としては、《音卿の精霊龍ラフルル・ラブ》4投と《遺跡類神秘目レジル=エウル=ブッカ》の採用でしょう。

【4cダーバンデ】、【4ｃゼーロ】という「面を作った後に呪文でフィニッシュする」という2つのデッキに対して有効な《音卿の精霊龍ラフルル・ラブ》は、この大会のキーカードの1つだったと言えるでしょう。

平均的なドラゴンデッキだとだいたい2投。上2つを重く見て3投した人も結構いたとは思います。私も3でした。

ただその中で、デンネさんたちは4。ちゃんと振り切っています。偉いですよね。

この環境では3→5カツキング＋ラフルルラブがゲームになるため、ブーストカードも《お清めシャラップ》でよくなり（＝《龍の呼び声》を抜けるようになった）、結果としてドラゴン濃度が上がってデッキ強度を保つことにも成功しています。

また、《遺跡類神秘目レジル=エウル=ブッカ》はかなり秀逸な1枚。

使い方としては《双龍覇王モルトVERSUS》＋《天革の騎令嬢ミラクルステラ》をした次のターンの始めにポン置きして、全体2軽減から大暴れします。

チャージして7コストなんで、相手より先に《地封龍ギャイア》を出せますし、7軽減《夢双龍覇モルトDREAM》を出せます。実際、《双龍覇王モルトVERSUS》と《夢双龍覇モルトDREAM》の接続が悪いので、この辺りは上手く油を差したカードと言えるでしょうか。

ちなみに3コストで《切札勝太&カツキングー熱血の物語ー》→《天革の騎令嬢ミラクルステラ》回収から出し直しでジャストダイバー再付与……なんて使い方もあるそうです。

また《次世代龍覇 Q.E.Deux》などトリガー枠は切られており、Ｇ・ストライクも含めてデッキの基礎となる12枚で戦っています。

これはやっていて私も思ったのですが、【4cダーバンデ】を受けやすいトリガー（例えば《ルード・ザーナ》や《「ここはまかせて、お姉ちゃん！」》）と同型で役に立つトリガー（《次世代龍覇 Q.E.Deux》）とが一緒でなく、だったらいっそのこと抜いてしまって、デッキの動きに振ったのだと考えられます。

結果として圧倒的勝者となったのは、全体的なデッキ強度が高くGPに多かっただろう雑多に負けなかったことにあるでしょうか。

本戦では不利相性の【4cダーバンデ】や【レッドゾーン】が多く残っていましたが、上手く潜り抜けました。

決勝のカバレージ、面白いのでぜひ。

https://dm.takaratomy.co.jp/coverage/dmgp2025-2nda_final/

ダーバンデ（Drache der’Bande）

予選の突破者が一番多かったのは【4ｃダーバンデ】でした。

環境的に不利が少なく、予選でも相当多かったとされる【モルトVERSUS】にはかなり有利。予選を抜けたのは、この辺りにしっかり勝てたからでしょう。

GP前には見られなかったカードとして、《葉鳴妖精ハキリ》の採用が見られました。まぁ正確には北でも西でも採用している人はいたらしいです。満を持してのお披露目となりました。

2ターン目の《葉鳴妖精ハキリ》からスタートすると、3ターン目に《ネ申・マニフェスト》召喚、《葉鳴妖精ハキリ》攻撃時に《俳句爵 Drache der’Bande》をプレイ……でそのまま3キル勝ちがあります。

本戦の分布を見るとそのまま優勝しそうな気もしましたが……まぁ、ベスト8の表を見る限り、ゼーロに負けたってことなのでしょう。

基本的に対ゼーロは全然やれないことはない対面だと思っていますが、ジャストダイバーを作れないと《秩序の意志》などで止められやすかったり、《～地獄帰りの騎士～》で6枚楯を作られてワンショットの難易度が上がったり、その上で《R・R・R》＋《宇宙妖精エリンギ》で受けきられることもあるので結構面倒なことは間違いないと思います。

ゼーロ系

4cゼーロの他、光水闇のゼーロも活躍。結果として両方併せて16名が本戦に進出しています。

「アヴァツボツボ」は今回のGP配信頻出ワードでしたね。

基本的な勝ち方はアヴァツボツボなどから黒のクリーチャーを3体揃えて《闇王ゼーロ》を撃ち、《不死鳥縫合ブラック・ビッグバン》から《サイバー・J・イレブン》を出す……というもので、そこは4cも光水闇も変わらないです。

両者の違いは、大きく言えば「前で受けるか、後ろで受けるか」といった点でしょうか。

4cは基本的には《R・R・R》、《宇宙妖精エリンギ》などを踏ませて勝つ「後ろ受け」のデッキであり、光水闇は《異端流しオニカマス》や《裏斬隠テンサイ・ハート》で「前受け」をするデッキといった違いがあると私は認識しています。

色が少なく、メタクリーチャーから戦えるという点で、個人的には光水闇の方が安定感あるのかなーと思ってはいます。

水闇COMPLEX

登場以来、常に一定以上の結果を公式大会で残し続けている【水闇COMPLEX】ですが、遂にアドバンスでも結果を出しました。

基本的には、メタクリをペタペタ置くデッキです。通称ヴァミシュナ。ヴァミシュナ界隈は盛り上がったらしい。

《同期の妖精》＋《ボン・キゴマイム》で相手を止め、手札を消費させてリソースを削っていき、《冥土人形ヴァミリア・バレル》で封殺する……というのが基本的な戦い方でしょうか。特に【4cダーバンデ】には《飛翔龍 5000VT》が刺さり、最終的に《奇天烈シャッフ》での封殺も可能なため、かなり有利に戦えるでしょう。

上でも触れましたが、個人的には《魔誕の斬将オルゲイト》が《夢双龍覇モルトDREAM》に対して非常に強いと思っていたので、不採用なのはちょっと意外でした。

ただその代わり《カレイコの黒像》や《忍蛇の聖光 c0br4》といったカードが採用されており、ブーストギミックそのものの封殺や、トリガーからのカウンターなどで勝ち上がっていったのかもしれません。